受付時間:7:00~22:00(年中無休) 092-918-0666 ご相談・資料請求 LINE公式アカウント X
私立医学部入試情報まとめENTRANCE
EXAMINATION INFORMATION
私立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

慶應義塾大学医学部の偏差値72.5と合格最低点56%|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

私立医学部の頂点はどこか——この問いに、今回から数字で答えられるようになりました。河合塾の入試結果調査による合格者平均偏差値で、慶應医学部は72.1。私立1位はもちろん、国公立を含めた全81校でも4位です。上にいるのは東大理三・京大・阪大だけ。東京科学大学(旧医科歯科)より上に位置します。

その頂点の入試で、1次合格最低点は280点/500点=56%(2025年度)。半分と少しで受かる——もちろんカラクリは慈恵と同じで、その水準の受験生でも半分強しか取れない問題だということです。

− 最低点の低さをどう読む?

− 繰り上げ合格はどれくらい動く?

− 学費が「私立最難関なのに安い」って本当?

医学部受験の最高峰を、数字で見ていきます。

 

慶應義塾大学医学部の偏差値は72.5|全81校で4位です

河合塾の予想ボーダー偏差値は72.5(2027年度入試・6月時点の予想値)。私立で唯一の72.5です。

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて慶應医学部に合格した人の記述模試平均は72.1(英70.5・数71.9・理73.9)私立31校中1位、国公立を含む全81校中4位(防衛医科大学校を除く)。東大(76.9)・京大(74.6)・阪大(73.3)に次ぐ位置で、理73.9は私立で群を抜いた数字です。

慶應義塾大学医学部の合格者平均偏差値72.1は私立1位・全81校で4位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

前年の74.1からは-2.0と下げましたが、2位の慈恵(69.5)とは2.6差。私立の中では「別枠」の存在であることに変わりはありません。

順位 大学 総合
1位 慶應義塾大学 70.5 71.9 73.9 72.1
2位 東京慈恵会医科大学 68.5 69.4 70.6 69.5
3位 順天堂大学 69.2 67.4 68.1 68.2
4位 日本医科大学 68.3 67.7 68.4 68.1
5位 関西医科大学 66.4 68.4 69.0 67.9
6位 国際医療福祉大学 68.4 66.6 67.7 67.6

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

全国81校の中での位置を確かめたい方は、医学部偏差値ランキング2027(全81校の一覧表)をご覧ください。慶應義塾大学を含む全大学を1つの表にしています。

 

合格最低点は1次56%|「低い年」は難問の年です

一般選抜の1次は500点満点。2025年度の合格最低点は280点=56.0%でした。

慶應義塾大学医学部 一般選抜の1次合格最低点推移(50〜64%の帯で変動・2025年度は56.0%)
出典:慶應義塾大学 公表の入試結果より太宰府アカデミー集計(2019〜2025年度入試)

推移を見ると50.2%(2021年度)から63.8%(2024年度)まで、年により10ポイント以上動きます。全国4位の学力層が受けて5〜6割——出題難度がそれだけ高く、かつ年により振れるということです。過去問演習では「6割取れたら合格圏、5割台でも年によっては勝負になっている」という独特の相場観で自己評価してください。

年度 1次最低点
(500点満点)
得点率
2025年度 280 56.0%
2024年度 319 63.8%
2023年度 315 63.0%
2022年度 308 61.6%
2021年度 251 50.2%
2020年度 303 60.6%
2019年度 303 60.6%

低い年を見て「今年は入りやすかった」と読むのは誤りです。難しい年ほど最低点は下がる——それだけのことです。

成績開示についても触れておきます。慶應は成績開示を実施していますが、開示の内容は公表されていません(マイページでの手続き)。申請の時期と方法はその年の大学発表で確認してください。

出典:各大学の成績開示要領をもとに太宰府アカデミー集計(実施の有無と開示内容は2022年度調査。申請期間は毎年変わるため、その年の大学公式発表で確認してください)

 

繰り上げ合格は補欠27〜53番|2025年度は33番で終了

慶應は合格発表と同時に補欠者を発表し、繰上状況も開示します。2025年度は3月31日に33番で「繰上終了」とHPに掲載されました。

過去の実績は27〜53番のレンジで、直近3年は27〜33番と狭い幅に収まっています。補欠1桁〜20番台なら現実的な期待、40番以降は過去実績の上限ぎりぎり——そう読める、繰上の見通しが立てやすい大学です。国公立(特に東大理三・京大)の合格発表後に動く構造なので、3月中旬以降が本番です。

