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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

金沢大学医学部の偏差値66.6と共テ平均807点|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

金沢大学医学部(医薬保健学域医学類)を見ていきます。全81校の「6年で医師になる確率」を並べたとき、その頂点がこの大学でした。令和元年度入学者の6年ストレート卒業率97.4%、そして第119回医師国家試験の新卒合格率100%——掛け合わせた97.4%は、国公立50校の1位です。

入試の骨格も個性的です。個別2,100点は山梨(2,300点)・東北大(2,200点)に次ぐ全国3番手の大きさで、2次比率68.9%。共テは入場券、勝負は2月の記述——旧帝型の設計を、北陸の総合大学が持っています。

− 出口1位の中身は?

− 2次比率68.9%はどう戦う?

− 志願34%増・足切り実施の影響は?

− 北陸3校の使い分けは?

どれも公表資料で確かめられる数字です。順に見ていきます。

 

金沢大学医学部の偏差値|合格者平均66.6で国公立17位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて金沢大医学類に合格した人の記述模試平均は66.9(英67.5・数66.0・理66.2)国公立50校中17位、私立を含む全81校では23位です(防衛医科大学校を除く)。

金沢大学医学部の合格者平均偏差値66.9は国公立20位・全81校で26位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

筑波(67.0)と岐阜(66.4)に挟まれた位置で、北陸3校(金沢66.9・新潟66.3・富山64.4)の頂点です。科目別は英67.5・理66.2・数66.0と大きな偏りのないバランス型——2,100点の2次で全科目が問われる配点と整合する合格者層です。

順位 大学 総合
14位 京都府立医科大学 68.5 67.5 66.8 67.6
15位 岡山大学 68.3 66.5 67.7 67.5
16位 金沢大学 67.5 66.0 66.2 66.6
17位 広島大学 66.1 66.1 67.4 66.5
18位 北海道大学 67.3 65.5 66.0 66.3

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

金沢大学が全国のどのあたりに位置するかは、医学部偏差値ランキング2027(全81校)で確認できます。国公立50校と私立31校を同じ物差しで並べた一覧です。

 

共通テストの合格者平均は807点|80.7%が実勢です

2026年度に金沢大医学類へ合格した人の共通テスト平均は807点(1000点換算)=80.7%です(河合塾 入試結果調査)。合格者の共テ最低は689.5点/950点=72.6%でした。

共テ950点は総合3,050点の31.1%。共テ72.6%からの合格実例があるのは、2,100点の2次に挽回の広さがあるからです。なお「情報」は50点=5.3%と軽めです。

 

合格最低点は2311.5点=75.8%|前年から2.1pt低下

2026年度・一般選抜(前期)の合格最低点は2311.5点/3050点満点=75.8%。前年(2025年度)は2375点=77.9%で、2.1ポイント下がりました。

金沢大学医学部 一般選抜前期の合格最低点推移(2025年度77.9%から2026年度75.8%へ・2次比率68.9%)
出典:金沢大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

内訳は、共テの合格者最低が72.6%、個別(2次)の最低が1496点/2100点=71.2%。「共テ・2次とも7割強」が合格者の下限という、分かりやすい相場です。2,100点の2次は1問の配点も大きく、途中点の拾い方が総合点を大きく動かします。

年度 満点 合格最低点
(総合)
得点率 共テの
合格者最低
個別の
合格者最低
2026年度 3050 2311.5 75.8% 689.5/950 1496/2100
2025年度 3050 2375 77.9% 703/950 1563/2100

 

倍率は実質2.4倍|志願者が81名増え足切り実施

2026年度の志願者は319名、受験者205名、合格者84名で実質倍率は2.4倍(前年も2.4倍)。

年度 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026年度 79 319 205 84 2.4倍
2025年度 80 238 199 84 2.4倍

第1段階選抜の予告は募集人員79名の3倍=237名。2025年度は志願238名でぎりぎり実施を免れましたが、2026年度は319名(+34%)に増えて実施され、約110名が対象外になりました。予告3倍は岡山・岐阜・大分と並ぶ厳しい部類です。実質倍率が2.4倍で安定している一方、入口の関所は志願者数次第で毎年開閉する——共テリサーチでの立ち位置確認を出願の前提にしてください。

