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私立医学部の合格最低点|得点率54〜76%|2027年度入試

2026年10月20日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

過去問を解いて点数が出たとき、いちばん知りたくなるのが「志望校の合格最低点は何割なのか」です。2026年度入試の結果が各大学から出そろったので、この記事を最新の数字に書き直しました。

先に答えを書きます。2026年度入試の一般選抜で、合格最低点の得点率がいちばん高かったのは帝京大の75.7%、いちばん低かったのは川崎医科大の53.8%です。最低点を公表している20校のなかで、必要な得点率は21.9ポイント開きました。残る11校は、合格最低点そのものを公表していません。

この記事を開いた方は、たぶんこんなことを思っています。

− 志望校の合格最低点は何割? 去年より上がったの?

− 1次の最低点と最終の最低点は、どちらを目安にすればいい?

− 地域枠は一般より何点低いの?

− 最低点を公表していない大学(日本医科大・聖マリアンナ医科大・東海大など)は、どう考えればいい?

私立医学部31校の2026年度入試の数字を、大学の公式資料から1校ずつ取り出しました(2026年10月20日時点)。約10年分の推移の画像も、記事の後半に残してあります。

私立医学部の合格最低点|得点率54〜76%|2027年度入試の記事のアイキャッチ画像

この記事の目次

 

 

医学部予備校の寮費はいくら?答えは資料に|太宰府アカデミー(無料)

私立医学部の合格最低点は何割か|2026年度の得点率は公表20校で53.8〜75.7%

結論です。公表している20校の合格最低点の得点率は、中央値で65.3%。7割以上は5校(帝京大・東邦大・大阪医科薬科大・岩手医科大・福岡大)、6割を切るのは7校でした。

点数のままでは比べられません。満点が大学ごとに違うからです(帝京大は300点満点、順天堂大は500点満点、産業医科大は950点満点)。そこで、最低点を満点で割った「得点率」にそろえて、次の節の一覧にしました。読むときの注意は3つあります。

  • 段階が大学ごとに違う:1次の最低点・2次(最終)の最低点・正規合格者の最低点・繰上を含む最低点が混ざっています。一覧の「区分」の列を必ず見てください(詳しくは3節)
  • 得点率は、その年の問題の難しさで動く:同じ大学でも、前の年から10ポイント以上動くことがあります(5節)。大学の難易度を測る数字ではありません。難易度は合格者の平均偏差値で見ます
  • 偏差値の順とは並びません:河合塾のボーダー偏差値(2027年度予想)と得点率を20校で並べても、偏差値が高い大学ほど得点率が低い(高い)という関係は見えませんでした。慶應義塾大は偏差値72.5で得点率59.0%、帝京大は偏差値65.0で75.7%、川崎医科大は偏差値60.0で53.8%です

偏差値で大学を比べたいときは医学部偏差値ランキング2027と私立医学部偏差値ランキング2027が使えます。

 

私立医学部31校の合格最低点一覧|2026年度入試の得点率(公表20校・非公表11校)

31校すべてを並べます。公表している20校は得点率の高い順、公表していない11校はボーダー偏差値の高い順です。「2025年度」の列は、同じ段階どうしで比べられる大学だけ入れました。