単位についても書いておきます。並んでいるのは何番まで連絡が回ったかです。人数ではありません。慶應義塾大学はHPで「◯番で繰上終了」と出すので、番号の意味がはっきりしている数少ない大学です。番号は連絡が届いた範囲を表します。そのうち何人が入学したかは、公表されていません。

他大学の「繰上◯名」と、この「◯番」を並べても比較になりません。

 

2027年度の変更点|実質変更なし・数学範囲の「誤解」に注意

2027年度の選抜内容に実質的な変更は公表されていません。1点だけ注意を。一部で「2027年度から数学に統計的な推測が追加」と話題になりますが、慶應の数学範囲(数B「数列・統計的な推測」・数C「ベクトル・平面上の曲線と複素数平面」)は2025年度の新課程移行時から適用済みで、2027年度の新変更ではありません。医学部一般のうち1名が栃木県地域枠である構成も継続です。募集要項(例年秋公表)で最終確認してください。

 

日程と合格発表|一次は2月9日の見込みです

公表情報の集計では、2027年度の一般一次は2月9日の見込み(愛知医科と同日の見通し)。2月頭の連戦から少し離れており、私立本命組が最終照準を合わせやすい日程です。合格発表日は募集要項の公表後にこの節へ追記します。

 

学費は6年間約2,206万円|最難関で最安級という逆説

予備校各社の集計では6年間約2,206万〜2,266万円(集計範囲により幅)。国際医療福祉・順天堂・関西医科・藤田・日医と並ぶ私立最安グループです。「いちばん難しい医学部が、いちばん安い部類」——私立医学部の学費と難易度が逆相関する構図の、その頂点にいる大学です。確定額は2027年度の学生募集要項で確認してください。

 

実質倍率は6.1倍|1,349名が受けて222名が合格

「慶應の倍率は13.4倍」という数字を見たことがあるかもしれません。それは志願者数を募集人員で割った志願倍率です。実際に会場に来た人と合格者で計算した実質倍率は6.1倍。同じ「倍率」でも7.3ポイント違います。

区分 人数 読み方
募集人員 110名
志願者数 1,475名 志願倍率 13.4倍
受験者数 1,349名 志願者の91%が受験
合格者数 222名 実質倍率 6.1倍
入学者数 111名 定員充足率 100.9%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計。※一般・共通テスト利用・学校推薦型・総合型を合わせた医学科全体の数字です。方式別・年度別の倍率は、このページの他の節で扱っています

出願した人の91%が実際に受験しています。出願だけして受けない人がほとんどいない、逃げ場のない母集団です。母集団の質が高いぶん、同じ倍率でも通りにくくなります。

 

女子の合格率は15.9%|男子16.7%とほぼ同じです

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。慶應の2025年度入試は、男子16.7%・女子15.9%。差は0.8ポイント。ほぼ同じと言っていい水準です。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 939名 157名 16.7%
女子 410名 65名 15.9%
合計 1,349名 222名 16.5%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 16.7% 15.9% -0.8pt
前年 16.4% 15.6% -0.8pt
前々年 17.5% 14.7% -2.8pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

3年とも男子のほうが高く出ています。ただし合格率は受験者層にも左右されるため、この数字だけで「女子が不利」とは言えません。

入学者で見ると女子は37名・33.3%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「慶應が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

科目と配点|1次は500点満点・2次は小論文と面接です

一般選抜の1次は英語・数学・理科2科目で500点満点(上の最低点の母数)。2次は小論文と面接です。科目別の配点は、2027年度の募集要項の公表後にこの節へ追記します。

 

地域枠はありません|入学定員110名すべてが一般の枠です

慶應には地域枠がありません。文部科学省の令和7年度調査で、地域枠の募集人数が0名だった9大学の1つです。卒業後の勤務地に条件が付く枠を避けたい人にとっては、それ自体が出願理由になります。

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

枠の是非を考える材料として、国の指標を1つ置いておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、東京都は353.9で全国1位、上位16県に入る医師多数県です。 地域枠が置かれていないのは、この東京都の指標の高さと無関係ではありません。地域枠も専攻医のシーリングも、この指標を根拠に動いています。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

一般枠との点差と、卒業後9年の義務については医学部の地域枠は入りやすいのかにまとめています。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢制限はありません

一般選抜に年齢や浪人年数の制限はありません。浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別合格率)は、取得でき次第この節に追記します。

何浪まで現実的かという問いには、6校の実データで答えた医学部再受験は何浪まで可能かにまとめています。

 

国試合格率は99.1%|6年で医師になる確率は88.7%

出口の数字です。令和元年度に入学した114名のうち、6年間ストレートで卒業したのは102名で89.5%。第119回医師国家試験の新卒合格率は99.1%。「6年で医師になる確率」は88.7%で私立31校中4位です。

