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私立医学部入試情報まとめENTRANCE
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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

名古屋市立大学医学部の偏差値65.9と共テ820点|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

名古屋市立大学医学部の話です。名大のページで「東海の頂点」と書きましたが、東海にはもう1枚、全国区の看板があります。名市大の合格者平均は68.4で国公立24位——旧帝の東北(68.1)より上、公立では大阪公立(70.4)・奈良医(70.9)・横浜市立(69.3)に次ぐ位置です。

そしてこの大学、当塾の「6年で医師になる確率」ランキングで90.9%・国公立7位。実は名大(88.2%・18位)を上回ります。入試だけでなく出口まで含めて、東海の受験設計に欠かせない1校です。

− 名大とどう使い分ける?

− 実質1.9倍は本当?

− 合格ライン68.2%の意味は?

− 公立の学費はどうなる?

上から順に、数字と出どころで答えます。

 

名古屋市立大学医学部の偏差値|合格者平均65.9で14位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて名市大医学部に合格した人の記述模試平均は68.4(英66.8・数65.4・理65.6)国公立50校中24位、私立を含む全81校では33位です(防衛医科大学校を除く)。

名古屋市立大学医学部の合格者平均偏差値68.4は国公立14位・全81校で16位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

山梨(68.6)と東北(68.1)に挟まれた高い位置です。科目別では数65.4が最も高く、英66.8との差は小さいながら「数学型」——英語型の名大(英73.1・数69.8)とは合格者の顔つきが逆で、東海の2枚看板は科目の得意で棲み分けられています。

順位 大学 総合
20位 熊本大学 66.5 66.3 65.3 66.0
22位 鹿児島大学 66.0 65.5 66.5 66.0
23位 名古屋市立大学 66.8 65.4 65.6 65.9
24位 信州大学 66.8 65.4 65.4 65.9
25位 長崎大学 66.3 65.7 65.3 65.8

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

名古屋市立大学が全国のどのあたりに位置するかは、医学部偏差値ランキング2027(全81校)で確認できます。国公立50校と私立31校を同じ物差しで並べた一覧です。

 

共通テストの合格者平均は820点|82.0%が実勢です

2026年度に名市大医学部へ合格した人の共通テスト平均は820点(1000点換算)=82.0%です(河合塾 入試結果調査)。合格者の共テ最低は460.38点/600点=76.7%でした。

共テは600点に圧縮され、総合1800点に占める比率は33.3%。2次比率66.7%は岡山と並ぶ高さで、共テのビハインドを1200点の2次で返せる構造です。なお「情報」は50点=8.3%です。

 

合格最低点は1228.38点=68.2%|前年から2.6pt低下

2026年度・一般選抜(前期)の合格最低点は1228.38点/1800点満点=68.2%。前年(2025年度)は1275点=70.8%で、満点構成が同じまま2.6ポイント下がりました。

名古屋市立大学医学部 一般選抜前期の合格最低点推移(2025年度70.8%から2026年度68.2%へ・2次比率66.7%)
出典:名古屋市立大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

合格ラインが7割を切る——府立医大(68.2%)とまったく同じ水準です。国公立24位の学力集団が受けて3割強を落とす出題で、「難問を部分点で拾う」戦い方が求められます。過去問の自己採点が7割に届かなくても、この大学の相場ではまだ勝負圏です。

年度 満点 合格最低点
(総合)
得点率 共テの
合格者最低
2026年度 1800 1228.38 68.2% 460.38/600
2025年度 1800 1275 70.8% 470.5/600

 

倍率は実質1.9倍に低下|志願者は59名減少

2026年度の志願者は148名、受験者119名、合格者62名で実質倍率は1.9倍。前年(207名・2.4倍)から志願者が59名(29%)減りました。

年度 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026年度 60 148 119 62 1.9倍
2025年度 60 207 149 61 2.4倍

