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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

山形大学医学部の偏差値64.1と共テ平均812点|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

山形大学医学部を見ていきます。2026年度、この大学では静かに大きな変化がありました。後期日程(15名)の募集停止です。募集は前期65名に一本化され、東北地方の国立で後期を持つのは秋田だけになりました。

実はこの後期、山形の「もう一つの顔」でした。追加合格の4年間の合計18名は全国4番手——そのうち17名が後期から出ていたのです。蛇口だった後期が閉じた2026年度、追加合格は0名。過去の数字の意味が変わる、そういう転換点のページです。

− 平均64.1・共テ86%はどの帯?

− 後期廃止で入試はどう変わった?

− 最低点75.5%は谷?実力?

− 「追加が多い大学」はもう過去の話?

蔵王の麓の国立医を、変化ごと数字にします。

 

山形大学医学部の偏差値|合格者平均64.1で国公立40位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて山形大医学部に合格した人の記述模試平均は64.3(英65.9・数62.4・理64.0)国公立50校中40位、私立を含む全81校では55位です(防衛医科大学校を除く)。

山形大学医学部の合格者平均偏差値64.3は国公立35位・全81校で47位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

富山(64.4)・札幌医科(64.1)と0.2差の帯に並びます。科目別は英65.9が数62.4を4.1上回る英語型——信州・富山と同じ構図で、東北の国立では英語の得意がそのまま効く大学です。

順位 大学 総合
38位 高知大学 66.9 62.9 63.0 64.3
39位 愛媛大学 65.6 63.5 63.4 64.2
40位 山形大学 65.9 62.4 64.0 64.1
41位 佐賀大学 65.1 63.5 63.4 64.0
42位 宮崎大学 65.4 63.0 63.4 63.9

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

山形大学だけを見ていても、その数字が高いのか低いのかは判断できません。医学部偏差値ランキング2027(全81校)で、全国の並びの中に置いて見てください。

 

共通テストの合格者平均は812点|81.2%が実勢です

2026年度に山形大医学部へ合格した人の共通テスト平均は812点(1000点換算)=81.2%です(河合塾 入試結果調査)。

共テの配点は950点で、総合1,650点に占める比率は57.6%の共テ主導型。「情報」は950点中50点=5.3%です。同じ東北の共テ主導型でも、秋田(実勢84.4%)よりわずかに高い持ち点が求められる——85%前後が山形の相場です。

 

合格最低点は75.5%|前年から3.8ポイント下げました

2026年度・前期の合格最低点は1,246.3点/1,650点=75.5%。前年の1,307.8点=79.3%から3.8ポイントの低下です。

山形大学医学部の合格最低点は2026年度75.5%(1246.3点/1650点)で前年79.3%から3.8ポイント低下の谷年
出典:山形大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

この低下は志願348名→241名(-31%)の谷とセットで起きています。札幌医科(-4.8pt)と同じ「志願減×最低点低下」の年で、翌年に反動が来やすい形も同じ。目標は谷の75.5%ではなく、平年の78〜79%台に置くのが安全です。

年度 満点 合格最低点 得点率
2026 前期 1650 1246.3 75.5%
2025 前期 1650 1307.8 79.3%

 

倍率は実質3.1倍|志願241名は前年比31%減です

2026年度・前期は志願241名、受験209名、合格68名で実質倍率3.1倍(前年4.5倍)でした。

年度・日程 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026 前期 65 241 209 68 3.1倍
2025 前期 60 348 282 62 4.5倍
2025 後期(廃止前) 15 186 41 18 2.3倍

第1段階選抜の予告は5倍(325名)。2025年度(募集60名・予告300名)は志願348名で実施されましたが、2026年度は志願241名で不実施でした。志願の振れ幅(348→241)は東北の中でも大きく、隔年で山谷が入れ替わるタイプの大学として織り込んでください。

 

入試日程と募集人員|後期は2026年度から廃止です

山形大医学部医学科の一般選抜は前期65名2025年度まであった後期日程(15名)は、2026年度から募集停止となりました(前期は60名→65名に増員)。個別学力検査は国公立前期の全国共通日程(2月25日・26日)で行われ、固有の変則日程はありません。

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)。2027年度の選抜内容の確定情報は、選抜要項の公表後にこの節を更新します。

 

合格発表は3月7日です|後期日程はありません

2026年度の合格発表は3月7日でした(旺文社・大学受験パスナビ掲載の2026年度実績)。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ950点+個別700点の計1650点

満点構成は共通テスト950点+個別学力検査700点=1,650点(2026年度)。2次比率42.4%で、共テの貯金がそのまま効く設計です。個別は英語・数学・理科の学科試験に面接を加えた構成です。

科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

面接は2次試験で実施|方式は要項公表後に更新します

2次試験で面接が課されます。医学部医学科の面接は全国どの国公立でも必須です。点数化の有無を含む評価方式の詳細は、2027年度の募集要項の公表後にまとめて追記します。

 

追加合格は後期廃止で一変|2026年度は0名でした

山形大医学部の追加合格(繰上)は2022〜2025年度の4年間で18名——全国4番手の多さでした。ただし内訳を見ると17名が後期からで、前期はわずか1名。

その後期が2026年度に廃止され、2026年度の追加合格は0名になりました。「山形は繰上が回る」という過去のイメージは、制度変更でリセットされたと考えるべきです。前期一本・正規勝負の大学として準備してください。

この数字の性格を1つ書いておきます。私立のような補欠番号の通知は、国公立にはありません。追加合格は欠員が出た分だけ電話で来るもので、この人数はその実績です。

私立の補欠が3桁まで回るのとは、まったく別の話だと考えてください。

 

