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私立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

愛知医科大学医学部の偏差値65.0と合格最低点52.2%|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

本日は愛知医科大学です。この大学、2027年度入試で日程が大きく動きます。1次試験が1月20日から2月9日へ、およそ3週間も後ろにずれます。

日程が動くというのは、併願の組み方がまるごと変わるということです。それなのに、まだあまり話題になっていません。

そしてもう1つ。この大学は合格最低点が7年間ずっと5割台という、私立医学部の中でも珍しい水準にあります。「5割で受かるの?」と思った方は、そこも含めて読んでみてください。

− 2027年度は何が変わるの?

− 何点取れば受かるの? 本当に5割でいいの?

− 入学後はどうなの?

ひとつずつ、数字で確かめていきます。

 

愛知医科大学医学部の偏差値は65.0|合格最低点は7年間5割台

まず、この5つだけ持ち帰ってください。

  • 2027年度の一般選抜は、1次が令和9年2月9日(火)、2次が2月18日〜20日の3日間。1次会場は名古屋・東京・大阪・福岡の4か所です
  • 小論文が2次試験から1次試験日に移動します(評価は2次で使われます)
  • 一般選抜と共通テスト利用を併願しても、2次の面接は1回だけ。その評価が両方の判定に使われます
  • 2次合格最低点は261点/500点=52.2%(2025年度入試)。7年間ずっと50.2%〜57.6%です
  • 偏差値65.0(河合塾 全統模試・2026年度入試)。2023・2024年度の62.5から上がりました

まず日程から見ていきます。ここがいちばん行動に直結します。

合格者平均偏差値は64.2|私立31校中15位

河合塾の入試結果調査(2026年度)には、その年に全統模試を受けた生徒のうち愛知医科大学医学部に合格した人の平均成績が載っています。記述模試の平均は64.2(英63.8・数64.2・理64.5)。ボーダーが2.5刻みで横並びになるのに対し、この数字なら細かく順位が付けられて、私立31校中15位・国公立を含む全81校中52位(防衛医科大学校を除く)という位置が見えます。

愛知医科大学医学部の合格者平均偏差値64.2は私立31校中15位(河合塾 入試結果調査2026年度・全統模試)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

英63.8・数64.2・理64.5と科目間の凸凹が小さいのが、愛知医科の合格者層の特徴です。前年の64.0からは+0.1とほぼ横ばい。すぐ上に産業医科・日本(64.3)、すぐ下に自治医科(64.0)が0.1〜0.2差で並ぶ、私立の“ど真ん中”の混戦地帯にいます。

私立順位 大学 総合
12位 近畿大学 63.5 65.5 66.2 65.1
13位 産業医科大学 63.7 64.4 64.7 64.3
13位 日本大学 64.8 63.8 64.2 64.3
15位 愛知医科大学 63.8 64.2 64.5 64.2
16位 自治医科大学 64.2 64.2 63.5 64.0
17位 兵庫医科大学 63.4 64.1 64.0 63.8

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です(一般・推薦・総合型を含む)。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

他大学との比較は、医学部偏差値ランキング2027|全81校の一覧にまとめています。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値の両方を載せた表です。

 

2027年度の入試日程と募集人員|1次は2月9日、2次は3日間

大学が2026年3月25日に公表した予告です。

愛知医科大学 医学部 2027年度入試の変更点(1次が2月9日へ移動、2次が3日間に拡大、小論文が1次試験日へ)
出典:愛知医科大学「令和9(2027)年度医学部入学者選抜の試験日程について(予告)」2026年3月25日

一般選抜の1次が令和9年2月9日(火)。2026年度は1月20日でしたから、約3週間後ろに動きます。2次は2月18日(木)・19日(金)・20日(土)の3日間で、こちらも2日間から拡大します。

選抜 第1次試験 第2次試験 会場
一般選抜 令和9年2月9日(火) 令和9年2月18日(木)・19日(金)・20日(土) 1次=名古屋・東京・大阪・福岡/2次=本学
大学入学共通テスト利用選抜 共通テスト(令和9年1月16日・17日) 令和9年2月18日〜20日(一般と同一日程) 本学
共テ利用(愛知県地域特別枠B方式) 共通テスト(令和9年1月16日・17日) 令和9年3月10日(水) 本学
学校推薦型選抜(公募制・愛知県地域特別枠A方式)
国際バカロレア選抜
令和8年11月28日(土) 本学

