埼玉医科大学医学部の合格最低点は、一般前期の1次で272点/400点=68.0%でした(2026年度入試)。前期が下がった一方で後期は262点=65.5%へ上がり、いつもどおり逆に動きました。実質倍率は24.5倍(受験4,736名→合格193名)で、私立医学部でも高いほうです。2027年度は1次が2月4日、合格発表が2月10日と、募集要項で日程が確定しています。科目と配点・日程・合格最低点・補欠番号・地域枠24名・学費まで、埼玉医科大学医学部の入試情報をこのページにまとめました。

| 項目 | 数字 | 出どころ |
|---|---|---|
| ボーダー偏差値 | 62.5(2027年度予想) | 河合塾 |
| 合格者平均偏差値 | 61.9(私立31校中27位・全81校中75位) | 河合塾 入試結果調査(2026年度) |
| 合格者平均の科目別 | 英62.8・数61.6・理61.2 | 河合塾 入試結果調査(2026年度) |
| 実質倍率 | 24.54倍(2025年度入試) | 文部科学省 |
| 学費(6年総額) | 3,700万円 | 大学公表 |
| 6年で医師になる割合 | 80.1%(進級87.7%×国試95.6%) | 文部科学省・厚生労働省 |
入学者の女性比率57.7%は私立で3番目の高さです。よく聞かれる4つを、数字で答えます。
− 学費は? 6年総額3,700万円です。
− 倍率は? 2025年度入試の実質倍率は24.54倍(受験4,736名→合格193名)です。
− 入ってから6年で医師になれる? 6年ストレート進級率87.7%・国試合格率95.6%。入学した人から数えると80.1%です。
− 偏差値はどのくらい? ボーダー62.5・合格者平均61.9(私立31校中27位)。倍率24.5倍と合格者平均61.9をどう突き合わせるかは埼玉医科大学の偏差値の専用ページに書きました。
埼玉医科大学の数字を並べていて、二度見した箇所があります。一般前期の1次合格最低点、2024年度229点→2025年度280点。400点満点で1年に51点の上昇です。得点率でいえば57.3%から70.0%へ。1年でここまで動いた私立医学部を、僕はあまり知りません。
「埼玉医科は6割で通る」——受験界隈に長く流れてきたこの感覚は、2025年度で完全に過去のものになりました。
入学後のデータに、実はこの大学のいちばんの見どころが隠れていることも含めて——数字で答えられるところを、全部書いていきます。埼玉医科を併願に入れるか迷っている方は、最低点のグラフだけでも持ち帰ってください。
この記事の目次
- 1 合格最低点は前期272点=68.0%|前期と後期が逆に動きました
- 2 繰り上げ合格は補欠番号制|2025年度は前期65番まで
- 3 2027年度の日程と合格発表|一次は2月4日・発表は2月10日
- 4 学費は6年間3,700万円前後|確定額は要項で確認を
- 5 実質倍率は24.5倍|4,736名が受けて193名が合格
- 6 女子の合格率は4.7%|男子3.6%とほぼ同じです
- 7 科目と配点|数学100・理科200・英語100の400点満点
- 8 面接は段階評価で配点なし|落とされない答え方を準備する
- 9 地域枠は24名|入学定員130名のうち18.5%を占めます
- 10 入学者の女性比率は57.7%|私立で3番目の高さ
- 11 多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢制限はありません
- 12 国試合格率は95.6%|6年で医師になる確率は80.1%
- 13 埼玉医科のレベルは全81校中75位|私立31校では27位
- 14 偏差値62.5と合格者平均61.9|私立31校中27位
- 15 偏差値の推移|1985年の45.0から62.5へ(+17.5)
- 16 同じ偏差値帯に11校|東海・弘前・琉球と同じ帯
- 17 太宰府アカデミーの視点|埼玉医科大学はどんな受験生に向くか
- 18 埼玉医科大学医学部のよくある質問
- 19 まとめ|埼玉医科大学医学部を受けるなら押さえる3つ
合格最低点は前期272点=68.0%|前期と後期が逆に動きました
一般前期の1次は400点満点(2020年度までは500点満点)。2026年度の合格最低点は272点=68.0%でした(大学公表「2026年度入学者選抜結果」。1次試験受験者の平均点は207.9点です)。前年の280点=70.0%から2.0ポイント下がっています。

グラフの形が示すとおり、埼玉医科の最低点は年による上下が大きい大学です。2021〜2023年度は6割前後で安定→2024年度に57.3%へ下がる→2025年度に一気に70.0%→2026年度は68.0%。志願者の動きや問題難度で1年ごとに1割近く動くことがある、と覚えておいてください。
| 年度 | 前期1次 | 得点率 | 後期1次 | 得点率 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年度 | 272/400 | 68.0% | 262/400 | 65.5% |
