受付時間:7:00~22:00(年中無休) 092-918-0666 ご相談・資料請求 LINE公式アカウント X
私立医学部入試情報まとめENTRANCE
EXAMINATION INFORMATION
私立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

兵庫医科大学医学部の偏差値62.5と学費3,700万円|2027年度入試

2026年08月19日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

「兵庫医科大学 偏差値」。この検索、うちのサイトだけで年間8万5千回以上表示されています。ところがクリックされるのは0.11%。つまり、ほとんどの人が知りたい答えを見つけられないまま帰っているということです。

理由は分かる気がします。検索して出てくるのは偏差値と学費の数字ばかりで、実際に何点取れば受かるのか、補欠は回るのか、来年何が変わるのかまで書いてあるページが、ほとんど見当たりません。

そこで大学の公表資料と手元のデータを全部並べ直してみたら、他ではあまり触れられていない数字が3つ出てきました。順に見ていきます。

− 実際の合格ラインは?

− 補欠って回ってくるの?

− 2027年度は何か変わるの?

順に検証していきます。

 

兵庫医科大学医学部の偏差値は62.5|2次は6割前後が合格ライン

要点を先に絞っておきます。

  • 偏差値は2027年度予想が62.5(河合塾 全統模試・6月時点の予想値)。2026年度入試の実績65.0から2.5ポイント下がる予想です
  • 一般選抜Aの2次正規合格最低点は384点/630点=61.0%(2025年度入試)。6年間ずっと6割前後です
  • 繰上合格は2019年度88名 → 2025年度34名。補欠番号も140番台から55番まで縮みました
  • 2027年度は学校推薦型(一般公募制)が約15名 → 約23名に拡大します
  • 学費は6年間3,700万円(初年度850万円)。新卒の医師国家試験合格率は99.1%

いちばん目を引くのは国試の99.1%です。第119回で109名が受験して、108名が合格しています。

合格者平均偏差値は63.8|私立31校中17位

ボーダー(2026年度実績65.0・2027年度予想62.5)だけでは、同じ数字の大学が多すぎて位置がつかめません。河合塾の入試結果調査(2026年度)から、全統模試を受けて兵庫医科大学医学部に合格した人の記述模試平均を見ると63.8(英63.4・数64.1・理64.0)私立31校中17位・国公立を含む全81校中60位(防衛医科大学校を除く)です。

兵庫医科大学医学部の合格者平均偏差値63.8は私立31校中17位(河合塾 入試結果調査2026年度・全統模試)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

前年の63.7からは+0.1。上は愛知医科(64.2)・自治医科(64.0)、下は久留米(63.7)・東北医科薬科(63.5)という17位で、数字の上では私立中位グループのまん中にあたります。英63.4に対して数64.1・理64.0と、理数がわずかに強い合格者層でした。

私立順位 大学 総合
13位 産業医科大学 63.7 64.4 64.7 64.3
15位 愛知医科大学 63.8 64.2 64.5 64.2
16位 自治医科大学 64.2 64.2 63.5 64.0
17位 兵庫医科大学 63.4 64.1 64.0 63.8
18位 久留米大学 63.0 64.4 63.8 63.7
19位 東北医科薬科大学 64.4 62.3 63.9 63.5

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です(一般・推薦・総合型を含む)。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

全国81校の中での位置を確かめたい方は、医学部偏差値ランキング2027(全81校の一覧表)をご覧ください。兵庫医科大学を含む全大学を1つの表にしています。

 

合格最低点は2次で61.0%|6年間ずっと6割前後が続きます

兵庫医科大学は、2次正規合格者の最低点を公表しています。1次ではなく2次の数字である点に注意してください。

兵庫医科大学 医学部 一般選抜Aの2次正規合格最低点 得点率推移(2020年度62.3%から2025年度61.0%まで6年間6割前後)
出典:兵庫医科大学 公表の入試結果(2020〜2025年度入試)/太宰府アカデミー調べ