変更はもう1つあります。小論文が2次試験から1次試験日に移りました。評価そのものは2次で使われますが、書くタイミングが変わります。1次の日に、学力試験に加えて小論文まで書き切る体力配分が必要になる、ということです。

そして受験生にとって明確に有利な変更が1つ。一般選抜と共通テスト利用選抜を併願し、両方で2次の受験資格を得た場合でも、2次試験(面接)を受けるのは1回だけです。その評価が両方の判定に使われます。同じ大学に2回足を運ぶ必要がありません。

1次会場に福岡が入っている点も、九州の受験生には見逃せません。1次は福岡で受けられますが、2次は本学(愛知県長久手市)のみです。1次に通れば移動が発生します。

 

合格最低点は2次で52.2%|7年間ずっと5割台が続いています

合否ラインを見ます。愛知医科大学は2次の合格最低点を公表しています。

愛知医科大学 医学部 一般選抜の2次合格最低点 得点率推移(2019年度52.8%から2025年度52.2%まで7年間5割台)
出典:愛知医科大学 公表の入試結果(2019〜2025年度入試)/太宰府アカデミー調べ

500点満点で、2019年度52.8%、2020年度56.2%、2021年度52.4%、2022年度56.2%、2023年度50.2%、2024年度57.6%、2025年度52.2%。7年間ずっと50.2%〜57.6%の幅に収まっています。

年度 2次合格最低点 満点 得点率
2025年度 261 500 52.2%
2024年度 288 500 57.6%
2023年度 251 500 50.2%
2022年度 281 500 56.2%
2021年度 262 500 52.4%
2020年度 281 500 56.2%
2019年度 264 500 52.8%
2018年度 304 500 60.8%

2018年度の60.8%を最後に、6割台に乗った年がありません。目標を55〜60%に置けば、どの年でも射程に入る計算になります。

終わりに、成績開示の話を1つ。愛知医科は不合格だった人が自分の得点を確認できます。返ってくるのは総合得点です。申請の時期と方法はその年の大学発表で確認してください。

出典:各大学の成績開示要領をもとに太宰府アカデミー集計(実施の有無と開示内容は2022年度調査。申請期間は毎年変わるため、その年の大学公式発表で確認してください)

 

学費は6年間3,420万円|私立31校のちょうど中央値です

「愛知医科大学 医学部 学費」も検索の多い言葉です。ここも数字で答えます。

年次 納入額 内訳・注記
初年度 820万円 入学金+授業料+教育充実費
2年次以降 520万円 × 5年 年額は据え置きです
6年間の総額 3,420万円 学納金ベース
(参考)諸費用込み 約3,510万円 学友会費・保護者会費等を加えた額

出典:愛知医科大学 公式サイト「学費」をもとに太宰府アカデミー集計

私立医学部31校を安い順に並べると、3,420万円は16番目。31校のちょうど中央値にあたる金額です。高いほうの金沢医科3,950万円・川崎医科4,550万円とは500万〜1,100万円の差があり、安いほうの国際医療福祉1,850万円とは1,570万円の差があります。

初年度820万円は、2年次以降の520万円より300万円高くなっています。入学時にまとまった資金が要る形なので、入学手続きの期限と、他大学の結果が出る日を並べて資金計画を立ててください。ここは合否とは別に、出願前に決めておいたほうがいい部分です。

 

実質倍率は10.0倍|3,279名が受けて327名が合格

「愛知医科の倍率は29.1倍」という数字を見たことがあるかもしれません。それは志願者数を募集人員で割った志願倍率です。実際に会場に来た人と合格者で計算した実質倍率は10倍。同じ「倍率」でも19.1ポイント違います。

区分 人数 読み方
募集人員 115名
志願者数 3,351名 志願倍率 29.1倍
受験者数 3,279名 志願者の98%が受験
合格者数 327名 実質倍率 10倍
入学者数 116名 定員充足率 100.9%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計。※一般・共通テスト利用・学校推薦型・総合型を合わせた医学科全体の数字です。方式別・年度別の倍率は、このページの他の節で扱っています

出願した人の98%が実際に受験しています。出願だけして受けない人がほとんどいない、逃げ場のない母集団です。倍率の数字がそのまま実感に近くなります。

 

