受付時間:7:00~22:00(年中無休) 092-918-0666 ご相談・資料請求 LINE公式アカウント X
お知らせ・ブログTOPICS / BLOG

国公立医学部偏差値ランキング2027|共テ平均919〜762点・全50校

2026年10月19日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。

「国公立の医学部は、共通テストで9割ないと話にならない」——そう思い込んでいませんか。先に2026年度入試の実データで答えを出します。国公立医学部50校の合格者平均偏差値(河合塾 全統記述模試)は、1位が東京大学(理科III類)の74.9、いちばん低い島根大学が61.0。共通テストの合格者平均は東京の919点から弘前の762点まで、157点の幅があります。900点(9割)を超えるのは東京だけで、800点未満の帯にも9校が実在します。

国公立のボーダー偏差値は2.5刻みで、河合塾の最新(2026年10月版)では50校のうち23校が62.5に並びます。そこでこの記事は、実際に合格した人の全統模試平均=合格者平均偏差値で、国立42校+公立8校=50校の序列を1枚の表にしました。そのうえで、国立42校と公立8校を分けたランキングと、公立だけにある「入学料が居住地で3倍変わる」という論点まで載せています。

− 自分の共テの持ち点で、どの帯の大学まで届くのか

− 偏差値が低い国公立は、本当に「入りやすい」のか

− 共テと2次、どちらで決まる大学なのか

− 合格者平均の「段」とボーダーの差で見て、自分はどこにいるのか

− 2027年度に配点・定員が動く大学はどこか

国公立医学部偏差値ランキング2027|共テ平均919〜762点・全50校の記事のアイキャッチ画像

▶ この記事の内容は、動画でも解説しています(YouTube)
【最新2027】国公立医学部偏差値ランキング|50校・6つの段

▶ この記事の内容は、動画でも解説しています(YouTube)
国公立医学部偏差値ランキング【河合塾10/13更新】|実際の合格者平均も

 

寮費・食費まで含めた年間総額がわかる資料|太宰府アカデミー(無料)

国公立医学部偏差値ランキング2027|50校の一覧表

まず50校すべての一覧です。2026年度入試で実際に合格した人の全統記述模試平均(河合塾 入試結果調査)を順位化し、英・数・理の内訳と共通テストの合格者平均(1000点換算)まで1つの表に入れています。大学名から各校の個別ページ(配点・最低点・倍率・出口データ)へ飛べます。

▶ 私立を含めた医学部偏差値ランキング(全81校)/私立医学部偏差値ランキング(31校)

