こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。
「久留米大学 偏差値」。この検索、うちのサイトだけで年間2万回以上届いています。福岡の医学部として、九州の受験生にとっては最初に名前が挙がる大学のひとつです。ところが調べてみると、出てくるのは偏差値の数字だけ。実際にどんな問題が出るのか、何点取れば届くのかまで書いてあるページが、ほとんど見当たりません。
この4つが分かれば、出願まで判断できるはずです。
− 久留米大学医学部の偏差値って、結局どのくらい?何点取れば1次を通るの?
− どんな問題が出るの?何から手をつければいい?
− 2027年度から共通テスト利用ができるって本当?
− 繰上合格は回るの?学費は?入ってから6年で医師になれる?
どれも、数字で答えられる質問です。とくに化学については、赤本8年分(2018〜2025年度)を1問ずつ分類したデータを使います。2027年度入試の配点・日程は大学の公表資料から、進級率と国試合格率は文部科学省・厚生労働省の資料から取っています。上から順に開いていきます。
この記事の目次
- 1 久留米大学医学部の偏差値は62.5|理科2科目で1次の半分
- 2 偏差値の推移|2018年の70.0がピーク、2025年から62.5
- 3 科目と配点|1次400点、2次100点(2027年度一般前期)
- 4 出題傾向|化学は8年間ほぼ同じ形で出ています
- 5 合格最低点は1次で58.5%|2025年度から非公表になりました
- 6 繰り上げ合格は補欠40番台まで|公表27名の読み方
- 7 学費は6年間で3,638万円|福岡大学との差は136万円
- 8 実質倍率は12.2倍|2,394名が受けて197名が合格
- 9 女子の合格率は9.3%|男子7.6%とほぼ同じです
- 10 面接の配点は50点|小論文とあわせて2次の準備を決める
- 11 地域枠は24名|入学定員114名のうち21.1%を占めます
- 12 国試合格率は84.3%|6年ストレート進級率は81.9%
- 13 久留米大のレベルは全81校中61位|私立31校では18位
- 14 多浪・再受験でも受けられるか|一般選抜に年齢要件はありません
- 15 太宰府アカデミーの視点|久留米大学医学部に向く受験生
- 16 久留米大学医学部のよくある質問
- 17 まとめ|久留米大学医学部を受けるなら押さえる3つ
久留米大学医学部の偏差値は62.5|理科2科目で1次の半分
まず結論です。久留米大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で62.5(2026年度実績・2027年度予想とも62.5)。私立医学部31校の中では22位タイです。2024年度までの65.0から、2025年度に2.5ポイント下がりました——古い年度の「65.0」で判断すると、いまの相場を読み違えます。
一般選抜(前期)は1次試験400点(英語100・数学100・理科2科目200)+2次試験100点(小論文50・面接50)=総合500点。理科2科目だけで1次の半分を占めます。数学は数Ⅲまでが範囲です。
1次の合格最低点は、2024年度が234点/400点=58.5%。ただし2025年度からは1次・2次とも非公表になりました。
そして2027年度の大きなニュースが、共通テスト利用選抜の新設です。A日程 約5名・B日程 約3名が新たに設けられます。
合格者平均偏差値は63.7|私立31校中18位
ボーダー62.5の中での“実際の位置”を確かめます。河合塾の入試結果調査(2026年度)から、全統模試を受けて久留米大学医学部に合格した人の記述模試平均を出すと63.7(英63.0・数64.4・理63.8)。私立31校中18位・国公立を含む全81校中61位(防衛医科大学校を除く)でした。

注目は前年からの動きです。62.7→63.7の+1.0は、31校で3番目に大きい上げ幅(1位は東京女子医科の+1.9)。数64.4が引っ張る形で、兵庫医科(63.8)に0.1差まで並びました。九州のライバル・福岡大学(62.6)とは1.1差です。
| 私立順位 | 大学 | 英 | 数 | 理 | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 15位 | 愛知医科大学 | 63.8 | 64.2 | 64.5 | 64.2 |
| 16位 | 自治医科大学 | 64.2 | 64.2 | 63.5 | 64.0 |
