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私立医学部入試情報まとめENTRANCE
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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

横浜市立大学医学部の偏差値69.1と共テ平均861点|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

横浜市立大学を見ていきます。この大学、入試より先に出口の数字を見てほしいんです。6年ストレートで医師になる確率91.1%は国公立50校中5位。入学90名の少数精鋭で、国試合格率は98.8%。首都圏では東大(91.0%)と肩を並べる「入ったら医師になれる」大学です。

そして入試側でユニークなのが第1段階選抜。「共テ750点/1,000点(75%)かつ3倍」という二重基準を明文で予告しています。「75%未満は人数に関係なく通しません」とはっきり言う国公立は珍しく、共テの重みが最初から宣言されている入試です。

− 首都圏の国公立でどの位置?

− 二重基準の足切りはどう効く?

− 最低点74%の意味は?

− 学費は市外出身だと変わる?

数字と出典で、順に片づけていきます。

 

横浜市立大学医学部の偏差値|合格者平均69.1で国公立8位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて横浜市立大医学部に合格した人の記述模試平均は69.3(英69.6・数69.0・理68.7)国公立50校中8位、私立を含む全81校では10位です(防衛医科大学校を除く)。

横浜市立大学医学部の合格者平均偏差値69.3は国公立10位・全81校で12位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

首都圏の国公立では東大(76.9)・東京科学(72.0)・千葉(70.7)に次ぐ4番手。すぐ上に神戸(70.6)・大阪公立(70.0)が並び、公立医の最上位グループを大阪公立と二分する存在です。科目別は英69.6・理68.7に対し数69.0と、わずかに文系寄りのバランスです。

順位 大学 総合
5位 奈良県立医科大学 69.6 68.6 70.8 69.7
5位 千葉大学 70.8 69.3 68.9 69.7
8位 横浜市立大学 69.6 69.0 68.7 69.1
8位 九州大学 68.4 69.0 69.9 69.1
10位 東北大学 70.8 67.1 68.4 68.8

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

全国81校の中での位置を確かめたい方は、医学部偏差値ランキング2027(全81校の一覧表)をご覧ください。横浜市立大学を含む全大学を1つの表にしています。

 

共通テストの合格者平均は861点|86.1%が実勢です

2026年度に横浜市立大医学部へ合格した人の共通テスト平均は861点(1000点換算)=86.1%です(河合塾 入試結果調査)。

共テの配点は1,000点(素点のまま圧縮なし)で、総合2,400点に占める比率は41.7%。「情報」は1,000点中50点=5.0%です。後述の足切り基準(75%)と合わせると、共テ8割台後半が事実上のスタートラインになります。

 

合格最低点は74.0%|2年連続で7割台前半です

2026年度・前期の合格最低点は1,775.4点/2,400点=74.0%。前年は1,788.5点=74.5%で、2年連続の7割台前半です。

横浜市立大学医学部の合格最低点は2026年度74.0%(1775.4点/2400点)で2年連続7割台前半
出典:横浜市立大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

国公立8位の学力層が集まって74%——共テで88%前後を持ち込む集団なので、個別1,400点では6割台後半しか取れていない計算になります。個別の問題水準は高く、千葉と同じく「過去問の手応えが低くても相場はそんなもの」という大学です。8割を狙う演習より、部分点を確実に積む演習が合います。

年度 満点 合格最低点 得点率
2026 前期 2400 1775.4 74.0%
2025 前期 2400 1788.5 74.5%

 

倍率は実質2.5倍|足切りは75%と3倍の二重基準

2026年度・前期は志願231名、受験183名、合格74名で実質倍率2.5倍(前年2.4倍)でした。

年度 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026 前期 70 231 183 74 2.5倍
2025 前期 70 284 192 79 2.4倍

第1段階選抜の予告は「共通テスト750点/1,000点以上、かつ募集人員の3倍まで」の二重基準です。2026年度は志願231名が3倍ライン(210名)を超えて実施。人数の倍率だけでなく、75%という絶対ラインを下回ると志願者が少ない年でも通過できません。共テリサーチで75%を切っていたら、この大学は出願リストから外れる——判断基準が明文化されているぶん、迷いは少ない入試です。