順位 大学 記述総合 英 数 理 共テ平均
1 東京大学(理科III類) 74.9 74.7 74.7 75.4 919点
2 京都大学 72.7 72.7 72.8 72.7 897点
3 大阪大学 72.2 71.7 72.7 72.2 877点
4 東京科学大学 70.5 71.3 69.5 70.6 892点
5 千葉大学 69.7 70.8 69.3 68.9 870点
5 名古屋大学 69.7 70.7 69.2 69.1 873点
5 奈良県立医科大学 69.7 69.6 68.6 70.8 862点
8 九州大学 69.1 68.4 69.0 69.9 869点
8 横浜市立大学 69.1 69.6 69.0 68.7 861点
10 東北大学 68.8 70.8 67.1 68.4 858点
11 神戸大学 68.6 69.2 67.8 68.9 863点
12 山梨大学 68.6 70.0 67.5 68.2 853点
13 大阪公立大学 68.3 68.1 68.6 68.3 844点
14 京都府立医科大学 67.6 68.5 67.5 66.8 840点
15 岡山大学 67.5 68.3 66.5 67.7 841点
16 金沢大学 66.6 67.5 66.0 66.2 807点
17 広島大学 66.5 66.1 66.1 67.4 819点
18 北海道大学 66.3 67.3 65.5 66.0 846点
19 筑波大学 66.1 68.3 64.4 65.5 841点
20 新潟大学 66.0 65.6 66.0 66.5 805点
20 熊本大学 66.0 66.5 66.3 65.3 826点
22 鹿児島大学 66.0 66.0 65.5 66.5 823点
23 名古屋市立大学 65.9 66.8 65.4 65.6 820点
24 信州大学 65.9 66.8 65.4 65.4 831点
25 長崎大学 65.8 66.3 65.7 65.3 797点
26 三重大学 65.7 65.6 64.8 66.6 828点
27 山口大学 65.6 66.6 65.3 65.0 825点
28 浜松医科大学 65.3 66.7 65.1 64.1 801点
29 徳島大学 65.2 65.9 64.5 — 822点
30 和歌山県立医科大学 65.1 65.9 64.4 64.9 799点
31 鳥取大学 65.0 66.6 63.4 65.1 803点
32 岐阜大学 64.9 66.8 63.3 64.7 810点
33 大分大学 64.7 64.6 62.8 66.6 805点
33 札幌医科大学 64.7 67.6 62.8 63.6 807点
35 旭川医科大学 64.6 66.5 62.7 — 767点
36 滋賀医科大学 64.6 66.0 62.7 65.0 820点
37 香川大学 64.3 64.6 64.2 64.2 795点
38 高知大学 64.3 66.9 62.9 63.0 783点
39 愛媛大学 64.2 65.6 63.5 63.4 784点
40 山形大学 64.1 65.9 62.4 64.0 812点
41 佐賀大学 64.0 65.1 63.5 63.4 813点
42 宮崎大学 63.9 65.4 63.0 63.4 816点
43 群馬大学 63.7 — 64.3 63.1 814点
44 福井大学 63.6 65.2 62.3 63.3 817点
45 富山大学 63.4 65.0 61.5 63.7 805点
46 福島県立医科大学 63.1 65.9 60.0 63.3 798点
47 秋田大学 63.0 65.4 60.6 — 807点
48 琉球大学 62.5 64.1 60.6 62.9 813点
49 弘前大学 61.3 64.2 58.3 — 762点
50 島根大学 61.0 63.3 58.7 — 776点

※河合塾 入試結果調査(2026年度入試)。記述総合=全統記述模試の英数理の平均、共テ平均=合格者の共通テスト平均(1000点換算)。理は徳島・旭川医科・秋田・弘前・島根の5校、英は群馬が非公表(—)で、その校の記述総合は残り科目の平均です

頂点は東京大学(理科III類)の74.9。2位京都72.7、3位大阪72.2、4位東京科学70.5と続き、「70超え」はこの4校だけです。5位には名古屋・千葉・奈良県立医科の3校が69.7で並び、以下69〜64の帯に大集団が続きます。この序列は上下の1〜2校差なら実力差はほぼ誤差で、偏差値による格付けは「帯」でざっくり読むのが正しい使い方です。

※記述総合・英・数・理・共テ平均は、いずれも河合塾 入試結果調査(2026年度入試)の合格者平均です。

科目の内訳はそれ自体が読みどころです。たとえば弘前は英64.2に対して数58.3、福島県立医科は英65.9に対して数60.0と、どちらも差5.9の英語型。逆に大阪は数72.7が英71.7を上回る数学型です。同じ偏差値帯でも「どの科目で受かっている集団か」がまるで違います。

国公立医学部の難易度ランキング|合格者平均の6つの段

上の50校を、合格者平均の2.5ずつの「段」に切り直すと、国公立医学部の難易度の形が見えます。62.5〜67.4の2つの段に33校——50校の3校に2校がここに集まり、70.0以上は4校だけです。

段(合格者平均) 校数 大学(合格者平均の高い順)
72.5以上 2校 東京・京都
70.0〜72.4 2校 大阪・東京科学
67.5〜69.9 11校 名古屋・千葉・奈良県立医科・九州・横浜市立・東北・神戸・山梨・大阪公立・京都府立医科・岡山
65.0〜67.4 16校 金沢・広島・北海道・筑波・熊本・新潟・鹿児島・名古屋市立・信州・長崎・三重・山口・浜松医科・徳島※・和歌山県立医科・鳥取
62.5〜64.9 17校 岐阜・札幌医科・大分・旭川医科※・滋賀医科・香川・高知・愛媛・山形・佐賀・宮崎・群馬※・福井・富山・福島県立医科・秋田※・琉球
60.0〜62.4 2校 弘前※・島根※