 

入試日程と募集人員|前期79名・変則日程なし

金沢大医学類の一般選抜は前期日程のみ、募集人員79名(2026年度。前年の80名から1名減)。後期日程はありません。個別学力検査は国公立前期の全国共通日程(2月25日・26日)で行われ、固有の変則日程はありません。

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)。確定日程は2027年度の選抜要項公表後にこの節を更新します。なお2027年度の選抜内容について、現時点で変更の公表はありません(2026年7月12日基準の当塾集計)。

 

合格発表は3月9日です|2027年度は要項で確定

2026年度の合格発表は3月9日でした。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ950点+個別2100点の計3050点

満点の構成は共通テスト950点+個別学力検査2,100点=3,050点(2026年度)。個別2,100点は山梨(2,300点)・東北大(2,200点)に次ぐ全国3番手の大きさで、2次比率68.9%は東大・東北大・京大・阪大・奈良医後期・山梨に次ぐ水準です。個別は英語・数学・理科2科目の学科試験に面接を加えた構成です。

科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

面接は2次試験で実施|評価方式は要項公表後に更新

2次試験では学科に加えて面接が課されます。医学部医学科の面接は全国どの国公立でも必須です。点数化の有無を含む評価方式の詳細は、2027年度の募集要項の公表後にまとめて追記します。

 

追加合格は2026年度に5名|動き始めています

金沢大医学類の追加合格(繰上)は2022〜2025年度で計5名(うち2025年度4名)、2026年度は5名。長く「ほぼゼロ」だった大学ですが、直近2年は毎年数名が回っています。期待値に入れる規模ではないものの、発表後も連絡の取れる状態は保っておいてください。

1つ、私立との違いに触れておきます。私立のような補欠番号の通知は、国公立にはありません。追加合格は欠員が出た分だけ電話で来るもので、この人数はその実績です。

私立医学部の「補欠90番」のような数字とは別の物差しです。

 

学費は6年間で約350万円|国立の標準額どおり

学費は国立大学の標準額どおり、入学金28万2,000円+授業料53万5,800円×6年=6年間349万6,800円です。

 

女子の合格率は45.5%|男子46.3%とほぼ同じです

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。金沢大の2025年度入試は、男子46.3%・女子45.5%。差は0.8ポイント。差はほとんどありません

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 162名 75名 46.3%
女子 77名 35名 45.5%
合計 239名 110名 46.0%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 46.3% 45.5% -0.8pt
前年 43.6% 56.3% +12.7pt
前々年 46.6% 43.4% -3.2pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

年によって上下が入れ替わっています。単年の数字で判断しないでください。

入学者で見ると女子は33名・30.0%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「金沢大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

地域枠は17名|入学定員117名のうち14.5%を占めます

金沢大の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 117名
地域枠等 17名 定員の14.5%
うち臨時定員の地域枠 10名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 100名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。金沢大は14.5%で全国47位。国立大学の平均20.4%と同じくらいの水準です。 このうち10名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

ここまでは人数の話でした。なぜその枠が要るのかも見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、石川県は279.8で全国9位、上位16県に入る医師多数県です。 石川県は医師が多い側です。それでも地域枠があるのは、その中でも医師が集まる地域と足りない地域に差があるためです。都道府県単位で足りている=どこでも足りている、ではありません。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

国試合格率は100.0%|6年で医師になるのは97.4%です

入試の数字は入り口の話です。ここからは入った後を見ます。金沢大に入学した人のうち、6年で医師免許まで到達したのは97.4%(全81校中1位)。上位に入る大学です。

段階 人数 率・全81校順位
入学者(編入含む) 116名
6年次に在籍 115名 6年次進級率 99.1%(2位)
最低修業年限で卒業 113名 卒業率 97.4%(2位)
医師国家試験に合格 117名 国試合格率 100.0%(1位)
6年で医師になった割合 97.4% 全81校中1位

出典:文部科学省「医学部医学科の入学状況・進級状況・国家試験合格状況」をもとに太宰府アカデミー集計

進級で0.9ポイント、国試で0.0ポイント。どちらか一方が厳しいのではなく、6年間を通してじわじわ減る形です。 パンフレットに載るのは国試合格率ですが、それは在学中に脱落しなかった人の中での率です。入学時点から数えた「6年で医師になった割合」と並べて見てください。