女子の合格率は8.9%|男子10.8%とほぼ同じです

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。愛知医科の2025年度入試は、男子10.8%・女子8.9%。差は1.9ポイント。ほぼ横並びです。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 1,855名 200名 10.8%
女子 1,424名 127名 8.9%
合計 3,279名 327名 10.0%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 10.8% 8.9% -1.9pt
前年 11.8% 12.6% +0.8pt
前々年 13.0% 14.7% +1.7pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

年によって上下が入れ替わっています。単年の数字で判断しないでください。

入学者で見ると女子は49名・42.2%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「愛知医科が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

合格発表はいつ?|2027年度の日程をまとめました

愛知医科大学は1次の試験地に福岡が入っています。九州から受けるなら、まずここを押さえてください。

区分 日付 注記
出願 2026年12月14日(月)〜2027年1月22日(金)
1次試験 2027年2月9日(火) 名古屋・東京・大阪・福岡
1次合格発表 2027年2月15日(月)
2次試験 2027年2月18日(木)・19日(金)・20日(土) 希望する1日を出願時に選択
最終合格発表 2027年2月24日(水)
共テ利用(後期)の2次 2027年3月10日(水)
学校推薦型の試験日 2026年11月28日(土)

出典:各大学の2027年度(令和9年度)募集要項・入試日程(2026年8月18日に大学公式で確認)

1次2月9日→1次発表2月15日→2次2月18〜20日→最終発表2月24日。2次は3日間から希望日を選ぶ形で、出願時に決めたら変更できません。他大学の2次と重ならない日を、出願の時点で見極めておく必要があります。 なお一般選抜と共通テスト利用選抜は2次を同じ日程で実施し、両方に出願して両方とも2次に進んだ場合でも面接を受けるのは1回だけで、その評価が両方の判定に使われます。併願しても面接を2回受ける負担は増えません。

 

面接は段階評価で配点なし|落とされない答え方を準備する

愛知医科の面接は段階評価で、点数は公表されていません。私立31校のうち6校が同じ形です。「何点取れば」という準備ができないぶん、落とされない答え方が要ります。

項目 内容 補足
面接の配点 段階評価(配点なし) 5段階評価(要項に明示)
小論文の配点 公表されていません 50分
小論文の扱い 2027年度から1次試験日の実施になり、60分から50分に短くなりました

出典:各大学の2027年度(令和9年度)募集要項・入試概要をもとに太宰府アカデミー集計

小論文は1次試験日に書きます。得点を使うのは2次の判定なので、1次で落ちた人の答案は結果に出てきません。当日は学科のあとにもう1科目ある、という前提で体力を配分してください。配点が出ていない以上、「何点取れば」ではなく「引っかからない答え方」を準備するのが現実的です。

 

繰り上げ合格は2026年度83名|補欠は230人いました

「愛知医科大学 繰り上げ合格」も検索の多い言葉です。この大学は正規合格・第一補欠・第二補欠・繰上合格を、すべて人数で公表しています。私立31校のなかでもかなり親切なほうです。2026年度(令和8年度)の実績から出します。

年度・方式 正規合格 第一補欠 第二補欠 繰上合格
2026年度 一般 181名 156名 74名 83名
2026年度 共テ利用 36名 38名 32名 39名
2026年度 共テ 地域枠B 3名 11名 5名
2025年度 一般 216名 123名 72名 27名
2025年度 共テ利用 43名 34名 23名 8名
2024年度 一般 199名 153名 72名 106名

出典:愛知医科大学 公表『医学部入学試験結果』(令和8年度・令和7年度ほか)

まず2026年度の一般選抜です。補欠は第一156名+第二74名で合わせて230名。そこから83名が繰り上がりました。補欠に入った人のおよそ3人に1人が合格した計算になります。前年の27名からは3倍です。

共通テスト利用はもっと極端で、正規合格36名に対して繰上39名。繰上のほうが多い年でした。共テ利用は上位層が国公立や他私大へ流れるぶん辞退が出やすく、繰上が回りやすい方式です。

 

ここで、繰上の数字を読むときの注意を1つ書いておきます。「繰上合格83名」は「補欠83番まで回った」という意味ではありません。大学が公表しているのは人数であって、補欠番号ではない。そして繰上合格になった人が、全員入学したわけでもありません。2026年度の一般選抜は正規181名+繰上83名=264名に合格を出して、入学者は69名。合格した人の4人に3人が他の大学へ進んでいます。辞退が出るたびに連絡は次の人へ進む——だから繰上がここまで膨らみます。

