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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

大阪大学医学部の偏差値72.2と共テ平均877点|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

ここからは大阪大学医学部です。合格者平均偏差値73.3は、東大理三・京大に次ぐ全国3位。西日本では京大と並ぶ最高峰の一角ですが、配点表はこの大学の性格をもっと雄弁に語ります。共通テスト500点+個別1500点——配点の75%が2次試験です。

その帰結が、合格者の共テの幅に表れています。平均は877点=87.7%。ところが共テの合格者最低は406点/500点=81.2%。9割超が並ぶ集団の中に、共テ8割強から2次でねじ伏せた合格者が実在する——それが1500点の2次が持つ意味です。

− 共テ9割は必須?それとも?

− 2次でどこまで返せる?

− 足切りの二重基準とは?

− 京大・神戸との使い分けは?

答えはすべて公表資料の中にあります。順に取り出します。

 

大阪大学医学部の偏差値|合格者平均72.2で国公立3位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて阪大医学部に合格した人の記述模試平均は73.3(英71.7・数72.7・理72.2)国公立50校中3位、私立を含む全81校でも3位です(防衛医科大学校を除く)。上にいるのは東大理三(76.9)と京大(74.6)だけ。

大阪大学医学部の合格者平均偏差値73.3は国公立3位・全81校で3位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

4位の東京科学(72.0)とは1.3差、私立トップの慶應(72.1)より上に位置します。科目別は英71.7・数72.7・理72.2と三教科が0.4差以内に収まる、全国屈指の隙のなさ。どの科目でも稼げる合格者集団です。

順位 大学 総合
1位 東京大学 74.7 74.7 75.4 74.9
2位 京都大学 72.7 72.8 72.7 72.7
3位 大阪大学 71.7 72.7 72.2 72.2
4位 東京科学大学 71.3 69.5 70.6 70.5
5位 名古屋大学 70.7 69.2 69.1 69.7

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

大阪大学の全国順位と、同じ帯の大学は、医学部偏差値ランキング2027(全81校・国公立と私立)の一覧表で確かめられます。

 

共通テストの合格者平均は877点|比率は25%です

2026年度に阪大医学部へ合格した人の共通テスト平均は877点(1000点換算)=87.7%です(河合塾 入試結果調査)。

ただし共テ1000点は500点に圧縮され、総合2000点に占める比率は25%。共テで20点の差がついても、総合ではわずか10点。この構造が「共テ81.2%からの合格」を可能にしています。9割は「必須条件」ではなく「合格者の多数派」——2次力があるなら、共テの1〜2%で出願を諦める必要はありません。なお「情報」は25点=5%と軽めです。

 

合格最低点は1532点=76.6%|共テの最低は81.2%

2026年度・一般選抜(前期)の合格最低点は1532点/2000点満点=76.6%。前年(2025年度)は1475.75点=73.8%で、2.8ポイント上がりました。

大阪大学医学部 一般選抜前期の合格最低点推移(2025年度73.8%から2026年度76.6%へ・2次比率75%)
出典:大阪大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

内訳は、合格者の共テ最低が406点/500点=81.2%、個別(2次)の最低は1082.5点/1500点=72.2%(前年67.3%)。最高峰の2次で7割超を最低ラインとして要求される——難問揃いの阪大2次でこの数字の意味は重く、「2次で72〜76%を安定して出せるか」が事実上の合否ラインです。

年度 満点 合格最低点
(総合)
得点率 共テの
合格者最低
個別の
合格者最低
2026年度 2000 1532 76.6% 406/500 1082.5/1500
2025年度 2000 1475.75 73.8% 401.5/500 1010/1500

過去問の自己採点は、年による難度変動を踏まえて2年分の幅(2次67〜72%)で評価してください。

 

倍率は実質2.4倍|足切りは共テ70%の基準あり

2026年度の志願者は249名、受験者229名、合格者96名で実質倍率は2.4倍(前年2.6倍)。

年度 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026年度 93 249 229 96 2.4倍
2025年度 93 269 252 96 2.6倍