2020年度62.3%、2021年度61.7%、2022年度59.5%、2023年度65.7%、2024年度61.1%、そして2025年度61.0%。2023年度の65.7%を除けば、6年間ずっと59.5%〜62.3%の幅に収まっています。目標を6割強に置いて動ける、読みやすい大学です。

年度 一般選抜A
2次正規最低点
満点 得点率 一般選抜B
(英語資格活用型)
得点率
2025年度 384 630 61.0% 297.3/480 61.9%
2024年度 397 650 61.1% 321/530 60.6%
2023年度 427 650 65.7% 346.5/530 65.4%
2022年度 387 650 59.5% 324/530 61.1%
2021年度 401 650 61.7% 324.4/530 61.2%
2020年度 404.8 650 62.3% 315.2/530 59.5%
2019年度 357.8 550 65.1%

ここで見落としやすい点を1つ。2025年度から一般選抜Aの満点が650点→630点に変わりました。点数だけを見て「427点だった年より384点は低い」と判断すると間違えます。必ず得点率で比べてください。一般選抜B(英語資格活用型)も同様で、2025年度から530点→480点になっています。

なお一般選抜Bの得点率は、6年間ほぼ一般選抜Aと同水準です(2025年度61.9%対61.0%)。英語の資格を持っているから通りやすい、という枠ではありません。英語資格を活用できる方式である、という理解が正確です。

終わりに、成績開示の話を1つ。兵庫医科は不合格だった人が自分の得点を確認できます。返ってくるのは1次の合計点です。申請の時期と方法はその年の大学発表で確認してください。

出典:各大学の成績開示要領をもとに太宰府アカデミー集計(実施の有無と開示内容は2022年度調査。申請期間は毎年変わるため、その年の大学公式発表で確認してください)

 

繰り上げ合格は88名→34名|補欠番号は140番台から55番へ

兵庫医科大学は繰上合格の情報が比較的つかみやすい大学です。年ごとの推移を並べます。

兵庫医科大学 医学部 一般選抜Aの繰上合格者数の推移(2019年度88名から2025年度34名へ減少)
出典:兵庫医科大学 公表資料より太宰府アカデミー集計(2019〜2025年度入試)

2019年度88名、2020年度82名、2021年度61名、2022年度60名、2023年度41名、2024年度48名、2025年度は34名。ゆるやかに、しかし確実に減っていました。

ところが2026年度は一般A(4科目型)で37名と、わずかに戻しています。正規合格155名+繰上37名で最終合格192名、実質倍率は11.4倍でした。補欠番号のほうは3月上旬時点で20番前後まで(受験生からの聞き取りによる参考値で、大学の公表値ではありません)。減少一辺倒ではない、というのが最新の姿です。

年度 繰上合格者数 補欠番号がどこまで回ったか 選抜B の繰上
2025年度 34 55番ごろ
2024年度 48 3月30日に110番が繰り上がり 6
2023年度 41 102番ごろ 5
2022年度 60 146番ごろ 9
2021年度 61 4月2日に140番ごろが繰り上がり 3
2020年度 82
2019年度 88

補欠番号のほうがもっと分かりやすいです。2021年度は4月2日に140番ごろの受験生が繰り上がりました。2024年度は3月30日に110番。そして2025年度は55番ごろまで。なお、この補欠番号は受験生・卒業生からの情報をもとにしたもので、大学の公表値ではありません。参考値としてご覧ください。

読み方として大事なのは、公表されている繰上合格者数には入学辞退者が含まれていないという点です。2021年度は補欠140番まで回って繰上入学者が61名なので、差の79名ほどは繰り上がったあとに辞退した人ということになります。「補欠◯番だから何名分の空きが要る」という単純計算はできません。

それでも傾向としては、5年前より確実に厳しくなっています。補欠を当て込んだ併願設計は、以前ほど安全ではありません。

 