私立医学部の合格最低点の得点率一覧(公表20校・2026年度入試)。帝京大75.7%、東邦大73.0%、大阪医科薬科大71.8%が上位、川崎医科大53.8%が最も低い
出典:各大学公表の入試結果(2026年度入試)より太宰府アカデミー作成
大学 区分(最低点の段階) 最低点/満点 得点率 2025年度 出典
帝京大 一般 227点/300点 75.7% 81.7% 大学公式
東邦大 一般(段階の記載なし) 401.5点/550点 73.0% — 大学公式
大阪医科薬科大 一般前期 2次・正規 287点/400点 71.8% 66.8% 大学公式
岩手医科大 一般 一次 247点/350点 70.6% — 大学公式
福岡大 一般(系統別)一次選考 281点/400点 70.3% 70.3% 大学公式
順天堂大 一般A方式 一次 340点/500点 68.0% 70.2% 大学公式
埼玉医科大 一般前期 1次 272点/400点 68.0% 70.0% 大学公式
産業医科大 一般A 合計 642点/950点 67.6% 66.9% 大学公式
兵庫医科大 一般A 4科目型・正規 417.5点/630点 66.3% 61.0% 大学公式
東京医科大 一般 1次 262点/400点 65.5% 65.3% 大学公式
昭和医科大 一般Ⅰ期 一次 260点/400点 65.0% 58.0% 大学公式
北里大 一般 第1次(第2次合格者) 322点/500点 64.4% — 大学公式
金沢医科大 一般前期 第1次選抜 219点/350点 62.6% 62.3% 大学公式
関西医科大 一般前期 正規合格者 296点/500点 59.2% 61.0% 大学公式
慶應義塾大 一般 第1次 295点/500点 59.0% 56.0% 大学公式
日本大 N全学統一 第1期 一次(標準化得点) 235.55点/400点 58.9% 57.6% 大学公式
藤田医科大 一般 学科4科目(最終合格者) 351点/600点 58.5% 56.5% 大学公式
愛知医科大 一般 合格者 291点/500点 58.2% 52.2% 大学公式
東京慈恵会医科大 一般(2次・正規合格者。率のみ公表) 点数は非公表(得点率のみ公表:最高77.3%・最低57.1%) 57.1% 47.0% 大学公式
川崎医科大 一般 一次 188.3点/350点 53.8% 73.9% 大学公式
日本医科大 非公表|令和8年度入試結果のPDFに最低点の記載がない 大学公式
自治医科大 非公表|最低点の記載がない。成績は受験者本人が申請したときだけ開示 大学公式
国際医療福祉大 非公表|最低点は非公表。一次選考合格者の平均得点率だけ公表(一般72.6%・共通テスト利用86.7%) 大学公式
杏林大 非公表|配点も最低点も「非公開」と大学が明記(志願者数・合格者数などは公表) 大学公式
近畿大 非公表|入試データのページに合格最低点の記載がない 大学公式
東北医科薬科大 非公表|入学試験集計表に合格最低点の項目がない 大学公式
東海大 非公表|学科別の合格最低点PDFに医学科の行がない 大学公式
獨協医科大 非公表|結果のPDFに最低点の記載がない(方式ごとの志願・合格の人数のみ) 大学公式
久留米大 非公表|募集人員・志願者数・受験者数・正規合格者数・競争率のみ 大学公式
聖マリアンナ医科大 非公表|「繰上合格者及び点数に関する該当項目は非公表」と大学が明記 大学公式
東京女子医科大 非公表|倍率・配点・出身地別の入学者数のみ(最低点の記載なし) 大学公式

一覧で押さえておきたい点は次のとおりです。東京慈恵会医科大は点数ではなく得点率(最高77.3%・最低57.1%)だけを公表しています。北里大の数字は「第2次試験に合格した人の第1次試験の点数」、藤田医科大は補欠からの繰上・追加合格を含む最終合格者の最低点、日本大は標準化得点(素点ではない)です。東邦大は大学の表に段階の記載がなく、満点も2025年度の500点から550点に変わっているため、前年とは並べていません。岩手医科大も、前年の数字が資料で食い違うため並べていません。

 

合格最低点の中身は大学ごとに違う|1次と最終・正規と繰上・科目別を読み分ける

同じ「合格最低点」でも、誰の点数なのかが大学ごとに違います。表に出てこない読み方を3つ書きます。

1次の最低点と最終の最低点は、得点率ではほぼ同じ|差は3.2ポイント以内

大学(2026年度) 1次の最低点/満点(得点率) 2次の最低点/満点(得点率) 差(ポイント)
岩手医科大 247/350(70.6%) 283.5/400(70.9%) +0.3
東京医科大 262/400(65.5%) 326/500(65.2%) −0.3
日本大 235.55/400(58.9%) 322.7/550(58.7%) −0.2
北里大 322/500(64.4%) 473/700(67.6%) +3.2

1次と2次の両方を公表している4校で、得点率の差は最大でも3.2ポイントです(北里大が+3.2、岩手医科大が+0.3、東京医科大が−0.3、日本大が−0.2)。1次の最低点しか出さない大学でも、その得点率は最終の最低点の目安として大きくは外れない——この4校では、そう読めます。ただし4校・1年分の話なので、ほかの大学に当てはめないでください。日本大の2次は、大学の注記で「1次の点数に2次の点数を合算」した点数です。

