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私立医学部入試情報まとめENTRANCE
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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

千葉大学医学部の偏差値69.7と共テ平均870点|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

千葉大学医学部の話です。合格者平均70.7は国公立5位——首都圏の国公立医学部では東大(76.9)・東京科学(72.0)に次ぐ3番手で、神戸(70.6)・奈良医(70.9)と全国8位前後の団子を形成します。

入試の性格は2次比率67.8%の難問型。合格最低点は前期で67〜70%と、この学力層にしては低い水準で推移します。そして首都圏の国立では貴重な後期日程(15名)を持ち、後期も同じ1475点満点で戦える——「2月も3月も同じ武器で戦える」設計が千葉の個性です。

− 最低点7割前後の意味は?

− 後期の実際の通りやすさは?

− 第1段階選抜は実際に行われる?

− 出口(6年で医師90.4%)の評価は?

答えはすべて公表資料の中にあります。順に取り出します。

 

千葉大学医学部の偏差値|合格者平均69.7で国公立5位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて千葉大医学部に合格した人の記述模試平均は70.7(英70.8・数69.3・理68.9)国公立50校中5位、私立を含む全81校では6位です(防衛医科大学校を除く)。

千葉大学医学部の合格者平均偏差値70.7は国公立7位・全81校で8位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上には6位の奈良医(70.9)、下には8位の神戸(70.6)——0.1〜0.2差の接戦帯です。科目別は理68.9が最も高く、英数理が1.2差以内に収まる穴のないバランス型。1000点の2次で全科目が問われる配点と整合します。

順位 大学 総合
5位 名古屋大学 70.7 69.2 69.1 69.7
5位 奈良県立医科大学 69.6 68.6 70.8 69.7
5位 千葉大学 70.8 69.3 68.9 69.7
8位 横浜市立大学 69.6 69.0 68.7 69.1
8位 九州大学 68.4 69.0 69.9 69.1

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

千葉大学の全国順位と、同じ帯の大学は、医学部偏差値ランキング2027(全81校・国公立と私立)の一覧表で確かめられます。

 

共通テストの合格者平均は870点|87.0%が実勢です

2026年度に千葉大医学部へ合格した人の共通テスト平均は870点(1000点換算)=87.0%です(河合塾 入試結果調査)。

共テは475点に圧縮され、総合1475点に占める比率は32.2%。2次比率67.8%は岡山(66.7%)を上回り、旧帝を除く総合大学では最高クラスです。「情報」は25点=5.3%と軽め。共テ9割弱の集団が、1000点の記述でさらに削り合う入試です。

 

合格最低点は前期70.4%・後期72.6%|難問型の相場

2026年度の合格最低点は前期が1039点/1475点=70.4%、後期が1071点=72.6%。前期の前年は990点=67.1%でした。

千葉大学医学部の合格最低点は前期70.4%・後期72.6%(2026年度・2次比率67.8%の難問型)
出典:千葉大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

国公立5位の学力集団が受けて7割前後——京都府立医大や名市大と同じ「難問を部分点で拾う」型です。過去問の自己採点が7割に届かなくても、千葉の相場ではまだ勝負圏。他大学の感覚の「8割ないと」を持ち込まないことが、この大学の過去問との正しい付き合い方です。

年度・日程 満点 合格最低点 得点率
2026 前期 1475 1039 70.4%
2026 後期 1475 1071 72.6%
2025 前期 1475 990 67.1%
2025 後期 1475 1124 76.2%

前期と後期で満点構成が同じ(475+1000)なのも千葉の特徴で、前期の対策がそのまま後期に持ち越せます

 

倍率は前期2.7倍・後期3.2倍|前期は足切り実施

2026年度・前期の志願者は305名、受験者240名、合格者89名で実質倍率は2.7倍(前年2.6倍)。後期は志願343名・受験71名・合格22名で実質3.2倍でした。

年度・日程 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026 前期 82 305 240 89 2.7倍
2026 後期 15 343 71 22 3.2倍
2025 前期 82 238 226 86 2.6倍
2025 後期 15 357 116 20 5.8倍