2027年度入試の変更点|学校推薦型(一般公募制)が8名増

2027年度入試で、はっきりした変更が1つあります。

兵庫医科大学 医学部 2027年度入試で学校推薦型(一般公募制)の募集人員が約15名から約23名へ拡大
出典:兵庫医科大学 2027年度入試情報/私立医学部2027入試変更点まとめ(確度○)

学校推薦型選抜(一般公募制)の募集人員が、約15名から約23名へ拡大します。8名の増加です。

項目 第1学年次 第2学年次以降(毎年)
入学金 200万円
授業料 220万円 220万円
実験実習費 100万円 100万円
施設設備費 130万円 130万円
教育充実費 200万円 120万円
合計 850万円 570万円
6年間の総額 3,700万円(別途 委託徴収金 初年度52.5万円・次年度以降1.5万円)

※上の表は学費です。募集人員の変更については本文で解説します。

この意味を考えてみてください。医学部の総定員が変わらないなら、年内に決まる枠が8名ぶん増え、そのぶん年明けの一般選抜で争う枠は相対的に減ることになります。現役生で評定平均などの出願資格を満たすなら、推薦を検討する価値が上がった年です。逆に既卒生にとっては、一般選抜の競争がわずかに厳しくなる方向の変化です。

募集人員は募集要項で必ず確認してください。また兵庫医科大学は2027年度に「エキスパート養成入試」を実施予定と案内しています。こちらの詳細も要項でご確認ください。

 

学費は6年間3,700万円|初年度は850万円かかります

学費は大学が内訳まで公表しています。第1学年次が850万円(入学金200万円+授業料220万円+実験実習費100万円+施設設備費130万円+教育充実費200万円)、第2学年次以降が年570万円。6年間の総額は3,700万円です。

別途、委託徴収金(後援会費・学生会費)として初年度52.5万円、次年度以降は年1.5万円が必要になります。初年度に用意する金額は、学費850万円+委託徴収金52.5万円で902.5万円という計算です。

私立医学部31校の中では高いほうのグループに入ります。学費だけで判断する話ではありませんが、6年間の総額と、次に見る「6年で卒業できる確率」はセットで見ておく価値があります。

 

実質倍率は11.1倍|2,540名が受けて229名が合格

「兵庫医科の倍率は23.8倍」という数字を見たことがあるかもしれません。それは志願者数を募集人員で割った志願倍率です。実際に会場に来た人と合格者で計算した実質倍率は11.1倍。同じ「倍率」でも12.7ポイント違います。

区分 人数 読み方
募集人員 112名
志願者数 2,661名 志願倍率 23.8倍
受験者数 2,540名 志願者の95%が受験
合格者数 229名 実質倍率 11.1倍
入学者数 112名 定員充足率 100%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計。※一般・共通テスト利用・学校推薦型・総合型を合わせた医学科全体の数字です。方式別・年度別の倍率は、このページの他の節で扱っています

出願した人の95%が実際に受験しています。出願だけして受けない人がほとんどいない、逃げ場のない母集団です。見かけの倍率以上に手強いと考えてください。

 

女子の合格率は8.2%|男子9.8%とほぼ同じです

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。兵庫医科の2025年度入試は、男子9.8%・女子8.2%。差は1.6ポイント。差はほとんどありません

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 1,274名 125名 9.8%
女子 1,266名 104名 8.2%
合計 2,540名 229名 9.0%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 9.8% 8.2% -1.6pt
前年 9.7% 9.5% -0.2pt
前々年 11.4% 11.4% +0.0pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

年によって上下が入れ替わっています。単年の数字で判断しないでください。

入学者で見ると女子は50名・44.6%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「兵庫医科が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