| 17位 | 兵庫医科大学 | 63.4 | 64.1 | 64.0 | 63.8 |
| 18位 | 久留米大学 | 63.0 | 64.4 | 63.8 | 63.7 |
| 19位 | 東北医科薬科大学 | 64.4 | 62.3 | 63.9 | 63.5 |
| 20位 | 杏林大学 | 63.9 | 62.5 | 63.1 | 63.2 |
※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です(一般・推薦・総合型を含む)。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。
久留米大学の全国順位と、同じ帯の大学は、医学部偏差値ランキング2027(全81校・国公立と私立)の一覧表で確かめられます。
偏差値の推移|2018年の70.0がピーク、2025年から62.5
まず偏差値の推移から見ていきます。

| 年 | 偏差値 | 前の時点からの変化 |
|---|---|---|
| 1980年 | 57.5 | — |
| 1985年 | 50.0 | -7.5(過去最低) |
| 1995年 | 60.0 | +10.0 |
| 2010年 | 65.0 | +5.0 |
| 2018年 | 70.0 | +5.0(過去最高) |
| 2024年 | 65.0 | -5.0 |
| 2025年 | 62.5 | -2.5 |
| 2026年 | 62.5 | ±0(私立31校中22位タイ) |
| 2027年 | 62.5 | ±0(予想値・6月時点) |
1985年の偏差値は50.0。そこから1995年に60.0、2010年に65.0と上がり、2018年には70.0まで到達しました。その後は67.5→65.0と下がり、2025年度にはさらに62.5へ。2026年度も62.5で、2027年度の予想値も62.5です。
予備校によって数字は少し違い、各社の入試難易度ランキングでは63.0(33大学中26位)とする集計もあります。河合塾が62.5に下げたことで、各社の評価は62〜63の帯におおむね収れんしています。
ここで、検索候補についても触れておきます。「久留米大学 恥ずかしい」という言葉が年間3,600回ほど検索されています。ただ、偏差値62.5は模試受験者の中で上位およそ11%にあたる数字です。1985年の50.0から+12.5ポイント上がった大学でもあります。恥ずかしがる理由は見当たりません。
科目と配点|1次400点、2次100点(2027年度一般前期)
配点を見ると、この大学の性格がはっきり出ます。

| 区分 | 科目 | 配点 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1次 | 英語 | 100点 | 英コミュⅠ・Ⅱ/論理・表現Ⅰ |
| 1次 | 数学 | 100点 | 数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C |
| 1次 | 理科2科目 | 200点 | 物理・化学・生物から2科目 |
| 1次 | 小計 | 400点 | 2027年2月1日/福岡・東京 |
| 2次 | 小論文 | 50点 | — |
| 2次 | 面接 | 50点 | — |
| — | 総合 | 500点 | 募集 約67名 |
1次試験は英語100点・数学100点・理科2科目200点の計400点。2次試験は小論文50点・面接50点の計100点で、総合500点満点です。数学の範囲は数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B(数列)・数C(平面上の曲線と複素数平面、ベクトル)。理科は物理・化学・生物から2科目選択です。
理科2科目で1次400点の半分。英語と数学を足しても理科と同じ200点にしかなりません。理科で崩れると、他で取り返しにくい配点だということです。
2027年度の1次試験は2027年2月1日(月)。出願は2026年12月15日〜2027年1月7日、試験会場は福岡と東京の2か所、募集人員は約67名、合格発表は2027年2月19日です。一般後期は約5名で、2026年度は3月8日に実施されました。
2027年度から共通テスト利用選抜が新設されます
ここが2027年度いちばんの変更点です。久留米大学医学部は、これまで医学科で共通テスト利用選抜を実施していませんでした。それが2027年度からA日程 約5名・B日程 約3名で導入されます。
