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国公立大学医学部医学科入試情報【まとめ】

琉球大学医学部の偏差値62.5と共テ平均813点|2027年度入試

2026年08月23日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

今回は琉球大学医学部です。この大学の数字には、一見矛盾して見える組み合わせがあります。記述模試の合格者平均は62.5で国公立48位——ところが共通テストの平均は813点=81.3%で、43位の宮崎(816点)とほぼ同じ。記述の順位と共テの水準が、大きくずれているのです。

種明かしは合格最低点の内訳にあります。2026年度、合格者の個別(2次)の最低は514点/800点=64.3%。つまり2次は6割台前半でも残れる。共テで点数を作り、2次は守り切る——琉球の合格ラインは、そういう戦い方を許してくれる設計です。

− 共テ何%あれば戦える?

− 2次の「守り」はどこまで許される?

− 後期や推薦の使い方は?

− 離島枠の修学資金が九州・沖縄最大って本当?

上から順に、数字と出どころで答えます。

 

琉球大学医学部の偏差値|合格者平均62.5で国公立48位

河合塾の入試結果調査(2026年度)で、全統模試を受けて琉球大医学部に合格した人の記述模試平均は62.5(英64.1・数60.6・理62.9)国公立50校中48位、私立を含む全81校では73位です(防衛医科大学校を除く)。

琉球大学医学部の合格者平均偏差値62.5は国公立48位・全81校で73位(河合塾 入試結果調査2026年度)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

科目別では数60.6が英64.1より3.5ポイント低いのが目立ちます。数学の記述に苦手意識があっても、英語と共テで組み立てた合格者が実際に多い——数字がそう示しています。順位だけ見て「入りやすい」と早合点しないでください。共テ側の水準(81.3%)は中位校と同じです。

順位 大学 総合
46位 福島県立医科大学 65.9 60.0 63.3 63.1
47位 秋田大学 65.4 60.6 63.0
48位 琉球大学 64.1 60.6 62.9 62.5
49位 弘前大学 64.2 58.3 61.2
50位 島根大学 63.3 58.7 61.0

※読み方の注意:この「合格者平均偏差値」は、その年に全統模試を受けて合格した人の記述模試平均です。合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違うため、自分の偏差値と1対1で比べるものではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。※秋田の値は英数2科目の平均です。

 

共通テストの合格者平均は813点|比率は55.6%です

2026年度に琉球大医学部へ合格した人の共通テスト平均は813点(1000点満点)=81.3%です(河合塾 入試結果調査)。

前期は共テ1000点が素点のまま使われ、個別800点と合わせて総合1800点。共テ比率は55.6%です。「情報」は100点=10%で最重量タイ。記述48位と共テ81.3%のギャップが示すとおり、この大学の入場券は共テで買うのが基本形です。

 

合格最低点は1360点=75.6%|共テの最低は74.5%

2026年度・一般選抜(前期)の合格最低点は1360点/1800点満点=75.6%。前年(2025年度)は1428点=79.3%で、満点構成が同じまま3.7ポイント下がりました

琉球大学医学部 一般選抜前期の合格最低点推移(2026年度は1360点=75.6%・個別の合格者最低は64.3%)
出典:琉球大学 公表の入試結果をもとに太宰府アカデミー集計(2025・2026年度入試)

内訳がこの大学の性格をよく表しています。2026年度の合格者は、共テ最低745点(74.5%)・個別最低514点(64.3%)。共テ74.5%で滑り込んだ人も、2次64.3%で守り切った人もいた、ということです。どちらも「最低」なので両方を同時に下回ることはできませんが、2次に超人的な力を求めない合格ラインだと読めます。

年度 日程 満点 合格最低点
(総合)
得点率 共テの
合格者最低
個別の
合格者最低
2026年度 前期 1800 1360 75.6% 745/1000 514/800
2026年度 後期 1400 1098.5 78.5% 856.5/1100 165/300
2025年度 前期 1800 1428 79.3% 779/1000 543/800
2025年度 後期 1400 1172.5 83.8% 936.5/1100 181/300

後期の最低点は1098.5点/1400点=78.5%(2026年度)。共テ比率がさらに上がる分、相場も上がります。

 

倍率は前期3.9倍|足切りは2年連続なしでした

2026年度・前期の志願者は314名、受験者281名、合格者72名で実質倍率は3.9倍(前年4.1倍)。

年度・日程 募集 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2026 前期 70 314 281 72 3.9倍
2026 後期 23 211 74 25 3.0倍
2025 前期 70 328 291 71 4.1倍
2025 後期 25 513 60 26 2.3倍