第1段階選抜の予告は前期3倍(246名)・後期7倍(105名)。前期は2025年度238名で不実施→2026年度305名で実施と、ボーダー上の攻防が続いています。後期は毎年実施です。首都圏で後期まで残る国立医は貴重なだけに、共テリサーチでの立ち位置確認はどちらの日程でも必須です。

 

入試日程と募集人員|後期は3月12日・13日です

千葉大医学部医学科の一般選抜は前期82名・後期15名。前期は国公立の全国共通日程(2月25日・26日)で、変則はありません。後期は3月12日・13日の2日間で実施されました(旺文社・大学受験パスナビ掲載の2026年度実績)。

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)。確定日程は2027年度の選抜要項公表後にこの節を更新します。なお2027年度の選抜内容について、現時点で変更の公表はありません(2026年7月12日基準の当塾集計)。

 

合格発表は前期3月7日・後期3月20日です

2026年度の合格発表は前期が3月7日、後期が3月20日でした。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ475点+個別1000点の計1475点

前期・後期とも満点構成は共通テスト475点+個別学力検査1000点=1475点(2026年度)。個別は英語・数学・理科2科目の学科試験に面接を加えた構成です。

科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

面接は2次試験で実施|評価方式は要項公表後に更新

前期・後期とも2次試験で面接が課されます。医学部医学科の面接は全国どの国公立でも必須です。点数化の有無を含む評価方式の詳細は、2027年度の募集要項の公表後にまとめて追記します。

 

追加合格は4年連続0人|正規合格で決まります

千葉大医学部の追加合格(繰上)は2022〜2025年度の4年間で0人です。前期・後期の2段構えで定員が埋まり切る構造で、3月の敗者復活はありません。

国公立の追加合格について、仕組みを1つ。国公立の追加合格に補欠番号はありません。私立のように「補欠◯番」が通知されることはなく、入学手続きで欠員が出たときだけ、上位から電話が来ます。0人ということは、その電話が1本も鳴らなかったということです。

つまり3月末の敗者復活はないと考えて、出願段階から設計しておく必要があります。

 

学費は6年414万円|授業料は標準額より高く設定

入学料282,000円+授業料642,960円×6年=6年間413万9,760円です。標準額の大学(349万6,800円)より64万3,000円高いことになります。

国立大学の授業料には標準額535,800円という国の基準がありますが、各大学はその120%=642,960円まで独自に引き上げられます。医学部を置く国立大学でこの上限を採っているのは、東京大学・千葉大学・東京科学大学・山口大学の4校だけです。

千葉大学は2020年度入学者からこの額です。令和8年度の大学公式のお知らせでも年額642,960円(半期321,480円)と示されています。いま受験する人は全員この額なので、他の国立と並べるときは64万円の差を足して比べてください。

 

女子の合格率は32.5%|男子31.3%とほぼ同じです

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。千葉大の2025年度入試は、男子31.3%・女子32.5%。差は1.2ポイント。差はほとんどありません

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 272名 85名 31.3%
女子 126名 41名 32.5%
合計 398名 126名 31.7%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 31.3% 32.5% +1.2pt
前年 35.8% 30.4% -5.4pt
前々年 38.6% 29.5% -9.1pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

年によって上下が入れ替わっています。単年の数字で判断しないでください。

入学者で見ると女子は39名・32.5%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「千葉大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

地域枠は20名|入学定員117名のうち17.1%を占めます

千葉大の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 117名
地域枠等 20名 定員の17.1%
うち臨時定員の地域枠 15名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 97名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。千葉大は17.1%で全国38位。国立大学の平均20.4%と同じくらいの水準です。 このうち15名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

枠の是非を考える材料として、国の指標を1つ置いておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、千葉県は213.0で全国38位、下位16県に入る医師少数県です。 千葉県は医師が足りていない側です。地域枠が厚く置かれているのは、この数字が背景にあります。卒業後9年前後の勤務という条件は重いですが、その条件が付く理由は数字で説明できる、ということでもあります。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

