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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

群馬大学医学部の偏差値63.7と共テ平均814点|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

群馬大学医学部を見ていきます。2026年度の結果を表に落とした瞬間、二度見しました。志願者149名——前年の341名から半分以下です。受験倍率は実質1.68倍。国公立医で2倍を切る年は、当塾の集計でも数えるほどしかありません。

「群馬、入りやすくなったの?」と聞かれそうですが、答えは数字が持っています。合格者の記述模試平均は63.7で前年から大きく動いておらず、倍率の谷は合格ラインの谷ではありません。むしろ2027年度は反動増を警戒すべき局面です。

− 志願半減で何が起きた?

− 最低点非公表の大学はどう相場を読む?

− 共テ何%で戦える?

− 追加合格(繰上)は動く?

結論から順に、根拠を貼っていきます。

 

群馬大学医学部の偏差値|合格者平均63.7で国公立44位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて群馬大医学部に合格した人の記述模試平均は64.7(英—・数64.3・理63.1)国公立50校中44位、私立を含む全81校では62位です(防衛医科大学校を除く)。

群馬大学医学部の合格者平均偏差値64.7は国公立31位・全81校で43位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

目を引くのは科目バランスです。英—・数64.3・理63.1——3科目の差がわずか0.4。英語型や数学型の偏りがある大学が多いなか、ここまで揃うのは全81校でも珍しく、特定科目の得意で押し切るより「穴のなさ」で受かっている合格者像が見えます。

順位 大学 総合
41位 佐賀大学 65.1 63.5 63.4 64.0
42位 宮崎大学 65.4 63.0 63.4 63.9
43位 群馬大学 64.3 63.1 63.7
44位 福井大学 65.2 62.3 63.3 63.6
45位 富山大学 65.0 61.5 63.7 63.4

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

全国81校の中での位置を確かめたい方は、医学部偏差値ランキング2027(全81校の一覧表)をご覧ください。群馬大学を含む全大学を1つの表にしています。

 

共通テストの合格者平均は814点|8割強が実勢です

2026年度に群馬大医学部へ合格した人の共通テスト平均は814点(1000点換算)=81.4%です(河合塾 入試結果調査)。大学公表の数字でも、合格者の共テ平均は475点満点の390.91点=82.3%でした。

群馬の満点は共テ475点+個別450点の925点。共テ比率51.4%と、共テが半分強を占める共テ主導型です。「情報」は475点中25点=5.3%。共テ8割強を確保できれば土俵に乗れる国立医であり、9割勝負の旧帝系とは求められる水準がひとつ違います。

 

合格最低点は非公表|合格者平均73.9%で読む大学です

群馬大は合格最低点を公表せず、合格者の平均点を公表する型の大学です(東北大・福井大と同方式)。2026年度・前期の合格者平均は684.01点/925点=73.9%。前年の700.42点=75.7%から1.8ポイント下がりました。

群馬大学医学部は合格最低点非公表で合格者平均点を公表・2026年度の合格者平均は73.9%(684.01点/925点)
出典:群馬大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

平均が73.9%ということは、合格ラインはそれより数ポイント下にあります。志願半減の2026年度でも平均は2ポイント弱しか動いておらず、「7割台前半〜半ば」という相場観は崩れていません。過去問の目標設定は平均73.9%を上限の目安に、75%を安全圏として組むのが現実的です。

年度 満点 合格者平均点 得点率
2026 前期 925 684.01 73.9%
2025 前期 925 700.42 75.7%

 

倍率は実質1.68倍|志願149名は前年の半分以下

2026年度・前期は志願149名、受験116名、合格69名で実質倍率1.68倍。前年(志願341名・実質2.57倍)から志願者が56%減る大きな谷になりました。宮崎大(2025年度・志願121名)や富山大(2026年度・志願64%減)と同じ、医学部特有の隔年乱高下です。

年度 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026 前期 65 149 116 69 1.68倍
2025 前期 65 341 167 65 2.57倍

第1段階選抜(足切り)は一般枠187名を上限とする予告で、2025年度は志願341名で実施、2026年度は149名で不実施でした。ここで大事なのは、谷の翌年は反動増が起きやすいこと。富山は志願562名→205名の翌年が注目されるのと同様、群馬の2027年度も「1.68倍を見て集まる」展開を織り込んでおくべきです。

 

入試日程と募集人員|前期65名・変則日程なし

群馬大医学部医学科の一般選抜は前期65名で、後期日程はありません。個別学力検査は国公立前期の全国共通日程(2月25日・26日)で行われ、固有の変則日程はありません。

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)。なお2027年度の選抜内容について、医学科では現時点で変更の公表はありません(2026年7月12日基準の当塾集計)。確定情報は選抜要項の公表後にこの節を更新します。

 

合格発表は3月7日です|後期日程はありません

2026年度の合格発表は3月7日でした(旺文社・大学受験パスナビ掲載の2026年度実績)。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ475点+個別450点の計925点

満点構成は共通テスト475点+個別学力検査450点=925点(2026年度)。925点という満点は国公立医でもかなり小さい部類で、1点あたりの重みが大きい入試です。個別は数学・理科・英語の学科試験と面接で構成されます。

科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

面接は2次試験で実施|方式は要項公表後に更新します

2次試験で面接が課されます。医学部医学科の面接は全国どの国公立でも必須です。点数化の有無を含む評価方式の詳細は、2027年度の募集要項の公表後にまとめて追記します。

 

追加合格は4年で16名|関東の国立で最も動きます

群馬大医学部の追加合格(繰上)は2022〜2025年度の4年間で16名(4名→5名→3名→4名)、そして2026年度も3名出ています。毎年コンスタントに数名動くのが特徴です。

