\ 整形外科の「仕事の中身」を数字で見るなら /
骨折の手術の71.2%は65歳以上、膝の靱帯の再建は56.4%が15〜29歳(2023年度)。整形外科医に向いている人を、手術と外来の数字で考えました。詳しくは 整形外科医に向いている人|骨折の手術の7割は65歳以上の患者 をご覧ください。
こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。
診療科ごとの「向いている人」を数字で考えるシリーズ、精神科・外科・麻酔科に続いて4本目は小児科です。
以前「小児科医になるには」という記事で、「子どもが好きだから小児科医になりたい」という志望理由は、それだけで十分に強いと書きました。その考えは今も変わりません。ただ、受験生や保護者の方から「子どもが好きなら、向いているってことですよね?」と聞かれると、少し言葉に詰まります。小児科医が毎日向き合っているのは、子どもだけではないからです。
そこで今回は、性格ではなく「子どもの診療は、いつ・何で・誰に連れられてやってくるのか」を、国の一次資料で描きました。先に、いちばん伝えたい数字を書きます。14歳以下の子どもは人口の11.4%ですが、夜間・休日・深夜の初診では32.5%を占めています(2023年度の保険診療)。夜と休日に病院へ来る患者さんの、3人に1人は子どもです。
この記事を開いた方は、たぶんこんなことを思っています。
− 子どもが好きなら、小児科医に向いてるんでしょ?
− 小児科ってやっぱりきついの? 夜中も呼ばれるの?
− 小児科医に向いてる性格って、何かあるの?
ひとつずつ、数字で確かめていきます。
この記事の目次
小児科医に向いてる人は?|3つの条件を仕事の数字で見る
結論から書きます。小児科医に向いているのは、①症状を言えない患者さんの代わりに、親の話から体を読める人、②夜と休日にやってくる子どもを受け止められる人、③「今すぐ」と「明日でいい」を見分けて、親を安心させられる人です。そう考える根拠を、先に5つの数字で並べます。
| 見るもの | 数字 | そこから分かる向き不向き |
|---|---|---|
| 夜間・休日・深夜の初診のうち子ども | 32.5% | 仕事は平日の昼に収まらない |
| 0〜4歳の初診のうち時間外 | 10.5% | 40〜64歳の3.2倍。小さい子ほど夜に来る |
| #8000の相談のうち3歳未満 | 52.3% | 患者さんは症状を言葉で言えない |
| #8000に電話したのは母親 | 81.9% | 話を聞く相手は、まず親 |
| 「すぐ受診」の判断 | 35.9% | 残り60.5%を見分けて、親を安心させる |
「子どもが好き」は出発点として大切です。ただ、数字が描いている小児科の毎日は、熱を出した子を夜に抱えてくる親と、症状を言葉にできない子どもの両方に向き合う仕事でした。以下、この5つを1つずつ見ていきます。
なお、働き方の数字(専攻医は2026年度543人・病院で働く小児科医の女性比率38.4%・年1,860時間超の時間外労働は2.8%)は小児科医になるにはの記事で詳しく書いたので、ここでは繰り返しません。
夜間・休日の初診の3人に1人は子ども|人口11.4%で初診の21.7%
国は、保険診療で行われた医療行為の回数を、年齢別に公開しています(NDBオープンデータ)。初診料と、そこに付く「時間外・休日・深夜」の加算の回数を、患者さんの年齢ごとに集計しました。加算は、病院や診療所が決めた診療時間の外や、日曜・祝日、夜10時から朝6時の深夜に診たときに付くものです。6歳未満には乳幼児用の加算があり、小児科を掲げる医療機関には夜間・休日・深夜の特例(年333,904回)もあるので、それも含めています。

| 見るもの | 子ども(0〜14歳) | 全年齢 | 子どもの割合 |
|---|---|---|---|
| 人口(2023年10月) | 1,417万人 | ― | 11.4% |
| 初診 | 5,563万回 | 25,590万回 | 21.7% |
| 時間外・休日・深夜の初診 | 355万回 | 1,092万回 | 32.5% |
| うち休日 | 179万回 | 568万回 | 31.6% |
| うち深夜 | 41万回 | 148万回 | 27.6% |