学費は6年間で約350万円|国立の標準額どおり

学費は国立大学の標準額どおり、入学金28万2,000円+授業料53万5,800円×6年=6年間349万6,800円です。

 

女子の合格率は21.1%|男子との差は5.9ポイント

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。山形大の2025年度入試は、男子27.0%・女子21.1%。男子の合格率のほうが5.9ポイント高いという結果です。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 263名 71名 27.0%
女子 227名 48名 21.1%
合計 490名 119名 24.3%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 27.0% 21.1% -5.9pt
前年 27.8% 22.3% -5.5pt
前々年 25.0% 13.7% -11.3pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

3年とも男子のほうが高く出ています。ただし合格率は受験者層にも左右されるため、この数字だけで「女子が不利」とは言えません。

入学者で見ると女子は46名・40.7%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「山形大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

地域枠は13名|入学定員113名のうち11.5%を占めます

山形大の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 113名
地域枠等 13名 定員の11.5%
うち臨時定員の地域枠 8名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 100名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。山形大は11.5%で全国55位。国立大学の平均20.4%より低く、一般枠の比重が大きい大学です。 このうち8名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

ここまでは人数の話でした。なぜその枠が要るのかも見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、山形県は200.2で全国40位、下位16県に入る医師少数県です。 山形県は医師が足りていない側です。地域枠が厚く置かれているのは、この数字が背景にあります。卒業後9年前後の勤務という条件は重いですが、その条件が付く理由は数字で説明できる、ということでもあります。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

進級率と国試合格率|6年で医師になる確率は72.2%

出口の数字です。令和元年度に入学した120名のうち、6年間ストレートで卒業したのは91名=75.8%。第119回医師国家試験の新卒合格率は95.3%。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は72.2%で、国公立50校中49位です。

山形大学医学部の6年ストレート卒業率75.8%・国試合格率95.3%・6年で医師になる確率72.2%は国公立49位
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

6年ストレート進級率75.8%——これは出願前に知っておくべき数字です。入学者の約4人に1人がストレートでは進んでいない計算で、隣の秋田(進級率93.1%・出口9位)とは対照的な構造です。入ってからの6年間まで含めて、大学選びの材料にしてください。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 75.8% 令和元年度入学120名中
6年ストレート卒業率 75.8% 卒業91名
新卒 国試合格率 95.3% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 72.2% 国公立50校中49位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

山形大のレベルは全81校中55位|国公立50校では35位

「山形大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。刻みが粗いぶん、同じ数字の大学が何校も並んでしまうからです。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は64.1。国公立50校中40位・全81校中55位で、全81校で下から数えると35番目にあたります。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
46位 富山大学 64.4 国公立34位
47位 徳島大学 64.1 国公立40位
47位 山形大学 64.1 国公立40位
49位 産業医科大学 64.1 私立13位
49位 日本大学 64.1 私立13位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は山形大の前後2校ぶんです。偏差値64.1の前後には富山・徳島・産業医科大学・日本大学が並んでいます。併願先を組むとき、実際に迷う相手はこのあたりになります。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜(前期)に年齢・浪人年数の制限はありません。学校推薦型には既卒の年数条件が区分ごとに設定されており(研究医枠で2浪まで可とする予備校情報あり)、出願前に募集要項での確認が必須です。浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|山形大学医学部の受け方

山形は「共テ85%を作れた人の、記述負担が軽い受け皿」という設計です。共テ比率57.6%・個別700点は英数理+面接——記述の完成度で押し切るより、共テの精度で土台を作る入試です。英65.9という合格者構成のとおり、英語の安定は必須条件。数学が重くない配点は、理系記述に不安のある共テ型の受験生に向きます。

2026年度の谷(志願-31%・最低-3.8pt)は、例によって2027年度の反動増とセットで読んでください。そしてもう一つ、後期廃止の影響はまだ1年分しか観測されていません。後期に流れていた層が前期に乗る分、前期の志願は構造的に増えやすくなったはずで、平年の78〜79%を取り切る仕上がりが安全圏です。

「追加合格が多い大学」という古い評判だけは、更新しておいてください。18名の実態は後期の17名で、その後期はもうありません。3月の敗者復活を前提にした出願は、2026年度以降の山形では成立しない——ここがこのページでいちばん伝えたい変化です。

 

山形大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は64.1(国公立40位)。共通テストの平均は812点=81.2%です。

Q2. 何割取れば受かりますか?
A. 2026年度の合格最低点は1,650点満点の1,246.3点=75.5%でした。ただし志願31%減の谷年の数字です。平年の78〜79%台を目標にしてください。

Q3. 後期日程はありますか?
A. 2026年度から廃止されました(前期65名に一本化)。東北の国立で後期があるのは秋田大学だけです。

Q4. 補欠・繰り上げ合格はありますか?
A. 2022〜2025年度の18名のうち17名は廃止された後期からでした。2026年度の追加合格は0名——正規合格で決まる入試に変わっています。

 

まとめ|山形大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 合格者平均64.1は国公立40位・共テ実勢81.2%。英数差4.1の英語型・共テ比率57.6%の共テ主導設計
  • 2026年度は志願-31%・最低75.5%(-3.8pt)の谷年。目標は平年の78〜79%台に
  • 後期は2026年度から廃止・追加合格は18名→0名に一変。前期一本の正規勝負として組む

北の7校も残すところ福島県立医科大学のみ。確定したら、すぐにここへ反映します。

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本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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