第1段階選抜の予告は前期5倍(350名)ですが、2025・2026年度とも志願者が枠内に収まり、実施されていません。共テで多少転んでも出願すれば2次で戦える状態が続いています——ただし上で見たとおり、合格者の共テ最低は74.5%。「出せる」と「受かる」の間には距離があります。

 

後期は募集23名|2026年度は足切りもなし

琉球大医学部は後期日程(募集23名)を持っています。2026年度の志願者は211名で、予告10倍(230名)を下回り、後期でも足切りなし。前年(513名・足切り実施)から志願者が6割減った反動の年でした。

実際に受験したのは74名、合格25名で実質2.96倍。後期の満点は共テ1100点+個別300点=1400点で、共テ比率78.6%。実質「共テの点で決まる入試」です。宮崎の後期(最低83.0%)より相場が一段低い78.5%という点は、共テ8割前後の受験生にとって覚えておく価値があります。

 

入試日程と募集人員|後期は3月12日にあります

琉球大医学部医学科の一般選抜は前期70名・後期23名の2本立てです(2026年度)。

前期は国公立の全国共通日程(2月25日・26日)で、変則はありません。後期は3月12日に実施されました(旺文社・大学受験パスナビ掲載の2026年度実績)。2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)(大学入試センター公表の実施期日)。確定日程は2027年度の選抜要項公表後にこの節を更新します。

 

合格発表は前期3月6日・後期3月20日です

2026年度の合格発表は前期が3月6日、後期が3月20日でした。2027年度の正式な日付は、選抜要項の公表後にここへ追記します。

 

科目と配点|共テ1000点+個別800点の計1800点

前期の満点構成は共通テスト1000点(素点のまま)+個別学力検査800点=1800点。後期は共テ1100点+個別300点=1400点です(2026年度)。

前期個別800点は英語・数学・理科2科目の学科試験に面接を加えた構成です。科目別の配点内訳は、2027年度の募集要項公表後にこの節へ追記します。

 

 

面接の配点は200点|後期は面接の比重が跳ね上がります

面接の配点は200点です。2次試験800点のうち25%を面接が占めます。国公立50校の前期で見ると、この比率の中央値は14%です。

項目 内容 補足
面接の配点(前期) 200点 2次800点の25%
面接の配点(後期) 200点 2次300点の67%
小論文 一般選抜の前期では課しません
提出書類 志願理由書 面接の参考に使われます
第1段階選抜の予告 5倍 面接の前にある関門です

出典:各大学の2027年度(令和9年度)入学者選抜要項をもとに太宰府アカデミー集計(河合塾 Kei-Net の大学別入試科目・配点を機械読み取り。東北大学は大学公式で照合)

後期は面接が2次の67%を占めます。国公立の後期は面接の比重が中央値45%まで上がり、前期の3倍以上になります。学科で挽回できる幅が小さいぶん、後期を受けるなら面接の準備が先に要ります。提出書類は志願理由書です。名前が違えば書く中身も変わります。面接はこの書類を見ながら進むので、書いたことは聞かれる前提で書いておくのが安全です。面接が2次の25%というのは、国公立の前期では上位にあたります(中央値は14%)。学科の1科目に近い重さがあります。面接で何を見られているかは、医学教育モデル・コア・カリキュラムが定める「医師に求められる10の資質・能力」が土台になります。10個のうち純粋な知識はひとつだけで、残りは姿勢・態度・社会性です。あわせて、その大学が公表しているアドミッション・ポリシーを読んでおいてください。配点も形式も年度で変わります。出願の前に、必ず最新の募集要項でご確認ください。

 

追加合格は2026年度に4名|年0〜6名で推移します

琉球大医学部の追加合格(繰上)は2022〜2025年度で計11名(年0〜6名)、2026年度は前期2名・後期2名の計4名。鹿児島と並び、九州・沖縄では追加合格が動く方の大学です。とはいえ年数名の規模。期待値に組み込まず、回ってきたら幸運と考えてください。

ここは私立と仕組みが違います。国公立は補欠者を発表せず、番号も付けません。欠員が出たときだけ電話が来る仕組みで、◯名は実際に連絡が届いた人数です。

私立の補欠が3桁まで回るのとは、まったく別の話だと考えてください。

 