※=理科か英語の平均が公表されておらず、残り2科目の平均(徳島・旭川医科・秋田・弘前・島根は理科、群馬は英語が非公表)。出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試)をもとに当校集計。合格者平均は小数1桁に四捨五入して段に分けています

同じ段の大学でも、合格した人の共通テストの点や、河合塾の最新ボーダーとの距離は違います。段ごとに3つの物差しを並べました。

段 合格者の共テ平均 ボーダー 合格者平均−ボーダー
72.5以上 897〜919点 70.0〜72.5 +2.4〜+2.7
70.0〜72.4 877〜892点 70.0 +0.5〜+2.2
67.5〜69.9 840〜873点 65.0〜67.5 +0.8〜+2.6
65.0〜67.4 797〜846点 62.5〜65.0 +0.3〜+3.5
62.5〜64.9 767〜820点 62.5〜65.0 −0.4〜+2.2
60.0〜62.4 762〜776点 62.5 −1.5〜−1.2

共テ平均=合格者の共通テスト平均(1000点換算・2026年度入試)。ボーダー=河合塾 2027年度入試難易予想(方式別ランク・2026年10月13日更新)。奈良県立医科はボーダーがないため除いています。合格者平均(2026年度)とボーダー(2027年度の予想)は年度が1年ずれます

この表でいちばん意外なのは、合格者の共テ平均が800点に届かない9校のうち5校が、いちばん大学の多い62.5〜64.9の段にあることです(旭川医科・香川・高知・愛媛・福島県立医科)。残りは65.0〜67.4の段に長崎・和歌山県立医科、60.0〜62.4の段に弘前・島根。62.5〜64.9の段の5校は、合格者の共テ平均が8割に届かなくても、記述模試の偏差値では62.5以上の集団です。

自分の偏差値が、模試を受けた人の中でどのくらいの位置かも目安として置いておきます。

偏差値 上位の割合 100人で上に 40人で上に
72.5 1.2% 1.2人 0.5人
70.0 2.3% 2.3人 0.9人
67.5 4.0% 4.0人 1.6人
65.0 6.7% 6.7人 2.7人
62.5 10.6% 10.6人 4.2人
60.0 15.9% 15.9人 6.3人

模試の偏差値が平均50・ばらつき10の山なりの分布になっていると仮定した目安(当校の計算)。全統記述模試を受けた人の中での位置で、高校生全体の中での位置ではありません

62.5の段の入り口は、40人のクラスで自分より上が4人ほど、70.0は40人に1人いるかどうかです。偏差値を「何番目」で読む考え方は偏差値65は上位6.68%|100人中7番目にまとめています。

ひとつ断っておきます。この段は国公立50校どうしを比べるための物差しです。国公立の合格者は共通テスト(多くの大学で6教科8科目)と2次の記述の両方を受けており、英語・数学・理科が中心の私立の一般選抜とは、科目の負担がまったく違います。私立と同じ偏差値の数字が並んでも、同列には扱えません。私立を含めた81校の表(医学部偏差値ランキング(全81校))は、この違いを頭に置いて見てください。

 

国立医学部42校と公立医学部8校|分けると景色が変わる

国公立医学部50校の内訳は、国立42校と公立8校です。ひとまとめに「国公立」と呼んでしまいますが、この2つは合格者平均の散らばり方も、共通テストの点の幅も、入学時に払うお金も別物です。まず全体を並べます。