第1段階選抜は「共テ700点/1000点(70%)以上、かつ募集人員93名の3倍以内」の二重基準。2026年度は志願249名で人数基準(279名)に届かず、共テ70%の得点基準だけが生きている状態でした。出願層の学力を考えれば、この基準が壁になる受験生はほぼいません。実質倍率2.4倍——受験者の粒が全国で最もそろった、少数精鋭の入試です。

 

入試日程と募集人員|前期93名・変則日程なし

阪大医学部医学科の一般選抜は前期日程のみ、募集人員93名。後期日程はありません。

個別学力検査は国公立前期の全国共通日程(2月25日・26日)で行われ、固有の変則日程はありません。2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)。確定日程は2027年度の選抜要項公表後にこの節を更新します。なお2027年度の選抜内容について、現時点で変更の公表はありません(2026年7月12日基準の当塾集計)。

 

合格発表は3月9日です|2027年度は要項で確定

2026年度の合格発表は3月9日でした。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ500点+個別1500点の計2000点

満点の構成は共通テスト500点+個別学力検査1500点=2000点(2026年度)。2次比率75%は、当塾がここまで書いた国公立19校で最高です(岡山66.7%・長崎65.7%を大きく超える)。個別は英語・数学・理科2科目の学科試験に面接を加えた構成です。

科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

面接は2次試験で実施|評価方式は要項公表後に更新

2次試験では学科に加えて面接が課されます。医学部医学科の面接は全国どの国公立でも必須です。点数化の有無を含む評価方式の詳細は、2027年度の募集要項の公表後にまとめて追記します。

 

追加合格は4年連続0人|正規合格で決まります

阪大医学部の追加合格(繰上)は2022〜2025年度の4年間で0人です。前期一本・繰上なし。3月の敗者復活はない前提で、受験設計を組んでください。

私立のページと読み比べる人のために、違いを書いておきます。国公立には補欠者の発表も、補欠番号の通知もありません。欠員が出た分だけ電話が来る仕組みなので、0人=欠員が出なかったと読めます。

だからこの大学では「補欠に望みをつなぐ」という戦い方が成立しません。正規合格を取りきる前提で組んでください。

 

推薦・総合型の詳細|2027年度要項で確認を

阪大医学部医学科の非一般選抜の実施状況・出願要件は、2027年度要項の公表後にこの節へ追記します(当塾の一次確認が取れていない情報を推測で書くことはしません)。医学科の入口は実質的に一般選抜(前期)が主軸であり、一般前期の2次力を作ることが対策のすべてと考えて差し支えありません。

 

学費は6年間で約350万円|国立の標準額どおり

学費は国立大学の標準額どおり、入学金28万2,000円+授業料53万5,800円×6年=6年間349万6,800円です。全国3位の医学部教育が、この学費です。

 

女子の合格率は27.6%|男子との差は11.9ポイント

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。阪大の2025年度入試は、男子39.5%・女子27.6%。男子の合格率のほうが11.9ポイント高いという結果です。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 200名 79名 39.5%
女子 76名 21名 27.6%
合計 276名 100名 36.2%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 39.5% 27.6% -11.9pt
前年 39.7% 30.6% -9.1pt
前々年 40.2% 41.4% +1.2pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

年によって上下が入れ替わっています。単年の数字で判断しないでください。

入学者で見ると女子は21名・21.0%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「阪大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

地域枠はありません|入学定員108名すべてが一般の枠です

阪大には地域枠がありません。文部科学省の令和7年度調査で、地域枠の募集人数が0名だった9大学の1つです。卒業後の勤務地に条件が付く枠を避けたい人にとっては、それ自体が出願理由になります。

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

最後に、なぜここに枠が置かれているのかを国の数字で見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、大阪府は288.6で全国7位、上位16県に入る医師多数県です。 地域枠が置かれていないのは、この大阪府の指標の高さと無関係ではありません。地域枠も専攻医のシーリングも、この指標を根拠に動いています。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