| 2025年度 | 280/400 | 70.0% | 248/400 | 62.0% |
| 2024年度 | 229/400 | 57.3% | 278/400 | 69.5% |
| 2023年度 | 245/400 | 61.3% | 251/400 | 62.8% |
| 2022年度 | 245/400 | 61.3% | 243/400 | 60.8% |
| 2021年度 | 238/400 | 59.5% | 237/400 | 59.3% |
| 2020年度 | 320/500 | 64.0% | 315/500 | 63.0% |
| 2019年度 | 286/500 | 57.2% | 282/500 | 56.4% |
後期はいつも逆に動きます。2024年度278点(69.5%)→2025年度248点(62.0%)→2026年度262点(65.5%)。前期が下がった2026年度は後期が上がりました。前期が難しかった年は後期が緩む——そんな単純な法則ではありませんが、前期・後期の両方に出願して初めて全体像がつかめる大学です。共通テスト利用の1次は2026年度418点/550点=76.0%でした。
終わりに、成績開示の話を1つ。埼玉医科は不合格だった人が自分の得点を確認できます。返ってくるのは総得点です。申請の時期と方法はその年の大学発表で確認してください。
出典:各大学の成績開示要領をもとに太宰府アカデミー集計(実施の有無と開示内容は2022年度調査。申請期間は毎年変わるため、その年の大学公式発表で確認してください)
繰り上げ合格は補欠番号制|2025年度は前期65番まで
埼玉医科は2020年度から補欠に番号を付けて発表しています。受験生・卒業生からの聞き取り(大学の公表値ではありません。参考値としてご覧ください)では、回った範囲はおおよそ次のとおりです。
| 年度 | 前期(補欠番号) | 後期 | 共テ利用 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 65番前後まで | 5番前後 | 8番前後 |
| 2024年度 | 43番(3/31に繰上) | 2番前後 | — |
| 2023年度 | 80番台 | 回らずか | — |
| 2022年度 | 100番台 | 9番 | — |
| 2021年度 | 100番台 | 10番台 | — |
| 2020年度 | 100番台 | 30番台 | — |
前期は毎年40〜100番台まで回る一方、後期は1桁〜30番台止まり。前期の補欠は現実的な望みがありますが、後期の補欠はあまり期待できません。2024年度は3月31日に前期43番の方が繰り上がった、という情報もあります。年度末ぎりぎりまで動く大学です。
1つ、数字の単位の話です。上に並べた「◯番」は補欠番号——何番まで連絡が回ったか——であって、繰り上がった人数ではありません。その番号までの人が全員入ったわけではありません。途中で他大学へ進んだ人を含むので、入学者は番号より少なくなります。
「A大学は138名、この大学は89番」と並べても、比べたことにはなりません。
2027年度の日程と合格発表|一次は2月4日・発表は2月10日
2027年度(令和9年度)の学生募集要項が公開済みで、日程は確定しています(大学公式・受験生サイトより)。
一般選抜(前期):出願は2026年12月14日〜2027年1月20日。1次試験が2027年2月4日(木)、1次合格発表が2月10日(水)13時。2次試験(面接)が2月14日(日)、合格発表は2月18日(木)16時です。発表はUCAROの合否照会システムで行われ、入学手続は2月18日〜25日。会場は1次が東京流通センター、2次が毛呂山キャンパスです。
一般選抜(後期):1次が2月28日(日)・発表3月4日(木)、2次が3月7日(日)・合格発表3月11日(木)16時。前期の1次(2/4)は東北医科薬科・聖マリアンナ・藤田医科・兵庫医科と同日になる見込みの最激戦日です。
年内入試の日程も公表されています。学校推薦型選抜(指定校・一般公募・埼玉県地域枠・特別枠)は出願が2026年11月5日(木)〜11月12日(木)(書類は11月13日必着)、試験が11月22日(日)、合格発表が12月1日(火)です。
埼玉医科の年内入試で見ておきたいのは埼玉県地域枠19名という規模です(増員は認可申請中)。一般前期の募集と比べても小さくない枠が、11月22日の1日で決まります。県内で医師になる意思が固まっているなら、2月の連戦に入る前に勝負をかけられるルートです。評定は一般公募が4.0以上(数学・理科・外国語も各4.0)、指定校が3.8以上で、いずれも専願です。
学費は6年間3,700万円前後|確定額は要項で確認を
予備校各社の集計では6年間約3,700万円とされています(当塾の2021年度集計では諸会費等を含めて約3,957万円。集計範囲の違いとみられます)。埼玉医科は特待生制度も持っているので、確定額と減免条件は2027年度の学生募集要項で必ず確認してください。大学公式で確定額が取れ次第、この節を内訳つきで更新します。