 

入試日程と募集人員|前期70名・3枠の合計です

横浜市立大医学部医学科の一般選抜は前期70名で、後期日程はありません。募集は一般枠・地域医療枠・神奈川県指定診療科枠の3区分の合計です(2026年度実績。区分ごとの人数と2027年度の構成は選抜要項の公表後に更新します)。個別学力検査は国公立前期の全国共通日程(2月25日・26日)で行われ、固有の変則日程はありません。

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)です。

 

合格発表は3月10日です|後期日程はありません

2026年度の合格発表は3月10日でした(旺文社・大学受験パスナビ掲載の2026年度実績)。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ1000点+個別1400点の計2400点

満点構成は共通テスト1,000点+個別学力検査1,400点=2,400点(2026年度)。2次比率は58.3%です。個別は英語・数学・理科2科目の学科試験に面接を加えた構成です。

科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

面接は2次試験で実施|詳細は要項公表後に追記します

2次試験で面接が課されます。医学部医学科の面接は全国どの国公立でも必須です。点数化の有無を含む評価方式の詳細は、2027年度の募集要項の公表後にまとめて追記します。

 

追加合格は4年で8名|2026年度は1名でした

横浜市立大医学部の追加合格(繰上)は2022〜2025年度の4年間で8名(0名→1名→4名→3名)、2026年度は1名です。

年に数名は動くものの、群馬(16名)ほどの規模ではなく、基本は正規合格で決まる入試として準備してください。

ここは私立と仕組みが違います。国公立には「補欠◯番」という順位の通知がありません。欠員が出た人数だけ、上位から順に電話がかかります。ここに書いた◯名はその実数です。

私立の補欠が3桁まで回るのとは、まったく別の話だと考えてください。

 

学費は6年350万円|市内出身は入学金が半額です

入学金は市内141,000円・市外282,000円で、市内は市外の半額です。ただし授業料は年額573,000円で、国の標準額535,800円より年37,200円高く設定されています(看護学科等は557,400円で、医学科がいちばん高い)。

初年度には施設設備費(市内150,000円・市外200,000円)、2年次以降は実験実習費が年42,000円かかります。ここまで足した6年間の合計は市内393万9,000円・市外413万円です(諸会費は別途)。

つまり入学金だけを見て「安い」と判断できない大学です。市外からの入学なら、授業料を上限まで引き上げている国立(東大・千葉大・東京科学大・山口大の414万円)とほぼ同額になります。「公立だから安い」は横浜市立には当てはまりません。

ここで注意が要ります。「市内」とは、入学の日(4月1日)の1年以上前から引き続き、本人または扶養義務者が横浜市内に住民票を置いている場合を指します。合格してから引っ越しても間に合いません。

 

女子の合格率は29.4%|男子との差は21.7ポイント

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。横浜市立大の2025年度入試は、男子51.1%・女子29.4%。男子の合格率のほうが21.7ポイント高いという結果です。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 135名 69名 51.1%
女子 102名 30名 29.4%
合計 237名 99名 41.8%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 51.1% 29.4% -21.7pt
前年 45.1% 35.8% -9.3pt
前々年 44.4% 35.8% -8.6pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

3年とも男子のほうが高く出ています。ただし合格率は受験者層にも左右されるため、この数字だけで「女子が不利」とは言えません。

入学者で見ると女子は30名・32.3%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「横浜市立大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

地域枠は33名|入学定員93名のうち35.5%を占めます

横浜市立大の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 93名
地域枠等 33名 定員の35.5%
うち臨時定員の地域枠 8名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 60名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。横浜市立大は35.5%で全国11位。公立大学の平均41.4%と同じくらいの水準です。 このうち8名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

ここまでは人数の話でした。なぜその枠が要るのかも見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、神奈川県は247.5で全国23位、中程度の県です。 地域枠も専攻医のシーリングも、この指標を根拠に動いています。枠の増減を予想したいなら、見るべきはこの指標です。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

