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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

岐阜大学医学部の偏差値64.9と共テ平均810点|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

岐阜大学医学部について書きます。2026年度のこの大学では、山口・和歌山で見た隔年現象の「跳ねる側」が起きました。志願者は156→238名へ52%増。前年に足切りがなかった(志願156名<基準165名)ことが知られて出願が集まり、2026年度は3倍の足切りが復活——受験できたのは135名でした。

一方で合格ラインは73.9%→74.4%とほぼ動いていません。入口の倍率は荒れても、求められる学力は変わらない——岐阜の2年分の数字は、その教訓のきれいな実例です。そして出口には、国試新卒合格率99.1%という強い数字があります。

− 足切り3倍の意味は?

− 合格ライン74%の中身は?

− 名古屋圏での立ち位置は?

− 国試99.1%はどう評価する?

1つずつ、根拠を貼って答えていきます。

 

岐阜大学医学部の偏差値|合格者平均64.9で国公立32位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて岐阜大医学部に合格した人の記述模試平均は66.4(英66.8・数63.3・理64.7)国公立50校中32位、私立を含む全81校では44位です(防衛医科大学校を除く)。

岐阜大学医学部の合格者平均偏差値66.4は国公立21位・全81校で27位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

金沢(66.9)・新潟(66.3)・信州(66.3)と並ぶ中位上部のゾーンです。科目別では英66.8が数63.3を2.8ポイント上回る英語型——この帯(信州・浜松医科・鳥取)は英語型の激戦区で、岐阜もその一角です。

順位 大学 総合
30位 和歌山県立医科大学 65.9 64.4 64.9 65.1
31位 鳥取大学 66.6 63.4 65.1 65.0
32位 岐阜大学 66.8 63.3 64.7 64.9
33位 大分大学 64.6 62.8 66.6 64.7
33位 札幌医科大学 67.6 62.8 63.6 64.7

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

同じ偏差値帯にどの大学が並ぶかを見るなら、医学部偏差値ランキング2027(国公立50校+私立31校)が早いです。岐阜大学の前後にいる大学がそのまま分かります。

 

共通テストの合格者平均は810点|81.0%が実勢です

2026年度に岐阜大医学部へ合格した人の共通テスト平均は810点(1000点換算)=81.0%です(河合塾 入試結果調査)。大学公表の合格者の共テ平均も784.49点/950点=82.6%で、整合する水準です。

共テ950点は総合2150点の44.2%。2次比率55.8%のバランス〜やや2次寄り型で、個別1200点の中で挽回する余地が残ります。なお「情報」は50点=5.3%と軽めです。

 

合格最低点は1599.5点=74.4%|74%前後で安定

2026年度・一般選抜(前期)の合格最低点は1599.5点/2150点満点=74.4%。前年(2025年度)は1589.9点=73.9%で、志願者が5割増えた年も合格ラインは0.5ポイントしか動きませんでした

岐阜大学医学部 一般選抜前期の合格最低点推移(2025年度73.9%・2026年度74.4%と74%前後で安定)
出典:岐阜大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

岐阜は最低点に加えて合格者の平均点も公表する大学で、2026年度は共テ平均784.49点(82.6%)・個別平均883.12点(73.6%)。「共テ82〜84%+2次73%前後」という合格者の実像が、公表データだけでここまで具体的に見える大学は貴重です。

年度 満点 合格最低点
(総合)
得点率 共テの
合格者平均
個別の
合格者平均
2026年度 2150 1599.5 74.4% 784.49/950 883.12/1200
2025年度 2150 1589.9 73.9%

 

倍率は実質2.4倍|足切りが復活しました

2026年度の志願者は238名、受験者135名、合格者56名で実質倍率は2.4倍(前年2.2倍)。

年度 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026年度 55 238 135 56 2.4倍
2025年度 55 156 119 55 2.2倍

第1段階選抜の予告は募集人員55名の3倍=165名。2025年度は志願156名で不実施でしたが、2026年度は238名に増えて実施され、約100名がここで対象外になりました。「去年は足切りがなかった」という情報で出願した層が、その足切りを復活させる——隔年現象の典型です。予告3倍は大分と並ぶ厳しい部類で、共テリサーチで165番以内の見込み確認が出願の第一関門です。

 

入試日程と募集人員|前期55名・変則日程なし

岐阜大医学部医学科の一般選抜は前期日程のみ、募集人員55名。後期日程はありません。個別学力検査は国公立前期の全国共通日程(2月25日・26日)で行われ、固有の変則日程はありません。

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)。確定日程は2027年度の選抜要項公表後にこの節を更新します。なお2027年度の選抜内容について、現時点で変更の公表はありません(2026年7月12日基準の当塾集計)。

 

合格発表は3月6日です|2027年度は要項で確定

2026年度の合格発表は3月6日でした。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ950点+個別1200点の計2150点

満点の構成は共通テスト950点+個別学力検査1200点=2150点(2026年度)。個別は英語・数学・理科2科目の学科試験に面接を加えた構成です。

科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

面接は2次試験で実施|評価方式は要項公表後に更新

2次試験では学科に加えて面接が課されます。医学部医学科の面接は全国どの国公立でも必須です。点数化の有無を含む評価方式の詳細は、2027年度の募集要項の公表後にまとめて追記します。

 

追加合格は年0〜3名|2026年度は1名でした

岐阜大医学部の追加合格(繰上)は2022〜2025年度で計5名(年0〜3名)、2026年度は1名です。年数名の規模で、正規合格前提の受験設計を組んでください。

私立医学部の「補欠」とは別物なので、その説明をします。私立のような補欠番号の通知は、国公立にはありません。追加合格は欠員が出た分だけ電話で来るもので、この人数はその実績です。