実質倍率は24.5倍|4,736名が受けて193名が合格
「埼玉医科の倍率は40.3倍」という数字を見たことがあるかもしれません。その数字は志願倍率——出願段階の人数で計算したものです。実際に会場に来た人と合格者で計算した実質倍率は24.5倍。同じ「倍率」でも15.8ポイント違います。
| 区分 | 人数 | 読み方 |
|---|---|---|
| 募集人員 | 130名 | — |
| 志願者数 | 5,234名 | 志願倍率 40.3倍 |
| 受験者数 | 4,736名 | 志願者の90%が受験 |
| 合格者数 | 193名 | 実質倍率 24.5倍 |
| 入学者数 | 130名 | 定員充足率 100% |
出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計。※一般・共通テスト利用・学校推薦型・総合型を合わせた医学科全体の数字です。方式別・年度別の倍率は、このページの他の節で扱っています
出願した人の90%が実際に受験しています。受けに来る人はほぼ全員が本気、と考えたほうが実態に近い数字です。倍率の数字がそのまま実感に近くなります。
女子の合格率は4.7%|男子3.6%とほぼ同じです
2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。埼玉医科の2025年度入試は、男子3.6%・女子4.7%。差は1.1ポイント。この程度なら、差として読む必要はありません。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 男子 | 2,604名 | 93名 | 3.6% |
| 女子 | 2,132名 | 100名 | 4.7% |
| 合計 | 4,736名 | 193名 | 4.1% |
出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計
1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。
| 年度 | 男子合格率 | 女子合格率 | 差 |
|---|---|---|---|
| 最新年 | 3.6% | 4.7% | +1.1pt |
| 前年 | 5.7% | 4.5% | -1.2pt |
| 前々年 | 5.5% | 7.3% | +1.8pt |
出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計
年によって上下が入れ替わっています。単年の数字で判断しないでください。
入学者で見ると女子は75名・57.7%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「埼玉医科が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。
科目と配点|数学100・理科200・英語100の400点満点
2027年度の配点は募集要項で公表済みです。1次試験は数学100点(50分)・理科2科目200点(100点×2、90分、物化生から当日選択)・英語100点(70分)の400点満点。数学・理科・英語はマークシート方式で、理科は科目間で平均点に20点以上の差が出た場合のみ得点調整があります。
特徴的なのは小論文の扱いです。小論文(和文・英文、60分)は1次試験当日に実施されますが、評価は1次の判定には使わず、2次試験の判定に使用されます。2次は面接(段階評価)。つまり1次通過は純粋に学科400点の勝負、2次は小論文+面接で決まる構造です。
なお数学の出題範囲は「数B(統計的な推測を除く)・数C(数学的な表現の工夫を除く)」と明記されています。※本節は2027年度(令和9年度)学生募集要項ベースです。
面接は段階評価で配点なし|落とされない答え方を準備する
埼玉医科の面接は段階評価で、点数は公表されていません。私立31校のうち6校が同じ形です。「何点取れば」という準備ができないぶん、落とされない答え方が要ります。
| 項目 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 面接の配点 | 段階評価(配点なし) | 段階評価(要項に「段階評価」と明示) |
| 小論文の配点 | 公表されていません | — |
出典:各大学の2027年度(令和9年度)募集要項・入試概要をもとに太宰府アカデミー集計
小論文は1次試験日に書きます。得点を使うのは2次の判定なので、1次で落ちた人の答案は結果に出てきません。当日は学科のあとにもう1科目ある、という前提で体力を配分してください。配点が出ていない以上、「何点取れば」ではなく「引っかからない答え方」を準備するのが現実的です。
地域枠は24名|入学定員130名のうち18.5%を占めます
埼玉医科の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。
