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私立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

国際医療福祉大学医学部の偏差値67.5と学費1,850万円|2027年度入試

2026年08月18日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

本日は国際医療福祉大学の医学部です。2017年に開設された、いま日本でいちばん新しい医学部のひとつ。「歴史が浅いから実績が分からない」と敬遠する声を、面談で聞くことがあります。

ところが今年、令和元年度に入学した世代の6年間のデータが出そろいました。その数字が、正直かなりのものでした。国家試験の結果を見て、思わず二度見しています。

あわせて、2027年度入試には募集人員の変更も入りました。現役生と既卒生で、取るべき対応が正反対になる種類の変更です。

皆さんが知りたいのは、たぶんこの4つだと思います。

− 学費が安いって本当?

− 新しい大学だけど、ちゃんと医師になれるの?

− 何割取れば届く?

− 2027年度は何か変わるの?

ここから1つずつ見ていきます。

 

国際医療福祉大学医学部の偏差値は67.5|学費は私立最安水準

最初に、このページの結論を並べます。

  • 学費は6年間1,850万円(入学金150万円+授業料190万円/年)。私立医学部31校でいちばん安い水準です
  • 第119回医師国家試験の新卒合格率は100%。126名が受験して126名が合格しました
  • 6年で医師になる確率は82.9%で私立31校中6位。私立の平均77.0%を大きく上回ります
  • 偏差値67.5(河合塾 全統模試・2026年度入試)。2023・2024年度の65.0から上がりました
  • 2027年度は総合型選抜(専願制)10名を新設し、一般選抜が105名→95名に縮小します

「学費が安い新しい大学」という理解で止まっていると、この大学の実像を見誤ります。安いうえに、出口の実績が私立の上位というのが2026年時点のデータです。

合格者平均偏差値は67.6|私立31校中6位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で確かめられる“実際に受かった人たち”の水準も見ておきます。全統模試を受けて国際医療福祉大学医学部に合格した人の記述模試平均は67.6(英68.4・数66.6・理67.7)私立31校中6位、国公立を含む全81校中22位(防衛医科大学校を除く)です。

国際医療福祉大学医学部の合格者平均偏差値67.6は私立31校中6位(河合塾 入試結果調査2026年度・全統模試)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

面白いのは、予想ボーダーの67.5と合格者平均の67.6がほぼ一致していることです。前年の67.8からは-0.2。すぐ上に関西医科(67.9)、下に東京医科(66.4)という並びで、開設10年目にして私立6位という位置が定着しつつあります。英68.4が3科目でいちばん高く、英語の強い合格者が集まる大学です。

私立順位 大学 総合
3位 順天堂大学 69.2 67.4 68.1 68.2
4位 日本医科大学 68.3 67.7 68.4 68.1
5位 関西医科大学 66.4 68.4 69.0 67.9
6位 国際医療福祉大学 68.4 66.6 67.7 67.6
7位 東京医科大学 66.2 66.1 67.0 66.4
8位 大阪医科薬科大学 64.6 67.0 67.1 66.2

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です(一般・推薦・総合型を含む)。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

同じ偏差値帯にどの大学が並ぶかを見るなら、医学部偏差値ランキング2027(国公立50校+私立31校)が早いです。国際医療福祉大学の前後にいる大学がそのまま分かります。

 

学費は6年間1,850万円|私立医学部でいちばん安い水準

まず学費です。ここがこの大学が注目される最大の理由でした。

私立医学部の6年間学費比較。国際医療福祉大学1,850万円が最安で川崎医科大学4,737万円との差は約2,900万円
出典:国際医療福祉大学・関西医科大学は各大学公式/その他は太宰府アカデミー調べ

入学金150万円、授業料が年190万円。6年間の総額は1,850万円です。

項目 金額 備考
入学金 150万円 初年度のみ
授業料 190万円/年
6年間の総額 1,850万円 私立医学部31校でいちばん安い水準
(参考)関西医科大学 2,100万円 2023年度入学者から670万円値下げ
(参考)川崎医科大学 4,550万円 私立で最も高い水準