合格発表はいつ?|2027年度の日程をまとめました

兵庫医科大学は1次から1次発表までが11日空きます。ここを知らずに次の出願を決めると、判断材料がないまま動くことになります。

区分 日付 注記
出願(一般A・B) 2026年12月14日(月)〜2027年1月20日(水) 消印有効
1次試験 2027年2月4日(木) 一般A・Bとも同じ日です
1次合格発表 2027年2月15日(月)17:00 1次から11日後
2次試験(一般A) 2027年2月17日(水)または18日(木) 希望日選択制
2次試験(一般B) 2027年2月27日(土) 英語資格試験活用型
最終合格発表(一般A) 2027年2月24日(水)10:00
入学手続 2027年3月3日(水) 消印有効

出典:各大学の2027年度(令和9年度)募集要項・入試日程(2026年8月18日に大学公式で確認)

1次試験2月4日→1次発表2月15日。この11日間に他大学の1次が何校も入ります。兵庫医科の結果を待ってから動く、という組み方はできません。 最終発表は2月24日、入学手続は3月3日消印有効。一般選抜B(英語資格試験活用型)だけ2次が2月27日と後ろにずれるので、AとBを併願する人は2月末までスケジュールが空かない前提で組んでください。

 

面接の配点は80点|小論文とあわせて2次の準備を決める

面接の配点は80点です。私立医学部31校のうち、一般選抜の面接配点を公表しているのは14校しかありません。兵庫医科はその1つで、数字で比べられます。

項目 内容 補足
面接の配点 80点 個人面接(一般A=4科目型)
総合点に占める比率 2次の判定材料130点(面接80+小論文50)の62%/総合630点の13%
小論文の配点 50点
小論文の扱い 1次試験日に実施します

出典:各大学の2027年度(令和9年度)募集要項・入試概要をもとに太宰府アカデミー集計

小論文は1次試験日に書きます。得点を使うのは2次の判定なので、1次で落ちた人の答案は結果に出てきません。当日は学科のあとにもう1科目ある、という前提で体力を配分してください。要項に「MMI」の語はありませんが、課題型の面接を公式に実施しています。一般選抜B(英語資格試験活用型)の2次は「課題型面接+個人面接」と公式に明記されています(配点80点)

 

地域枠は10名|入学定員112名のうち8.9%を占めます

兵庫医科の募集人員は、地域枠を含めた数字です。内訳を出します。

区分 人数 割合・注記
入学定員 112名
地域枠等 10名 定員の8.9%
うち臨時定員の地域枠 2名 期限付きで増員されている枠
地域枠を除いた枠 102名

出典:文部科学省医学教育課「大学医学部における地域枠等の導入状況(令和7年度)」をもとに太宰府アカデミー集計

全国80大学では定員9,270名のうち地域枠が1,847名=19.9%。ほぼ5人に1人です。兵庫医科は8.9%で全国59位。私立大学の平均14.3%と同じくらいの水準です。 このうち2名は臨時定員の枠です。臨時定員は期限を区切って増やされているもので、制度が変われば減る可能性があります。 なお文部科学省の定義では、地域枠には奨学金と連動しない枠も含まれます。地域枠=必ず修学資金がもらえる、ではありません。出願前に、その枠に貸与制度が付いているかを大学の要項で確かめてください。

ここまでは人数の話でした。なぜその枠が要るのかも見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、兵庫県は266.5で全国17位、中程度の県です。 地域枠も専攻医のシーリングも、この指標を根拠に動いています。枠の増減を予想したいなら、見るべきはこの指標です。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

国試合格率は99.1%|6年で医師になる確率は74.3%

この大学のいちばん特徴的な数字がここです。

兵庫医科大学 医学部の6年ストレート進級率75.9%・卒業率75.0%・新卒国試合格率99.1%と6年で医師になる確率74.3%
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

令和元年度に入学した112名のうち、6年間ストレートで進級したのは85名で75.9%、卒業したのは84名で75.0%。一方で第119回医師国家試験の新卒合格率は99.1%。109名が受験して108名が合格しています。

指標 兵庫医科大学 私立31校の平均 内訳
入学者(令和元年度) 112名
6年ストレート進級率 75.9% 112名中85名
6年ストレート卒業率 75.0% 84名
新卒 国試合格率 99.1% 第119回・109名中108名
6年で医師になる確率 74.3% 77.0% 私立31校中20位