国立42校と公立8校の比較。合格者平均の平均は公立66.7・国立66.1、共テ平均の幅は国立762〜919点・公立798〜862点、入学料は国立282,000円・公立282,000〜846,000円(2026年度入試)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試)・文部科学省(2025年度入試)・各大学公式の学費(2026年度)をもとに太宰府アカデミー集計
項目 国立42校 公立8校
合格者平均の平均 66.1 66.7
いちばん高い校 74.9(東京) 69.7(奈良県立医科)
いちばん低い校 61.0(島根) 63.1(福島県立医科)
共テ平均の幅 762〜919点(157点幅) 798〜862点(64点幅)
実質倍率の平均 3.23倍 2.75倍
入学料 282,000円(全校同額) 282,000〜846,000円(居住地で変わる)

※合格者平均・共テ平均=河合塾 入試結果調査(2026年度入試)、実質倍率=文部科学省公表(2025年度入試)、入学料=各大学公式(2026年度)。合格者平均の平均は各校の値の単純平均です

意外に思われるかもしれませんが、合格者平均は公立8校のほうが高い(66.7 対 66.1)。差が出ているのは上ではなく下です。公立8校には合格者平均63.0未満の大学が1校もありません。いちばん低い福島県立医科でも63.1です。いっぽう国立42校には琉球・弘前・島根の3校(62.5/61.3/61.0)があり、共通テストの合格者平均も762点まで下がります。国公立50校のうち「学力帯の下側」は、実質すべて国立側にあります。

実質倍率は逆向きです。国立42校の平均3.23倍に対し、公立8校は2.75倍(2025年度)。公立は人が集まりにくいぶん倍率は低めなのに、受かる人の学力は高いところで揃っている——これが8校をまとめて見たときの姿です。ここから、それぞれのランキングを分けて出します。

国立医学部の偏差値ランキング|42校

国立だけで並べ直した順位です。50校通しの順位とは別物なので、志望校が「国立の中で何番目か」を見たいときはこちらを使ってください。

国立順位 大学 合格者平均 共テ平均
1 東京大学(理科III類) 74.9 919点
2 京都大学 72.7 897点
3 大阪大学 72.2 877点
4 東京科学大学 70.5 892点
5 千葉大学 69.7 870点
5 名古屋大学 69.7 873点
7 九州大学 69.1 869点
8 東北大学 68.8 858点
9 神戸大学 68.6 863点
10 山梨大学 68.6 853点
11 岡山大学 67.5 841点
12 金沢大学 66.6 807点
13 広島大学 66.5 819点
14 北海道大学 66.3 846点
15 筑波大学 66.1 841点
16 新潟大学 66.0 805点
16 熊本大学 66.0 826点
18 鹿児島大学 66.0 823点
19 信州大学 65.9 831点
20 長崎大学 65.8 797点
21 三重大学 65.7 828点
22 山口大学 65.6 825点
23 浜松医科大学 65.3 801点
24 徳島大学 65.2 822点
25 鳥取大学 65.0 803点
26 岐阜大学 64.9 810点
27 大分大学 64.7 805点
28 旭川医科大学 64.6 767点
29 滋賀医科大学 64.6 820点
30 香川大学 64.3 795点
31 高知大学 64.3 783点
32 愛媛大学 64.2 784点
33 山形大学 64.1 812点
34 佐賀大学 64.0 813点
35 宮崎大学 63.9 816点
36 群馬大学 63.7 814点
37 福井大学 63.6 817点
38 富山大学 63.4 805点
39 秋田大学 63.0 807点
40 琉球大学 62.5 813点
41 弘前大学 61.3 762点
42 島根大学 61.0 776点

※河合塾 入試結果調査(2026年度入試)。合格者平均=全統記述模試の英数理の平均、共テ平均=合格者の共通テスト平均(1000点換算)。順位は国立42校の中での順位で、50校通しの順位は上の一覧表に載せています

上位4校(東京・京都・大阪・東京科学)は50校通しの順位と変わりません。動くのは中位から下で、たとえば岡山は50校では15位ですが、国立だけなら11位。公立4校(奈良県立医科・横浜市立・大阪公立・京都府立医科)が上位に食い込んでいるぶん、国立の順位はここで前に出ます。国立42校のうち25校が合格者平均65.0以上で、60台後半に大集団があるのは50校で見たときと同じです。

