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2027年度 私立医学部 入試日程カレンダー|2月4日に同じ学力層の6校が重なる年

2026年08月05日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

2027年度(2027年春入学)の私立医学部一般選抜、その日程がほぼ出そろいました。毎年この時期に作っている入試日程カレンダーの2027年度・速報版をお届けします。

今年のカレンダーを完成させたとき、正直に言って手が止まりました。これは受験生にとって、めったにない年になります。

理由は一つです。学力層のよく似た大学が、同じ日に固まりました。とくに2月4日は、偏差値62.5〜65.0の6校が一斉に一次試験を行います。受験生はそのうち1校しか受けられません。ということは——同じ層を志望していた受験生が、6つに分かれるということです。

この記事では、カレンダーそのものに加えて、次の疑問に数字で答えます。

− なぜ今年は受験生に有利なのか?

− 2月4日と2月14日に何が起きているのか?

− 福岡会場で受けられるのは何校か?

− この日程をどう使えばいいのか?

 

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2027年度 私立医学部の入試日程カレンダー(一般選抜)

まず全体像です。当校が毎年作成しているカレンダーの2027年度版(2026年8月5日時点・速報版)です。

2027年度 私立大学医学部 一般入試の試験日程カレンダー。黄色が一次試験、オレンジが昨年度から大きく変わった一次試験、白が二次試験、赤字は福岡会場で受験できる大学
出典:各大学公表の入試日程をもとに太宰府アカデミー集計(2026年8月5日時点・速報版)

色の見方はシンプルです。黄色が一次試験、オレンジが一次試験のうち昨年度から大きく変わったもの、白が二次試験(②)、緑が共通テストと国公立大学。そして大学名が赤字になっているのは、一次試験を福岡会場で受けられる大学です。九州の受験生にとっては、この赤字がそのまま「移動せずに受けられる大学」の一覧になります。

日付 一次試験を行う大学 校数
1/21 帝京 1校
1/22 帝京 1校
1/23 帝京 1校
1/25 自治医国際医 2校
1/26 自治医※ 1校
1/31 近畿 1校
2/1 女子医/日本/日本医/川崎医/久留米 5校
2/2 杏林/北里/東海関西医福岡 5校
2/3 岩手医/順天堂/東海金沢医 4校
2/4 東北医/埼玉医/聖マリ/金沢医/藤田医/兵庫医 6校
2/5 昭和医 1校
2/6 東京医 1校
2/7 東邦 1校
2/9 慶應/愛知医 2校
2/10 大阪医 1校
2/11 慈恵医 1校
2/12 獨協医 1校
2/13 獨協医 1校
2/14 産業医 1校

赤字は一次試験を福岡会場で受けられる大学(自治医科は福岡県で出願した場合)。帝京(3日間)・東海・金沢医科は試験日を選べる方式のため複数の日に並びます。自治医科の1/26(※)は、1/25の学力試験に及第した人だけが受ける面接です

 

2月4日は偏差値62.5〜65.0の6校が重なる|1校しか受けられない

今年のカレンダーで、いちばん見てほしいのが2月4日です。この日に一次試験を行うのは東北医科薬科/埼玉医科/聖マリアンナ医科/金沢医科/藤田医科/兵庫医科の6校。それぞれの偏差値を並べると、こうなります。

2027年度2月4日に一次試験が重なる6校の偏差値。東北医科薬科と藤田医科が65.0、埼玉医科・聖マリアンナ・金沢医科・兵庫医科が62.5で幅は2.5
出典:入試日程は各大学公表資料、偏差値は河合塾 全統模試(2027年度予想値)をもとに太宰府アカデミー集計

62.5から65.0まで、幅にしてわずか2.5。受験生から見れば「どれも自分の勝負校」という6校が、同じ日に並んだことになります。ふだんなら3校も4校も出願していた層が、今年はこの日、1校を選ばなければなりません。

2月1日から4日までの4日間を、偏差値の幅で並べ直すと、この日の特殊さがよく分かります。

日付 一次試験を行う大学(偏差値) 偏差値の幅
2/1 東京女子医科60.0/日本65.0/日本医科70.0/川崎医科60.0/久留米62.5 60.0〜70.0
2/2 杏林65.0/北里62.5/東海65.0/関西医科67.5/福岡62.5 62.5〜67.5
2/3 岩手医科62.5/順天堂70.0/東海65.0/金沢医科62.5 62.5〜70.0
2/4 東北医科薬科65.0/埼玉医科62.5/聖マリアンナ医科62.5/金沢医科62.5/藤田医科65.0/兵庫医科62.5 62.5〜65.0