私立の「補欠◯番まで回った」とは桁も意味も違うので、並べて比べないでください。

 

学費は6年間で約350万円|国立の標準額どおり

学費は国立大学の標準額どおり、入学金28万2,000円+授業料53万5,800円×6年=6年間349万6,800円です。

 

女子の合格率は46.6%|男子を3.4ポイント上回ります

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。岐阜大の2025年度入試は、男子43.2%・女子46.6%。女子の合格率のほうが3.4ポイント高いという結果です。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 132名 57名 43.2%
女子 118名 55名 46.6%
合計 250名 112名 44.8%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 43.2% 46.6% +3.4pt
前年 40.9% 56.7% +15.8pt
前々年 17.9% 24.6% +6.7pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

3年とも女子のほうが高く出ています。単年の振れではありません。

入学者で見ると女子は54名・48.6%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「岐阜大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

地域枠は28名|入学定員110名のうち25.5%を占めます

岐阜大の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 110名
地域枠等 28名 定員の25.5%
うち臨時定員の地域枠 25名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 82名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。岐阜大は25.5%で全国26位。国立大学の平均20.4%と同じくらいの水準です。 このうち25名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

もう1つ、地域枠を考えるときに効いてくる数字があります。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、岐阜県は221.5で全国35位、下位16県に入る医師少数県です。 岐阜県は医師が足りていない側です。地域枠が厚く置かれているのは、この数字が背景にあります。卒業後9年前後の勤務という条件は重いですが、その条件が付く理由は数字で説明できる、ということでもあります。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

進級率と国試合格率|6年で医師になる確率は87.6%

出口の数字です。令和元年度に入学した112名のうち、6年間ストレートで卒業したのは99名=88.4%。第119回医師国家試験の新卒合格率は99.1%——三重・福井・金沢の100%に次ぐ、当塾集計トップクラスです。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は87.6%で、国公立50校中20位です。

岐阜大学医学部の6年ストレート卒業率88.4%・国試合格率99.1%・6年で医師になる確率87.6%
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

卒業まで届けば国試はほぼ通る——東海・北陸の国立は三重(100%)・福井(100%)・岐阜(99.1%)と、国試の強い大学が固まっています。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 88.4% 令和元年度入学112名中
6年ストレート卒業率 88.4% 卒業99名
新卒 国試合格率 99.1% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 87.6% 国公立50校中20位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

岐阜大のレベルは全81校中44位|国公立50校では21位

「岐阜大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。81校しかない中で上から何番目か、が分からないと動けないからです。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は64.9。国公立50校中32位・全81校中44位で、全国81校のちょうど中ほどです。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
26位 金沢大学 66.9 国公立20位
27位 東京医科大学 64.9 私立7位
27位 岐阜大学 64.9 国公立32位
29位 新潟大学 66.3 国公立22位
30位 信州大学 66.3 国公立23位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は岐阜大の前後2校ぶんです。偏差値64.9の前後には金沢・東京医科大学・新潟・信州が並んでいます。自分の成績がこの並びのどこに入るかで、現実的な射程が見えます。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜に年齢・浪人年数の制限はありません。2次比率55.8%・英語型の合格者層・74%前後の安定相場という組み合わせは、コツコツ積み上げた学び直し組が計画どおりに戦える土俵です。浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|岐阜大学医学部の受け方

名古屋圏の国公立医は、名大(71.5)・名市大(68.4)・岐阜(66.4)・三重(66.2)の4段構えです。岐阜のポジションは「名市大に一歩届かない共テ84%帯の現実的な本命」。合格ラインは74%前後で2年安定し、合格者の平均点まで公表される——目標設定のしやすさはこの4校で一番だと思います。

ただし入口の関所は毎年動きます。2025年度は足切りなし、2026年度は約100名が足切り——この差を分けたのは学力ではなく「出願者の数」です。2027年度は今年の238名という数字を見た敬遠が働く可能性もありますが、どちらに振れても大丈夫なように、共テリサーチでの立ち位置確認だけは必ずしてください。

そして出口の99.1%。三重・福井と並ぶこのエリアの国試の強さは、6年後の安心材料として偏差値の差以上に効くと考えています。名古屋圏で1校選ぶなら、入口の相場の読みやすさと出口の強さを両方持つ岐阜は、地味に見えて最も「外しにくい」選択肢です。

 

岐阜大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は64.9(国公立32位)。共通テストの平均は810点=81.0%です。

Q2. 何割取れば受かりますか?
A. 合格最低点は2年連続で74%前後。大学公表の合格者平均は共テ82.6%・個別73.6%です。

Q3. 足切りはありますか?
A. 予告3倍(165名)で、2026年度は志願238名により実施されました(2025年度はなし)。共テリサーチでの順位確認が必須です。

Q4. 補欠・繰り上げ合格はありますか?
A. 追加合格は年0〜3名(2026年度は1名)。正規合格で決まる入試として準備してください。

 

まとめ|岐阜大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 合格者平均64.9は国公立32位・英語型。共テ実勢81.0%・合格ラインは74%前後で安定
  • 志願156→238名の跳ね年で足切りが復活。予告3倍の関所は、リサーチでの事前確認が生命線
  • 国試新卒99.1%は三重・福井・金沢の100%に次ぐトップクラス。合格者平均点まで公表される「目標設定のしやすい」大学

入口は揺れても、求められる学力と出口の強さは変わりません。確定したら、すぐにここへ反映します。

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◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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