参考までに、受験生からの聞き取りでは3月19日時点で一般51番・共テ利用17番まで連絡が確認されています(大学の公表値ではありません)。最終の繰上は83名ですから、番号は3月末までにさらに進んだ計算です。

愛知医科大学の場合、繰上の連絡は補欠の順位に従って行われます。ただし自分が第一補欠か第二補欠かは分かっても、そのなかで何番目かまでは通知されません。「◯番だから大丈夫」という読み方ができない大学です。

年による振れも大きい。2024年度106名 → 2025年度27名 → 2026年度83名と、4倍近く動きます。2022年度のように補欠者が全員繰り上がった年もありました。補欠を前提にした併願設計は組めません。正規合格を取りにいく前提で準備して、繰り上げは「来たら得」と考えるのが安全です。

 

地域枠は10名|入学定員115名のうち8.7%を占めます

愛知医科の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 115名
地域枠等 10名 定員の8.7%
うち臨時定員の地域枠 10名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 105名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。愛知医科は8.7%で全国60位。私立大学の平均14.3%と同じくらいの水準です。 このうち10名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

最後に、なぜここに枠が置かれているのかを国の数字で見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、愛知県は240.2で全国28位、中程度の県です。 地域枠も専攻医のシーリングも、この指標を根拠に動いています。枠の増減を予想したいなら、見るべきはこの指標です。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

一般枠との点差と、卒業後9年の義務については医学部の地域枠は入りやすいのかにまとめています。

 

愛知医科大学のレベルと難易度|「5割で受かる」をどう読むか

ここは誤解されやすいので、丁寧に書きます。

2025年度に合格最低点を公表した私立医学部23校を得点率で並べると、愛知医科大学の52.2%は下から3番目(21位)です。

2025年度入試の私立医学部23校の合格最低点得点率で愛知医科大学52.2%は21位という位置づけ
出典:各大学公表の入試結果(2025年度入試)/太宰府アカデミー調べ

いちばん高い帝京大学は81.7%、23校の平均は62.9%。それに対して愛知医科大学は52.2%で、平均より10.7ポイント低い水準にあります。

順位 大学 方式・公表段階 得点率
1 帝京大学 一般 2次 81.7%
23校の平均 62.9%
21 愛知医科大学 一般 2次 52.2%
22 東京女子医科大学 一般 2次(入学者) 50.8%
23 東京慈恵会医科大学 一般 2次正規 47.0%

ここで「得点率が低い=入りやすい」と読むのは間違いです。下から1番目と2番目が東京慈恵会医科大学(47.0%)と東京女子医科大学(50.8%)であることが、それを示しています。東京慈恵会医科大学は偏差値70.0で私立2位の難関校です。

合格最低点が低い大学に共通しているのは、問題が重いことです。受験者全体の得点が伸びなければ、合格ラインも自然に下がります。52.2%という数字は「半分取れば受かる」ではなく、「その問題では52.2%が上位のライン」という意味です。

 

国試合格率は98.0%|6年で医師になる確率は71.0%

入ったあとの6年間も見ておきます。

愛知医科大学 医学部の6年ストレート進級率72.4%・新卒国試合格率98.0%と6年で医師になる確率71.0%
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

令和元年度に入学した116名のうち、6年間ストレートで進級・卒業したのは84名で72.4%。一方、第119回医師国家試験の新卒合格率は98.0%で、101名が受験して99名が合格しています。

指標 愛知医科大学 私立31校の平均 内訳
入学者(令和元年度) 116名
6年ストレート進級率 72.4% 116名中84名
6年ストレート卒業率 72.4% 84名(6年次の留年は出ていない計算)
新卒 国試合格率 98.0% 第119回・101名受験/99名合格
6年で医師になる確率 71.0% 77.0% 私立31校中26位

この2つを掛けた「6年で医師になる確率」は71.0%で、私立31校中26位です。

進級率と卒業率が同じ72.4%なので、6年次で留年者が出ていない計算になります。データを見る限りでは、在学中の学年進行に一定の関門があり、そこを通過した学生の国試実績は非常に高いという形です。大学にはそれぞれの教育方針があり、数字だけで良し悪しを語れるものではありません。ただ、入口の偏差値だけでなくこの6年間のデータもあわせて見ておくと、入学後がイメージしやすくなります。

 