2023年4月〜2024年3月の1年間で、0〜14歳の初診は5,563万回。全年齢の21.7%でした。人口に占める割合(11.4%)のほぼ2倍です。人口1人あたりの初診の回数で比べると、子どもは大人の約2.2倍になります。
そして時間外・休日・深夜になると、子どもの割合はさらに上がります。時間外・休日・深夜の加算が付いた初診1,092万回のうち、0〜14歳は355万回(32.5%)。休日だけで見ても31.6%、深夜だけで見ても27.6%が子どもです。
ここから見えるのは、子どもの病気は「平日の診療時間内」を待ってくれないということです。大人なら翌朝まで様子を見る熱でも、小さな子どもの熱は親にとって待てない熱です。その受け皿の大きな部分を、小児科が担っています。
出典:厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」初再診料(外来)性年齢別算定回数(2023年4月〜2024年3月診療分)より、初診料の全区分と、時間外・休日・深夜・時間外特例の加算(乳幼児版と小児科の特例を含む)を太宰府アカデミー集計。保険診療で算定された回数で、人数ではありません。集計値が10未満の欄(「-」表示)は含みません。人口は総務省統計局「人口推計(2023年10月1日現在)」。
0〜4歳の初診の10.5%は時間外|40〜64歳の3.2倍
同じデータを、年齢ごとに「初診のうち何%が時間外・休日・深夜だったか」で並べ直しました。

| 患者の年齢 | 初診の回数 | うち時間外・休日・深夜 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 0〜4歳 | 1,355万回 | 142万回 | 10.5% |
| 5〜9歳 | 2,231万回 | 120万回 | 5.4% |
| 10〜14歳 | 1,978万回 | 93万回 | 4.7% |
| 15〜39歳 | 7,305万回 | 303万回 | 4.2% |
| 40〜64歳 | 7,442万回 | 242万回 | 3.3% |
| 65〜74歳 | 2,423万回 | 73万回 | 3.0% |
| 75歳以上 | 2,857万回 | 119万回 | 4.2% |
0〜4歳は初診1,355万回のうち142万回、10.5%が時間外・休日・深夜でした。40〜64歳の3.3%と比べると3.2倍です。5〜9歳は5.4%、10〜14歳は4.7%と、年齢が上がるほど大人の水準に近づきます。
つまり、小児科の患者さんの中心にいる「小さな子ども」ほど、夜と休日にやってきます。これは「小児科医はずっと働きづめ」という意味ではありません(長時間労働の割合は外科や産婦人科より低いことは前の記事に書きました)。ただ、病院で働くにしても診療所で働くにしても、夜と休日に来る子どもとどう向き合うかは、この科では避けて通れないテーマです。生活のリズムが多少崩れても体調を立て直せるか、夜に頭がはっきりしているか。地味ですが、向き不向きを分ける条件だと僕は読みました。
出典:厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」初再診料(外来)性年齢別算定回数(2023年4月〜2024年3月診療分)より太宰府アカデミー集計。
#8000の相談26万件|1位は発熱、2位は「頭を打った」
では、夜に子どもの具合が悪くなったとき、親は何に困っているのか。それが分かるのが#8000(子ども医療電話相談)です。夜間などに子どもの急な病気やけがで迷ったとき、保護者が看護師や医師に電話で相談できる、全国共通の番号です。
厚生労働省の事業として、全47都道府県の相談を集めて分析した報告があります。2024年9月〜11月の91日間で相談は263,654件、1日あたり約2,897件。時間帯のピークは19〜20時でした。

| 相談の主訴(上位9つ) | 割合 |
|---|---|
| 発熱 | 24.6% |
| 頭を打った | 9.5% |
| 咳 | 9.2% |
| 吐き気・嘔吐 | 9.1% |
| 頭以外のけが | 8.9% |
| 発疹(じんましん) | 6.5% |
| 耳・鼻・のどの異常 | 5.6% |
| 腹痛 | 4.8% |