推薦は1浪まで・14名程度|離島・北部枠も

学校推薦型選抜Ⅱ(地域枠)は14名程度(臨時定員認可時。非認可時は6名)で、現役と1浪まで出願できます。対象は沖縄県内の高校の出身者(在学中に県内在住)で、評定は4.3以上。選抜は共テ1100点+小論文200点+面接300点の総合1600点です。

加えて、石垣市・宮古島市・久米島町などの離島地域と本島北部の高校出身者を対象にした離島・北部枠(3名程度)があります。対象地域を絞った枠のため、該当する方には貴重な入口です。推薦人員は1校3名以内。詳細は必ず2027年度要項で確認してください(当塾データはR8ベース)。

 

地域枠と修学資金|離島・北部枠は約1,038万円

沖縄県の修学資金は枠で額が変わります。地域枠が6年間約678万円、離島・北部枠は約1,038万円(県公式・確認度A)。離島・北部枠の額は九州・沖縄8県で最大です(2位は鹿児島の940万円)。

注意点は義務の設計で、規則上の免除勤務は1〜4年と短い一方、地域枠キャリア形成プログラム上は臨床研修を含め9〜12年(うち離島・北部4年)の勤務が組まれています。金額だけで判断せず、卒後の勤務地まで含めて家族で検討してください。地域枠の損得の考え方は地域枠は入りやすいのか|一般枠との差と9年の義務にまとめています。

最後に、なぜここに枠が置かれているのかを国の数字で見ておきます。厚生労働省の医師偏在指標——人口10万対医師数を、地域の年齢構成と医師の年齢・性別で補正した公式の指標です。全国平均255.6に対し、沖縄県は292.1で全国5位、上位16県に入る医師多数県です。 沖縄県は医師が多い側です。指標が高くても枠があるのは、医師が都市部に寄っているためです。都道府県単位で足りている=どこでも足りている、ではありません。

出典:厚生労働省「医師偏在対策について」(第4回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料1・令和7年9月11日)の都道府県別医師偏在指標をもとに太宰府アカデミー集計

 

学費は6年間で約350万円|国立の標準額どおり

学費は国立大学の標準額どおり、入学金28万2,000円+授業料53万5,800円×6年=6年間349万6,800円です。

 

女子の合格率は28.8%|男子28.3%とほぼ同じです

2018年に医学部入試の男女差が問題になって以降、各大学は男女別の合格率を公表しています。琉球大の2025年度入試は、男子28.3%・女子28.8%。差は0.5ポイント。ほぼ横並びです。

区分 受験者数 合格者数 合格率
男子 219名 62名 28.3%
女子 177名 51名 28.8%
合計 396名 113名 28.5%

出典:文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学者選抜実施状況」(2025年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計

1年だけの数字では振れます。3年ぶんを並べます。

年度 男子合格率 女子合格率
最新年 28.3% 28.8% +0.5pt
前年 32.9% 26.4% -6.5pt
前々年 24.8% 29.9% +5.1pt

出典:文部科学省「医学部医学科入学者選抜における男女別合格率」(直近3年)をもとに太宰府アカデミー集計

年によって上下が入れ替わっています。単年の数字で判断しないでください。

入学者で見ると女子は50名・45.0%です。合格率は受験する層によって動くので、この数字は「琉球大が男女どちらを採りやすいか」ではなく「実際にこうなった」という結果として読んでください。

 

進級率と国試合格率|6年で医師になる確率は79.0%

出口の数字です。令和元年度に入学した122名のうち、6年間ストレートで卒業したのは99名=81.1%。第119回医師国家試験の新卒合格率は97.4%と高水準です。掛け合わせた「6年で医師になる確率」は79.0%で、国公立50校中41位です。

琉球大学医学部の6年ストレート卒業率81.1%・国試合格率97.4%・6年で医師になる確率79.0%
出典:文部科学省医学教育課調べ・厚生労働省(令和元年度入学者/第119回医師国家試験)

国試合格率97.4%は今回書いた九州・沖縄8校で最高です。一方で6年ストレート卒業率は81.1%と、5人に1人は6年で卒業していません。国試まで届けば強いが、そこまでの進級は平坦ではない——数字はそう読めます。

指標 数値 備考
6年ストレート進級率 82.0% 令和元年度入学122名中
6年ストレート卒業率 81.1% 卒業99名
新卒 国試合格率 97.4% 第119回(令和7年2月)
6年で医師になる確率 79.0% 国公立50校中41位