比較すると分かりやすいと思います。今回あわせてまとめた関西医科大学が2,100万円、私立で最も高い水準の川崎医科大学が4,550万円。いちばん高い大学との差は約2,700万円です。同じ「私立医学部」でも、6年間で払う額はまったく違います。

なお、この表のうち国際医療福祉大学と関西医科大学は大学公式の数値です。他大学は当校の集計値で、年度が古い可能性があります。比較の目安としてご覧ください。

安さの理由は、開設時からの方針にあります。この大学は「学費を抑えて優秀な学生を集める」という設計で医学部を作りました。その狙いが機能しているかどうかは、次の数字が答えになります。

 

国試合格率は新卒100%|126人受験、126人全員が合格

この大学のいちばん強い数字がここです。

国際医療福祉大学 医学部の6年ストレート進級率86.4%・卒業率82.9%・新卒国試合格率100%と6年で医師になる確率82.9%
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

令和元年度に入学した140名のうち、6年間ストレートで進級したのは121名で86.4%、卒業したのは116名で82.9%。そして第119回医師国家試験の新卒合格率は100%126名が受験して、126名が合格しています。1人も落ちていません。

指標 国際医療福祉大学 私立31校の平均 内訳
入学者(令和元年度) 140名
6年ストレート進級率 86.4% 140名中121名
6年ストレート卒業率 82.9% 116名
新卒 国試合格率 100% 第119回・126名受験/126名合格
6年で医師になる確率 82.9% 77.0% 私立31校中6位

この2つを掛けた「6年で医師になる確率」は82.9%。私立31校中6位で、私立の平均77.0%を5.9ポイント上回ります。今回まとめた他の大学(関西医科77.7%、昭和医科77.8%、兵庫医科74.3%、岩手医科71.1%)と比べても頭ひとつ抜けています。

「歴史が浅いから実績が分からない」という不安は、少なくともこの世代のデータでは解消されたと言っていいと思います。開設から10年目で、出口の数字は私立の上位グループに入りました。

 

2027年度入試の変更点|一般105→95名、総合型10名を新設

2027年度入試で、募集人員がはっきり動きます。

国際医療福祉大学 医学部 2027年度入試で一般選抜が105名から95名へ縮小し総合型選抜10名を新設
出典:国際医療福祉大学 公式(2027年度 医学部総合型選抜 実施予告)/太宰府アカデミー調べ

総合型選抜(専願制)が10名新設され、そのぶん一般選抜が105名→95名に縮小します。総合型は本学を第1志望とする現役生が対象です。

選抜区分 2026年度 2027年度 変更の中身
一般選抜 105名 95名 10名の縮小
総合型選抜(専願制) なし 10名(新設) 本学を第1志望とする現役生が対象

意味を整理します。既卒生にとっては、一般選抜で争う枠が10名減るということです。総定員は変わらないので、そのぶん一般の競争は厳しくなる方向に働きます。

一方、現役生にとっては選択肢が1つ増えました。ただし専願制なので、合格したら必ず入学することが条件になります。他の医学部と迷っている段階では出せません。

出願要件の詳細は、2026年7月中に公開予定の募集要項(追補版)でご確認ください。総合型選抜の新設は大学公式の予告に基づいていますが、一般選抜105→95名という数字は予備校集計が主な出どころです。

 

合格最低点は非公表|2次正規合格者の平均は65.3%

ここは正直にお伝えします。国際医療福祉大学は、合格最低点を公表していません。

公表されているのは2次正規合格者の平均点だけです。2025年度は359.2点/550点=65.3%でした。

注意してほしいのは、これが平均であって最低点ではないことです。実際の合格最低点は、これよりかなり下になります。他大学の合格最低点と並べて「65.3%が必要」と読むと、目標を高く見積もりすぎることになります。

とはいえ、平均が分かるだけでも十分な材料です。合格者の真ん中あたりが65%台ということは、7割を安定して取れる力があれば正規合格の圏内に入る、という見当がつきます。合格最低点を公表しない大学は他にもありますが(杏林大学・日本医科大学・東海大学など)、平均点を出してくれるだけ親切なほうです。