慶應義塾大学医学部の6年ストレート卒業率89.5%・国試合格率99.1%・6年で医師になる確率88.7%
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

研究医・臨床のトップ層を輩出し続ける6年間は、この数字の外側にある価値です。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 89.5% 令和元年度入学114名中
6年ストレート卒業率 89.5% 卒業102名
新卒 国試合格率 99.1% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 88.7% 私立31校中4位

入口・出口とも、私立の基準点になる大学です。

 

慶應のレベルは全81校中4位|私立31校では1位

「慶應のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。医学部は全国に81校しかなく、知りたいのはその中の位置だからです。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は72.1。私立31校中1位・全81校中4位で、全国の医学部の中で上位にあたります。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
2位 京都大学 74.6 国公立2位
3位 大阪大学 73.3 国公立3位
4位 慶應義塾大学 72.1 私立1位
5位 東京科学大学 72.0 国公立4位
6位 名古屋大学 71.5 国公立5位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は慶應の前後2校ぶんです。偏差値72.1の前後には京都・大阪・東京科学・名古屋が並んでいます。1つ上・1つ下の大学を知っておくと、出願直前に迷いにくくなります。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

太宰府アカデミーの視点|慶應医学部はどんな受験生に向くか

慶應医学部の受験は、実質的に「東大理三・京大医・阪大医との併願戦線」です。合格者平均が全国4位という事実は、そういう相手と椅子を取り合うことを意味します。私立専願でここを最上位に置くなら、対策は国公立最難関組と同じ水準——数Ⅲの運用力と理科2科目の完成度——が前提になります。

一方で、補欠の読みやすさは受験生想いです。繰上終了番号が3年連続27〜33番。番号をもらった時点で3月末までの見通しがほぼ立ちます。理三・京大と迷う最上位層が抜けた分だけ回る構造なので、番号が近いなら最後まで待つ価値があります。

そして学費。最難関でありながら私立最安グループという事実は、「国公立しか無理」と思い込んでいるご家庭の選択肢を1つ増やします。経済面で私立を諦める前に、慶應・順天堂・関西医科・藤田あたりの「2,000万円台前半グループ」は検討の土俵に載せてみてください。国公立一本に絞るより、精神的な保険が1枚増える価値は小さくありません。

 

慶應義塾大学医学部のよくある質問

Q1. 最低点が56%というのは本当ですか?
A. 本当です(2025年度・280点/500点)。ただし全国4位の学力層が受けて5〜6割しか取れない難問設計だからで、「入りやすい」という意味ではありません。

Q2. 補欠は何番まで回りますか?
A. 直近3年は27〜33番で繰上終了(2025年度は3/31に33番)。過去のレンジは27〜53番です。国公立最難関の発表後、3月中旬以降に動きます。

Q3. 2027年度の変更点は?
A. 実質的な変更は公表されていません。「数学範囲の追加」は2025年度から適用済みの内容で、2027年度の新変更ではありません。

Q4. 倍率はどれくらいですか?
A. 方式別の実質倍率は大学が入試結果として公表しています。当塾集計への取り込みが済み次第、志願者数・倍率の推移をこのページに追記します。

 

まとめ|慶應義塾大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 合格者平均72.1は全81校で4位。実質、東大理三・京大・阪大との併願戦線
  • 最低点は50〜64%で動く難問型。「低い年=入りやすい年」ではない
  • 補欠は27〜33番で終了が3年続く。番号で3月の見通しが立つ・学費は私立最安グループ

私立医学部の「基準点」となる大学だからこそ、数字は正確に。動きがあれば、このページを最初に更新します。

あわせて読みたい

本日の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!


◆太宰府アカデミーの自己PR

当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。

【当校の特徴】
定員30名|21年間の累計医学部医学科合格実績518名(のべ数)|田舎の全寮制|全国各地から入学(2026年度生は全国20の都道府県より入学)|異次元の生活サポート|食事が美味しい(土日祝日問わず3食提供)|講師との距離が近い|プロ講師の質問対応が充実|完全個別指導コースあり|選抜国公立コースあり|専用筋トレジムあり|同じ夢を持った仲間と1年間切磋琢磨し、医学部合格を目指す

【校風】アットホームな大家族予備校

◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

◆連絡先

TEL:092-918-0666
メール:office@dazaifu.academy
Twitter:twitter.com/dazaifu_academy

◆太宰府アカデミーグループ紹介

詳しく知りたい方は下記をクリック!

福岡県の医学部受験専門予備校 太宰府アカデミー(少人数授業コース)>>トップページはこちら

福岡県の医学部受験専門予備校 太宰府メディカル(完全個別指導コース)>>トップページはこちら