2月1日は60.0〜70.0、2月3日は62.5〜70.0と幅があり、学力層の違う大学が混ざっています。ところが2月4日だけは2.5の幅に6校。ここまできれいに層がそろった日は、当校が日程表を作り続けてきた中でも記憶にありません。

 

2月14日は二次11校+産業医科の一次|受験生が最も分かれる日

もう一つの山が2月14日です。この日は二次試験(面接等)が11校、そこに産業医科大学の一次試験まで重なります。

2027年度は2月14日に二次試験が11校集中し、同じ日に産業医科大学の一次試験も行われることを示す横棒グラフ
出典:各大学公表の入試日程をもとに太宰府アカデミー集計(2027年度・速報版)

二次試験は、一次に合格した人だけが呼ばれる場です。つまり複数校の一次に受かるほど、この日に「行けない大学」が出てくる。前後の2月13日(二次8校+獨協医科の一次)、2月15日(二次5校)と合わせると、3日間で二次が24校分ひしめきます。

日付 二次試験(面接等)を行う大学 同日の一次試験
2/13 岩手医科/昭和医科/東京医科/北里/聖マリアンナ医科/東海/久留米/東京女子医科 獨協医科
2/14 埼玉医科/昭和医科/東京医科/北里/聖マリアンナ医科/東海/順天堂/東京女子医科/藤田医科/近畿/福岡 産業医科
2/15 東邦/北里/順天堂/東京女子医科/藤田医科

※二次試験日を複数設定している大学は、それぞれの日に計上しています

一次で複数受かった受験生が、二次のどれかを辞退する。これは大学の側から見れば、繰上合格を出さざるを得ない状況が生まれるということです。正規で決まらなくても、例年以上に3月の可能性が残る年になるはずです。

 

1月の一次試験は9校から4校へ|2026年度との比較

ここまでの集中が起きた理由は、1月にあります。2026年度、1月中に一次試験を実施していたのは9校でした(兵庫医・国際医・岩手医・帝京・愛知医・東北医・自治医・近畿・関西医)。それが2027年度は4校だけになります。

1月に一次試験を行う私立医学部は2026年度9校から2027年度4校へ減り、2月1日〜4日には18校が集中することを示す横棒グラフ
出典:各大学公表の入試日程をもとに太宰府アカデミー集計(2026・2027年度)

残ったのは国際医・帝京・自治医・近畿の4校です。国の大学入学者選抜実施要項では、個別学力検査の期日は2月1日から3月25日までとされており、1月中の実施はこの原則の外にあります。近年その見直しが進み、2027年度でいっきに整理された、という流れです。

1月から押し出された大学は、2月に行き場を探しました。その結果が2月1日〜4日への集中です。

期間 2026年度 2027年度 増減
1月に一次試験 9校 4校 −5校
2月1日〜4日に一次試験 13校 18校 +5校

※一次試験を複数日設定している大学(帝京・東海・金沢医科など)は1校として集計しています

大学ごとの移動を日数で並べると、こうなります。最大は愛知医科の20日(1月20日→2月9日)。岩手医科が13日、東北医科薬科が11日、兵庫医科が7日。逆に前倒しは埼玉医科だけ(2月8日→2月4日)で、この4日の前倒しが、2月4日の6校集中を完成させました。

大学 2026年度 2027年度 動いた日数
愛知医科 1/20 2/9 +20日
岩手医科 1/21 2/3 +13日
東北医科薬科 1/24 2/4 +11日
兵庫医科 1/28 2/4 +7日
近畿 1/25 1/31 +6日
産業医科 2/8 2/14 +6日
関西医科 1/31 2/2 +2日
埼玉医科 2/8 2/4 -4日

比較のため、2026年度のカレンダーも載せておきます。1月の欄がどれだけ埋まっていたか、見比べてみてください。

2026年度 私立大学医学部 一般入試の試験日程カレンダー。1月20日から31日に9校の一次試験が並んでいた前年度の日程
出典:各大学公表の入試日程をもとに太宰府アカデミー集計(2026年度・比較用)

1月に受けられる大学が減ったことは、「本番に慣れてから2月に臨む」という組み立てが取りにくくなったという意味では確かにマイナスです。ただし今年に限っては、それを補って余りあるものが2月にあります。