| 異物の誤飲 | 4.3% |
相談のきっかけ(主訴)の1位は発熱で24.6%。2位は「頭を打った」で9.5%でした。咳、吐き気・嘔吐と続き、頭以外のけがや異物の誤飲、やけどを合わせた「けが・事故」の相談は23.7%あります。小児科医が向き合うのは病気だけではなく、転んだ・落ちた・飲み込んだ、という日常の事故でもあります。
もう1つ大事なのが、誰についての、誰からの相談かです。
| 相談の対象の子の年齢 | 割合 |
|---|---|
| 1歳未満 | 23.4% |
| 1〜2歳未満 | 17.6% |
| 2〜3歳未満 | 11.3% |
| 3〜6歳未満 | 23.4% |
| 6歳以上 | 23.4% |
| 3歳未満の合計 | 52.3% |
| 6歳未満の合計 | 75.7% |
相談の対象は1歳未満が23.4%、3歳未満で52.3%、6歳未満で75.7%。電話をかけてきたのは母親が81.9%、父親が16.2%でした。報告書には、父親からの相談は少しずつ増えていて、特に夜8時から深夜3時に増えるとも書かれています。
この表が示しているのは、小児科の患者さんの半分以上は、自分の症状を言葉で説明できない年齢だということです。どこが痛いのか、いつからなのかは、親の話から組み立てるしかありません。だから小児科医には、不安でいっぱいの親の話を最後まで聞き、その中から体のサインを拾い出す力が要ります。子どもが好きかどうかと同じくらい、親と話すのが苦にならないかが大事だと僕は思います。
出典:厚生労働省「令和6年度#8000情報収集分析事業【概要版】」(日本小児科医会作成。2024年9月1日〜11月30日の91日間・全47都道府県・相談26万3,654件)。主訴は、件数の突き合わせが難しかった5都県を除いた割合です。
「今すぐ受診」は35.9%|残り6割を見分けて親を安心させる仕事
#8000では、相談を受けた看護師などが、話を聞いて「どのくらい急ぐか」を判断しています。

| 相談員の判断(緊急度判定) | 割合 |
|---|---|
| 119番をすすめた | 2.1% |
| すぐ受診をすすめた | 33.8% |
| 翌日の受診をすすめた | 31.8% |
| 何かあれば受診 | 24.1% |
| 受診の必要なし | 4.6% |
| その他・未記入 | 3.6% |
119番をすすめたのは2.1%、すぐ病院に行くようすすめたのは33.8%。合わせて35.9%です。残りの60.5%は「翌日の受診」「何かあれば受診」「受診の必要なし」でした。
一方で、相談の54.9%は症状が出てから1時間以内にかかってきています。親は、熱が出た・頭を打ったその瞬間に、急いで電話をかけている。それでも、話を聞いてみると6割は今夜すぐでなくてよい状態だった、ということです。報告書では、相談員が受診すべきと考えた診療科の75.7%が小児科でした。
ここに、小児科医の仕事のもう1つの顔があります。重い病気を見逃さない慎重さと、「今夜は大丈夫です。こうなったらもう一度来てください」と根拠を持って言える落ち着き。この両方が要ります。診察室で同じ判断をするのは医師です。子どもを診ながら、同時に親の不安を下げる。これが苦にならない人は、小児科に向いていると思います。
出典:厚生労働省「令和6年度#8000情報収集分析事業【概要版】」(2024年9月〜11月・相談26万3,654件)。緊急度判定は電話を受けた相談員(主に看護師)によるもので、医師の助言・対応は0.2%です。
新生児から15歳まで|NICUには毎日約2,100人の赤ちゃん
ここまでは外来の話でした。入院の側も見ておきます。小児科の患者さんは、生まれたばかりの赤ちゃんから中学生までです。同じNDBの「特定入院料」から、子ども向けの病棟や集中治療室の日数を集計し、1年(366日)で割りました。
| 入院の区分 | 年間の日数 | 1日あたり |
|---|---|---|
| 小児入院医療管理料(子どもの病棟) | 4,511,560日 | 約12,327人 |
| 新生児の集中治療室(NICU) | 781,331日 | 約2,135人 |
| NICUのあとの回復室(GCU) | 363,435日 | 約993人 |
| 子どもの集中治療室(PICU) | 32,857日 | 約90人 |