| 区分 | 人数 | 割合・注記 |
|---|---|---|
| 入学定員 | 130名 | — |
| 地域枠等 | 24名 | 定員の18.5% |
| うち臨時定員の地域枠 | 19名 | 期限付きで増員されている枠 |
| 地域枠を除いた枠 | 106名 | — |
出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計
全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。埼玉医科は18.5%で全国35位。私立大学の平均14.3%と同じくらいの水準です。 このうち19名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。
もう1つ、地域枠を考えるときに効いてくる数字があります。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、埼玉県は196.8で全国42位、下位16県に入る医師少数県です。 埼玉県は医師が足りていない側です。地域枠が厚く置かれているのは、この数字が背景にあります。卒業後9年前後の勤務という条件は重いですが、その条件が付く理由は数字で説明できる、ということでもあります。
出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計
入学者の女性比率は57.7%|私立で3番目の高さ
2025年度の入学者の男女比は、当塾集計で女性57.7%・男性42.3%。私立31校の中で東京女子医科(女子大)、北里に次ぐ3番目の高さです。文科省の2024年度調査でも受験者の男女で合格率に大きな開きはなく、データで見る限り性別・属性で切る形跡のない入試です。
多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢制限はありません
一般選抜・共通テスト利用に年齢や浪人年数の制限はありません。浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別合格率)は、取得でき次第この節に追記します。推薦・総合型の出願資格は年度で見直されることがあるため、年内入試を考える方は要項の出願資格欄を最初に確認してください。
国試合格率は95.6%|6年で医師になる確率は80.1%
入学後のデータは、実はこの大学の隠れた強みです。令和元年度に入学した130名のうち、6年間ストレートで卒業したのは109名で83.8%。第119回医師国家試験の新卒合格率は95.6%。「6年で医師になる確率」は80.1%で私立31校中11位です。

数年前の埼玉医科は、この指標でワースト10に入る年もありました。それが直近では私立上位3分の1まで上がっています。全医学部の進級・国試ランキングでも「大きく改善した大学」として取り上げた1校です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 6年ストレート進級率 | 87.7% | 令和元年度入学130名中 |
| 6年ストレート卒業率 | 83.8% | 卒業109名 |
| 新卒 国試合格率 | 95.6% | 第119回(令和7年2月) |
| 6年で医師になる確率 | 80.1% | 私立31校中11位 |
ワースト常連から私立11位へ——この変化は、入学後の環境を測る材料として偏差値より雄弁だと思います。
埼玉医科のレベルは全81校中75位|私立31校では27位
「埼玉医科のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。同じ数字でも、上に何校いるかで意味が変わります。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は61.9。私立31校中27位・全81校中75位で、全81校で下から数えると7番目にあたります。
| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均偏差値 | 区分別順位 |
|---|---|---|---|
| 73位 | 琉球大学 | 62.5 | 国公立48位 |
| 74位 | 東海大学 | 62.1 | 私立26位 |
| 75位 | 埼玉医科大学 | 61.9 | 私立27位 |
| 76位 | 島根大学 | 61.3 | 国公立49位 |
| 77位 | 金沢医科大学 | 60.8 | 私立28位 |
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計
上の表は埼玉医科の前後2校ぶんです。偏差値61.9の前後には琉球・東海大学・島根・金沢医科大学が並んでいます。1つ上と1つ下を知っておくと、12月の出願で手が止まりません。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。