日付 一次試験を行う大学 校数
1/20 愛知医 1校
1/21 岩手医国際医 2校
1/22 帝京⑴ 1校
1/23 帝京⑵ 1校
1/24 帝京⑶/東北医 2校
1/25 近畿 1校
1/26 自治医 1校
1/27 自治医※ 1校
1/28 兵庫医 1校
1/31 関西医 1校
2/1 女子医/日本/川崎医/久留米 4校
2/2 杏林/日本医東海⑴福岡 4校
2/3 順天堂/北里/東海⑵金沢医⑴ 4校
2/4 東京医/藤田医/金沢医⑵ 3校
2/5 聖マリ 1校
2/6 昭和医 1校
2/7 東邦 1校
2/8 埼玉医/産業医※ 2校
2/9 慶應 1校
2/10 大阪医 1校
2/11 獨協医⑴/慈恵医 2校
2/12 獨協医⑵ 1校

 

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福岡会場で受けられるのは13大学|九州の受験生の戦い方

ここからは、当校の生徒たちに直結する話です。一次試験を福岡会場で受けられるのは13大学あります(後期を含めると延べ14日程)。

日付 福岡会場で受けられる大学
1/25 国際医療福祉/自治医科(学力試験)
1/26 自治医科(面接)
1/31 近畿
2/1 日本/久留米
2/2 東海/関西医科/福岡
2/3 岩手医科/東海/金沢医科
2/4 金沢医科/兵庫医科
2/9 愛知医科
2/14 産業医科
3/8 久留米(後期)

※東海・金沢医科は試験日を選べる方式のため2日に登場します

この13校のうち8校が2月1日〜4日に集中しています。日本・久留米(2月1日)、東海・関西医科・福岡(2月2日)、岩手医科・東海・金沢医科(2月3日)、金沢医科・兵庫医科(2月4日)。

九州の受験生は、移動なしで4日間に最大4校を受けられます。宿泊費も移動の消耗もなく、自宅から通って4連戦できる——これは福岡にいることの、そのまま利点です。地元の久留米(2月1日)と福岡(2月2日)が連日で並ぶのも例年どおりで、九州勢の入試はこの2日から始まります。

その前の1月にも、国際医療福祉と自治医科(1月25日)、近畿(1月31日)は福岡で受けられます。自治医科は一次試験を都道府県ごとに行うため、福岡県で出願すれば学力試験(1月25日)も面接(1月26日・学力試験の及第者のみ)も福岡市内で受けられます。ただし1月25日は国際医療福祉の一次と同じ日なので、福岡で受けられるのはどちらか一方です。

 

この日程をどう使うか|出願と当日の動き方

チャンスの年だからこそ、組み方で差がつきます。現実的な注意点を3つ挙げます。

1つ目は、2月4日の1校をどう選ぶかです。6校が同じ層で並ぶ以上、ここは「受かりやすそうな大学」ではなく「自分の得点源が生きる大学」で選んでください。同じ偏差値帯でも、科目配点も出題傾向も違います。過去問を1年分ずつ解いて、手応えのあった1校に賭ける——それがこの日の正しい決め方です。

2つ目は、一次と二次が背中合わせで来ることです。日程が詰まった今年は、一次試験を受けたその日の夕方に移動して、翌朝は別の大学の二次試験——という動き方が普通に起こります。たとえば2月13日は獨協医科の一次と8校の二次が同じ日で、翌14日には産業医科の一次と11校の二次が待っています。二次は面接や小論文で、疲れや身なりがそのまま伝わる場です。移動のあとにそれをやる前提で、宿と移動手段は出願を決めた時点で押さえておいてください。福岡会場で受けられる大学を選べば、この負担はまるごと消えます。

3つ目は、共通テスト利用と年内入試を併走させることです。一般の日程がこれだけ詰まると、共通テスト利用方式の価値が上がります。1月16日・17日の共通テスト1回で複数校に出願できるからです。11月から12月の学校推薦型・総合型選抜も同じで、久留米のように評定基準を設けず併願できる年内入試は、2月の混雑を避ける現実的な手段になります。

 

後期日程は3月10日まで|2月28日からの第2ラウンド

前期で決まらなくても、入試はまだ続きます。2027年度の後期・2期の一次試験は次のとおりです。

日付 後期・2期などの一次試験
2/23 東邦(統一)
2/28 埼玉医科・日本医科・近畿
3/2 聖マリアンナ医科
3/4 日本(2期)・金沢医科
3/6 昭和医科Ⅱ期・関西医科
3/8 獨協医科・久留米
3/10 大阪医科薬科