この2つを掛けた「6年で医師になる確率」は74.3%で、私立31校中20位です。

構造ははっきりしています。関門は国家試験ではなく、その手前にあります。卒業まで到達した学生の国試実績は、私立の中でも屈指の水準です。大学にはそれぞれの教育方針があり、数字だけで良し悪しを語れるものではありません。ただ「入学後は在学中の関門があり、そこを越えれば出口の実績は非常に高い」という読み方はできます。

 

兵庫医科のレベルは全81校中60位|私立31校では17位

「兵庫医科のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。偏差値63.8という数字だけでは、その上に何校いるのかが見えないからです。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は63.8。私立31校中17位・全81校中60位で、全81校で下から数えると22番目にあたります。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
58位 自治医科大学 64.0 私立16位
59位 宮崎大学 63.9 国公立43位
60位 兵庫医科大学 63.8 私立17位
61位 久留米大学 63.7 私立18位
62位 福井大学 63.6 国公立44位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は兵庫医科の前後2校ぶんです。偏差値63.8の前後には自治医科大学・宮崎・久留米大学・福井が並んでいます。判定を見るときは、この並びのどこにいるかで考えると読み違えません。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

「本当のところどう見られているのか」という点は、別の記事で検索データから検証しています。兵庫医科大学は「恥ずかしい」のかもあわせてどうぞ。

 

多浪・再受験でも合格できるか|現役・浪人別の合格率で見る

「何浪まで見てもらえるのか」は、医学部受験でいちばん多い不安の1つだと思います。兵庫医科は現役・浪人別の合格率を公表しています。感覚ではなく、その数字で見ます。

選抜 区分 受験者数 合格者数 合格率 入学者
一般A(4科目型) 現役 628 47 7.5% 11
一般A(4科目型) 浪人 1,568 145 9.2% 51
一般B(英語資格活用) 現役 217 5 2.3% 3
一般B(英語資格活用) 浪人 290 11 3.8% 7
学校推薦型(一般公募) 現役 59 9 15.3% 9
学校推薦型(一般公募) 浪人 47 11 23.4% 11

出典:各大学公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計/2026年度入試(選抜方式別・現役は大学公表、浪人は総数から引いた当塾算出)

一般Aでは浪人の合格率9.2%が現役の7.5%を上回っています。一般B・学校推薦型でも同じ向きで、3つの方式すべてで浪人のほうが高く出ました。一般Aの入学者62名のうち51名(82%)が浪人経験者です。学校推薦型は1浪まで出願できる設計で、その1浪の合格率が23.4%。現役の15.3%より高い数字になっています。年内入試で浪人が不利になっていません。この大学が公表しているのは「うち現役」の内数だけなので、何浪目かまでは分かりません。浪人の欄は総数から現役を引いた当塾の算出です。合格率は受験する層によっても動きます。浪人年数ごとに難易度が同じ、という意味ではありません。なお合否とは別に、学費支援の面ではっきりした線があります。国の「高等教育の修学支援新制度」は、高校を初めて卒業した年度の翌年度末から入学日までが2年を超えていないことを要件にしています。3浪以上はこの時点で対象外です(高卒認定の場合は別の起算になります)。多浪で受けるなら、合格可能性だけでなく学費の設計も一緒に考えておいてください。

 

太宰府アカデミーの視点|兵庫医科大学はどんな受験生に向くか

まず目標点の置き方です。兵庫医科大学は6年間ずっと2次で6割前後という、珍しく読みやすい大学です。だからこそ「6割ちょうど」を目標にしないでください。合格最低点はその年ぎりぎりで受かった1人の点です。65〜67%を目標に置くと、難易度が動いた年でも耐えられます。そのうえで、その得点率を出題形式の中で実際に取り切れるかを過去問で確かめてください。配点が合っていても、形式が合わなければ点は伸びません。

