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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

筑波大学医学部の偏差値66.1と共テ平均841点|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

筑波大学について書きます。正式には「医学部」ではなく医学群医学類——ただ、受験生の検索は圧倒的に「筑波大学 医学部」なので、この記事でも医学部と呼ばせてください。

集計していて手が止まったのは、第1段階選抜(足切り)の予告倍率です。国公立医の予告は3〜5倍が相場ですが、筑波は2.5倍。当塾が集計した国公立の中でも最少級で、志願の段階から人数を絞りに来る設計です。そして合格最低点は77.4%。「共テで固めた人が、標準問題を取り切って決める」——そういう性格が数字にはっきり出ている大学です。

− 合格者平均66.1はどの位置?

− 足切り予告2.5倍はどのくらい警戒すべき?

− 最低点77.4%をどう読む?

− 追加合格(繰上)は動く?

ひとつずつ、数字の根拠を添えて回答します。

 

筑波大学医学部の偏差値|合格者平均66.1で国公立20位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて筑波大医学群医学類に合格した人の記述模試平均は67.0(英68.3・数64.4・理65.5)国公立50校中20位、私立を含む全81校では28位です(防衛医科大学校を除く)。

筑波大学医学部の合格者平均偏差値67.0は国公立19位・全81校で25位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

周囲は岡山・京都府立医大・金沢と、旧六医大クラスがひしめく帯です。科目別では英68.3が数64.4を2.5上回る英語型。数学の突破力より、英語を含めた総合力で押し切る合格者が多い構成です。

順位 大学 総合
17位 広島大学 66.1 66.1 67.4 66.5
18位 北海道大学 67.3 65.5 66.0 66.3
19位 筑波大学 68.3 64.4 65.5 66.1
20位 新潟大学 65.6 66.0 66.5 66.0
20位 熊本大学 66.5 66.3 65.3 66.0

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

筑波大学の全国順位と、同じ帯の大学は、医学部偏差値ランキング2027(全81校・国公立と私立)の一覧表で確かめられます。

 

共通テストの合格者平均は841点|87%が出願の実勢です

2026年度に筑波大医学部へ合格した人の共通テスト平均は841点(1000点換算)=84.1%です(河合塾 入試結果調査)。後述する予告2.5倍の第1段階選抜があるため、この水準は「合格ライン」である前に出願判断の実勢ラインとして効いてきます。

共テの配点は950点で、総合2350点に占める比率は40.4%。「情報」は950点中50点=5.3%と軽めです。なお2027年度は共テ「情報」の扱いが変わる予定で、2026年度の「付与点50点+得点×0.5」が「付与点25点+得点×0.5」になります。下駄の部分が半分になり、情報の素点の差がより合否に反映される方向の変更です(予備校集計。募集要項の公表後に確定情報へ更新します)。

 

合格最低点は77.4%|2年連続で上がっています

2026年度・前期(一般枠)の合格最低点は1,820点/2,350点=77.4%。前年の1,779点=75.7%から1.7ポイント上昇し、2年連続で上がりました。

筑波大学医学部の合格最低点は2026年度77.4%(1820点/2350点)で2年連続上昇・標準問題の高得点勝負
出典:筑波大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

京都府立医大(2次の合格者最低51.0%)のような難問部分点型とは正反対で、筑波は標準〜やや難の問題を8割近く取り切る勝負です。1問のミスがそのまま順位に響く型なので、過去問演習は「解けたか」ではなく「落とさなかったか」で採点してください。

年度 満点 合格最低点 得点率
2026 前期 2350 1820 77.4%
2025 前期 2350 1779 75.7%

 

倍率は実質2.4倍|足切り予告2.5倍は全国最少級

2026年度・前期(一般枠)は志願147名、受験113名、合格48名で実質倍率2.4倍(前年2.7倍)でした。

年度 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026 前期(一般枠) 45 147 113 48 2.4倍
2025 前期(一般枠) 48 157 131 48 2.7倍