第1段階選抜は「共テ450点/600点(75%)以上、かつ3倍」の二重基準。2026年度は志願148名で人数基準(180名)に届かず、共テ75%の得点基準だけが生きている状態でした(2025年度は実施)。実質1.9倍は今回集計した中部で最低ですが、宮崎・和歌山で見たとおり谷の年の翌年は揺り戻しが起こり得ます。「1.9倍だから」で選ばず、2027年度は反動増を織り込んでください。

 

入試日程と募集人員|前期60名・変則日程なし

名市大医学部医学科の一般選抜は前期日程のみ、募集人員60名。後期日程はありません。個別学力検査は国公立前期の全国共通日程(2月25日・26日)で行われ、固有の変則日程はありません。

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)。確定日程は2027年度の選抜要項公表後にこの節を更新します。なお2027年度の選抜内容について、現時点で変更の公表はありません(2026年7月12日基準の当塾集計)。

 

合格発表は3月6日です|2027年度は要項で確定

2026年度の合格発表は3月6日でした。名大(3月10日)より4日早い発表です。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ600点+個別1200点の計1800点

満点の構成は共通テスト600点+個別学力検査1200点=1800点(2026年度)。個別は英語・数学・理科2科目の学科試験に面接を加えた構成です。

科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

面接は2次試験で実施|評価方式は要項公表後に更新

2次試験では学科に加えて面接が課されます。医学部医学科の面接は全国どの国公立でも必須です。点数化の有無を含む評価方式の詳細は、2027年度の募集要項の公表後にまとめて追記します。

 

追加合格は年1〜2名|2026年度は2名でした

名市大医学部の追加合格(繰上)は2022〜2025年度で計5名(毎年1〜2名)、2026年度は2名。岡山と同じく「律儀に少しだけ動く」タイプです。期待値には入れず、正規合格前提で受験設計を組んでください。

私立の補欠と混ぜないように、仕組みの違いを書いておきます。国公立の追加合格に補欠番号はありません。入学手続きで欠員が出た分だけ、成績上位から電話で連絡が来ます。◯名という数字は、実際に連絡が来た人数です。

私立の「補欠◯番まで回った」とは桁も意味も違うので、並べて比べないでください。

 

学費は6年355万円|市外は入学料が10万円高い

授業料は年額535,800円(国の標準額と同額)。入学料は名古屋市住民等が232,000円、その他の者が332,000円です。

6年間の合計は市内344万6,800円/市外354万6,800円で、差は10万円。公立医学部8校のなかでは差が小さいほうです。なお地元の入学料が標準額(282,000円)より安いのは、名古屋市立大学と横浜市立大学の2校だけです。

「名古屋市住民等」とは、本人または配偶者・1親等の親族が、入学の日の前から引き続き1年以上、名古屋市内に住所を有していたことを住民票で証明できる場合を指します。

 

女子の合格率は41.3%|男子との差は6.9ポイント

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。名古屋市立大の2025年度入試は、男子48.2%・女子41.3%。男子の合格率のほうが6.9ポイント高いという結果です。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 139名 67名 48.2%
女子 75名 31名 41.3%
合計 214名 98名 45.8%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 48.2% 41.3% -6.9pt
前年 46.4% 50.0% +3.6pt
前々年 35.3% 34.5% -0.8pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

年によって上下が入れ替わっています。単年の数字で判断しないでください。

入学者で見ると女子は30名・30.9%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「名古屋市立大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

地域枠は37名|入学定員97名のうち38.1%を占めます

名古屋市立大の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 97名
地域枠等 37名 定員の38.1%
うち臨時定員の地域枠 7名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 60名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。名古屋市立大は38.1%で全国8位。公立大学の平均41.4%と同じくらいの水準です。 このうち7名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

枠の人数だけでなく、その背景にある数字も見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、愛知県は240.2で全国28位、中程度の県です。 地域枠も専攻医のシーリングも、この指標を根拠に動いています。枠が増えたり減ったりするのは、この指標が動いたときです。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