正規合格と繰上合格で最低点が違う|大阪医科薬科大は前期で17点下の270点まで

区分(2026年度) 1次 2次・正規合格 繰上合格候補者 入学者 繰上合格者数
一般前期 287点 287点 270点 277点 44人
一般後期 276点 282点 276点 280点 2人
共通テスト利用 599点 613点 599点 599点 21人

大阪医科薬科大は、最低点を「1次/2次の正規合格/繰上合格候補者/入学者」の4段階に分けて公表する数少ない大学です。前期の正規合格の最低点は287点(満点400点・71.8%)ですが、繰上合格候補者は270点(67.5%)まで入っています。差は17点、得点率で4.3ポイントです。

入学した人の最低点は、どの区分でも正規合格の最低点より低くなっています(前期−10点・後期−2点・共通テスト利用−14点)。繰上で入る人が最低点を押し下げるためです。正規合格の最低点だけを見ていると、実際に入学した人の最低ラインより高い目標を置くことになります。

このほか、最低点が誰の点数かは大学ごとに次のように違います。北里大は「最高点・最低点は第2次試験合格者の第1次試験の結果で、繰上合格者を含まない」、藤田医科大は「合格者=最終合格者(補欠からの繰上・追加合格を含む)」、関西医科大は共通テスト利用と併用試験が「合格者」で、一般選抜と地域枠が「正規合格者」、兵庫医科大はすべて「正規合格者」です。繰上合格の人数は私立医学部31校の受験情報にまとめています。

産業医科大は科目別まで公表|小論文の最低点は3〜5割台

区分 科目 2024年度 2025年度 2026年度
一般選抜A 合計 68.7% 66.9% 67.6%
一般選抜A 小論文(50点) 38.0% 38.0% 34.0%
一般選抜B 合計 77.1% 70.9% 70.0%
一般選抜B 小論文(50点) 56.0% 46.0% 48.0%
一般選抜C 合計 82.3% 86.4% 84.2%
一般選抜C 小論文(50点) 48.0% 58.0% 52.0%

産業医科大は、共通テスト・個別学力検査・小論文の3つに分けて、最低点と得点率を公表しています。2026年度の一般選抜Aは合計642点/950点(67.6%)で、内訳は共通テスト204点/300点(68.0%)、個別学力検査364点/600点(60.7%)、小論文は17点/50点(34.0%)でした。

小論文の最低点は3年間で、Aが34〜38%、Bが46〜56%、Cが48〜58%と、合計の得点率とは別の動きをしています(Bの合計は77.1%→70.9%→70.0%、小論文は56.0%→46.0%→48.0%)。ただし科目ごとの最低点は、同じ1人の点数とは限りません。足し算で自分の合格ラインを作らず、科目ごとの目安として使ってください。

 

地域枠の最低点は一般より低いか|2026年度は帝京大の群馬枠だけが一般を上回った

地域枠を別の行で公表している大学を、同じ大学・同じ段階の一般と並べました(差は得点率のポイント)。

地域枠と一般の合格最低点の差(2026年度入試)。帝京大の群馬枠だけが一般を上回り、昭和医科大は新潟・山梨・長野で12ポイント前後低い
出典:各大学公表の入試結果(2026年度入試)より太宰府アカデミー作成
大学(2026年度) 地域枠 一般の最低点(得点率) 地域枠の最低点(得点率) 差(ポイント)
帝京大 福島枠 227点(75.7%) 216点(72.0%) −3.7
帝京大 千葉枠 227点(75.7%) 220点(73.3%) −2.4
帝京大 静岡枠 227点(75.7%) 208点(69.3%) −6.4
帝京大 茨城枠 227点(75.7%) 216点(72.0%) −3.7
帝京大 新潟枠 227点(75.7%) 222点(74.0%) −1.7
帝京大 群馬枠 227点(75.7%) 238点(79.3%) +3.6
昭和医科大 新潟県(一次) 260点(65.0%) 211点(52.8%) −12.2
昭和医科大 静岡県(一次) 260点(65.0%) 226点(56.5%) −8.5
昭和医科大 茨城県(一次) 260点(65.0%) 240点(60.0%) −5.0
昭和医科大 山梨県(一次) 260点(65.0%) 209点(52.3%) −12.7
昭和医科大 長野県(一次) 260点(65.0%) 212点(53.0%) −12.0
順天堂大 地域枠選抜(7自治体) 340点(68.0%) 274〜311点(54.8〜62.2%) −13.2〜−5.8
関西医科大 大阪府枠 296点(59.2%) 280点(56.0%) −3.2
関西医科大 静岡県枠 296点(59.2%) 258点(51.6%) −7.6
岩手医科大 地域枠CD 一次 247点(70.6%) 221点(63.1%) −7.5
岩手医科大 地域枠CD 二次 283.5点(70.9%) 282点(70.5%) −0.4