全81大学の同じ物差しの順位は「6年でストレートに医師になれる確率」ランキングで公開しています。

 

琉球大のレベルは全81校中73位|国公立50校では48位

「琉球大のレベルはどのくらいか」は、偏差値の数字だけでは答えになりません。全国81校の並びに置くと、位置がはっきりします。2026年度に全統模試を受けて合格した人の平均は62.5。国公立50校中48位・全81校中73位で、全81校で下から数えると9番目にあたります。

全81校順位 大学 合格者平均偏差値 区分別順位
71位 岩手医科大学 62.6 私立24位
71位 福岡大学 62.6 私立24位
73位 琉球大学 62.5 国公立48位
74位 東海大学 62.1 私立26位
75位 埼玉医科大学 61.9 私立27位

出典:河合塾 入試結果調査(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計

上の表は琉球大の前後2校ぶんです。偏差値62.5の前後には岩手医科大学・福岡大学・東海大学・埼玉医科大学が並んでいます。出願で最後まで迷うのは、たいていこの並びの中の大学です。 なおこの平均は一般・推薦・総合型を含む「合格した人たち」の記述模試平均で、合格可能性50%を示すボーダー偏差値とは計算の土台が違います。自分の偏差値と1対1で比べるのではなく、大学同士の位置関係をつかむ物差しとして使ってください。

 

多浪・再受験でも受けられるか|一般に年齢要件なし

一般選抜(前期・後期)に年齢・浪人年数の制限はありません。推薦は1浪まで。2浪以上・再受験の方は一般での挑戦になりますが、共テ比率55.6%・2次の合格者最低64.3%という構造は、記述の全盛期を過ぎても共テの完成度で戦える設計です。

浪人年数別の合格率(大学公表の卒業年度別データ)は、取得でき次第この節に追記します。

 

太宰府アカデミーの視点|琉球大学医学部の受け方

琉球の数字を読み解くカギは、記述48位と共テ81.3%のギャップです。これは「入りやすい大学」の印ではなく、合否の重心が共テ側にあるという印です。福岡の受験生の共テ後の相談でも、80〜82%のゾーンで琉球の名前はよく挙がります。そのとき僕が必ず確認するのは記述ではなく、共テの内訳と2次科目の「守備力」です。2次で6割台半ばを安定して出せるなら、この大学は十分に射程圏です。

使い方の幅も覚えておいてください。前期は2年連続で足切りなし、後期も2026年度は足切りなし(志願211名)。出願のハードルが九州・沖縄で最も低かったのが直近の実態です。ただし2025年度の後期は513名が殺到して足切りが実施されています。宮崎と同じく隔年で振れる大学なので、リサーチの数字を見てから決める柔軟さを残しておくこと。

数学60.6という合格者平均は、数学に伸び悩む受験生への現実的な希望だと思います。全科目を平均的に伸ばせなくても、共テ・英語・理科で組み立てる合格設計が、この大学では実際に機能しています。

 

琉球大学医学部のよくある質問

Q1. 偏差値はどのくらい必要ですか?
A. 河合塾の入試結果調査(2026年度)で、合格者の記述模試平均は62.5(国公立48位)。共通テストの平均は813点=81.3%で、共テ側の水準は中位校並みです。

Q2. 2次が苦手でも戦えますか?
A. 2026年度の合格者の個別最低は514点/800点=64.3%。2次は6割台の「守り」でも、共テで作れていれば残れる設計です。

Q3. 足切りはありますか?
A. 予告は前期5倍・後期10倍ですが、前期は2年連続、後期も2026年度は志願者が枠内で実施されていません(2025年度の後期は実施)。

Q4. 離島・北部枠とは何ですか?
A. 沖縄の離島・本島北部の高校出身者向けの推薦枠(3名程度・1浪まで)。修学資金は約1,038万円と九州・沖縄で最大ですが、卒後は離島・北部を含む長期勤務が組まれています。

 

まとめ|琉球大学医学部を受けるなら押さえる3つ

  • 記述の合格者平均62.5(48位)に対し共テは813点=81.3%。合否の重心は共テにある
  • 2次の合格者最低は64.3%=守り切れば残れる。数60.6が示すとおり、数学弱者の組み立てが実際に機能する大学
  • 前期・後期とも直近は足切りなし、追加合格も年数名動く。推薦は1浪まで、離島・北部枠の修学資金は約1,038万円

九州・沖縄の国公立8校は、同じ物差しで数字をそろえてあります。志望校の並べ替えに使ってください。

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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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