多浪・再受験でも合格できるか|現役・浪人別の合格率で見る

「何浪まで見てもらえるのか」は、医学部受験でいちばん多い不安の1つだと思います。愛知医科は現役・浪人別の合格率を公表しています。感覚ではなく、その数字で見ます。

選抜 区分 受験者数 合格者数 合格率 入学者
一般 現役 597 56 9.4% 10
一般 浪人 1,595 208 13.0% 59
共テ利用 現役 302 23 7.6% 4
共テ利用 浪人 653 52 8.0% 13
学校推薦(公募) 現役 68 12 17.6% 12
学校推薦(公募) 浪人 35 8 22.9% 8

出典:各大学公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計/2026年度入試(選抜方式別・現役は総数から浪人を引いた当塾算出)

一般でも共テ利用でも学校推薦でも、浪人の合格率が現役を上回っています。一般の入学者69名のうち59名(86%)が浪人経験者でした。この大学は現役と浪人の2区分でしか公表していないので、何浪目かまでは分かりません。合格率は受験する層によっても動きます。浪人年数ごとに難易度が同じ、という意味ではありません。なお合否とは別に、学費支援の面ではっきりした線があります。国の「高等教育の修学支援新制度」は、高校を初めて卒業した年度の翌年度末から入学日までが2年を超えていないことを要件にしています。3浪以上はこの時点で対象外です(高卒認定の場合は別の起算になります)。多浪で受けるなら、合格可能性だけでなく学費の設計も一緒に考えておいてください。

 

太宰府アカデミーの視点|愛知医科大学はどんな受験生に向くか

まず日程変更への対応から。1次が2月9日に動くというのは、この大学を「1月の1校目」として使っていた人にとって、併願設計の前提が崩れることを意味します。2月上旬は他の私立医学部の1次が集中する時期です。受験校リストを日付順に並べ直して、2月9日前後に何が入っているかを先に確認してください。2次が2月18〜20日の3日間になったことも、他校の2次や後期と重なる可能性を高めます。

次に、小論文が1次試験日に移ったことについて。これは対策の量ではなく当日の配分の問題です。学力試験のあとに小論文まで書き切る必要があります。過去問演習のときに、一度は通しで「学力試験+小論文」を同じ日に解いてみてください。疲労の出方が分かります。

最後に、合格最低点の読み方です。7年間ずっと5割台という数字を見て「楽な大学」と判断するのは危険です。得点率が低い大学は、問題が重いか、時間が足りないかのどちらかです。愛知医科大学を併願先に入れるなら、必ず過去問を1年分、時間を計って解いてください。配点や得点率の話は、出題形式との相性を確かめて初めて意味を持ちます。そのうえで目標を55〜60%に置くと、年による振れ幅を吸収できます。

 

愛知医科大学医学部のよくある質問

Q1. 一般選抜と共通テスト利用を両方出願する意味はありますか?
A. あります。2027年度は2次試験(面接)が同一日程で、併願しても受験は1回だけ。その評価が両方の判定に使われます。2次のために2回足を運ぶ必要がないので、併願のハードルは低いと言えます。

Q2. 1次は福岡でも受けられますか?
A. 受けられます。2027年度の1次会場は名古屋・東京・大阪・福岡の4か所です。ただし2次は本学(愛知県長久手市)のみなので、1次通過後は移動が必要になります。2次が2月18〜20日の3日間になった点とあわせて、宿泊と交通を早めに押さえておいてください。

Q3. 愛知県地域特別枠はどう違いますか?
A. A方式は学校推薦型選抜(令和8年11月28日)で実施され、B方式は共通テスト利用選抜として実施されます。B方式の2次試験だけは令和9年3月10日(水)と、他の選抜より1か月ほど遅い日程です。出願資格・修学資金の条件は募集要項でご確認ください。

 

まとめ|愛知医科大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 2027年度は日程が大きく動きます。1次が令和9年2月9日(火)、2次が2月18〜20日の3日間。小論文は1次試験日に移り、1次会場に福岡が入っています
  • 2次合格最低点は261点/500点=52.2%。7年間ずっと50.2〜57.6%です。目標は55〜60%に置いてください
  • 得点率が低い=入りやすい、ではありません。私立23校で下から3番目ですが、下位には東京慈恵会医科大学(47.0%)も並びます。必ず過去問で形式との相性を確かめてください

この記事を書こうと思ったのは、日程が3週間も動くという話が、まだあまり知られていないと感じたからです。大学は2026年3月に予告を出しています。併願は日付で決まる部分が大きいので、早く知った人ほど有利になります。

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本日の記事は以上です。
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◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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