ここで、成績開示の扱いを確認しておきます。国際医療福祉大は不合格だった人が自分の得点を確認できます。返ってくるのは得点です。★出願時のみ申請できます。受験前に決めておく必要があります。申請の時期と方法はその年の大学発表で確認してください。

出典:各大学の成績開示要領をもとに太宰府アカデミー集計(実施の有無と開示内容は2022年度調査。申請期間は毎年変わるため、その年の大学公式発表で確認してください)

 

実質倍率は8.3倍|3,906名が受けて472名が合格

「国際医療福祉大の倍率は28.7倍」という数字を見たことがあるかもしれません。それは志願者数を募集人員で割った志願倍率です。実際に会場に来た人と合格者で計算した実質倍率は8.3倍。同じ「倍率」でも20.4ポイント違います。

区分 人数 読み方
募集人員 140名
志願者数 4,015名 志願倍率 28.7倍
受験者数 3,906名 志願者の97%が受験
合格者数 472名 実質倍率 8.3倍
入学者数 148名 定員充足率 105.7%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計。※一般・共通テスト利用・学校推薦型・総合型を合わせた医学科全体の数字です。方式別・年度別の倍率は、このページの他の節で扱っています

出願した人の97%が実際に受験しています。受けに来る人はほぼ全員が本気、と考えたほうが実態に近い数字です。母集団の質が高いぶん、同じ倍率でも通りにくくなります。入学定員充足率は105.7%。募集人員より多く入学しています。

 

女子の合格率は9.8%|男子との差は4.5ポイント

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。国際医療福祉大の2025年度入試は、男子14.3%・女子9.8%。男子の合格率のほうが4.5ポイント高いという結果です。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 1,959名 281名 14.3%
女子 1,947名 191名 9.8%
合計 3,906名 472名 12.1%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 14.3% 9.8% -4.5pt
前年 11.6% 10.6% -1.0pt
前々年 12.3% 10.0% -2.3pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

3年とも男子のほうが高く出ています。ただし合格率は受験者層にも左右されるため、この数字だけで「女子が不利」とは言えません。

入学者で見ると女子は65名・43.9%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「国際医療福祉大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

合格発表はいつ?|2027年度の日程をまとめました

国際医療福祉大学は1次が1月25日と私立で最も早い部類です。しかも出願締切が1月7日。年末年始をはさむので、逆算を間違えると出せません。

区分 日付 注記
出願 2026年12月21日(月)〜2027年1月7日(木) 消印有効。年内締切です
1次試験 2027年1月25日(月) 成田・東京・大阪・福岡
1次合格発表 2027年1月29日(金)15:00 1次から4日後
2次試験 2027年2月1日(月)〜2月6日(土) 6日間のうち1日
最終合格発表 2027年2月12日(金)15:00

出典:各大学の2027年度(令和9年度)募集要項・入試日程(2026年8月18日に大学公式で確認)

出願は1月7日消印有効。共通テスト(1月16日・17日)より前に締め切られます。共テの手ごたえを見てから決める、という出し方ができない大学です。 1次1月25日→発表1月29日→2次2月1日〜6日→最終2月12日。1次発表から2次までが最短3日しかないので、2次の準備は1次の前から始めておくのが現実的です。試験地に福岡があるのは、九州の受験生には大きい点です。

 

面接は段階評価で配点なし|落とされない答え方を準備する

国際医療福祉大の面接は段階評価で、点数は公表されていません。私立31校のうち6校が同じ形です。「何点取れば」という準備ができないぶん、落とされない答え方が要ります。

項目 内容 補足
面接の配点 段階評価(配点なし) 段階評価(要項に「段階評価」と明示)
小論文の配点 公表されていません 600字以内
小論文の扱い 字数を公式に明記している6校の1つです

出典:各大学の2027年度(令和9年度)募集要項・入試概要をもとに太宰府アカデミー集計

小論文は1次試験日に書きます。得点を使うのは2次の判定なので、1次で落ちた人の答案は結果に出てきません。当日は学科のあとにもう1科目ある、という前提で体力を配分してください。1次は英語・数学・理科がいずれも200点で同じ配点です(英語重視という説明は誤りです)配点が出ていない以上、「何点取れば」ではなく「引っかからない答え方」を準備するのが現実的です。