 

金沢大のレベルは全81校中23位|国公立50校では20位

「金沢大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。全国81校の並びに置くと、位置がはっきりします。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は66.6。国公立50校中17位・全81校中23位で、全国81校のちょうど中ほどです。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
24位 京都京都府立医科大学 67.4 国公立18位
25位 筑波大学 67.0 国公立19位
26位 金沢大学 66.6 国公立17位
27位 東京医科大学 66.4 私立7位
27位 岐阜大学 66.4 国公立21位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は金沢大の前後2校ぶんです。偏差値66.6の前後には京都京都府立医科・筑波・東京医科大学・岐阜が並んでいます。併願先を組むとき、実際に迷う相手はこのあたりになります。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

6年で医師になる確率97.4%|国公立1位です

冒頭の出口の数字を詳しく。令和元年度に入学した116名のうち、6年間ストレートで卒業したのは113名=97.4%。そして第119回医師国家試験の新卒合格率は100%——三重・福井と並ぶ全員合格です。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は97.4%で、国公立50校の1位

金沢大学医学部の6年ストレート卒業率97.4%・国試新卒合格率100%・6年で医師になる確率97.4%は国公立1位
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

鹿児島(93.4%・2位)・三重(92.8%・3位)を頭ひとつ抜けた数字です。入学者116名のうち113名が6年で卒業し、全員が医師になった——「入れたら、ほぼ確実に6年で医師にする」ことをデータで証明している大学です。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 99.1% 令和元年度入学116名中
6年ストレート卒業率 97.4% 卒業113名
新卒 国試合格率 100% 第119回(令和7年2月)・全員合格
6年で医師になる確率 97.4% 国公立50校中1位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜に年齢・浪人年数の制限はありません。2次比率68.9%・共テ最低72.6%からの合格実例という構造は、記述力を磨き上げた学び直し組へ大きく開かれた設計です。浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|金沢大学医学部の受け方

全国の数字を並べていて、「6年で医師になる確率」の1位がこの大学だと分かった瞬間のことは、よく覚えています。卒業率97.4%×国試100%。医学部選びの議論は入口の偏差値に偏りがちですが、6年後に医師免許を持っている確率が最も高い国公立は、偏差値20位の金沢です。この事実は、偏差値表の見方を変える力があると思います。

入試の設計は「北陸の旧帝型」。共テ31%・2次69%の配点は、共テの失点を2月に取り返したい記述型の受験生にまっすぐ向いています。同じ北陸でも、新潟(2次60%)・富山(2次41%)とは思想が違うので、共テと記述のどちらが武器かで3校を選び分けてください。

注意は入口の関所です。2026年度は志願319名で足切り(3倍)が実施されました。2,100点の2次で勝負する前に、共テで237番以内に入る——広島・京大と同じ二重構造の緊張感を、最後まで忘れずに持っておいてください。

 

金沢大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は66.6(国公立17位・北陸トップ)。共通テストの平均は807点=80.7%です。

Q2. 何割取れば受かりますか?
A. 2026年度の合格最低点は総合75.8%。合格者の下限は共テ72.6%・個別71.2%で、「共テ・2次とも7割強」が目安です。

Q3. 「6年で医師になる確率」1位は本当ですか?
A. 令和元年度入学者ベースで卒業率97.4%×国試新卒100%=97.4%は、当塾集計の国公立50校で1位です。

Q4. 足切りはありますか?
A. 予告3倍(237名)で、2026年度は志願319名により実施されました。共テリサーチでの順位確認が必須です。

 

まとめ|金沢大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 「6年で医師になる確率」97.4%は国公立1位。卒業率97.4%×国試新卒100%という出口の頂点
  • 個別2,100点は全国3番手・2次比率68.9%の記述型。合格者の下限は共テ・2次とも7割強
  • 2026年度は志願34%増で足切り(3倍)実施。2次力の前に、共テ237番以内の関所がある

入口の偏差値ではなく、出口の確率で選ぶ——その視点の頂点に立つ大学です。確定したら、すぐにここへ反映します。

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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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