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整形外科医に向いている人|骨折の手術の7割は65歳以上の患者

2026年10月08日 更新

\ 救急医に向いている人を数字で見ました /

救急車で運ばれた人の63.3%は65歳以上、運ばれた理由の67.3%は急病でした(2024年・消防庁)。患者さんの側の数字から、救急医の向き不向きを整理しています。詳しくは 救急医に向いている人|救急車で運ばれる人の63%は65歳以上 をご覧ください。

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。

診療科ごとの「向いている人」を数字で考えるシリーズ、精神科・外科・麻酔科・小児科に続いて5本目は整形外科です。

整形外科は、受験生にいちばん身近な診療科かもしれません。部活でねんざをした、骨を折った、腰が痛い。高校生のうちに一度は行ったことがある、という人も多いと思います。だからこそ「スポーツが好きだから整形外科に向いているかも」と考える人がいます。その考えは半分当たっていて、半分は数字で見ると違って見えます。

先に、いちばん伝えたい数字を書きます。入院で行われた骨折の手術は年32万6,389回。そのうち71.2%は65歳以上の患者さんでした(2023年度の保険診療)。整形外科の手術室にいちばん多く来るのは、部活のけがをした高校生ではなく、転んで骨を折ったお年寄りです。

この記事を開いた方は、たぶんこんなことを思っています。

− スポーツが好きなら、整形外科医に向いてるの?

− 整形外科医に向いてる性格って、何かあるの?

− 整形外科ってきついの? 女性でも大丈夫?

ひとつずつ、国の一次資料の数字で確かめていきます。

 

 

整形外科医に向いてる人は?|3つの条件を仕事の数字で見る

結論から書きます。整形外科医に向いているのは、①高齢の患者さんの骨折や関節を、手術の前後の体全体まで含めて診られる人、②けがをした若い人を、競技や生活に戻すところまで長く付き合える人、③手術と同じくらい、外来の「痛み」の相談に根気よく向き合える人です。そう考える根拠を、先に5つの数字で並べます。

見るもの 数字 そこから分かる向き不向き
骨折の手術を受けた人のうち65歳以上 71.2% 患者さんの多くは高齢者。手術の前後の体全体を診る
膝の靱帯の再建を受けた人のうち15〜29歳 56.4% スポーツの若者を、競技に戻すまで付き合う
入院の手術のうち骨・関節・筋肉 19.2% 手術の量が多い。手を動かす仕事が日常
1日の外来患者(腰痛) 37.5万人 外来の中心は手術ではなく「痛み」
専門研修で回る領域 10領域 背骨から腫瘍・子どもまで、守備範囲が広い

整形外科には「高齢者の骨と関節」と「若い人のスポーツのけが」という2つの顔があります。数字で見ると、手術の量では高齢者の側がずっと大きい。以下、この5つを1つずつ見ていきます。

なお、ルートと働き方の数字(専門医まで最短12年・専攻医は2018年度552人→2026年度773人で+40%・2027年度は京都・奈良・福岡でシーリング)は整形外科医になるにはの記事で詳しく書いたので、ここでは繰り返しません。

 

入院の手術の5件に1件は骨・関節・筋肉|年153万9,930回で2位

国は、保険診療で行われた医療行為の回数を、患者さんの年齢・性別ごとに公開しています(NDBオープンデータ)。その中の「手術」を、診療報酬の分け方(款=体の部位)ごとに足し上げました。

入院で行われた手術の部位別の割合(2023年度)。お腹22.8パーセント、骨・関節・筋肉19.2パーセント、心臓・血管15.4パーセント
出典:厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」K 手術(入院・2023年4月〜2024年3月診療分)より太宰府アカデミー集計
体の部位(診療報酬の款) 入院の手術の回数 割合
お腹(腹部) 1,834,349回 22.8%
骨・関節・筋肉(筋骨格系・四肢・体幹) 1,539,930回 19.2%
心臓・血管(心・脈管) 1,236,900回 15.4%
目(眼) 891,654回 11.1%
性器 839,493回 10.4%
皮膚・皮下組織 390,709回 4.9%
耳・鼻・のど(耳鼻咽喉) 360,499回 4.5%
尿路・副腎 352,108回 4.4%
合計(12区分) 8,036,240回 100%

