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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

信州大学医学部の偏差値65.9と共テ平均831点|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

今回は信州大学医学部です。合格者の科目データを並べると、この大学の「募集要項に書いていない出願条件」が見えてきます。英66.8に対して数65.4——差4.1ポイントは、全国でも上位のはっきりした英語型。英語で作って数学は守る合格者が、この大学の多数派です。

もう1つの特徴は追加合格です。2022〜2025年度で計12名、2026年度も3名——山梨・福井に次いで動く大学で、「国公立に繰上はない」の例外組に入ります。

− 共テは83.1%が実勢ライン?

− 2次の要求水準は?

− 足切りは毎年あるの?

− 英語型に本当に向く?

順に、根拠と一緒に並べます。

 

信州大学医学部の偏差値|合格者平均65.9で国公立25位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて信州大医学部に合格した人の記述模試平均は66.3(英66.8・数65.4・理65.4)国公立50校中25位、私立を含む全81校では34位です(防衛医科大学校を除く)。

信州大学医学部の合格者平均偏差値66.3は国公立23位・全81校で30位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

新潟(66.3)と同率、三重・和歌山(66.2)のすぐ上です。英数差4.1の英語型は繰り返し強調しておきます——同じ帯の岐阜(差2.8)・浜松医科(差2.9)よりさらに極端で、成績表の形がこの並びと一致する人には強い追い風です。

順位 大学 総合
22位 鹿児島大学 66.0 65.5 66.5 66.0
23位 名古屋市立大学 66.8 65.4 65.6 65.9
24位 信州大学 66.8 65.4 65.4 65.9
25位 長崎大学 66.3 65.7 65.3 65.8
26位 三重大学 65.6 64.8 66.6 65.7

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

全国81校の中での位置を確かめたい方は、医学部偏差値ランキング2027(全81校の一覧表)をご覧ください。信州大学を含む全大学を1つの表にしています。

 

共通テストの合格者平均は831点|83.1%が実勢です

2026年度に信州大医学部へ合格した人の共通テスト平均は831点(1000点換算)=83.1%です(河合塾 入試結果調査)。合格者の共テ最低は376.2点/500点=75.2%でした。

共テは500点に圧縮され、総合1100点に占める比率は45.5%——2次比率54.5%のバランス型です。注意点は「情報」の配点50点=10%。共テ500点の1割を情報が占める重さは、徳島・熊本などと並ぶ最重量級です。

 

合格最低点は820.7点=74.6%|2次の最低は66.1%

2026年度・一般選抜(前期)の合格最低点は820.7点/1100点満点=74.6%。前年(2025年度)は856.3点=77.8%で、3.2ポイント下がりました。

信州大学医学部 一般選抜前期の合格最低点推移(2025年度77.8%から2026年度74.6%へ・個別の合格者最低は66.1%)
出典:信州大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

内訳は、合格者の共テ最低が75.2%、個別(2次)の最低が396.7点/600点=66.1%。2次は6割台半ばの守りでも残れた計算で、無理に稼ぐ試験ではありません。共テ85%前後で作り、2次は取りこぼしを抑える——それが数字の示す合格者の姿です。

年度 満点 合格最低点
(総合)
得点率 共テの
合格者最低
個別の
合格者最低
2026年度 1100 820.7 74.6% 376.2/500 396.7/600
2025年度 1100 856.3 77.8% 391.3/500 419.4/600

 

倍率は実質3.0倍|足切りは2年連続なしでした

2026年度の志願者は307名、受験者267名、合格者88名で実質倍率は3.0倍(前年2.5倍)。

年度 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026年度 85 307 267 88 3.0倍
2025年度 85 276 229 92 2.5倍

第1段階選抜の予告は募集人員85名の4倍=340名。志願者は2025年度276名・2026年度307名とどちらも枠内に収まり、2年連続で実施されていません。出願すれば2次まで進める状態が続いていますが、志願は増加傾向(276→307名)。340名のラインは、頭の片隅に置いておいてください。

 

追加合格は年0〜7名|2026年度は3名でした

信州大医学部の追加合格(繰上)は2022〜2025年度で計12名(年0〜7名)、2026年度は3名。当塾集計では山梨(65名)・新潟(24名)などに次いで全国でも多い部類で、隔年で「回る年」が来るのが特徴です。とはいえ年数名——期待値に入れず、回ってきたら幸運と考えてください。

1つ、私立との違いに触れておきます。国公立には「補欠◯番」という順位の通知がありません。欠員が出た人数だけ、上位から順に電話がかかります。ここに書いた◯名はその実数です。

私立の補欠が3桁まで回るのとは、まったく別の話だと考えてください。

 

入試日程と募集人員|前期85名・変則日程なし

信州大医学部医学科の一般選抜は前期日程のみ、募集人員85名(2026年度・当塾集計)。後期日程はありません。個別学力検査は国公立前期の全国共通日程(2月25日・26日)で行われ、固有の変則日程はありません。

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)。確定日程は2027年度の選抜要項公表後にこの節を更新します。なお2027年度の医学科の選抜内容について、現時点で変更の公表はありません(2026年7月12日基準の当塾集計)。

 

合格発表は3月6日です|2027年度は要項で確定

2026年度の合格発表は3月6日でした。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ500点+個別600点の計1100点

満点の構成は共通テスト500点+個別学力検査600点=1100点(2026年度)。個別は英語・数学・理科2科目の学科試験に面接を加えた構成です。

科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

面接は2次試験で実施|評価方式は要項公表後に更新

2次試験では学科に加えて面接が課されます。医学部医学科の面接は全国どの国公立でも必須です。点数化の有無を含む評価方式の詳細は、2027年度の募集要項の公表後にまとめて追記します。

