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医者になるにはどうすればいい?期間、方法、費用について解説

2024年06月28日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

医者になるためには、医師国家試験に合格しなければなりません。しかし、まだ高校生になりたての方や最近医学部志望になった方は、「医者になるには、大学に何年行くの?」「医者になる道のりは?」などと、意外とわからないことも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、医者になるにはどうすれば良いか、医者になるまでの期間、国家試験が不合格だった場合などについて解説します。

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では、さっそく本題に移ります。

 

 

医者になるにはどうすればいいの?

 

医者になるには、大きく分けて6つのステップがあります。

18歳で医大に入学したと仮定すると… ?

①医学部医学科の大学に入学(18歳)
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②在学4年次に仮免許試験に合格(22歳)
※大学によっては3年次試験あり
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③在学6年次に卒業試験に合格(24歳)
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④医師国家試験に合格(24歳)
※④で医師免許を取得
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⑤卒後、研修医(初期研修)で2年間実務経験(26歳)
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⑥専門研修プログラムに3年間ほど参加し合格(29歳)
※上記に参加する人を専攻医(=後期研修医)という

 

つまり、最短、18歳で医学部に入学した人は24歳で医師となり、29歳で専門医を取得できます。
専門医とは特定の臨床医学の分野(例:小児科、皮膚科等)に精通している医師のことです。
しかし、専門医を取得している人の割合は20代全体で約5%と、ほぼ取得していません。ちなみに30代では約64%40代では約94%となっています。

では、医者になる道のりについて、話を深掘りしていきます。

 

太宰府アカデミー

 

医学部に入学する

医師になるためのファーストステップは、医学部医学科のある大学に入学することです。一般的な大学の学部では4年制ですが、医学部はどの大学であっても6年間学びます。

医学部入試の特徴は3つです。
①偏差値が非常に高いこと(最低60以上)
②私立の学費が高額(2,000〜5,000万円)
③全大学「面接試験」が必須

特に私立医学部の学費は高額で、「僕の家では払えません…」という家庭も多いかと思います。しかし、地域枠や特待制度などの学費の大幅減額や、大学側が全面負担する自治医科大学があります。防衛医科大学校では、学費・寮費・食費が無料どころか、学生の頃から公務員扱いとなり、給料(月10数万円)やボーナス(年2回約30万円)を貰えます。もちろん、学費を支援してくれる制度には一定の条件(制約)があります。経済的な余裕がないが学力に自信のある方は、上記のような大学や国公立大学の受験を検討してみてはいかがでしょうか。

現在の学力、自分に相性の良い入試問題、その大学の進級や卒業難易度などを踏まえて第一志望を決めましょう。

 

CBT/OSCEを受ける

CBT(シービーティー)/OSCE(オスキー)とは、いわゆる医師になるための仮免許試験です。CBTは「Computer Based Testing」の略で、パソコンでランダムな試験問題が出題され、各大学ごとに設けた基準点をクリアしなければならない知識テストです。
一方、 OSCEは基本的な臨床能力を評価する実技テストです。
実施時期は、どちらの試験も4年生の8~3月頃だったのですが、医学部が国際標準の新カリキュラムになった影響で臨床実習が大幅に増え、CBTの実施を早める大学が増えてきました。例えば、金沢医科大学では3年生の冬にCBTの本試験が実施されました。(情報ソース:卒業生)
ちなみに、CBTの得点は卒後に務める病院とのマッチングに利用されるので、非常に大切な試験となります。

 

医学部卒業試験を受ける

一般的な4年生大学では卒業するために卒業論文を提出しますが、医学部では6年間の学びの集大成として、医学部の卒業を認められるためには“卒業試験”を受けます。卒業試験に合格して大学卒業が認められなければ、医師国家試験を受ける資格がありません。卒業試験は6年生の9月〜12月ごろのおよそ1〜3ヶ月間で行われるのが一般的です。万が一不合格となった場合は、留年して来年再チャレンジすることになります。

ちなみに「卒業試験と医師国家試験ってどっちが難しいの?」と気になっている方もいるかもしれませんが、大学にもよりますが、「医師国家試験より難しい!」という卒業生の声をよく耳にします。その理由はご想像にお任せします。先日、文部科学省のデータをもとに全医学部の進級・卒試・医師国家試験ランキングを作成しましたので、気になる方は下記のリンクをクリックしてください。

※2023 全医学部の進級・卒試・国試ランキングはこちらをクリック

 

医師国家試験を受ける

医者になるためには、国家試験に合格して医師免許を取得しなければなりません。卒業試験に合格した人のみが、医師国家試験を受けることができます。試験は毎年2月上旬〜中旬ごろで、年に1回のみ開催されます。合格発表は3月中旬ごろに行われます。

例年、医師国家試験の合格率は平均90%程度であるため、医学部を卒業することができれば、​​国家試験の合格に近づきます。例えば、2020年の第114回医師国家試験の合格率は92.1%でした。