A日程の配点が独特です。800点満点で、国語100点・数学200点(数ⅠA+数ⅡBC)・英語200点(リーディング100+リスニング100)・理科2科目300点。理科だけで満点の37.5%を占めます。しかもリスニングの配点がリーディングと同じ100点という、私立医学部ではあまり見ない設計です。1次通過者には2次試験として小論文と面接が課されます。
B日程は「必須科目+自由選択科目型」とされていますが、2026年7月時点で詳細は未公表です。募集要項の公表を待つ必要があります。
年内入試の枠が32名。一般より狭くありません
久留米大学は年内入試(学校推薦型選抜)の枠が広いのも特徴です。2027年度は学校推薦型(公募A)約8名・久留米大学特別枠 約20名・福岡県特別枠推薦 4名の計32名。いずれも1次試験は2026年11月14日、会場は福岡です。
試験内容は3方式とも共通で、数学(数Ⅰ・Ⅱ・A・B)100点・英語100点・小論文50点・面接50点の計300点。理科がありません。数Ⅲもありません。そして公募Aと久留米大学特別枠は既卒者も出願できます(いずれも単願制)。
一般選抜が約67名ですから、年内入試だけで一般のほぼ半分の枠がある計算です。理科と数Ⅲに不安がある受験生にとって、ここは検討する価値があります。
出題傾向|化学は8年間ほぼ同じ形で出ています
ここからは、他ではあまり見られないデータです。久留米大学医学部の化学について、赤本8年分(2018〜2025年度)を1問ずつ分類しました。

| 大問 | 分野 | 8年間の固定率 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 大問1 | 理論・無機・有機の混合 | 8/8年 | 独立小問5問(軽い計算+知識確認) |
| 大問2 | 理論(物理化学) | 7/8年 | 反応速度・平衡・電気分解・希薄溶液など |
| 大問3 | 無機(族縦断) | 8/8年 | 硫黄→アルカリ土類→Al→14族→12族→1族→鉄 |
| 大問4 | 有機 | 8/8年 | 構造決定が本命。芳香族・天然高分子も |
結果はご覧のとおりです。大問1=小問集合5問、大問3=無機、大問4=有機。この3つは8年すべて同じでした。大問2も8年中7年が理論(2019年度のみ無機の塩素の製法)です。
もう少し具体的に書きます。
大問1は、理論・無機・有機を1つの大問に混ぜた独立小問5問。密度・凝固点・中和などの軽い計算に、官能基・法則名・電子式・不斉炭素・検出反応といった知識確認が混ざります。
大問2は理論(物理化学)。反応速度(2018)・電気分解(2020)・凝固点降下(2021)・蒸気圧(2022)・化学平衡と圧平衡定数(2023)・気体の分圧と飽和蒸気圧(2024)・酸化還元滴定と分配係数(2025)。多段階の量的関係の計算が中心です。
大問3は無機。しかも「ある族・ある元素を主役に縦断する」形が固定されています。硫黄(2018)→金属結晶(2019)→アルカリ土類金属(2020)→アルミニウム(2021)→スズと鉛=14族(2022)→亜鉛と水銀=12族(2023)→1族元素とNaの単位格子(2024)→鉄(2025)。
大問4は有機で固定。エステルやアルコールの構造決定が本命で、そこに芳香族・医薬品、天然高分子(糖・アミノ酸)、PETなどがローテーションで入ります。
形式面では、記述式が主体です。化学反応式・構造式の描画・化学式や組成式・有効数字つきの数値・漢字指定の語句・理由記述を直接書かせ、そこに一部の記号選択が混ざります。試験時間は理科2科目で120分、化学は実質約60分で大問4題=1題あたり約15分という配分になります。
そしてもう一つ。医学部らしい題材が随所に混ざります。鉄とヘモグロビン・一酸化炭素中毒(2025)、アミノ酸とタンパク質・ビウレット反応・ニンヒドリン反応(2021・2023・2024)、糖類と酵素(2018)、浸透圧(2024)。生体に絡む素材は、出題される可能性が高いと見ておいてよさそうです。
※この分類は教学社『赤本』久留米大学(医学部)前期一般をもとに当校が行ったものです。久留米大学の公式見解ではありません。
合格最低点は1次で58.5%|2025年度から非公表になりました
「何点取れば1次を通るのか」。ここは注意が必要です。

| 年度 | 1次 合格最低点 | 得点率 |
|---|---|---|
| 2020年度 | 310/400点 | 77.5% |
| 2021年度 | 264/400点 | 66.0% |