 

学費は6年間で約350万円|国立の標準額どおり

学費は国立大学の標準額どおり、入学金28万2,000円+授業料53万5,800円×6年=6年間349万6,800円です。

 

女子の合格率は32.5%|男子との差は4.8ポイント

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。信州大の2025年度入試は、男子37.3%・女子32.5%。男子の合格率のほうが4.8ポイント高いという結果です。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 204名 76名 37.3%
女子 157名 51名 32.5%
合計 361名 127名 35.2%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 37.3% 32.5% -4.8pt
前年 32.0% 31.3% -0.7pt
前々年 36.5% 28.3% -8.2pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

3年とも男子のほうが高く出ています。ただし合格率は受験者層にも左右されるため、この数字だけで「女子が不利」とは言えません。

入学者で見ると女子は47名・39.2%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「信州大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

地域枠は35名|入学定員120名のうち29.2%を占めます

信州大の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 120名
地域枠等 35名 定員の29.2%
うち臨時定員の地域枠 15名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 85名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。信州大は29.2%で全国16位。国立大学の平均20.4%を大きく上回ります。一般枠だけを見て募集人員を数えると、実際より多く見積もることになります。 このうち15名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

枠の人数だけでなく、その背景にある数字も見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、長野県は219.9で全国36位、下位16県に入る医師少数県です。 長野県は医師が足りていない側です。地域枠が厚く置かれているのは、この数字が背景にあります。卒業後9年前後の勤務という条件は重いですが、その条件が付く理由は数字で説明できる、ということでもあります。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

進級率と国試合格率|6年で医師になる確率は88.8%

出口の数字です。令和元年度に入学した120名のうち、6年間ストレートで卒業したのは111名=92.5%。第119回医師国家試験の新卒合格率は96.0%。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は88.8%で、国公立50校中16位です。

信州大学医学部の6年ストレート卒業率92.5%・国試合格率96.0%・6年で医師になる確率88.8%
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

卒業率92.5%・国試96.0%——入口の順位(23位)を出口の順位(16位)が上回る、堅実な6年間です。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 92.5% 令和元年度入学120名中
6年ストレート卒業率 92.5% 卒業111名
新卒 国試合格率 96.0% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 88.8% 国公立50校中16位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

信州大のレベルは全81校中34位|国公立50校では23位

「信州大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。同じ数字でも、上に何校いるかで意味が変わります。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は65.9。国公立50校中25位・全81校中34位で、全国81校のちょうど中ほどです。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
27位 岐阜大学 66.4 国公立21位
29位 新潟大学 65.9 国公立22位
30位 信州大学 65.9 国公立25位
31位 大阪医科薬科大学 66.2 私立8位
32位 三重大学 66.2 国公立24位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は信州大の前後2校ぶんです。偏差値65.9の前後には岐阜・新潟・大阪医科薬科大学・三重が並んでいます。併願先を組むとき、実際に迷う相手はこのあたりになります。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜に年齢・浪人年数の制限はありません。英語型の合格者層(英数差4.1)と2次最低66.1%の「守りで足りる」相場は、英語を武器に立て直してきた学び直し組へ実際に開かれている扉です。浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|信州大学医学部の受け方

「英語型の受け皿」になる大学を3つ挙げます。鳥取(英数差4.4)・信州(4.1)・浜松医科(2.9)。その中で信州を選ぶ決め手は、共テの持ち点だと考えています。3校の合格者の共テ平均は鳥取83.4%・信州83.1%・浜松医科85.4%——信州がわずかに高く、代わりに2次の要求(最低66.1%)は緩やか。つまり「共テ85%超+英語型」なら信州、共テ83%前後なら鳥取という使い分けです。

注意したいのは情報の10%。共テ500点への強い圧縮の中で情報が50点を占めるため、情報の仕上がり1つで共テの持ち点計算が2%近く動きます。英語型の受験生は理数系科目に時間を取られがちですが、この大学を選ぶなら情報を後回しにしないでください。

追加合格が隔年で回る(0→7→0→5→0→3名)のも覚えておいて損はありません。発表日に涙をのんでも、3月末までは連絡の取れる状態を保つ——それだけで拾える椅子が、この大学には実際にあります。

 

信州大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は65.9(国公立25位)。共通テストの平均は831点=83.1%です。

Q2. 数学が苦手でも戦えますか?
A. 合格者平均は英66.8に対し数65.4(差4.1は全国でも上位の英語型)。英語と共テで作り、2次は最低66.1%の守りでも残れた実績があります。

Q3. 足切りはありますか?
A. 予告4倍(340名)に対し志願276〜307名で、2年連続実施されていません。ただし志願は増加傾向です。

Q4. 補欠・繰り上げ合格はありますか?
A. 追加合格は2022〜2025年度で計12名(年0〜7名)、2026年度は3名。当塾集計では山梨・福井に次いで動く大学です。

 

まとめ|信州大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 合格者平均65.9は国公立25位。英数差4.1は全国でも上位の英語型——成績表の形で選ぶ
  • 共テ実勢83.1%・2次の合格者最低66.1%。共テで作って2次は守る設計。ただし情報10%は後回し厳禁
  • 追加合格は隔年で回り、2026年度も3名。足切りは2年連続なしだが志願は増加傾向

英語で戦う受験生の本命候補として、数字はこれからも毎年更新します。

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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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