「本当のところどう見られているのか」という点は、別の記事で検索データから検証しています。埼玉医科大学は「恥ずかしい」のかもあわせてどうぞ。
偏差値62.5と合格者平均61.9|私立31校中27位
河合塾の予想ボーダー偏差値は62.5(2027年度入試・6月時点の予想値)。長く62.5で安定している大学です。
実際に受かった人の水準も見ておきます。河合塾の入試結果調査(2026年度)では、全統模試を受けて埼玉医科大学に合格した人の記述模試平均は61.9(英62.8・数61.6・理61.2)。私立31校中27位、国公立を含む全81校中75位(防衛医科大学校を除く)です。

順位こそ27位ですが、動きに注目してください。前年の60.8から+1.1と、31校の中で2番目に大きい上げ幅(1位は東京女子医科の+1.9)。最低点の急上昇と合格者層の上昇が、同じ年に同時に起きています。
| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分別順位 |
|---|---|---|---|
| 71位 | 福岡大学 | 62.6 | 私立24位 |
| 73位 | 琉球大学 | 62.5 | 国公立48位 |
| 74位 | 東海大学 | 62.1 | 私立26位 |
| 75位 | 埼玉医科大学 | 61.9 | 私立27位 |
| 76位 | 弘前大学 | 61.2 | 国公立49位 |
| 77位 | 島根大学 | 61.0 | 国公立50位 |
※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です(一般・推薦・総合型を含む)。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

| 科目 | 合格者平均偏差値 |
|---|---|
| 英語 | 62.8 |
| 数学 | 61.6 |
| 理科 | 61.2 |
| 総合 | 61.9 |
3科目のうち、全81校平均からいちばん離れているのは理科です(61.2。全81校平均65.6を4.4下回っています)。図でも理科を赤くしています。数字そのものがいちばん高いのは英語の62.8ですが、全81校平均も英語は高い(66.2)ので、差で見ると理科のほうが大きくなります。配点の重い科目と自分の得意が合うかは、志望校を並べ替えるときの材料になります。
偏差値の推移|1985年の45.0から62.5へ(+17.5)
「昔は入りやすかった」という話を、数字で確かめておきます。

| 年 | 偏差値 | 前の時点からの変化 |
|---|---|---|
| 1975年 | 47.5 | — |
| 1985年 | 45.0 | -2.5 |
| 1995年 | 57.5 | +12.5 |
| 2010年 | 65.0 | +7.5 |
| 2015年 | 62.5 | -2.5 |
| 2023年 | 62.5 | +0.0 |
| 2026年 | 62.5 | +0.0 |
| 2027年(予想) | 62.5 | +0.0 |
いちばん低かったのは1985年の45.0。そこから+17.5ポイント動いて、2027年度の予想は62.5です。この上がり幅は、1975年からの記録が残る私立25校の中で9番目にあたります。「昔は入りやすかった」は事実ですが、その事実はいまの受験には効きません。
同じ偏差値帯に11校|東海・弘前・琉球と同じ帯
偏差値を調べる目的は、たいてい「ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。
| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分別順位 |
|---|---|---|---|
| 68位 | 福島県立医科大学 | 63.1 | 国公立46位 |
| 69位 | 帝京大学 | 63.0 | 私立23位 |
| 70位 | 秋田大学 | 63.0 | 国公立47位 |
| 71位 | 岩手医科大学 | 62.6 | 私立24位 |
| 71位 | 福岡大学 | 62.6 | 私立24位 |
| 73位 | 琉球大学 | 62.5 | 国公立48位 |
| 74位 | 東海大学 | 62.1 | 私立26位 |
| 75位 | 埼玉医科大学 | 61.9 | 私立27位 |
| 76位 | 弘前大学 | 61.2 | 国公立49位 |
| 77位 | 島根大学 | 61.0 | 国公立50位 |
| 78位 | 金沢医科大学 | 60.8 | 私立28位 |
| 79位 | 東京女子医科大学 | 60.7 | 私立29位 |
合格者平均61.9の上下1.2に入るのは、埼玉医科大学を含めて12校。自校を除くと11校が同じ帯にいます。内訳は私立6校・国公立5校です。いちばん近いのは東海大学(62.1)で、差は0.2しかありません。並んでいるのは学力の位置であって、入試の形ではありません。国公立を併願に入れるなら共通テストの科目をそろえる必要があるので、帯だけを見て候補を決めないでください。