2023年4月〜2024年3月に入院で行われた手術は8,036,240回。そのうち「筋骨格系・四肢・体幹」、つまり骨・関節・筋肉の手術が1,539,930回で、19.2%でした。お腹の手術(22.8%)に次ぐ2位で、心臓・血管(15.4%)や目(11.1%)より多い数です。

この区分の手術は整形外科が中心ですが、形成外科や手の外科など、ほかの科が行うものも含みます。それでも、整形外科が「手術の多い科」であることははっきり出ています。主たる診療科が整形外科の医師は22,630人(2024年)で、内科に次ぐ2番目に大きな科です。

もう1つ、年齢で切ると面白いことが分かります。10〜19歳に限ると、入院の手術の50.6%が骨・関節・筋肉の手術でした。10代が入院して手術を受けるとき、2回に1回は整形外科の領域ということです。この話は後の節でもう一度出てきます。

出典:厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」K 手術 款別性年齢別算定回数(入院・2023年4月〜2024年3月診療分)より太宰府アカデミー集計。保険診療で算定された回数で、人数ではありません。年齢別の割合は、集計値が10未満の欄(「‐」表示)を0として計算しています。医師数は厚生労働省「令和6(2024)年 医師・歯科医師・薬剤師統計」。

 

骨折の手術の71.2%は65歳以上|80歳以上だけで44.2%

次に、代表的な手術ごとに、患者さんの年齢と性別を見ました。

入院の手術を受けた人のうち65歳以上の割合。人工骨頭96.9パーセント、人工関節80.2パーセント、背骨の手術75.0パーセント、骨折の手術71.2パーセント
出典:厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」K 手術(入院・2023年4月〜2024年3月診療分)より太宰府アカデミー集計
手術 年間の回数 65歳以上 80歳以上 女性
骨折の手術 326,389回 71.2% 44.2% 66.8%
人工関節(膝・股など) 212,245回 80.2% 23.9% 78.5%
人工骨頭(ほぼ股関節) 87,249回 96.9% 69.5% 75.4%
背骨の手術(固定・椎弓など) 144,886回 75.0% 24.8% 42.1%
肩の腱板の手術(関節鏡) 20,735回 59.9% 6.7% 43.7%
(参考)入院の手術全体 8,036,240回 60.6% ― ―

骨折の手術(骨折観血的手術)は年326,389回で、65歳以上が71.2%、80歳以上が44.2%、90歳以上も16.4%(53,336回)でした。患者さんの66.8%は女性です。1日あたりにすると約892回。全国のどこかで、毎日900件近い骨折の手術が行われている計算です。

人工関節(膝が112,885回・股関節が89,850回)は65歳以上が80.2%、太ももの付け根の骨折などで入れる人工骨頭(股関節が98.1%)は65歳以上が96.9%、80歳以上が69.5%です。背骨の手術も75.0%が65歳以上でした。入院の手術全体(65歳以上60.6%)と比べても、整形外科の手術は高齢者に寄っています。

ここから見えるのは、整形外科医の患者さんの多くは、骨だけでなく心臓や腎臓、薬の飲み合わせ、認知機能まで抱えている高齢者だということです。骨をつなぐ技術に加えて、手術に耐えられる体かを見きわめ、手術のあとに再び歩けるまでを、リハビリの担当者や内科の医師と一緒に支える仕事になります。

出典:厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」K 手術 款別性年齢別算定回数(入院・2023年4月〜2024年3月診療分)より太宰府アカデミー集計。骨折の手術=骨折観血的手術(K046)、人工関節=人工関節置換術(K082)、人工骨頭=人工骨頭挿入術(K081)、背骨の手術=脊椎固定術・椎弓切除術・椎弓形成術(K142)、肩の腱板の手術=関節鏡下肩腱板断裂手術(K080-4)。

 