注目は第1段階選抜の予告2.5倍という数字です。国公立医の予告倍率は3〜5倍が相場で、10倍・12倍という後期日程もあるなか、2.5倍は当塾集計で最少級。募集45名なら約113名で線が引かれる計算で、2026年度は志願147名=予告の3.3倍でした。共テリサーチでの立ち位置確認を、筑波では他大学以上に重く扱う必要があります。

 

入試日程と募集人員|前期一般枠45名・変則なし

筑波大医学群医学類の一般選抜は前期のみ・一般枠45名(2026年度)。後期日程はありません。個別学力検査は国公立前期の全国共通日程(2月25日・26日)で行われ、固有の変則日程はありません。

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)。確定日程と募集人員の内訳は、2027年度の選抜要項公表後にこの節を更新します。

 

合格発表は3月8日|前期一本の一発勝負です

2026年度の合格発表は3月8日でした(旺文社・大学受験パスナビ掲載の2026年度実績)。後期がないため、国公立の枠内では文字どおり一発勝負になります。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ950点+個別1400点の計2350点

満点構成は共通テスト950点+個別学力検査1,400点=2,350点(2026年度)。2次比率は59.6%で、共テ4割:個別6割のバランス型です。個別は英語・数学・理科2科目の学科試験に面接等を加えた構成です。

科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

面接は2次試験で実施|評価の詳細は要項公表後に更新

2次試験で面接が課されます。医学部医学科の面接は全国どの国公立でも必須です。点数化の有無を含む評価方式の詳細は、2027年度の募集要項の公表後にまとめて追記します。

 

追加合格は4年で9名|直近3年は毎年3〜4名です

筑波大医学部の追加合格(繰上)は2022〜2025年度の4年間で9名(0名→1名→4名→4名)。さらに2026年度も3名出ています。

千葉・東大・東北のように「追加合格は毎年0」の大学が並ぶ関東の国立で、毎年数名が3月末に動くのは筑波の特徴です。正規発表で決まらなくても、私立の入学手続きとの順番を整理して待つ価値はあります。

私立の補欠と混ぜないように、仕組みの違いを書いておきます。国公立の追加合格に補欠番号はありません。入学手続きで欠員が出た分だけ、成績上位から電話で連絡が来ます。◯名という数字は、実際に連絡が来た人数です。

私立の「補欠◯番まで回った」とは桁も意味も違うので、並べて比べないでください。

 

学費は6年間で約350万円|国立の標準額どおり

学費は国立大学の標準額どおり、入学金28万2,000円+授業料53万5,800円×6年=6年間349万6,800円です。

 

女子の合格率は23.6%|男子との差は8.2ポイント

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。筑波大の2025年度入試は、男子31.8%・女子23.6%。男子の合格率のほうが8.2ポイント高いという結果です。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 245名 78名 31.8%
女子 237名 56名 23.6%
合計 482名 134名 27.8%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 31.8% 23.6% -8.2pt
前年 27.1% 20.8% -6.3pt
前々年 32.6% 21.5% -11.1pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

3年とも男子のほうが高く出ています。ただし合格率は受験者層にも左右されるため、この数字だけで「女子が不利」とは言えません。

入学者で見ると女子は53名・41.1%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「筑波大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

地域枠は36名|入学定員139名のうち25.9%を占めます

筑波大の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 139名
地域枠等 36名 定員の25.9%
うち臨時定員の地域枠 36名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 103名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。筑波大は25.9%で全国25位。国立大学の平均20.4%と同じくらいの水準です。 このうち36名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

ここまでは人数の話でした。なぜその枠が要るのかも見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、茨城県は193.6で全国43位、下位16県に入る医師少数県です。 茨城県は医師が足りていない側です。地域枠が厚く置かれているのは、この数字が背景にあります。卒業後9年前後の勤務という条件は重いですが、その条件が付く理由は数字で説明できる、ということでもあります。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