| 2022年度 | 234/400点 | 58.5% |
| 2023年度 | 226/400点 | 56.5% |
| 2024年度 | 234/400点 | 58.5% |
| 2025年度〜 | 非公表 | 1次・2次とも非公表に |
一般前期の1次合格最低点は、2020年度77.5% → 2021年度66.0% → 2022年度58.5% → 2023年度56.5% → 2024年度58.5%。5年で21ポイント下がりました。
そして2025年度からは1次・2次とも合格最低点が非公表になっています。同じく非公表なのは聖マリアンナ医科大学と東海大学です。
非公表になった以上、直近の数字を追うことはできません。公表されていた最後の年(2024年度)の58.5%を、ひとつの目安として置いておくのが現実的だと思います。400点満点で234点。理科2科目200点のうち、どれだけ取れるかがそのまま効いてきます。
繰り上げ合格は補欠40番台まで|公表27名の読み方
「久留米大学 合格発表」「久留米大学 繰り上げ合格」もよく検索されます。ただ、この節でいちばん伝えたいのは人数ではありません。大学が公表している繰上合格者数を、そのまま「補欠◯番まで回る」と読まないでください。そこがずれていると、3月末の判断を誤ります。

| 年度 | 一般前期 | 一般後期 |
|---|---|---|
| 2021年度 | 27名 | 3名 |
| 2022年度 | 34名 | 0名 |
| 2023年度 | 34名 | 0名 |
| 2024年度 | 27名 | 0名 |
| 2025年度 | 19名 | 2名 |
一般前期からの繰上合格者数は、2021年度27名 → 2022年度34名 → 2023年度34名 → 2024年度27名 → 2025年度19名 → 2026年度41名。おおむね20〜40名の範囲に収まっています。
2026年度は41名でした。一般前期は正規合格120名+繰上41名で最終合格161名、実質倍率8.6倍。後期も正規5名+繰上2名で、繰上は例年どおり動いています。
これは他の私立医学部と比べると、かなり珍しい安定ぶりです。同じ2025年度で、金沢医科大学は143名(2026年度は98名)、大阪医科薬科大学は71名。しかも金沢医科は2024年度58名、大阪医科薬科は2024年度0名と、年によって大きく振れます。久留米大学は「繰上がどれくらい回るか」がある程度読める大学だということです。
ここからが本題です。実際に繰上の連絡が回った補欠番号は、公表人数よりずっと先まで進んでいます。
| 年度 | 大学公表の繰上合格者 | 実際に回った補欠番号 | 差=繰り上がったが辞退した人 |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 41名 | 3月19日時点で50番台前半 | 十数名 |
| 2024年度 | 27名 | 4月1日に40番台 | 十数名 |
| 2023年度 | 34名 | 70番台前半 | 三十数名 |
| 2021年度 | 27名 | 3月30日に50番 | 23名 |
出典:久留米大学 公表の入試結果と、受験生からの聞き取りをもとに太宰府アカデミー集計。補欠番号は大学の公表値ではありません。参考値としてご覧ください
からくりは単純です。大学が公表する「繰上合格者数」には、繰り上がったあとに入学を辞退した人が含まれていません。2021年度は補欠50番の人まで連絡が回り、そのうち27名が入学しました。差の23名は、繰り上がったけれど他大学へ進んだ人です。
つまり「公表27名だから補欠27番までしか回らない」は誤りで、実際には40〜70番台まで動いています。補欠番号が30番台・40番台でも、久留米大学ならまだ望みがある——これが正しい読み方です。
ただし、望みがあることと安心できることは別です。2025年度の繰上は19名で直近5年の最少、翌2026年度は41名で最多。番号が浅い年もあれば深い年もある。正規合格を取りにいく前提で準備して、繰り上げは「来たら得」と考えるのが安全です。
久留米大学は正規合格者の発表と同時に繰上合格候補者へ通知します。番号が分かったら、上の表と照らして判断できる。これは受験生にとって、地味ですが大きなメリットです。
落ちた場合の話も書いておきます。久留米大は不合格だった人が自分の得点を確認できます。返ってくるのは科目別の得点と合計点です。★出願のときに申請しておかないと、あとから頼めません。一般の受験者全員(前期・後期/合否を問わず)が対象です。申請の時期と方法はその年の大学発表で確認してください。