ただし、医師国家試験の中では、間違ってはいけない問題があります。それは倫理観や人権に関する問題で、一定の問題数以上を間違えると不合格になってしまいます。また、年々難易度が上昇傾向にあるので効率的に学習していく必要があります。医者になるには、倫理観や人権に関する問題が重要視されることを覚えておきましょう。

 

臨床研修を行う(初期研修/後期研修)

医師国家試験に合格後、研修医として2年間実務を学びます。これを初期研修といいます。多くの場合は様々な症例の集まる大学病院などの大きな病院で研修を行います。

その後(時期は人によりますが)、専門医となるために専門研修プログラムに3〜6年間ほど参加します。このプログラムに参加している人を専攻医(旧名称:後期研修医)といいます。

 

医者になるまでに何年かかる?

結論からお伝えすると、医学部入学から医師になるまでにかかる最短年数は6年間です。

大学で6年間

高校を卒業した後、医学部は最低でも​​6年間通う必要があります。一度も留年せずに進級したいところですが、大学にもよりますが医学部の進級はかなり大変です。さらに医学部全体が新カリキュラムとなり、今後もさらに進級の難易度が上がることが想定されます。

私立医学部と国公立医学部との留年した際の違いは、私立は留年した年度の授業を全て受講し直さなければならないのに対し、国公立は落とした単位だけ受講すれば進学可能です。

「医学部合格➡︎進級➡︎CBT/OSCE➡︎卒業試験➡︎国家試験」この大きな関門を全て突破し、やっと医師になることができます。

 

臨床研修で初期2年間

6年間の医学部を卒業した後は、一般的には初期2年間研修医として実務経験を積みます。初期2年間は、指定の病院で幅広い医療の分野を学びます。例えば、小児科医を希望していても外科、眼科、皮膚科、呼吸器外科など、専門分野が違っているすべての分野も合わせて学びます。

初期研修1年目に、内科、外科、救急・麻酔科の研修を行い、2年目に、小児科、産婦人科、精神科、地域保健・医療をそれぞれ研修を行います。残りの期間は選択した科で研修するという配分です。

この2年間が終わると、勤務医として実際に働くことができるようになります。

 

後期研修、専門医取得まで3~6年間

初期の臨床研修を終えると、専門医の取得を目的とする臨床研修を受ける人も多くいます。
例えば、大学の医局に在籍しながら大学病院や関連した病院で研修を受けたり、博士号取得を目指し、大学院で学びながら後期研修を受ける道もあります。

専門分野について初期研修では不十分だった内容を行い、病院での即戦力になるための研修期間です。そのため後期臨床研修を受けると病院からの需要も高まり、地位や報酬の面でも有利になることがあります。

そのため、最短で6年で医師になれますが、初期研修で2年かかり、専門医を取得する方は少なくとも医大入学から11年以上は時間をかける必要があります。

 

医師国家試験が不合格だったらどうなるの?

いわゆる「国試浪人」という、医学部は卒業したけど、医師免許は持っていない。というなんとも言えない状態になります。

国試浪人中には、医師国家試験対策予備校(メック・テコム等)がありますが、現役医師が講義をするので非常に高額です。前にどこかの予備校の料金を見ましたが、なんと個別指導は90分60,000円だそうです。……国試は1発で合格しましょう!

さらに国試浪人をすると国試合格率が劇的に低下します。
2021年度の現役生の国試合格率が94.8%なのに対して、1浪生になると73.1%まで下がります。さらに2浪生になると51.5%にまで下がります。3浪を超えると合格率は30%を切ってくるのです。………絶対に国試は1発で合格しましょう!!

 

まとめ

今回は、医者になるにはどうすれば良いか、医者になるまでの期間、国家試験が不合格だった場合などについて解説しました。
医者になるには、6年間の医学部卒業と医師国家試験に合格する必要があります。さらに臨床研修(初期2年)と臨床研修(後期3〜6年)の研修で実務経験を積みます。初期の2年では、指定の病院で幅広い医療の分野を学びます。後期の3~6年では、専門医の取得を目的とする臨床研修を行います。

 

本日の記事は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

総務/後藤 登

 

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当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。【当校の特徴】定員30名|20年間の累計医学部医学科合格実績443名|田舎の全寮制|全国各地から入学(2024年度生は16の都道府県より入学)|異次元の生活サポート|圧倒的に食事が美味しい(土日祝日問わず3食提供)|講師との距離が近い|プロ講師の質問対応が充実|完全個別指導コースあり|選抜国公立コースあり|専用筋トレジムあり|同じ夢を持った仲間が1年間切磋琢磨し、医学部合格を目指す【校風】アットホームな大家族予備校

◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当/自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて12年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagramTwitterを更新しています。医学部受験のご相談は下記にてお待ちしています。

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