公立医学部の偏差値ランキング|8校

公立は8校しかありません。全国的な知名度で言えば数は少ないのですが、4校が50校通しでも15位以内に入ります。

公立順位 大学 合格者平均 共テ平均 50校中
1 奈良県立医科大学 69.7 862点 5位
2 横浜市立大学 69.1 861点 8位
3 大阪公立大学 68.3 844点 13位
4 京都府立医科大学 67.6 840点 14位
5 名古屋市立大学 65.9 820点 23位
6 和歌山県立医科大学 65.1 799点 30位
7 札幌医科大学 64.7 807点 33位
8 福島県立医科大学 63.1 798点 46位

※河合塾 入試結果調査(2026年度入試)。「50校中」は国公立50校を通した順位です

1位は奈良県立医科の69.7で、これは50校通しでも5位。2位の横浜市立69.1は8位、大阪公立68.3が13位、京都府立医科67.6が14位と続きます。共テ平均も862〜798点の64点幅に収まっており、国立の157点幅と比べると、公立8校は「狭い帯にぎゅっと固まっている」のが特徴です。8校のどこを受けても、求められる共テの水準はだいたい同じ、と考えて大きく外れません。

公立医学部は入学料が住んでいる場所で3倍変わる

国立と公立を分けて見るいちばん実用的な理由が、実はここです。公立大学の多くは入学料に「県内/県外」(市内/市外)の区分を設けていて、同じ大学に入るのに払う額が変わります。

大学 入学料(地元) 入学料(地元以外) 6年総額
奈良県立医科大学 282,000円 802,000円 466.0万円
福島県立医科大学 282,000円 846,000円 406.1万円
和歌山県立医科大学 282,000円 752,000円 396.7万円
横浜市立大学 141,000円 282,000円 372.0万円
京都府立医科大学 282,000円 493,000円 370.8万円
大阪公立大学 282,000円 382,000円 359.7万円
名古屋市立大学 232,000円 332,000円 354.7万円
札幌医科大学 282,000円 282,000円 349.7万円

※各大学公式(2026年度)。6年総額は「地元以外の入学料+授業料×6年」で揃えた学納金ベース。授業料は横浜市立の医学科が573,000円、奈良県立医科が642,960円(2026年度入学者から)で、ほかの6校は国の標準額535,800円です。横浜市立は施設設備費・実験実習費まで入れると市外413万円・市内394万円になります。諸会費(後援会費・保険料など)は別途

いちばん大きいのが福島県立医科で、県外からだと846,000円——県内の282,000円の3倍です。奈良県立医科802,000円、和歌山県立医科752,000円と続きます。一方、札幌医科には区分そのものがありません(道内外とも282,000円)。「公立だから地元が有利」は、8校すべてには当てはまりません。

横浜市立は逆の形で例外です。入学金は市内141,000円と標準額の半額なのに、授業料は573,000円と国の標準額(535,800円)より高く、施設設備費と実験実習費まで入れると市外で413万円になります。入学金だけを見て「安い」と判断してはいけない見本です。

奈良県立医科は授業料も上がりました。2026年度入学者から授業料が642,960円(国の標準額の120%)になり、県外生の6年総額は466.0万円と8校でいちばん高くなります(大学公式・2025年10月16日更新)。

なお「地元」の判定は、どの大学も入学の1年以上前から住民票があることを求めます。京都府立医科にいたっては本人の住所で判定します(親の住所は見ません)。受験のために引っ越しても間に合いません。国立側は42校とも入学料282,000円で全国どこから受けても同じ、というのと対照的です。

※入学料・授業料はいずれも各大学公式(2026年度)。国立42校は入学料282,000円・授業料535,800円が標準ですが、東京・千葉・東京科学・山口の4校は授業料642,960円で6年総額414.0万円になります。

 