出典:各大学の成績開示要領をもとに太宰府アカデミー集計(実施の有無と開示内容は2022年度調査。申請期間は毎年変わるため、その年の大学公式発表で確認してください)
学費は6年間で3,638万円|福岡大学との差は136万円
「久留米大学 医学部 学費」も検索の多い言葉です。
6年間の総額は3,637万8,000円(約3,638万円)。内訳は1年次931万3,000円、2年次621万3,000円、3年次以降は毎年521万3,000円×4年です。
私立医学部31校の中では真ん中よりやや高い位置にあたります。参考までに、藤田医科大学が2,152万円(2026年度入学者から)、大阪医科薬科大学が2,841万円(2023年度入学者から)、帝京大学が約3,909万円、金沢医科大学が約3,950万円です。
なお久留米大学には福岡県特別枠推薦(4名)があり、福岡県の修学資金制度と組み合わせる形になります。地元で働く意思が固まっている人は、金額だけでなくこの枠も含めて考えてみてください。
※学費は改定されることがあります。出願前に必ず大学公式サイトで最新の金額をご確認ください。
実質倍率は12.2倍|2,394名が受けて197名が合格
「久留米大の倍率は22.4倍」という数字を見たことがあるかもしれません。その数字は志願倍率——出願段階の人数で計算したものです。実際に会場に来た人と合格者で計算した実質倍率は12.2倍。同じ「倍率」でも10.2ポイント違います。
| 区分 | 人数 | 読み方 |
|---|---|---|
| 募集人員 | 114名 | — |
| 志願者数 | 2,556名 | 志願倍率 22.4倍 |
| 受験者数 | 2,394名 | 志願者の94%が受験 |
| 合格者数 | 197名 | 実質倍率 12.2倍 |
| 入学者数 | 115名 | 定員充足率 100.9% |
出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計。※一般・共通テスト利用・学校推薦型・総合型を合わせた医学科全体の数字です。方式別・年度別の倍率は、このページの他の節で扱っています
出願した人の94%が実際に受験しています。出願だけして受けない人がほとんどいない、逃げ場のない母集団です。母集団の質が高いぶん、同じ倍率でも通りにくくなります。
女子の合格率は9.3%|男子7.6%とほぼ同じです
2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。久留米大の2025年度入試は、男子7.6%・女子9.3%。差は1.7ポイント。差はほとんどありません。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 男子 | 1,509名 | 115名 | 7.6% |
| 女子 | 885名 | 82名 | 9.3% |
| 合計 | 2,394名 | 197名 | 8.2% |
出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計
1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。
| 年度 | 男子合格率 | 女子合格率 | 差 |
|---|---|---|---|
| 最新年 | 7.6% | 9.3% | +1.7pt |
| 前年 | 9.3% | 10.1% | +0.8pt |
| 前々年 | 10.0% | 12.0% | +2.0pt |
出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計
3年とも女子のほうが高く出ています。単年の振れではありません。
入学者で見ると女子は44名・38.3%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「久留米大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。
面接の配点は50点|小論文とあわせて2次の準備を決める
面接の配点は50点です。私立医学部31校のうち、一般選抜の面接配点を公表しているのは14校しかありません。久留米大はその1つで、数字で比べられます。
| 項目 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 面接の配点 | 50点 | 公式には形式の記載がありません |