進級率と国試合格率|6年で医師になる確率は90.4%

出口の数字です。令和元年度に入学した122名のうち、6年間ストレートで卒業したのは113名=92.6%。第119回医師国家試験の新卒合格率は97.6%。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は90.4%で、国公立50校中8位です。

千葉大学医学部の6年ストレート卒業率92.6%・国試合格率97.6%・6年で医師になる確率90.4%は国公立8位
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

入試7位・出口8位——入口と出口の順位がほぼ一致する、バランスの取れた最上位校です。首都圏では横浜市立(91.1%・5位)・東大(91.0%・6位)と並ぶ出口の強さです。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 92.6% 令和元年度入学122名中
6年ストレート卒業率 92.6% 卒業113名
新卒 国試合格率 97.6% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 90.4% 国公立50校中8位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

千葉大のレベルは全81校中6位|国公立50校では7位

「千葉大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。偏差値69.7という数字だけでは、その上に何校いるのかが見えないからです。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は69.7。国公立50校中5位・全81校中6位で、全国の医学部の中で上位にあたります。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
6位 名古屋大学 71.5 国公立5位
7位 奈良県立医科大学 70.9 国公立6位
8位 千葉大学 69.7 国公立5位
9位 神戸大学 70.6 国公立8位
10位 大阪公立大学 70.4 国公立9位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は千葉大の前後2校ぶんです。偏差値69.7の前後には名古屋・奈良県立医科・神戸・大阪公立が並んでいます。隣の大学を知らないまま出願日を迎えるのが、いちばん危ないと思います。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜(前期・後期)に年齢・浪人年数の制限はありません。2次比率67.8%の難問部分点型は、記述をじっくり鍛えてきた学び直し組の粘りが点になる土俵です。浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|千葉大学医学部の受け方

千葉の最大の実利は、前期と後期が同じ武器で戦えることだと考えています。満点構成が同一(475+1000)で、対策の使い回しが完全に効く。前期千葉→後期千葉という「二度撃ち」が成立する国立医は全国でも希少で、首都圏の記述型にとってこれ以上ない保険です(ただし後期の足切り7倍=105名は狭き門。リサーチ確認は必須)。

相場観はシンプルに、共テ87.0%・総合7割前後。最低点が67〜70%と低めに出るのは問題が厳しいからで、決して「入りやすい」わけではありません。神戸(総合76%・ミス排除型)と千葉(総合70%・難問粘り型)は偏差値0.1差の同格ですが、試験場で求められる戦い方は正反対——過去問との相性で選んでください。

出口も強い。6年で医師90.4%は国公立8位で、入口の順位とほぼ一致します。首都圏で「東大・科学大の次」を探す受験生に、数字の上で死角の少ない選択肢です。

 

千葉大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は69.7(国公立5位)。共通テストの平均は870点=87.0%です。

Q2. 何割取れば受かりますか?
A. 合格最低点は前期67〜70%・後期72〜76%で推移しています。2次比率67.8%の難問型のため、部分点を積む戦い方が前提です。

Q3. 後期はどう使えばいいですか?
A. 募集15名・実質3.2倍(2026年度)。前期と同じ1475点満点なので対策がそのまま使えますが、足切り(7倍=105名)は毎年実施されています。

Q4. 補欠・繰り上げ合格はありますか?
A. 追加合格は2022〜2025年度の4年間で0人です。正規合格で決まる入試として準備してください。

 

まとめ|千葉大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 合格者平均69.7は国公立5位・首都圏3番手。共テ実勢87.0%・英数理の揃ったバランス型
  • 2次比率67.8%・最低点7割前後の難問型。前期と後期が同じ満点構成で「二度撃ち」できる希少な国立医
  • 追加合格0・前期の足切りはボーダー上の攻防。出口は6年で医師90.4%(8位)と入口に見合う強さ

関東の国公立、ここから東へ数字で進みます。要項が公表され次第、この節を更新します。

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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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