膝の靱帯の再建は56.4%が15〜29歳|もう1つの顔はスポーツ

では「スポーツの整形外科」はどれくらいあるのか。若い人に多い手術を同じように並べました。

入院の手術を受けた人のうち15〜29歳の割合。膝の靱帯の再建56.4パーセント、半月板の縫合34.8パーセント、骨折の手術4.9パーセント
出典:厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」K 手術(入院・2023年4月〜2024年3月診療分)より太宰府アカデミー集計
手術 年間の回数 10〜19歳 15〜29歳 65歳以上
膝の靱帯の再建 21,854回 39.2% 56.4% 0.8%
半月板の縫合(関節鏡) 26,203回 26.3% 34.8% 11.2%
骨折の手術 326,389回 4.6% 4.9% 71.2%
人工関節 212,245回 0.0% 0.1% 80.2%

膝の靱帯の再建(関節鏡下靱帯断裂形成手術・9割が十字靱帯)は年21,854回。15〜29歳が56.4%、65歳以上はわずか0.8%でした。15〜19歳だけで年7,335回あります。半月板の縫合も、15〜29歳が34.8%です。

ただ、回数を比べると、膝の靱帯の再建(21,854回)は骨折の手術(326,389回)の約15分の1です。スポーツ整形外科は確かに整形外科の大事な1分野ですが、仕事の量の中心ではありません。「スポーツが好きだから整形外科」という動機は入口として十分ですが、毎日の患者さんの多くは高齢者になることは、先に知っておいてよいと思います。

もう1つ、若い人の手術には特徴があります。靱帯を再建したあと、競技に戻るまでには長いリハビリが要ります。手術がうまくいっても、本人が戻りたい場所に戻れるまで付き合うのが、この分野の仕事です。

出典:厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」K 手術 款別性年齢別算定回数(入院・2023年4月〜2024年3月診療分)より太宰府アカデミー集計。膝の靱帯の再建=関節鏡下靱帯断裂形成手術(K079-2。うち十字靱帯19,758回)、半月板の縫合=関節鏡下半月板縫合術(K069-3)。

 

外来は1日37.5万人の腰痛|整形外科の毎日は「痛み」の相談

手術は整形外科の仕事の一部です。外来に来る患者さんの数を、国の推計で見てみます。

1日あたりの推計外来患者数(令和5年)。高血圧60.3万人、腰痛症37.5万人、関節症28.2万人、骨折8.8万人
出典:厚生労働省 第12回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料2-2(令和8年3月3日・令和5年患者調査をもとにした推計)
傷病 1日の推計外来患者 主に診る科
高血圧 60.3万人 内科
腰痛症 37.5万人 整形外科
かぜ・感冒 32.0万人 内科・小児科
皮膚の疾患 29.4万人 皮膚科
関節症(関節リウマチ、脱臼) 28.2万人 整形外科
糖尿病 20.1万人 内科
外傷 17.3万人 整形外科・救急
骨折 8.8万人 整形外科
骨粗しょう症 5.8万人 整形外科

1日あたりの推計外来患者数で、腰痛症は37.5万人。高血圧(60.3万人)に次ぐ2位です。関節症(関節リウマチ・脱臼を含む)も28.2万人で5位に入っています。腰痛・関節症・骨折・骨粗しょう症を足すと、1日あたり約80万人になります。

外来では手術をしない処置も多く、たとえば骨折や脱臼を切らずに元に戻す処置は、外来で年394,802回(骨折)と164,890回(脱臼)行われています。腰痛や関節の痛みの多くは、薬・注射・リハビリ・生活の工夫で付き合っていくものです。すぐに治る病気ばかりではない「痛み」に、患者さんと一緒に根気よく向き合うことが、整形外科の外来の中心にあります。

出典:厚生労働省 第12回 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料2-2(令和8年3月3日)。令和5年患者調査をもとにした1日あたりの推計外来患者数で、推計外来患者数が1万5千人以上の傷病を国が統合して集計したもの。外来の処置の回数は厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」K 手術(外来)の骨折非観血的整復術・関節脱臼非観血的整復術。

 