進級率と国試合格率|6年で医師になる確率は91.1%

出口の数字です。令和元年度に入学した90名のうち、6年間ストレートで卒業したのは83名=92.2%。第119回医師国家試験の新卒合格率は98.8%。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は91.1%で、国公立50校中5位です。

横浜市立大学医学部の6年ストレート卒業率92.2%・国試合格率98.8%・6年で医師になる確率91.1%は国公立5位
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

入口10位・出口5位。入学90名という国公立最少級の学年規模で、進級・卒業・国試のどの段階でも取りこぼしが少ない。首都圏では東大(91.0%・6位)とほぼ同率で、千葉(90.4%・8位)も含め「首都圏の国公立は出口も強い」構図の一角です。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 92.2% 令和元年度入学90名中
6年ストレート卒業率 92.2% 卒業83名
新卒 国試合格率 98.8% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 91.1% 国公立50校中5位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

横浜市立大のレベルは全81校中10位|国公立50校では10位

「横浜市立大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。医学部は全国に81校しかなく、知りたいのはその中の位置だからです。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は69.1。国公立50校中8位・全81校中10位で、全国の医学部の中で上位にあたります。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
10位 大阪公立大学 70.4 国公立9位
11位 東京慈恵会医科大学 69.5 私立2位
12位 横浜市立大学 69.1 国公立8位
13位 九州大学 69.1 国公立11位
14位 北海道大学 68.9 国公立12位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は横浜市立大の前後2校ぶんです。偏差値69.1の前後には大阪公立・東京慈恵会医科・九州・北海道が並んでいます。1つ上と1つ下を知っておくと、12月の出願で手が止まりません。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜(前期・一般枠)に年齢・浪人年数の制限はありません。地域医療枠・神奈川県指定診療科枠は卒後の従事要件が絡むため、出願前に募集要項の条件確認が必須です。浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|横浜市立大学医学部の受け方

横浜市立の入試は、判断基準が全部明文化されているのが良いところだと思っています。共テ75%未満は足切り、3倍超も足切り。つまり「共テ88%前後の集団で、75%を最低保証ラインとして宣言している」入試で、リサーチ後の出願判断に迷いが生じにくい。共テが上振れした年に強気で出す、という使い方がしやすい大学です。

個別は2,400点満点の58.3%を占める1,400点。最低74%という数字は、共テ側でほぼ9割近くを持ち込んだうえで個別は6割台後半の削り合いという構図を意味します。千葉と同じ「難しい問題を部分点で拾う」型で、演習の狙いは満点ではなく失点管理。英69.6・理68.7という合格者構成のとおり、理科と英語で安定して部分点を積める受験生に向きます。

そして出口。6年で医師91.1%=国公立5位・国試98.8%は、首都圏で最も「卒業まで計算できる」水準です。学費は公立なので国立とほぼ同水準。首都圏に残りたい、でも東大・科学大には届かない——その層の第一候補として、数字の上で推せる大学です。

 

横浜市立大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は69.1(国公立8位・首都圏4番手)。共通テストの平均は861点=86.1%です。

Q2. 何割取れば受かりますか?
A. 2026年度の合格最低点は2,400点満点の1,775.4点=74.0%でした。共テ88%前後を持ち込み、個別(1,400点)は6割台後半の勝負です。

Q3. 足切り(第1段階選抜)はありますか?
A. 「共テ750点/1,000点(75%)以上かつ3倍」の二重基準です。2026年度は志願231名で実施されました。75%未満は志願者数に関係なく通過できません。

Q4. 補欠・繰り上げ合格はありますか?
A. 追加合格は2022〜2025年度で8名、2026年度は1名。基本は正規合格で決まる入試です。

 

まとめ|横浜市立大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 合格者平均69.1は国公立8位・首都圏4番手。共テ実勢86.1%・英理がリードする構成
  • 足切りは「共テ75%かつ3倍」の二重基準。最低点74.0%=個別1,400点は部分点の削り合い
  • 6年で医師91.1%は国公立5位・国試98.8%。学費は国立と同水準(入学金のみ居住地差)

関東は筑波・群馬に続いて3本目。次は東京科学大学です。要項が公表され次第、この節を更新します。

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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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