| 総合点に占める比率 | 2次100点の50%/総合500点の10% | — |
| 小論文の配点 | 50点 | — |
| 小論文の扱い | 後期も前期と同じ配点です | — |
出典:各大学の2027年度(令和9年度)募集要項・入試概要をもとに太宰府アカデミー集計
個人面接の中に課題型の質問が混ざるという段階です。見出しにするような形式ではありません。
地域枠は24名|入学定員114名のうち21.1%を占めます
久留米大の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。
| 区分 | 人数 | 割合・注記 |
|---|---|---|
| 入学定員 | 114名 | — |
| 地域枠等 | 24名 | 定員の21.1% |
| うち臨時定員の地域枠 | 4名 | 期限付きで増員されている枠 |
| 地域枠を除いた枠 | 90名 | — |
出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計
全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。久留米大は21.1%で全国31位。私立大学の平均14.3%と同じくらいの水準です。 このうち4名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。
最後に、なぜここに枠が置かれているのかを国の数字で見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、福岡県は313.3で全国3位、上位16県に入る医師多数県です。 福岡県は医師が多い側です。県として足りていても、地域単位で見ると足りない場所が残っているということです。都道府県単位で足りている=どこでも足りている、ではありません。
出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計
国試合格率は84.3%|6年ストレート進級率は81.9%
ここからが、大学紹介サイトがあまり書かない部分です。入ってからどうなるか。

| 指標 | 数値 | 内訳 |
|---|---|---|
| 6年ストレート進級率 | 81.9% | 入学116人・在籍95人 |
| 卒業率(卒業試験) | 79.3% | 卒業92人 |
| 医師国家試験 合格率 | 84.3% | 受験115人・合格97人 |
| 卒業率×国試合格率 | 66.8% | 私立31校中27位 |
6年間ストレートの進級率は81.9%(入学116人に対し在籍95人)、卒業率(卒業試験の合格率)は79.3%(卒業92人)、医師国家試験の合格率は84.3%(受験115人・合格97人)です。
卒業率と国試合格率を掛け合わせると66.8%。この指標では私立医学部31校の中で27位という位置になります。
これらのデータを見る限りでは、6年間ストレートで進む割合は8割を超えている一方で、出口の国家試験でもう一段の関門があるという形になっています。大学にはそれぞれの教育方針があり、数字だけで良し悪しを語れるものではありません。国試の合格率は年度によって動くものでもあります。
ただ、志望校を決める段階で入口の偏差値だけでなく、入学後6年間のデータもあわせて見ておくと、入学後の生活のイメージが持ちやすくなります。
久留米大のレベルは全81校中61位|私立31校では18位
「久留米大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。同じ62.5でも、その上に20校いるのか60校いるのかで意味が変わります。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は63.7。私立31校中18位・全81校中61位で、全81校で下から数えると21番目にあたります。
| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均偏差値 | 区分別順位 |
|---|---|---|---|
| 59位 | 宮崎大学 | 63.9 | 国公立43位 |
| 60位 | 兵庫医科大学 | 63.8 | 私立17位 |
| 61位 | 久留米大学 | 63.7 | 私立18位 |
| 62位 | 福井大学 | 63.6 | 国公立44位 |