進級率と国試合格率|6年で医師になる確率は89.1%

出口の数字です。令和元年度に入学した112名のうち、6年間ストレートで卒業したのは103名=92.0%。第119回医師国家試験の新卒合格率は96.8%。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は89.1%で、国公立50校中14位です。

大阪大学医学部の6年ストレート卒業率92.0%・国試合格率96.8%・6年で医師になる確率89.1%
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

研究医養成の総本山でありながら、6年ストレートの数字も国公立上位。同じ研究型の九大(75.5%・47位)や京大(86.9%・24位)と比べても、阪大の89.1%は「研究も出口も」の両立を示す数字です。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 92.9% 令和元年度入学112名中
6年ストレート卒業率 92.0% 卒業103名
新卒 国試合格率 96.8% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 89.1% 国公立50校中14位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

阪大のレベルは全81校中3位|国公立50校では3位

「阪大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。刻みが粗いぶん、同じ数字の大学が何校も並んでしまうからです。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は72.2。国公立50校中3位・全81校中3位で、全国の医学部の中で上位にあたります。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
1位 東京大学 76.9 国公立1位
2位 京都大学 74.6 国公立2位
3位 大阪大学 72.2 国公立3位
4位 慶應義塾大学 72.1 私立1位
5位 東京科学大学 72.0 国公立4位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は阪大の前後2校ぶんです。偏差値72.2の前後には東京・京都・慶應義塾大学・東京科学が並んでいます。上下を押さえておけば、判定が動いたときの切り替えが早くなります。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜に年齢・浪人年数の制限はありません。2次比率75%は、時間をかけて記述力を極めてきた多浪・再受験生の努力が最も正当に反映される配点です。共テの貯金勝負ではなく、2月25日・26日の答案がすべて。浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|大阪大学医学部の受け方

西日本の最上位層の面談で、京大と阪大の比較は毎年の定番です。偏差値の差は1.3(74.6と73.3)。決定的に違うのは共テの扱いで、京大は共テ275点(比率21.6%)、阪大は500点(25%)と、どちらも「共テは入場券、勝負は2次」の思想です。つまりこの2校の選択は、共テではなく2次の問題との相性で決めるべきものです。過去問を並べて解き、点が伸びる方——それが答えだと僕は考えています。

阪大の数字でいちばん受験生に伝えたいのは、共テ最低81.2%です。共テ失敗の夜に「阪大はもう無理だ」と志望を下げる受験生が毎年います。しかし1500点の2次は、共テの100点差(総合50点差)をひっくり返せる広さがある。2次型の大学は、共テの結果で諦めるには早すぎる——このデータはそのための材料です。

そして九州の最上位層へ。九大医(69.1)とは4.2の差があります。この差は「あと1年の伸び」で埋まる差ではなく、2次1500点と戦う覚悟の差です。目指すなら高2までに英数を完成させ、高3を理科と過去問に使う——逆算はそこから始まります。

 

大阪大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は72.2(全81校で3位)。共通テストの平均は877点=87.7%です。

Q2. 共テ9割ないと無理ですか?
A. 平均は87.7%ですが、2026年度の合格者の共テ最低は81.2%。配点の75%が2次のため、2次力次第で挽回できます。

Q3. 2次は何割必要ですか?
A. 個別(2次)の合格者最低は72.2%(2026年度)・67.3%(2025年度)。年による難度変動込みで、7割前後が事実上のラインです。

Q4. 補欠・繰り上げ合格はありますか?
A. 追加合格は2022〜2025年度の4年間で0人です。正規合格で決まる入試として準備してください。

 

まとめ|大阪大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 合格者平均72.2は東大理三・京大に次ぐ全国3位。英数理が0.4差に収まる、隙のない合格者層
  • 2次比率75%は当塾集計19校で最高。共テの合格者最低は81.2%——共テで転んでも2次で返せる設計
  • 実質2.4倍・追加合格4年0人・2次最低72.2%。少数精鋭の2次力勝負で、出口も6年で医師89.1%(14位)と強い

最高峰の入試ほど、数字は冷静に語ってくれます。公式の要項が出たタイミングで書き換えます。

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◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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