表の15組(帝京大6・昭和医科大5・関西医科大2・岩手医科大2)のうち、地域枠のほうが一般より高かったのは帝京大の群馬枠の1組だけでした(238点/300点=79.3%、一般は227点=75.7%で、11点上)。残る14組は地域枠のほうが低く、昭和医科大は新潟県・山梨県・長野県で12ポイント前後(48〜51点)低くなっています。順天堂大も、地域枠選抜(7自治体)の54.8〜62.2%(274〜311点)が、一般A方式の68.0%(340点)より29〜66点低い範囲です。

同じ大学でも、段階で差が変わります。岩手医科大の地域枠CDは、一次では一般より26点低い(−7.5ポイント)のに、二次では1.5点しか違いません(−0.4ポイント)。帝京大は県ごとの枠が1〜2名と少なく、最低点が208点(静岡枠)から238点(群馬枠)まで、30点の幅があります。定員が少ない枠は、最低点のぶれが大きくなりやすい、と覚えておくといいです。

学校推薦型は、一般選抜と逆向きの組があります。

大学(2026年度・学校推薦型) 比べる区分 地域枠 一般公募の最低点 地域枠の最低点 差(ポイント)
東京医科大 一般公募 茨城県地域枠 113点/172点(65.7%) 108点/172点(62.8%) −2.9
東京医科大 一般公募 新潟県地域枠 113点/172点(65.7%) 119点/172点(69.2%) +3.5
東京医科大 一般公募 埼玉県地域枠 113点/172点(65.7%) 110点/172点(64.0%) −1.7
東京医科大 一般公募 群馬県地域枠 113点/172点(65.7%) 119点/172点(69.2%) +3.5
兵庫医科大 一般公募制 地域指定制 317点/430点(73.7%) 325.5点/430点(75.7%) +2.0

東京医科大の新潟県枠・群馬県枠は一般公募より6点(3.5ポイント)高く、兵庫医科大の地域指定制も一般公募制より8.5点(2.0ポイント)高い結果でした。地域枠は、一般選抜では最低点が低く、推薦では高い組もあります。「地域枠は入りやすい」と一括りにせず、出したい枠の数字を見てください。年度をまたいだ36組の比較は医学部の地域枠は入りやすい?合格最低点を36組で比較、制度のしくみは医学部の地域枠とは?にあります。

 

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2025年度からの動き|川崎医科大は−20.1ポイント・慈恵は+10.1ポイント、大学ごとにばらばら

同じ段階で2025年度と比べられる17校の得点率の差です。

合格最低点の得点率の前年差(2025→2026年度)。東京慈恵会医科大+10.1ポイント、川崎医科大−20.1ポイント
出典:各大学公表の入試結果(2025・2026年度入試)より太宰府アカデミー作成
大学(同じ段階どうし) 2025年度の得点率 2026年度の得点率 差(ポイント)
東京慈恵会医科大 47.0% 57.1% +10.1
昭和医科大 58.0% 65.0% +7.0
愛知医科大 52.2% 58.2% +6.0
兵庫医科大 61.0% 66.3% +5.3
大阪医科薬科大 66.8% 71.8% +5.0
慶應義塾大 56.0% 59.0% +3.0
藤田医科大 56.5% 58.5% +2.0
日本大 57.6% 58.9% +1.3
産業医科大 66.9% 67.6% +0.7
金沢医科大 62.3% 62.6% +0.3
東京医科大 65.3% 65.5% +0.2
福岡大 70.3% 70.3% 0.0
関西医科大 61.0% 59.2% −1.8
埼玉医科大 70.0% 68.0% −2.0
順天堂大 70.2% 68.0% −2.2
帝京大 81.7% 75.7% −6.0
川崎医科大 73.9% 53.8% −20.1