進級率と国試合格率|6年で医師になる確率は84.6%

出口の数字です。令和元年度に入学した140名のうち、6年間ストレートで卒業したのは122名=87.1%。第119回医師国家試験の新卒合格率は97.1%。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は84.6%で、国公立50校中31位です。

筑波大学医学部の6年ストレート卒業率87.1%・国試合格率97.1%・6年で医師になる確率84.6%は国公立31位
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

入口19位に対して出口31位と、順位はやや下がります。ただし国試合格率97.1%という試験そのものの強さは維持されており、差が出ているのは進級・卒業の段階です。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 89.3% 令和元年度入学140名中
6年ストレート卒業率 87.1% 卒業122名
新卒 国試合格率 97.1% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 84.6% 国公立50校中31位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

筑波大のレベルは全81校中28位|国公立50校では19位

「筑波大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。同じ62.5でも、その上に20校いるのか60校いるのかで意味が変わります。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は66.1。国公立50校中20位・全81校中28位で、全国81校のちょうど中ほどです。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
23位 岡山大学 67.5 国公立17位
24位 京都京都府立医科大学 67.4 国公立18位
25位 筑波大学 66.1 国公立20位
26位 金沢大学 66.9 国公立20位
27位 東京医科大学 66.4 私立7位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は筑波大の前後2校ぶんです。偏差値66.1の前後には岡山・京都京都府立医科・金沢・東京医科大学が並んでいます。出願で最後まで迷うのは、たいていこの並びの中の大学です。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜(前期)に年齢・浪人年数の制限はありません。標準問題の完成度勝負は、基礎からやり直して精度を上げてきた再受験・多浪組にとって取り組みやすい土俵です。推薦・総合型の出願条件(現役・浪人の扱い)と、浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|筑波大学医学部の受け方

筑波の入試設計は、一言でいえば「入口で絞って、標準問題の高得点で決める」型です。予告2.5倍の第1段階選抜は、共テリサーチの段階で勝負の半分が終わることを意味します。合格者平均841点=87%を下回るほど、出願そのものがリスクになっていく。2次で大逆転を狙う難問部分点型(千葉や京都府立医大)とは正反対で、逆転の材料が少ないぶん、共テの1点が他大学より重い大学です。

2次比率は59.6%と、この偏差値帯では低めの部類。最低点77.4%が示すとおり、個別1,400点は「取りこぼさない力」の勝負です。英68.3が数64.4を2.5上回る合格者構成も、破壊力より精度という性格と合っています。ミスの管理に自信がある受験生、共テ本番に強いタイプに向きます。

そして追加合格が直近3年は毎年3〜4名。関東の国立では貴重な「3月末に動く大学」です。正規で届かなかった年も、手続きの順番だけ整理して最後まで待ってください。

 

筑波大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は66.1(国公立20位)。共通テストの平均は841点=84.1%です。

Q2. 何割取れば受かりますか?
A. 2026年度の合格最低点は2,350点満点の1,820点=77.4%でした。2年連続で上昇しており、8割弱を取り切る標準問題型の勝負です。

Q3. 足切り(第1段階選抜)はありますか?
A. 予告倍率2.5倍は国公立医で最少級です。募集45名に対し志願147名(2026年度)と、志願倍率は予告を大きく上回って推移しています。共テリサーチでの確認は必須です。

Q4. 補欠・繰り上げ合格はありますか?
A. 追加合格は2022〜2025年度で9名、2026年度も3名。直近3年は毎年3〜4名動いています。

 

まとめ|筑波大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 合格者平均66.1は国公立20位・共テ実勢87%。英68.3がリードする英語型の合格者構成
  • 足切り予告2.5倍は全国最少級。共テで固めてから出す設計で、最低点77.4%の高得点勝負
  • 追加合格は直近3年毎年3〜4名。出口は6年で医師84.6%(国公立31位)・国試97.1%

関東はこのあと群馬・横浜市立・東京科学と続けます。要項が公表され次第、この節を更新します。

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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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