新生児の集中治療室(NICU)の日数は年781,331日。1日あたりにすると、毎日約2,135人の赤ちゃんがNICUにいる計算です。その後の回復室(GCU)に約993人、子どもの集中治療室(PICU)に約90人。子ども向けの病棟(小児入院医療管理料)では、毎日約12,327人が入院しています。
とても小さく生まれた赤ちゃんと、大人と変わらない体格の中学生。体の大きさも、かかりやすい病気も、話す相手(親なのか本人なのか)も、年齢でまったく変わります。1つの科でこれだけの幅を診るのは、小児科の大きな特徴です。成長していく体そのものに興味を持てる人には、ほかの科にない面白さがあると思います。医学部5〜6年の臨床実習では、大学の附属病院の小児科でこの幅を実際に見ることになります。志望する大学の附属病院にNICUや子ども向けの病棟があるかは、各大学の病院の公式サイトで確かめられます。
出典:厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」特定入院料 性年齢別算定回数(2023年4月〜2024年3月診療分)より太宰府アカデミー集計。NICUは新生児特定集中治療室管理料と総合周産期特定集中治療室管理料(新生児集中治療室管理料)の合計。保険で算定された日数を366日で割った平均で、病床数ではありません。
小児科医に向いていない人|仕事とのずれが出やすい3つ
ここまでの数字を裏返すと、ずれが出やすいタイプも見えてきます。能力の話ではなく、仕事の形との相性の話として読んでください。
①患者さん本人とだけ向き合いたい人
#8000の相談の52.3%は3歳未満の子どもについてで、電話をかけたのは母親が81.9%でした。小児科では、話す相手の多くが親です。親の不安や、ときには強い言葉も含めて受け止めることが、診察の一部になります。
②毎日の生活を「平日の昼」にきっちり固定したい人
0〜4歳の初診の10.5%は時間外・休日・深夜です。働き方は病院・診療所・当番の組み方で大きく変わりますが、夜と休日に来る子どもがいる前提は、どこで働いても変わりません。
③珍しい病気や難しい手技だけを追いかけたい人
相談の1位は発熱(24.6%)、2位は頭を打った(9.5%)。小児科の毎日の中心は、ありふれた症状の中から、ごくまれな重い病気を見逃さないことです。もちろんNICUやPICU、小児の専門分野に進む道もありますが、入口はこの「ありふれた症状」です。
太宰府アカデミーの視点|高校生のうちに確かめられる3つ
小児科を選ぶのは、医学部6年+初期研修2年のあと、最短でも8年先です。高校生のうちに決める必要はまったくありません。ただ、向き不向きの手がかりを今のうちに集めることはできます。
①小さな子どもと、その親の両方と話したことがあるか。
年の離れたきょうだいや親戚の子、地域のボランティア。子どもと遊べるかだけでなく、そばにいる親の心配ごとを最後まで聞けたかを思い出してみてください。小児科の問診の相手は、多くの場合その親です。
②生物基礎の「体温の調節」と「免疫」を、面白いと思えるか。
#8000の相談の4件に1件は発熱です。熱はなぜ出るのか、どこまでなら様子を見てよいのか。暗記の対象ではなく「この熱は何のサインか」を考えるのが楽しいなら、小児科の思考に近いと思います。
③地域枠・特別枠を考えるなら、募集要項の「卒業後の診療科」の欄を読む。
国の集計では、医師が少ない108の二次医療圏(医師少数区域)のうち61圏域(56.5%)で、小児科医の数が全国平均の0.6倍に届いていません(2022年の医師統計をもとにした集計)。一方で、2027年度は東京・長野・京都・兵庫・奈良・岡山の6都府県で小児科の専攻医に上限(シーリング)がかかります。都市では枠が絞られ、地方では足りない、という形です。
この不足は、医学部の入試ともつながっています。たとえば関西医科大学の特別枠学校推薦型選抜(2027年度は10名)は、卒業後に研修2年を終えたあと、医師不足の診療科(産婦人科・救急・外科・麻酔科・内科・小児科)の医師として大学に3年以上勤めることが条件です。小児科を考えているなら、出願の前に、その枠で小児科を選べるかを必ず要項で確かめてください。大学によって、選べる科は違います。