専門研修は10領域で45か月|背骨から子ども・腫瘍まで回る

「整形外科に向いているか」は、専門医になるまでの研修の中身からも考えられます。整形外科の専門研修(プログラム制・4年)は、1か月を1単位として、10の領域をすべて回り、合計45単位をそろえる仕組みです。

研修の領域 必要な単位(1か月=1単位)
脊椎・脊髄 6単位
上肢・手 6単位
下肢 6単位
外傷 6単位
リウマチ 3単位
リハビリテーション 3単位
スポーツ 3単位
地域医療 3単位
小児 2単位
腫瘍 2単位
流動(自分で選ぶ) 5単位
合計 45単位

背骨・手・膝や股関節・外傷といった大きな領域に各6か月、リウマチ・リハビリ・スポーツ・地域医療に各3か月、子どもと腫瘍に各2か月。「スポーツだけ」「手術だけ」をしたくても、研修の間は全部の領域を経験します。修了には、このほかに学会発表1回以上と、筆頭著者の論文1編以上も求められます。

研修は1つの病院だけでは終わりません。たとえば福井大学の整形外科専門研修プログラム(2026年度)は、福井大学医学部附属病院を基幹施設に、福井県内の連携施設8つ(公立病院など)を回る形で、受け入れは各学年5名(4学年で20名)です。専攻医ごとに、どの年にどの病院でどの領域の単位を取るかの計画が組まれ、病院を移りながら45単位をそろえます。志望する大学の附属病院の整形外科のサイトには、こうした研修プログラムが公開されていることが多いので、高校生のうちに一度、どの病院を回るのかを眺めてみると、整形外科の毎日が具体的に見えてきます。

専門医試験の合格率は、令和3〜5年度の3年平均で90.7%でした。研修の年数や専門医までの最短年齢は、専門医の研修年数を19科で比べた記事、試験の合格率は専門医試験の合格率の記事にまとめています。

出典:福井大学 整形外科専門研修プログラム(2026年度)「修得すべき領域と単位」(日本整形外科学会「整形外科専門研修プログラム整備基準」に基づく)。カリキュラム制で研修する場合は、3年9か月で45単位です。合格率は日本専門医機構『日本専門医制度概報』より。

 

整形外科医に向いていない人|仕事とのずれが出やすい3つ

ここまでの数字を裏返すと、ずれが出やすいタイプも見えてきます。能力の話ではなく、仕事の形との相性の話として読んでください。

①若いアスリートだけを診たい人
骨折の手術の71.2%は65歳以上で、靱帯の再建は骨折の手術の約15分の1です。スポーツ整形外科を専門にする道はありますが、その前の研修では高齢者の骨折を数多く診ます。

②「手術で治して終わり」がいい人
人工関節や骨折の手術のあとは、歩けるようになるまでのリハビリがあります。外来では、すぐには消えない腰や関節の痛みに長く付き合います。結果が出るまでの時間が長い仕事だと思っておくとよいです。

③骨や関節以外の体のことには関わりたくない人
患者さんの多くは高齢者で、心臓や腎臓の病気、飲んでいる薬、認知機能の衰えを抱えています。手術の前後に、ほかの科と相談しながら体全体を見る場面が多い科です。

 

太宰府アカデミーの視点|高校生のうちに確かめられる3つ

整形外科を選ぶのは、医学部6年+初期研修2年のあと、最短でも8年先です。高校生のうちに決める必要はまったくありません。ただ、向き不向きの手がかりを今のうちに集めることはできます。

①物理の力学を「体の話」として面白がれるか。
てこ・力のつり合い・モーメントは、骨と筋肉と関節の動きそのものです。膝や腰にどれだけの力がかかるかを考えるのが楽しいなら、整形外科の考え方に近いと思います。医学部の入試で物理を選ぶかどうかとは別に、教科書の力学の章を一度その目で読み直してみてください。

②おじいちゃん・おばあちゃんと、ゆっくり話せるか。
骨折の手術を受ける人の44.2%は80歳以上です。耳が遠い、話が行ったり来たりする、そういう相手の話を最後まで聞けるかは、整形外科の毎日にそのままつながります。家族や地域のお年寄りと話す機会を、意識して作ってみてください。