次に2027年度の推薦拡大について。約15名から約23名という8名の増加は、総定員に対して小さくない数字です。現役生で出願資格を満たすなら、一度は真剣に検討する価値がある年だと考えています。ただし推薦で決まらなかった場合の一般選抜の準備が薄くなる、という失敗も毎年見かけます。年内入試を受けるなら、一般選抜の勉強を止めない前提で組んでください。

最後に、繰上合格の読み方です。2019年度88名から2025年度34名へ。この6年で半分以下になりました。ただし岩手医科大学のように2年で5分の1になる急落ではなく、ゆるやかな減少です。補欠に入る価値がなくなったわけではありません。「回ってくる前提」ではなく「回ってきたら僥倖」という置き方に変えるのが、いまのデータに合った構えだと思います。

 

兵庫医科大学医学部のよくある質問

Q1. 一般選抜Bはねらい目ですか?
A. 得点率で見る限り、ねらい目とは言えません。2025年度は選抜B 61.9%に対し選抜A 61.0%で、むしろ選抜Bのほうがわずかに高い結果でした。2021〜2024年度もほぼ同水準です。英語の資格を持っている人が、その資格を得点として使える方式、と理解してください。

Q2. 推薦の合格最低点はどれくらいですか?
A. 2025年度の2次正規合格最低点は、学校推薦型(一般公募)が293点/430点=68.1%、地域指定が317点/430点=73.7%、総合型が295.5点/450点=65.7%でした。2024年度はそれぞれ250点・252点・266点だったので、2025年度は推薦の水準が大きく上がっています。推薦だから楽、という年ではありませんでした。

Q3. 偏差値が2027年度は下がる予想と聞きましたが?
A. 河合塾 全統模試の数値で、2026年度入試の65.0に対し2027年度は62.5という「予想値」が出ています。あくまで予想であって確定値ではありません。予想が下がったからといって、合格最低点が下がる保証はどこにもない、という点にご注意ください。

 

まとめ|兵庫医科大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 2次は6割前後で安定。2025年度の一般選抜Aは384点/630点=61.0%。6年間59.5〜65.7%です。満点が2025年度から650→630に変わっている点に注意してください
  • 繰上合格は88名→34名。補欠番号も140番台から55番まで縮みました。「回ってくる前提」の併願設計は見直しどきです
  • 2027年度は学校推薦型(一般公募制)が約15名→約23名。年内に決まる枠が8名増えます。現役生は検討の価値があります

この記事を書こうと思ったのは、うちのサイトで「兵庫医科大学」の検索が年間8万5千回以上表示されているのに、クリックが0.11%しかないと知ったからです。偏差値だけ書いたページは、もう誰の役にも立っていません。合格最低点も繰上人数も国試合格率も、大学がちゃんと公表しています。それを1ページにまとめておきたいと思いました。

あわせて読みたい

本日の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!


◆太宰府アカデミーの自己PR

当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。

【当校の特徴】
定員30名|21年間の累計医学部医学科合格実績518名(のべ数)|田舎の全寮制|全国各地から入学(2026年度生は全国20の都道府県より入学)|異次元の生活サポート|食事が美味しい(土日祝日問わず3食提供)|講師との距離が近い|プロ講師の質問対応が充実|完全個別指導コースあり|選抜国公立コースあり|専用筋トレジムあり|同じ夢を持った仲間と1年間切磋琢磨し、医学部合格を目指す

【校風】アットホームな大家族予備校

◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

◆連絡先

TEL:092-918-0666
メール:office@dazaifu.academy
Twitter:twitter.com/dazaifu_academy

◆太宰府アカデミーグループ紹介

詳しく知りたい方は下記をクリック!

福岡県の医学部受験専門予備校 太宰府アカデミー(少人数授業コース)>>トップページはこちら

福岡県の医学部受験専門予備校 太宰府メディカル(完全個別指導コース)>>トップページはこちら