共通テストの合格者平均|東京919点から762点まで

国公立医の入口でいちばん知りたいのは「共テで何点必要か」だと思います。2026年度入試に合格した人の平均点を帯にして並べました。

国公立医学部50校の共通テスト合格者平均点の帯別分布。最高は東京大学の919点、最低は弘前大学の762点で157点の幅(1000点換算・2026年度入試)
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試)をもとに太宰府アカデミー集計
帯 校数 大学
900点以上 1校 東京
850〜899点 11校 京都/東京科学/大阪/名古屋/千葉/九州/神戸/奈良県立医科/横浜市立/東北/山梨
800〜849点 29校 北海道/大阪公立/岡山/筑波/京都府立医科/信州/三重/熊本/山口/鹿児島/徳島/名古屋市立/滋賀医科/広島/福井/宮崎/群馬/佐賀/琉球/山形/岐阜/金沢/札幌医科/秋田/新潟/大分/富山/鳥取/浜松医科
800点未満 9校 和歌山県立医科/福島県立医科/長崎/香川/愛媛/高知/島根/旭川医科/弘前

※合格者平均であってボーダー(合格可能性50%ライン)ではありません。平均より下の得点にも合格者はいます

最高は東京の919点(91.9%)、最低は弘前の762点(76.2%)。その差は157点です。「国公立医学部=9割必須」が合格者平均として当てはまるのは東京の1校だけ。850点以上でも12校しかなく、過半数の29校は800〜849点の帯、800点未満の帯にも和歌山県立医科・長崎・愛媛・高知など9校があります。8割前後から勝負になる国公立は、現実に存在します。

この帯を国立42校と公立8校に分けると、下の帯の中身がはっきりします。

帯 国立42校 公立8校
900点以上 1校 —
850〜899点 9校 2校
800〜849点 25校 4校
800点未満 7校 2校

※河合塾 入試結果調査(2026年度入試)の合格者平均(1000点換算)

800点未満の9校のうち7校が国立で、公立は和歌山県立医科(799点)と福島県立医科(798点)の2校だけ。しかもその2校も790点台で、公立でいちばん低い798点と、国立でいちばん低い762点では36点ひらいています。「8割前後から勝負になる国公立」を探すなら、候補はほぼ国立側にあります。

注意点はひとつ。これは合格者の平均なので、実際の合格ラインはこれより下にあります。平均に届いていない=諦める、ではありません。

 

偏差値が低い国公立はどこか|「入りやすい」への正面回答

検索でよく見かける「偏差値の低い国公立医学部」「入りやすい国公立」に、データで正面から答えます。合格者平均が低い順に10校です。

低い順 大学 合格者平均 共テ平均 実質倍率
1 島根大学 61.0 776点 4.09倍
2 弘前大学 61.3 762点 5.15倍
3 琉球大学 62.5 813点 3.50倍
4 秋田大学 63.0 807点 2.91倍
5 福島県立医科大学 63.1 798点 2.46倍
6 富山大学 63.4 805点 3.49倍
7 福井大学 63.6 817点 2.97倍
8 群馬大学 63.7 814点 2.53倍
9 宮崎大学 63.9 816点 3.66倍
10 佐賀大学 64.0 813点 3.39倍

※合格者平均・共テ平均は河合塾 入試結果調査(2026年度入試)、実質倍率は文部科学省公表の2025年度入試(大学単位)。年度の違う数字なので引き算はできません

いちばん低いのは島根の61.0、次いで弘前61.3、琉球62.5。ただし表の右2列を見てください。島根の合格者は共テで平均776点(77.6%)を取っており、弘前の実質倍率5.15倍(2025年度)は50校で最高です。合格者平均が下から2番目なのに、倍率はトップ——この事実だけでも、「偏差値が低い=入りやすい」とは言い切れません。

※合格者平均・共テ平均=2026年度入試/実質倍率=文部科学省(2025年度入試)。

もうひとつ大事な注意です。倍率には隔年現象(高倍率の翌年に敬遠されて下がる動き)がよく見られ、1年分の数字から「この大学は入りやすい」という因果は書けません。倍率は「その年に何人が来たか」、合格者平均は「実際に受かった人の学力」——見るべきは後者です。この考え方は入りやすい医学部はどこか|倍率ではなく合格者平均偏差値で見るで、私立も含めた81校ぶん書いています。