| 63位 | 東北医科薬科大学 | 63.5 | 私立19位 |
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計
上の表は久留米大の前後2校ぶんです。偏差値63.7の前後には宮崎・兵庫医科大学・福井・東北医科薬科大学が並んでいます。模試の判定は、この並びと重ねて読むと意味が出ます。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。
「本当のところどう見られているのか」という点は、別の記事で検索データから検証しています。久留米大学は「恥ずかしい」のかもあわせてどうぞ。
多浪・再受験でも受けられるか|一般選抜に年齢要件はありません
「何浪まで受け入れてもらえるのか」は、多くの受験生が気にするところです。はっきりしていることから書きます。久留米大の一般選抜に年齢の要件はありません。何浪でも、社会人からの再受験でも出願できます。
| 区分 | 年齢の条件 | 補足 |
|---|---|---|
| 一般選抜 | 年齢の要件はありません | 何浪でも・再受験でも出願できます |
| 推薦・総合型 | 推薦(一般A日程ほか)は評定基準なしで1浪まで出願可。大学特別枠は2浪まで出願できます | 年内入試は年齢条件が付くことがあります |
| 卒業年度別の合格率 | 本ページでは未掲載 | 大学公表データを取得しだい追記します |
出典:各大学の2027年度(令和9年度)学生募集要項・入試ガイドをもとに太宰府アカデミー集計
差が出るとすれば一般選抜ではなく、年内入試のほうです。久留米大は卒業年度別の合格率を公表していないため、このページでは「何浪の合格率が何%」という数字を出していません。他校の数字や、うわさで埋めることはしません。公表され次第、実数に置き換えます。なお合否とは別に、学費支援の面ではっきりした線があります。国の「高等教育の修学支援新制度」は、高校を初めて卒業した年度の翌年度末から入学日までが2年を超えていないことを要件にしています。3浪以上はこの時点で対象外です(高卒認定の場合は別の起算になります)。多浪で受けるなら、合格可能性だけでなく学費の設計も一緒に考えておいてください。
浪人年数と合格率の関係は、6校の実データを並べた医学部再受験は何浪まで可能かにまとめています。
太宰府アカデミーの視点|久留米大学医学部に向く受験生
久留米大学を受験校に入れるかどうか。検討するうえで注意したいポイントを、3つ挙げます。
1つ目は、理科の200点をどう取りにいくかを先に決めることです。1次400点のうち理科が200点。英語と数学を足しても同じ200点です。理科で崩れたら、他では戻せません。そして化学に関しては、大問1=小問集合5問、大問2=理論、大問3=無機の族縦断、大問4=有機という並びが8年間続いています。出題される形が分かっている以上、対策の順番も決められるということです。無機は「族ごとに縦に整理する」、有機は「構造決定の手順を型にする」、理論は「多段階の量的関係を計算し切る」。ここまで具体化してから過去問に入ると、時間の使い方が変わります。
2つ目は、記述式であることを軽く見ないことです。久留米大学の化学は記述式が主体で、化学反応式・構造式の描画・理由記述を直接書かせます。マーク式の大学とは、必要な仕上がりがまるで違います。「解き方は分かる」と「書いて点になる」の間には、はっきり差があります。1題あたり約15分という時間の中で、反応式を正確に書き、構造式を描き、理由を短くまとめる。この動作を、時間を計って繰り返す必要があります。答案を誰かに見てもらえる機会があるなら、そこに時間を使う価値は大きいと思います。
3つ目は、入口が一般選抜だけではないことです。2027年度は年内入試が32名(公募A約8名・久留米大学特別枠約20名・福岡県特別枠推薦4名)、そこに新設の共通テスト利用が約8名加わります。一般前期の約67名と比べて、決して小さくない枠です。しかも年内入試は数(数Ⅰ・Ⅱ・A・B)100点・英語100点・小論文50点・面接50点で、理科も数Ⅲもありません。公募Aと特別枠は既卒者も出願できます。「一般で理科2科目200点を取りにいく」以外の道が、この大学にはいくつもある。受験計画を立てる前に、まず全方式を一覧にしてから考えてみてください。
この3点は、久留米大学に限った話ではありません。配点の重心、出題形式との相性、そして入口の選択肢。この3つをセットで見ていくと、偏差値表だけでは分からない「自分に合う大学」が見えてきます。