 

繰り上げ合格は年々浅く|補欠はD群→C群→B群へ

もう1つ、出願計画に効く話をします。この大学の補欠はA〜Dの4つの群に分けられ、およそ50名ずつの区切りになっています(A群1〜50位、B群51〜100位、C群101〜150位、D群151〜200位)。

国際医療福祉大学 医学部で繰り上がった補欠の群の推移(2022年度D群から2025年度B群へ浅くなっている)
出典:私立医学部受験情報(掲示板)等をもとに太宰府アカデミー集計。大学の公表値ではありません

どの群まで繰り上がったかを並べると、傾向がはっきり出ます。2017年度の開設から2022年度までは毎年D群まで回っていました。2023年度に初めてC群で停止し、2024年度もC群。そして2025年度はB群の途中で止まっています。

年度 繰り上がった補欠の群 目安の順位 分かっていること
2025年度 B群の途中 51〜100位 3月21日にB群が初めて繰り上がり、その途中で停止
2024年度 C群の途中 101〜150位 3月29日にC群が繰り上がり
2023年度 C群の途中 101〜150位 正規合格者を前年比22名増やした年。初めてC群で停止
2022年度 D群の途中 151〜200位
2017〜2021年度 D群の途中 151〜200位 開設以来、毎年D群まで回っていた

2023年度に変化が起きた理由は説明がつきます。この年、大学は正規合格者を前年比22名増やしました。正規で多めに出せば、そのぶん繰り上がりは浅くなります。

なお、この補欠群の情報は受験生の書き込み等をもとにした集計で、大学の公表値ではありません。参考値としてご覧ください。

読み方としては、「補欠D群でも望みがある」という時代は終わったと考えたほうが安全だということです。人気が上がり、正規合格者の入学率も上がっている。偏差値が65.0から67.5に上がったことと、同じ現象を別の角度から見た数字だと思います。

 

地域枠はありません|入学定員140名すべてが一般の枠です

国際医療福祉大には地域枠がありません。文部科学省の令和7年度調査で、地域枠の募集人数が0名だった9大学の1つです。卒業後の勤務地に条件が付く枠を避けたい人にとっては、それ自体が出願理由になります。

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

最後に、なぜここに枠が置かれているのかを国の数字で見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、千葉県は213.0で全国38位、下位16県に入る医師少数県です。 地域枠も専攻医のシーリングも、この指標を根拠に決まります。枠が無いことの意味は、卒業後の勤務地を自分で選べるという一点に尽きます。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

一般枠との点差と、卒業後9年の義務については医学部の地域枠は入りやすいのかにまとめています。

 

国際医療福祉大のレベルは全81校中22位|私立31校では6位

「国際医療福祉大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。81校しかない中で上から何番目か、が分からないと動けないからです。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は67.6。私立31校中6位・全81校中22位で、全国81校のちょうど中ほどです。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
20位 関西医科大学 67.9 私立5位
21位 広島大学 67.8 国公立16位
22位 国際医療福祉大学 67.6 私立6位
23位 岡山大学 67.5 国公立17位
24位 京都京都府立医科大学 67.4 国公立18位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は国際医療福祉大の前後2校ぶんです。偏差値67.6の前後には関西医科大学・広島・岡山・京都京都府立医科が並んでいます。この並びが、模試の判定を読むときの物差しになります。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般選抜に年齢要件はありません

「何浪まで受け入れてもらえるのか」は、多くの受験生が気にするところです。はっきりしていることから書きます。国際医療福祉大の一般選抜に年齢の要件はありません。何浪でも、社会人からの再受験でも出願できます。

区分 年齢の条件 補足
一般選抜 年齢の要件はありません 何浪でも・再受験でも出願できます
推薦・総合型 2027年度から総合型(専願制)を新設する予告が出ています。年齢条件は未公表です 年内入試は年齢条件が付くことがあります
卒業年度別の合格率 本ページでは未掲載 大学公表データを取得しだい追記します