私立も含めて「偏差値が低い順」に並べ、6年学費・国家試験の合格率と見比べたい方は、医学部の偏差値が低い順ランキングにまとめました。

 

河合塾の最新ボーダー(2026年10月版)と並べる|合格者平均が下回るのは4校

河合塾は2026年10月13日に、2027年度入試の難易予想(方式別ランク)を更新しました。国公立医学部50校の前期日程・一般枠(山梨は後期日程)のボーダー偏差値を並べると、2.5刻みのため、23校が62.5に並びます。ボーダーだけでは50校の差が見えにくいので、この記事は小数1桁の合格者平均で順位を付けています。

ボーダー 校数 大学(合格者平均の高い順)
72.5 1校 東京
70.0 3校 京都・大阪・東京科学
67.5 8校 名古屋・千葉・九州・横浜市立・東北・神戸・山梨・大阪公立
65.0 14校 京都府立医科・岡山・金沢・広島・北海道・筑波・熊本・新潟・名古屋市立・長崎・三重・浜松医科・岐阜・滋賀医科
62.5 23校 鹿児島・信州・山口・徳島・和歌山県立医科・鳥取・札幌医科・大分・旭川医科・香川・高知・愛媛・山形・佐賀・宮崎・群馬・福井・富山・福島県立医科・秋田・琉球・弘前・島根
なし※ 1校 奈良県立医科

※奈良県立医科の前期は共通テストと小論文で、2次に学力検査がないため、ボーダー偏差値がありません。出典:河合塾 2027年度入試難易予想ランキング表(方式別ランク・2026年10月13日更新)

9月版から動いたのは2校です。北海道が67.5→65.0、熊本が62.5→65.0(共通テストのボーダー得点率は50校とも9月版と同じ)。

次に、この2つの物差しの違いです。ボーダー偏差値は「合格の可能性が50%になる線」の予想(2027年度入試)、合格者平均は「実際に合格した人の偏差値の平均」(2026年度入試)。どちらも河合塾の全統記述模試の偏差値ですが、年度が1年ずれています。ただし、ボーダーは2.5刻みの帯の下の端です(62.5なら62.5〜64.9のどこか。河合塾は「各偏差値帯の下限値を表示」と説明しています)。ボーダーのある49校で、合格者平均がこの帯のどこにあるかを見ると、帯より上が9校、帯の中が36校、帯より下が4校でした。

大学 合格者平均 ボーダー 帯の下の端との差
島根 61.0 62.5 −1.5
弘前 61.3 62.5 −1.2
滋賀医科 64.6 65.0 −0.4
岐阜 64.9 65.0 −0.1

※合格者平均=2026年度入試(一般選抜の合格者)・ボーダー=2027年度入試の予想。弘前・島根は理科の平均が公表されておらず、英語と数学の平均です

帯より上の9校は、京都・京都府立医科・岡山・鹿児島・信州・山口・徳島・和歌山県立医科・鳥取で、うち6校が65.0〜67.4の段です。鹿児島(66.0)・信州(65.9)・山口(65.6)は、ボーダー62.5の帯の上の端(64.9)も上回ります(鹿児島・山口は後期日程もあり、合格者平均は前期と後期の合格者を合わせた値。ボーダーは前期の値です)。ボーダーに届くことと、合格した人の平均に届くことは、別の目標です。反対に、上の表の4校は、合格者平均そのものがボーダーの帯の下の端に届いていません。1年分の数字なので、理由は決めつけず、志望校は2つの数字を並べて見てください。