関東の国立医は千葉・東大・東北(隣接圏含む)が「追加合格ほぼ0」で並ぶなか、群馬の16名は関東の国公立で最多。3月末の繰上まで含めて戦える大学として覚えておいてください。

私立のページと読み比べる人のために、違いを書いておきます。私立のような補欠番号の通知は、国公立にはありません。追加合格は欠員が出た分だけ電話で来るもので、この人数はその実績です。

私立医学部の「補欠90番」のような数字とは別の物差しです。

 

学費は6年間で約350万円|国立の標準額どおり

学費は国立大学の標準額どおり、入学金28万2,000円+授業料53万5,800円×6年=6年間349万6,800円です。

 

女子の合格率は45.3%|男子を9.0ポイント上回ります

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。群馬大の2025年度入試は、男子36.3%・女子45.3%。女子の合格率のほうが9.0ポイント高いという結果です。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 182名 66名 36.3%
女子 106名 48名 45.3%
合計 288名 114名 39.6%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 36.3% 45.3% +9.0pt
前年 42.3% 36.6% -5.7pt
前々年 43.4% 29.8% -13.6pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

年によって上下が入れ替わっています。単年の数字で判断しないでください。

入学者で見ると女子は46名・41.8%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「群馬大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

地域枠は23名|入学定員125名のうち18.4%を占めます

群馬大の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 125名
地域枠等 23名 定員の18.4%
うち臨時定員の地域枠 20名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 102名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。群馬大は18.4%で全国36位。国立大学の平均20.4%と同じくらいの水準です。 このうち20名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

ここまでは人数の話でした。なぜその枠が要るのかも見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、群馬県は219.7で全国37位、下位16県に入る医師少数県です。 群馬県は医師が足りていない側です。地域枠が厚く置かれているのは、この数字が背景にあります。卒業後9年前後の勤務という条件は重いですが、その条件が付く理由は数字で説明できる、ということでもあります。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

進級率と国試合格率|6年で医師になる確率は78.4%

出口の数字です。令和元年度に入学した123名のうち、6年間ストレートで卒業したのは101名=82.1%。第119回医師国家試験の新卒合格率は95.5%。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は78.4%で、国公立50校中43位です。

群馬大学医学部の6年ストレート卒業率82.1%・国試合格率95.5%・6年で医師になる確率78.4%は国公立43位
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

入口31位・出口43位。6年ストレート進級率82.9%という数字は、入学後も定期試験・進級判定と付き合い続ける6年間であることを示しています。数字は事実として置き、進路判断の材料にしてください。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 82.9% 令和元年度入学123名中
6年ストレート卒業率 82.1% 卒業101名
新卒 国試合格率 95.5% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 78.4% 国公立50校中43位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

群馬大のレベルは全81校中62位|国公立50校では31位

「群馬大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。偏差値の数字より、順位のほうが実感に近いはずです。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は63.7。国公立50校中44位・全81校中62位で、全国81校のちょうど中ほどです。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
41位 近畿大学 65.1 私立12位
42位 山口大学 65.0 国公立30位
43位 群馬大学 63.7 国公立44位
43位 鳥取大学 63.7 国公立44位
43位 大分大学 63.7 国公立44位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は群馬大の前後2校ぶんです。偏差値63.7の前後には近畿大学・山口・鳥取・大分が並んでいます。この並びが、模試の判定を読むときの物差しになります。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜(前期)に年齢・浪人年数の制限はありません。共テ比率51.4%の共テ主導型は、記述の完成度を上げる時間が限られる学び直し組でも設計しやすい配点です。推薦・総合型の出願条件と、浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|群馬大学医学部の受け方

群馬の2026年度は「谷の年」でした。志願149名・実質1.68倍という数字だけ見れば大チャンスに見えますが、僕はこの数字を2027年度の警戒情報として読んでいます。医学部の志願者は倍率を見て動くので、1.68倍が公表された翌年は反動増が定石。「今年の群馬は空いている」という前提で出願を組むのは危険です。

一方で、配点構造は年度で変わりません。共テ475:個別450の共テ主導型、合格者の共テ実勢82〜84%、総合の相場は7割台前半〜半ば。共テで8割強を安定して出せる受験生なら、記述の負担が比較的軽いぶん、私立との併願も組みやすい設計です。英数理0.4差という合格者のバランス型構成が示すとおり、尖った得意科目より「全科目の底上げ」が効きます。

そして追加合格が4年で16名+2026年も3名と、関東の国立で最も繰上が動く大学です。正規発表で終わりにせず、3月末までを視野に入れた手続き計画を立ててください。

 

群馬大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は63.7(国公立44位)。共通テストの平均は814点=81.4%です。

Q2. 何割取れば受かりますか?
A. 合格最低点は非公表です。公表されている合格者平均は2026年度73.9%(925点満点の684.01点)で、相場観は7割台前半〜半ばです。

Q3. 足切り(第1段階選抜)はありますか?
A. 一般枠187名を上限とする予告です。2025年度は志願341名で実施、2026年度は志願149名で不実施でした。

Q4. 補欠・繰り上げ合格はありますか?
A. 追加合格は2022〜2025年度で16名(毎年3〜5名)、2026年度も3名。関東の国立で最も動く大学です。

 

まとめ|群馬大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 合格者平均63.7は国公立44位。英数理の差0.4の完全バランス型・共テ実勢は8割強
  • 2026年度は志願149名(前年比56%減)・実質1.68倍の谷年。2027年度は反動増を警戒
  • 最低点非公表・合格者平均73.9%が相場観。追加合格16名/4年は関東の国立最多・出口は78.4%(43位)

関東は筑波に続いて2本目。次は横浜市立・東京科学と続けます。要項が出たら最速で更新します。

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本日の記事は以上です。
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◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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