出典:各大学の2027年度(令和9年度)学生募集要項・入試ガイドをもとに太宰府アカデミー集計

一般選抜は誰でも出願できるぶん、線が引かれるのは年内入試のほうになります。国際医療福祉大は卒業年度別の合格率を公表していないため、このページでは「何浪の合格率が何%」という数字を出していません。他校の数字や、うわさで埋めることはしません。公表され次第、実数に置き換えます。なお合否とは別に、学費支援の面ではっきりした線があります。国の「高等教育の修学支援新制度」は、高校を初めて卒業した年度の翌年度末から入学日までが2年を超えていないことを要件にしています。3浪以上はこの時点で対象外です(高卒認定の場合は別の起算になります)。多浪で受けるなら、合格可能性だけでなく学費の設計も一緒に考えておいてください。

何浪まで現実的かという問いには、6校の実データで答えた医学部再受験は何浪まで可能かにまとめています。

 

太宰府アカデミーの視点|国際医療福祉大学に向く受験生

まず、この大学の位置づけの変化についてです。開設当初は「学費が安い新設校」という見られ方でした。ところが偏差値は65.0→67.5に上がり、繰り上がりはD群→B群まで浅くなり、国試は新卒全員合格。3つの数字がすべて同じ方向を向いています。つまり人気と難易度が上がり続けている、ということです。数年前の合格体験記や、古い偏差値表を基準に受験計画を立てると、実態とずれます。

次に、2027年度の変更への向き合い方です。既卒生にとって一般選抜が10名減るのは、決して小さくありません。現役生は総合型を検討する価値があり、既卒生は一般の競争が上がる前提で得点目標を引き上げる——立場によって、取るべき対応が正反対になる変更です。総合型を受けるなら専願制である点も忘れずに。合格後に他大学へ行くことはできません。

最後に、合格最低点が非公表であることについて。目標が置きにくい大学ですが、逆に言えば「平均65.3%」という数字が公表されているだけで十分な手がかりです。過去問を解いて7割を安定して取れるかどうか。それが1つの基準になります。ただし配点や得点率の話は、出題形式との相性を確かめて初めて意味を持ちます。この大学は英語の比重が大きい設計なので、必ず過去問で形式を確認してください。配点の詳細は募集要項でご確認ください。

 

国際医療福祉大学医学部のよくある質問

Q1. 学費が安いのは、何か条件がありますか?
A. 特定の枠に限った話ではなく、医学部全体の学費として6年間1,850万円です。地域枠や特待生になる必要はありません。ただし学費以外に諸経費がかかる点と、この大学は留学プログラムが組み込まれている点にご注意ください。留学にかかる費用の負担区分は募集要項・大学案内でご確認ください。

Q2. 総合型選抜は既卒でも受けられますか?
A. 受けられません。2027年度に新設される総合型選抜(専願制)は、本学を第1志望とする現役生のみが対象です。既卒生は一般選抜(95名)または他の選抜区分で受験することになります。

Q3. 補欠に入ったら期待していいですか?
A. 補欠の群によります。伝聞ベースの情報では、2025年度はB群(51〜100位)の途中で止まりました。A群・B群前半なら十分に望みがありますが、C群・D群は近年回っていません。2022年度以前のようにD群まで回る前提で併願を組むのは、いまは危険です。

 

まとめ|国際医療福祉大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 学費は6年間1,850万円で私立最安水準。入学金150万円+授業料190万円/年。特別な枠に入る必要はありません
  • 出口の実績は私立上位。第119回の新卒国試合格率100%(126人全員合格)、6年で医師になる確率82.9%で私立31校中6位です
  • 2027年度は総合型選抜10名を新設し、一般選抜が105名→95名へ。総合型は専願制・現役のみ。既卒生は一般の競争が上がる前提で準備してください

この記事を書こうと思ったのは、「新しい大学だから実績が分からない」という言葉を、いまも面談で聞くからです。2017年開設のこの大学は、もう医師を3世代送り出しました。そして令和元年度入学の世代は、新卒126人が全員国家試験に合格しています。分からないのではなく、もう答えが出ている。それを数字で示しておきたいと思いました。

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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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