17校のうち、上がったのは9校、下がったのは5校、ほぼ同じ(±0.4ポイント以内)が3校でした。いちばん上がったのは東京慈恵会医科大の+10.1ポイント(47.0%→57.1%)、いちばん下がったのは川崎医科大の−20.1ポイント(73.9%→53.8%)です。川崎医科大の一次の最低点は、2024年度223.5点・2025年度258.5点・2026年度188.3点(いずれも350点満点)と、3年のなかでも大きく動きました。

ここから「試験が難しくなった」「受験者が増えた」などの原因は書けません。1年分の差には、問題・受験者・合格者数の調整などが重なるからです。確かに言えるのは、前の年の得点率が、翌年の目安にならない大学があるということです。

5年分で見ると|幅がいちばん大きいのは川崎医科大の20.1ポイント

大学 区分 2022 2023 2024 2025 2026 幅(pt)
川崎医科大 一般 一次 59.6% 58.9% 63.9% 73.9% 53.8% 20.1
帝京大 一般 67.3% 70.3% 72.3% 81.7% 75.7% 14.4
埼玉医科大 前期 1次 61.3% 61.3% 57.3% 70.0% 68.0% 12.7
東京慈恵会医科大 一般 2次正規 51.8% 49.5% 49.0% 47.0% 57.1% 10.1
藤田医科大 前期→一般 61.0% 51.5% 55.7% 56.5% 58.5% 9.5
福岡大 一般 一次 61.5% 62.5% 67.3% 70.3% 70.3% 8.8
大阪医科薬科大 前期 2次正規 63.8% 63.0% 65.0% 66.8% 71.8% 8.8
東京医科大 一般 1次 68.3% 60.0% 67.5% 65.3% 65.5% 8.3
関西医科大 前期 2次正規 62.5% 63.5% 67.3% 61.0% 59.2% 8.1
愛知医科大 一般 56.2% 50.2% 57.6% 52.2% 58.2% 8.0
慶應義塾大 一般 1次 61.6% 63.0% 63.8% 56.0% 59.0% 7.8
昭和医科大 Ⅰ期 一次 57.5% 57.8% 60.0% 58.0% 65.0% 7.5
順天堂大 A方式 一次 62.8% 65.6% 67.6% 70.2% 68.0% 7.4
金沢医科大 前期 第1次 57.6% 61.1% 59.4% 62.3% 62.6% 5.0

2022〜2026年度の5年間で、最高と最低の差がいちばん大きいのは川崎医科大の20.1ポイント(53.8〜73.9%)、次が帝京大の14.4ポイント(67.3〜81.7%)、埼玉医科大の12.7ポイント(57.3〜70.0%)でした。いちばん安定しているのは金沢医科大の5.0ポイント(57.6〜62.6%)です。福岡大は3年連続で上がったあと2026年度は同じ(61.5%→70.3%→70.3%)、大阪医科薬科大は2024年度から3年連続で上がっています(63.0%→71.8%)。

約10年分・最大14年分の推移を表で見たい方は、全私立大学医学部の合格最低点まとめ(最大14年分)をどうぞ。この記事の後半にも、2024年度までの画像を各校ごとに残してあります。

 

合格最低点を公表していない11校|2026年度に出ているデータと、代わりに見る数字

次の11校は、2026年度の合格最低点そのものを公表していません。大学が何を公表しているかと、河合塾のボーダー偏差値(2027年度予想)を並べます。

大学 2026年度に大学が公表している入試データ ボーダー偏差値
日本医科大 令和8年度入試結果のPDFに最低点の記載がない 70.0
自治医科大 最低点の記載がない。成績は受験者本人が申請したときだけ開示 67.5
国際医療福祉大 最低点は非公表。一次選考合格者の平均得点率だけ公表(一般72.6%・共通テスト利用86.7%) 67.5
杏林大 配点も最低点も「非公開」と大学が明記(志願者数・合格者数などは公表) 65.0
近畿大 入試データのページに合格最低点の記載がない 65.0
東北医科薬科大 入学試験集計表に合格最低点の項目がない 65.0
東海大 学科別の合格最低点PDFに医学科の行がない 65.0
獨協医科大 結果のPDFに最低点の記載がない(方式ごとの志願・合格の人数のみ) 62.5
久留米大 募集人員・志願者数・受験者数・正規合格者数・競争率のみ 62.5
聖マリアンナ医科大 「繰上合格者及び点数に関する該当項目は非公表」と大学が明記 62.5
東京女子医科大 倍率・配点・出身地別の入学者数のみ(最低点の記載なし) 60.0