進級率と国試合格率|6年で医師になる確率は90.9%

出口の数字です。令和元年度に入学した96名のうち、6年間ストレートで卒業したのは92名=95.8%。第119回医師国家試験の新卒合格率は94.9%。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は90.9%で、国公立50校中7位です。

名古屋市立大学医学部の6年ストレート卒業率95.8%・国試合格率94.9%・6年で医師になる確率90.9%は国公立7位
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

卒業率95.8%は金沢(97.4%)・鹿児島(97.0%)に次ぐ全国最上位クラス。入試14位・出口7位——入口と出口の両方が高水準でそろう、数少ない大学です。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 95.8% 令和元年度入学96名中
6年ストレート卒業率 95.8% 卒業92名
新卒 国試合格率 94.9% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 90.9% 国公立50校中7位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

名古屋市立大のレベルは全81校中33位|国公立50校では14位

「名古屋市立大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。医学部は全国に81校しかなく、知りたいのはその中の位置だからです。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は65.9。国公立50校中24位・全81校中33位で、全国の医学部の中で上位にあたります。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
14位 北海道大学 68.9 国公立12位
15位 山梨大学 68.6 国公立13位
16位 名古屋市立大学 65.9 国公立24位
17位 順天堂大学 68.2 私立3位
18位 日本医科大学 68.1 私立4位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は名古屋市立大の前後2校ぶんです。偏差値65.9の前後には北海道・山梨・順天堂大学・日本医科大学が並んでいます。上下を押さえておけば、判定が動いたときの切り替えが早くなります。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜に年齢・浪人年数の制限はありません。2次比率66.7%・難問部分点型の土俵は、記述をじっくり鍛えてきた学び直し組と相性のいい設計です。浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|名古屋市立大学医学部の受け方

名大か名市大か。東海の最上位層の定番の迷いに、数字で材料を出します。偏差値差は3.1(71.5と68.4)。合格者の形は名大=英語型(英73.1)、名市大=数学型(数65.4)と逆向きです。共テの実勢も91.0%と82.0%で一段違う。つまり「名大に届かないから名市大」ではなく、共テの持ち点と得意科目の形で最初から選び分けるべき2校です。

名市大の数字でもう1つ推せるのが出口です。6年で医師90.9%は国公立7位で、名大(18位)より上。授業料は公立水準の約350万円。入試の入りやすさではなく「6年間の走りやすさ」まで含めた総合点で、この大学を第一志望に置く選択は十分に合理的だと考えています。

注意は1つだけ。2026年度の実質1.9倍・最低68.2%は志願者29%減の谷の数字です。2027年度に同じ相場を期待して仕上がりを緩めると、揺り戻しの年に飲まれます。目標は共テ82.0%・記述68.4の合格者平均側に置いてください。

 

名古屋市立大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は65.9(国公立24位)。共通テストの平均は820点=82.0%です。

Q2. 実質1.9倍なら入りやすいですか?
A. 2026年度は志願者が59名減った谷の年の数字です。足切りには共テ75%の得点基準もあり、2027年度は揺り戻しを想定してください。

Q3. 何割取れば受かりますか?
A. 合格最低点は2年連続で7割前後(68.2%・70.8%)。2次比率66.7%の難問型で、部分点を積む戦い方が前提です。

Q4. 補欠・繰り上げ合格はありますか?
A. 追加合格は毎年1〜2名(2026年度は2名)。正規合格で決まる入試として準備してください。

 

まとめ|名古屋市立大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 合格者平均65.9は国公立24位・数学型。英語型の名大とは科目の形で選び分ける
  • 2次比率66.7%・合格ライン7割弱の難問型。2026年度の1.9倍は谷の数字——目標は平均側に
  • 6年で医師90.9%は国公立7位で名大より上。卒業率95.8%×公立の学費という出口価値

東海のもう1枚の看板も、数字はここまで雄弁です。確定したら、すぐにここへ反映します。

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◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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