偏差値については埼玉医科大学の偏差値をまとめた専用ページのほうが詳しく扱っています。ボーダー62.5に対して合格者平均が61.9と下に出るのはなぜか、倍率24.5倍という数字とどうつながるのか。1985年の45.0からの推移も、そちらに置きました。
太宰府アカデミーの視点|埼玉医科大学はどんな受験生に向くか
この大学でいちばん怖いのは、「去年の数字」を信じることです。最低点は1年で51点動き、合格者平均も1年で1.1上がりました。過去問の目標点は直近年度(2025年度の70%)に置き、それより古い年度は「形式に慣れる教材」と割り切ってください。
一方で、入学後のデータは着実に良くなっています。進級率87.7%・国試95.6%・6年で医師80.1%は、ボーダー62.5帯の大学としては頭ひとつ抜けた水準です。「入口の偏差値のわりに、出口が整っている」——併願校を並べるとき、この非対称は覚えておく価値があります。
日程面では、2027年度から一次が2月4日に動く見込みです。2月頭の3〜4日間に私立の半数の一次が固まる過密日程の中で、どこに体力を配分するか。埼玉医科を「本命寄り」で使うなら、同日見込みの東北医科薬科・聖マリアンナ・藤田医科・兵庫医科とどれを取るかを、出願前に決めておいてください。
最後に、番号の話を。2026年度も3月19日時点で前期61番・後期5番・共テ利用5番まで進んでいました(受験生からの聞き取りによる参考値で、大学の公表値ではありません)。埼玉医科の前期は補欠が40〜100番台まで回る年が多く、「補欠=実質不合格」ではありません。ただし後期の補欠はほぼ動かない。前期で番号を持っているなら3月末まで待つ価値がある、後期の番号なら次年度の準備に切り替える——この線引きが、この大学の補欠との付き合い方だと考えています。
埼玉医科大学医学部のよくある質問
Q1. 最低点はなぜ急に70%になったのですか?
A. 大学は理由を公表していませんが、この大学の最低点はもともと年による振れ幅が大きく(2024年度57.3%→2025年度70.0%)、問題難度と志願動向で動きます。確実なのは「直近年度の水準を基準に準備する」ことだけです。
Q2. 補欠は何番まで回りますか?
A. 聞き取りベースの参考値では、前期は40〜100番台まで回る年が多く、2025年度は65番前後まで。後期は1桁〜30番台止まりの年がほとんどです。
Q3. 倍率はどれくらいですか?
A. 方式別の実質倍率は大学が入試結果として公表しています。当塾集計への取り込みが済み次第、志願者数・倍率の推移をこのページに追記します。
Q4. 2027年度の変更点は?
A. 一次2月4日・二次2月14日への日程移動が中心で、選抜内容の実質変更は現時点で確認されていません。募集要項の正式版で最終確認してください。
Q. 埼玉医科大学医学部のレベルはどのくらいですか?
A. 2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均偏差値は61.9で、医学部のある全81校の中で75番目、私立31校の中では27番目です(河合塾 入試結果調査・防衛医科大学校を除く)。
Q. 埼玉医科大学医学部と同じレベルの大学はどこですか?
A. 合格者平均偏差値が近いのは東海(62.1)・弘前(61.2)・琉球(62.5)・岩手医科(62.6)です。埼玉医科大学は61.9で、この帯の大学は併願先として比べられることが多くなります。
Q. 埼玉医科大学医学部は難しいですか?
A. 河合塾のボーダー偏差値は62.5(2027年度予想)、実際に合格した人の平均は61.9で、合格した人の平均のほうが低く出ています。ボーダーは合格可能性50%のライン、平均は推薦・総合型を含む合格者の値で、計算の土台が違います。
Q. 一番偏差値が低い医学部はどこですか?
A. 2026年度の合格者平均で全81校を並べると、いちばん高い大学が74.9、いちばん低い大学が55.8で、幅は19.2あります。ただし共通テストの比重も科目数も大学ごとに違うため、偏差値の数字だけで入りやすさは決まりません。全81校の並びは偏差値ランキングの記事にまとめています。
まとめ|埼玉医科大学医学部を受けるなら押さえる3つ
- 1次の合格ラインは2025年度に70.0%へ急上昇。1年で51点動く大学なので、目標は必ず直近年度に置く
- 補欠は前期なら現実的(40〜100番台)、後期は期待薄。3月末まで動きます
- 入学後のデータは私立11位まで改善。入口の偏差値と出口の実績の非対称が、この大学の見どころです
「毎年同じ大学」はありません。埼玉医科はそれを最も分かりやすく教えてくれる1校です。数字が動いたら、前提を組み直す。このページも、次に大きく動いたときに真っ先に更新します。
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本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
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