「公表していない」ことは、検索では見つからないだけでなく、大学の資料にも載っていないということです。代わりに使える数字を3つ書きます。

  • 大学が出している別の数字を使う:国際医療福祉大は、一次選考に合格した人の平均得点率(一般72.6%・共通テスト利用86.7%)を公表しています。平均なので最低点ではありませんが、目標の置き場所の参考になります
  • 成績開示の制度を使う:自治医科大は成績を本人が申請したときだけ開示します。日本医科大にも1次試験成績の開示制度があります。2022年度入試の調査では、聖マリアンナ医科大が成績開示で本人に合格最低点まで伝えていました。実施の有無や内容は年ごとに変わるので、受ける年の大学の案内で確かめてください
  • 偏差値の近い公表校の得点率は、あくまで参考にとどめる:上のとおり、偏差値と得点率には一貫した関係がありません。同じ偏差値帯の公表校(たとえば偏差値65.0は帝京大75.7%・産業医科大67.6%・日本大58.9%・藤田医科大58.5%・愛知医科大58.2%)でも、得点率は17.5ポイント開きます

2025年度までの推移が見たい大学は、後半の画像で2024年度までを確認できます(久留米大・聖マリアンナ医科大・東海大など)。

 

各校の約10年分の推移|2024年度までの画像(大学別の入試情報つき)

ここから下は、旧版から残した各校の合格最低点の推移(約10年分)の画像です。2024年度までの値で、2025・2026年度は上の表をご覧ください。大学名の下のリンクから、各校の入試情報(配点・実質倍率・繰上合格・合格最低点)のページに進めます。

全私立医学部の合格最低点まとめ(2024年度版・4枚)

2024年度の全私立医学部の合格最低点まとめ(Part1)
2024年度の全私立医学部の合格最低点まとめ(Part2)
2024年度の全私立医学部の合格最低点まとめ(Part3)
2024年度の全私立医学部の合格最低点まとめ(Part4)

岩手医科大学 合格最低点(2019〜2024年度)

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埼玉医科大学 合格最低点(2013〜2024年度)

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国際医療福祉大学 合格最低点(2017〜2024年度)

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慶應義塾大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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順天堂大学 合格最低点(2022〜2024年度)

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昭和医科大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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帝京大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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東京医科大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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東京慈恵会医科大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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東京女子医科大学 合格最低点(2014〜2024年度)

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東邦大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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日本大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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北里大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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聖マリアンナ医科大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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聖マリアンナ医科大学医学部の合格最低点の推移(2012〜2024年度・一般選抜などの約10年分)

東海大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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東海大学医学部の合格最低点の推移(2012〜2024年度・一般選抜などの約10年分)

金沢医科大学 合格最低点(2014〜2024年度)

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愛知医科大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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愛知医科大学医学部の合格最低点の推移(2012〜2024年度・一般選抜などの約10年分)

藤田医科大学 合格最低点(2015〜2024年度)

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大阪医科薬科大学 合格最低点(2014〜2024年度)

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関西医科大学 合格最低点(2014〜2024年度)

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関西医科大学医学部の合格最低点の推移(2014〜2024年度・一般選抜などの約10年分)

近畿大学 合格最低点(2015〜2024年度)

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近畿大学医学部の合格最低点の推移(2015〜2024年度・一般選抜などの約10年分)

兵庫医科大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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兵庫医科大学医学部の合格最低点の推移(2012〜2024年度・一般選抜などの約10年分)

川崎医科大学 合格最低点(2014〜2024年度)

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川崎医科大学医学部の合格最低点の推移(2014〜2024年度・一般選抜などの約10年分)

久留米大学 合格最低点(2011〜2024年度)

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久留米大学医学部の合格最低点の推移(2011〜2024年度・一般選抜などの約10年分)

産業医科大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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産業医科大学医学部の合格最低点の推移(2012〜2024年度・一般選抜などの約10年分)