③地域枠を考えるなら、卒業後の診療科とシーリングを要項と国の資料で確かめる。
2027年度は京都・奈良・福岡で、整形外科の専攻医に上限(シーリング)がかかります。一方で、医師が少ない108の二次医療圏(医師少数区域)のうち、整形外科医が全国平均の0.6倍に届いていないのは28圏域(25.9%)で、全診療科の40圏域(37.0%)より少ない。整形外科は、地方にも比較的いる科です。地域枠で入るなら、その県で整形外科を選べるかを、出願の前に要項で確かめてください。

 

よくある質問

Q. 整形外科医になるには何年かかりますか?
A. 医学部6年+初期研修2年+整形外科の専門研修4年で、最短12年です。現役で入学して留年がなければ、30歳ごろに整形外科専門医になります。ルートの詳細は整形外科医になるにはにまとめています。

Q. 整形外科医はきついですか?
A. 手術の量が多い科であることは数字に出ています。入院の手術の19.2%が骨・関節・筋肉の手術です。一方で、年1,860時間を超える時間外労働をしている整形外科医の割合は2.1%(2,257人中48人)で、外科(5.1%)や産婦人科(7.0%)より低い調査結果があります(2022年・厚生労働省)。

Q. 女性でも整形外科医になれますか?
A. なれます。ただ、いまは少数派です。病院で働く整形外科医のうち女性は7.6%(2024年)で、診療科の中でも低いほうです。患者さんの側は、骨折の手術の66.8%、人工関節の78.5%が女性です。

Q. 整形外科医に向いている性格はありますか?
A. 性格と向き不向きを結びつけた公的なデータはありません。仕事の中身から言えるのは、高齢の患者さんの体全体を診られること、けがをした人を元の生活に戻すまで付き合えること、すぐには消えない痛みの相談に根気よく向き合えることの3つです。

Q. 整形外科医を目指すなら、どの大学の医学部がいいですか?
A. 整形外科の専門研修は初期研修のあとに全国のプログラムから選ぶので、出身大学で決まるものではありません。大学選びで見るとしたら、臨床実習で回る大学病院の整形外科が、外傷・スポーツ・脊椎などの専門外来をどこまで持っているかです。地域枠で入る場合は、卒業後に選べる診療科と、その県のシーリングを確かめてください。

 

まとめ

  • 入院の手術の19.2%は骨・関節・筋肉の手術(年1,539,930回)。お腹に次ぐ2位です(2023年度)
  • 骨折の手術は年326,389回。71.2%が65歳以上、44.2%が80歳以上、66.8%が女性でした
  • 膝の靱帯の再建は56.4%が15〜29歳。ただし回数は骨折の手術の約15分の1です
  • 外来の腰痛は1日37.5万人で、高血圧に次ぐ2位。腰痛・関節症・骨折・骨粗しょう症で約80万人です
  • 専門研修は10領域・45単位。背骨から子ども・腫瘍まで全部を回ります。福井大学のプログラムは大学病院と連携施設8つ、各学年5名です

結論です。整形外科医に向いているのは、高齢の患者さんの骨折や関節を体全体まで含めて診られ、けがをした若い人を元の場所に戻すまで付き合え、すぐには消えない痛みの相談にも根気よく向き合える人だと、僕はこのデータを見て思いました。いま高校生なら、まず物理の力学の章を「体の話」として読み直し、身近なお年寄りとゆっくり話す時間を1つ作ってみてください。そして、志望する大学の附属病院の整形外科が公開している専門研修プログラムを1つ読んでみてください。それが、整形外科の毎日にいちばん近い練習です。

 

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この記事を書いたのは、「スポーツが好きだから整形外科」という志望理由を、もう一歩先まで一緒に考えたかったからです。その気持ちは、きっと整形外科の入口になります。その先で毎日向き合うのは、転んで骨を折ったお年寄りと、腰や膝の痛みを抱えた人たちです。骨折の手術の7割は65歳以上。この数字を知ったうえで「それでもやってみたい」と思えた人に、整形外科という道を選んでほしいと思っています。

本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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