後期は募集人員が少なく、倍率も高くなります。ただし久留米の後期(3月8日)は福岡会場で受けられます。国公立の後期(3月12日・13日)とも日程がずれているので、国公立志望の受験生にとっても選択肢に入ります。

 

太宰府アカデミーの視点|なぜ今年がチャンスなのか

もう一度、2月4日の6校を思い出してください。偏差値62.5〜65.0の6校が同じ日に並ぶ。この配置で得をするのは、受験生だけです。

大学の側で考えると、同じ学力層の大学と日程が重なって嬉しいことは一つもありません。受験生はどちらか一方しか選べないので、志願者はそのぶん分かれます。志願者が分かれれば受験料収入は減り、集まる受験生の層も薄くなる。単独日程なら全員に来てもらえたはずの層を、6校で取り合うことになるからです。

だから僕は、この配置が来年以降も続くとは考えていません。各大学が日程を調整すれば、来年はまた散らばるはずです。1月入試という逃げ場がなくなった移行期の、今年だけの並びだと見ています。

では受験生にとって何が起きるか。各大学の志願者が減れば、実質倍率は下がります。合格最低点も、例年より下振れする可能性があります。2月14日の二次集中も同じで、一次に複数受かった人が二次を辞退すれば、繰上合格が例年より回りやすくなる。入口も出口も、受験生の側に開く年だと考えています。

もちろん、日程が有利だからといって受かるわけではありません。学力が届いていなければ、倍率が下がっても結果は変わらない。ただ、「あと少し」で涙をのんできた受験生にとって、その「あと少し」が今年は届く可能性がある——そういう年です。

だからこそお願いしたいのは、受験の機会を減らさないこと。日程が重なるぶん受けられる校数は物理的に減りますが、受けられる日は全部使ってください。1月の腕試しが減った分は、共通テスト利用と年内入試で入口を増やす。そのうえで2月の4日間に、自分の得点源が生きる大学を並べる。この組み方ができた受験生にとって、2027年度は本当に千載一遇の年になります。

 

2027年度入試日程のよくある質問

Q1. この日程は確定ですか?
A. 2026年8月5日時点で各大学が公表している情報にもとづく速報版です。募集要項の確定は秋以降になるため、出願前には必ず各大学のホームページと入試要項でご確認ください。変更が判明した時点で、このページも更新します。

Q2. 日程が重なると、本当に受かりやすくなるのですか?
A. 同じ学力層の大学が同じ日に並ぶと、志願者はそれぞれに分かれます。各大学の志願者数が減れば実質倍率は下がり、合格最低点も下振れしやすくなります。ただし学力が届いていなければ結果は変わりません。「合格ラインが下がるかもしれない」であって「楽になる」ではない、という点はご注意ください。

Q3. なぜ1月の入試が減ったのですか?
A. 国の大学入学者選抜実施要項で、個別学力検査の期日が2月1日から3月25日までと定められているためです。1月実施はこの原則の外にあり、近年見直しが進んでいました。2027年度は帝京・自治医科・国際医療福祉・近畿の4校を残すのみとなります。

Q4. 福岡で受けられる大学はどこですか?
A. 一次試験では13大学です。国際医療福祉・自治医科・近畿・日本・久留米・東海・関西医科・福岡・岩手医科・金沢医科・兵庫医科・愛知医科・産業医科。このうち8校が2月1日〜4日に集中します。自治医科は一次試験を都道府県ごとに行うため、福岡県で出願した場合に福岡で受けられます。

 

まとめ|2027年度入試日程の3つのポイント

  • 2月4日に偏差値62.5〜65.0の6校が重なる。同じ層の受験生が分かれるため、志願者数と実質倍率が下がりやすい年
  • 2月14日は二次11校+産業医科の一次。二次の辞退が増えれば、繰上合格が例年より回る可能性がある
  • 福岡会場で受けられるのは13大学、うち8校が2月頭の4日間。九州勢は移動なしで4連戦を組める

日程は今後も動く可能性があります。各大学の要項が出るたびに、このページを最新の状態に保ちます。印刷して手元に置いておきたい方は、カレンダー画像をそのまま保存してお使いください。

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◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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