よくある質問
Q. 小児科医になるには何年かかりますか?
A. 医学部6年+初期研修2年+小児科の専門研修3年で、最短11年です。現役で入学して留年がなければ、29歳ごろに小児科専門医になります。ルートの詳細は小児科医になるにはにまとめています。
Q. 小児科医はきついですか?
A. 夜と休日の受診が多い科であることは数字に出ています。時間外・休日・深夜の初診の32.5%は0〜14歳で、0〜4歳の初診の10.5%は時間外です。一方で、年1,860時間を超える時間外労働をしている小児科医の割合は2.8%で、外科(5.1%)や産婦人科(7.0%)より低い調査結果もあります(2022年・厚生労働省)。
Q. 少子化で、小児科医の仕事は減りませんか?
A. 出生数は2024年に686,061人まで減っています。ただ、2023年度の時点でも、子どもは初診の21.7%、夜間・休日・深夜の初診の32.5%を占めています。小児科を選ぶ専攻医も、2018年度573人→2026年度543人とほぼ横ばいです。将来の需要の見通しは、国の議論がまだ続いています。
Q. 小児科医に向いている性格はありますか?
A. 性格と向き不向きを結びつけた公的なデータはありません。仕事の中身から言えるのは、親の話を最後まで聞けること、夜と休日の受診を受け止められること、「今すぐ」と「明日でいい」を見分けて親を安心させられることの3つです。
Q. 小児科医を目指すなら、どの大学の医学部がいいですか?
A. 小児科の専門研修は初期研修のあとに全国のプログラムから選ぶので、出身大学で決まるものではありません。大学選びで見るとしたら、臨床実習で回る大学病院の小児科が、NICUや子ども向けの病棟まで担っているかどうかです。地域枠や特別枠で入る場合は、卒業後に選べる診療科を要項で確かめてください。
まとめ
- 14歳以下の子どもは人口の11.4%ですが、初診の21.7%、時間外・休日・深夜の初診の32.5%を占めます(2023年度)
- 0〜4歳の初診の10.5%は時間外・休日・深夜。40〜64歳(3.3%)の3.2倍です
- #8000の相談は91日で263,654件。主訴の1位は発熱24.6%、2位は頭を打った9.5%。3歳未満が52.3%、電話は母親が81.9%です
- 「今すぐ受診」は35.9%。残り60.5%は翌日以降か様子見と判断されました
- NICUには毎日約2,135人の赤ちゃん。患者さんは新生児から15歳までと幅が広い科です
- 医師少数区域108圏域のうち61圏域で、小児科医は全国平均の0.6倍未満。一方で都市の6都府県はシーリングの対象です
結論です。小児科医に向いているのは、症状を言えない子どもの代わりに親の話から体を読み、夜と休日にやってくる子どもを受け止め、「今すぐ」と「明日でいい」を見分けて親を安心させられる人だと、僕はこのデータを見て思いました。夜間・休日の初診の3人に1人が子どもという数字は、その人たちが夜の受診を支えている証拠でもあります。いま高校生なら、まず小さな子どもとその親の両方と話す機会を1つ作ってみてください。そして地域枠や特別枠を考えているなら、関西医科大学の特別枠のように「卒業後の診療科」が決まっている枠があるので、出願の前に要項でその欄を読んでください。
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- 麻酔科医に向いている人|全身麻酔の56%は65歳以上の患者(同じ形で麻酔科を見ています。小児の麻酔も専門医の必須症例です)
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- 医者に向いてる人とは?19診療科の働き方を数字で比べました(小児科以外の科と並べて見たい方はこちら)
- 医者に向いている人|国が定めた10の資質のうち知識は1つ(診療科を問わない「医師に向いている人」です)
この記事を書いたのは、「子どもが好き」という志望理由を、もう一歩先まで一緒に考えたかったからです。子どもが好きな人は、きっと小児科の入口に立てます。その先にいるのは、夜に熱を出した子と、その子を抱えて不安そうに待つ親です。夜間・休日の初診の3人に1人が子ども。この数字を知ったうえで「それでもやってみたい」と思えた人に、小児科という道を選んでほしいと思っています。それから、小さなお子さんのいるご家庭は、#8000の番号をぜひ覚えておいてください。相談の6割は、翌日の受診か様子見でよいと判断されています。
本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
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