久留米大学医学部のよくある質問
Q. 久留米大学医学部の合格最低点は?
A. 2025年度から1次・2次とも非公表になりました。公表されていた最後の年(2024年度)は、一般前期の1次で234点/400点=58.5%です。2023年度は56.5%、2020年度は77.5%でした。
Q. 数学は数Ⅲまで必要ですか?
A. 一般選抜は数Ⅲまで必要です(数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C)。一方、学校推薦型選抜(公募A・久留米大学特別枠・福岡県特別枠)は数Ⅰ・Ⅱ・A・Bのみで、数Ⅲも理科もありません。
Q. 2027年度の共通テスト利用はどんな配点ですか?
A. A日程は800点満点で、国語100点・数学200点・英語200点(リーディング100+リスニング100)・理科2科目300点。1次通過者には小論文と面接が課されます。募集は約5名です。B日程(約3名)は「必須+自由選択科目型」とされていますが、詳細は募集要項の公表待ちです。
Q. 繰上合格は何番まで回りますか?
A. 一般前期からの繰上合格者数は2021年度27名、2022年度34名、2023年度34名、2024年度27名、2025年度19名、2026年度41名。補欠番号は2026年度も3月19日時点で50番台前半まで回っています(聞き取りによる参考値)。毎年20〜35名の範囲で推移しています。正規合格者の発表と同時に繰上合格候補者へ通知されます。
Q. 既卒でも推薦を受けられますか?
A. 学校推薦型選抜(公募A)と久留米大学特別枠は既卒者も出願できます(いずれも単願制)。現役に限定されている大学が多い中では、珍しい設計です。ただし単願制なので、他大学との併願はできません。出願前に必ず最新の募集要項をご確認ください。
まとめ|久留米大学医学部を受けるなら押さえる3つ
最後に、数字で整理します。
1. 偏差値62.5。一般前期は1次400点(英語100・数学100・理科2科目200)+2次100点(小論文50・面接50)の総合500点。1次の合格最低点は2024年度で234点/400点=58.5%(2025年度から非公表)。1次試験は2027年2月1日、会場は福岡と東京、募集約67名です。
2. 化学は8年間ほぼ同じ形。大問1=小問集合5問、大問3=無機の族縦断、大問4=有機。この3つは2018〜2025年度の8年すべて同じでした。記述式が主体で、化学は実質約60分・大問4題です。
3. 2027年度から共通テスト利用が新設(A日程約5名・B日程約3名)。年内入試は32名。学費は6年間で3,638万円。6年ストレート進級率81.9%、国試合格率84.3%、卒業率×国試で66.8%です。
あなたが明日やることは1つです。久留米大学の化学の過去問を1年分開いて、大問3(無機)だけを解いてみてください。 8年間ずっと「ある族・ある元素を主役に縦断する」形で出ている大問です。硫黄・アルカリ土類・アルミニウム・14族・12族・1族・鉄。ここが自分にとって得点源になるかどうかが、この大学との相性を測るいちばん早い方法になります。理科2科目で1次の半分が決まる以上、判断はここから始めてください。
このページを作り直したのは、「久留米大学 偏差値」と検索した人が、偏差値の数字だけ見て帰っていくのが、ずっともったいないと思っていたからです。この大学は、出題の形がはっきりしている大学です。形が分かっているなら、対策の順番も決められる。何点必要で、どんな問題が出て、どの入口があって、入ってから6年どうなるのか。 そこまで分かって初めて、志望校は「決められる」のだと思います。この1ページで、その全部が分かるようにしたつもりです。
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【最新】医学部の進級・卒業試験・国試合格率ランキング 全81大学
本日の記事は以上です。
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当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。
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定員30名|21年間の累計医学部医学科合格実績518名(のべ数)|田舎の全寮制|全国各地から入学(2026年度生は全国20の都道府県より入学)|異次元の生活サポート|食事が美味しい(土日祝日問わず3食提供)|講師との距離が近い|プロ講師の質問対応が充実|完全個別指導コースあり|選抜国公立コースあり|専用筋トレジムあり|同じ夢を持った仲間と1年間切磋琢磨し、医学部合格を目指す
【校風】アットホームな大家族予備校
◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。
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