福岡大学 合格最低点(2012〜2024年度)

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福岡大学医学部の合格最低点の推移(2012〜2024年度・一般選抜などの約10年分)

 

太宰府アカデミーの視点|合格最低点は「目標点」ではなく「過去問の点数を置く物差し」

過去問を解いたあと、「去年の合格最低点に届いた・届かなかった」だけで一喜一憂している生徒を、僕は何人も見てきました。でも今回の数字を並べてみて、その見方は危ういと感じています。

理由は、同じ大学の最低点でも年によってこれだけ動くからです。帝京大は5年間で67.3〜81.7%、川崎医科大は53.8〜73.9%。前の年の最低点をそのまま目標にすると、翌年は10ポイント以上ずれることがあります。最低点は「合格した人の中のいちばん下」の点数で、あなたが取るべき点数ではありません。

そこで、僕は次の使い方をすすめています。① 志望校の過去数年分の得点率を並べて、「最低ライン」ではなく「範囲」として見る。② 過去問の得点率が、その範囲の上側に入るかを見る。③ 1次・2次・正規・繰上のどの段階の数字かを、大学ごとに確かめてから比べる。

もう一つ。最低点を公表していない11校があるからといって、そこが「見えない大学」というわけではありません。大学が出している人数(志願者・受験者・合格者)、配点、成績開示の制度は、どの大学にもあります。数字が少ない大学ほど、公表されている数字を一つ残らず拾ってください。

最後に、得点率だけで大学の難しさを決めないでください。今回、偏差値の高い大学が得点率でも高い、という並びにはなりませんでした。得点率は「その年の問題で、合格した人がどれだけ取れたか」の記録で、あなたの志望校選びの順位表ではありません。

 

私立医学部の合格最低点についてよくある質問

Q. 私立医学部の合格最低点は何割ですか?
A. 2026年度入試の一般選抜で、最低点を公表している20校の得点率は53.8%(川崎医科大)〜75.7%(帝京大)、中央値は65.3%です。ただし1次・2次・正規など段階が大学ごとに違うので、一覧の区分の列も合わせて見てください。

Q. 合格最低点を公表していない私立医学部はどこですか?
A. 2026年度は、杏林大・獨協医科大・近畿大・久留米大・自治医科大・東北医科薬科大・国際医療福祉大・東京女子医科大・聖マリアンナ医科大・東海大・日本医科大の11校です。国際医療福祉大は一次選考合格者の平均得点率だけ公表しています。

Q. 合格最低点と合格者平均点は違いますか?
A. 違います。最低点は合格者のなかのいちばん低い点数で、平均点は合格者全体の平均です。愛知医科大の一般選抜(500点満点)は、最高407点・最低291点・平均315.8点でした。

Q. 地域枠の合格最低点は一般より低いですか?
A. 2026年度に比べられた15組のうち、地域枠のほうが高かったのは帝京大の群馬枠1組だけでした。ただし学校推薦型では、東京医科大や兵庫医科大のように地域枠のほうが高い組もあります。

Q. 2027年度入試の合格最低点はいつわかりますか?
A. 2027年度入試の結果は、入試が終わったあと2027年の春以降に各大学が公表します。公表の時期は大学ごとに違い、この記事の数字も2026年度入試の結果が出た4月〜10月に順に集めたものです。

 

まとめ|私立医学部の合格最低点で押さえる5点

  • 2026年度入試の一般選抜の合格最低点は、公表20校で得点率53.8〜75.7%(中央値65.3%)。帝京大が最高、川崎医科大が最低
  • 31校のうち11校は最低点を公表していない。日本大は2026年度分が公表された
  • 1次と2次は得点率でほぼ同じ(差3.2ポイント以内)。ただし正規と繰上では最低点が違い、大阪医科薬科大は前期で17点差
  • 地域枠は一般選抜では低く、推薦では高い組もある。2026年度に一般を上回ったのは帝京大の群馬枠だけ
  • 前年の得点率は目安にならない大学がある。5年の幅は川崎医科大20.1ポイント・帝京大14.4ポイント

 

あわせて読みたい

合格最低点は、過去問の点数を置くための物差しです。受ける年の募集要項と、大学が公表する最新の結果で、必ず確かめてください。

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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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