49校の差を、幅ごとに数え直しました。志望校がどの行にあるかで、「ボーダーに届いた」の意味が変わります。

合格者平均−ボーダー 校数 大学(差の大きい順)
+3.0以上 3校 鹿児島+3.5・信州+3.4・山口+3.1
+2.0〜+2.9 13校 京都+2.7・徳島+2.7・京都府立医科+2.6・和歌山県立医科+2.6・岡山+2.5・鳥取+2.5・東京+2.4・大阪+2.2・名古屋+2.2・千葉+2.2・札幌医科+2.2・大分+2.2・旭川医科+2.1
+1.0〜+1.9 19校 香川+1.8・高知+1.8・愛媛+1.7・九州+1.6・横浜市立+1.6・金沢+1.6・山形+1.6・広島+1.5・佐賀+1.5・宮崎+1.4・東北+1.3・北海道+1.3・群馬+1.2・神戸+1.1・山梨+1.1・筑波+1.1・福井+1.1・熊本+1.0・新潟+1.0
+0.1〜+0.9 9校 名古屋市立+0.9・富山+0.9・大阪公立+0.8・長崎+0.8・三重+0.7・福島県立医科+0.6・東京科学+0.5・秋田+0.5・浜松医科+0.3
±0 1校 琉球±0
マイナス 4校 岐阜−0.1・滋賀医科−0.4・弘前−1.2・島根−1.5

合格者平均=河合塾 入試結果調査(2026年度入試)、ボーダー=河合塾 2027年度入試難易予想(方式別ランク・2026年10月13日更新)。奈良県立医科はボーダーなし

差が+1.0以上の大学は49校中35校。この35校では、模試でボーダーちょうどの偏差値を取っても、合格した人の平均より1.0以上低い位置にいます。反対に、差が±0やマイナスの5校では、合格者の平均がボーダーと同じか、それより下にあります。私立を含めた81校で、合格者平均がボーダーを下回る大学を数えた記事は医学部の逆転合格は起きているのか|合格者平均がボーダー未満の19校です。

国公立と私立を同じ表で比べたい方、杏林・川崎医科・獨協医科・関西医科・日本医科など私立の偏差値が知りたい方は、医学部偏差値ランキング(全81校)に河合塾ボーダー偏差値の順でまとめています。このページは国公立50校の中の位置づけを見るための表です。

 

例年3月に満員となります|太宰府アカデミーの資料請求(無料)

共テで決まる大学、2次で決まる大学

同じ国公立でも、共テと2次(個別試験)の配点比率は大学ごとにまるで違います。全50校の満点構成(2026年度)から算出した両極端がこちらです。

型 大学(比率)
2次で決まる型
(2次比率が高い)
東大(80.0%)/東北大(80.0%)/京大(78.4%)/阪大(75.0%)/奈良県立医科・後期(75.0%)
共テで決まる型
(共テ比率が高い)
奈良県立医科・前期(共テ90.0%)/佐賀(68.1%)/群馬(51.4%)など

※比率は満点構成から当塾算出。全50校の個別の配点は各大学ページに掲載しています

東京と東北は2次が80.0%——共テは実質「足切りを通る試験」で、勝負は記述です。一方、奈良県立医科の前期は共テが90.0%(共テ900点+個別100点)で、配点上は共テでほぼ決まります。同じ「国公立医学部」を受けるのに、求められる力が正反対です。

共テで安定して取れる型か、記述で伸びる型か。自分の得点の取り方に合う比率の大学を選ぶ——偏差値の高低より、こちらのほうが合否を動かします。全50校の満点構成は各大学の個別ページに載せています。

偏差値の段と共テ比率は重ならない(2027年度の配点)

上の両極端を、2027年度の配点で全50校に広げ、合格者平均の段と掛け合わせました(50校中32校は令和9年度入学者選抜要項で確認、18校は2027年度の変更の公表がないことを確かめた2026年度の配点)。

段(合格者平均) 共テ4割未満 共テ4〜6割 共テ6割以上
72.5以上 2校 0校 0校
70.0〜72.4 2校 0校 0校
67.5〜69.9 5校 5校 1校
65.0〜67.4 6校 8校 2校
62.5〜64.9 0校 14校 3校
60.0〜62.4 0校 1校 1校

共テ比率=合否判定に使う総合点に占める共通テストの配点(前期日程。山梨は医学科に前期がないため後期)。各大学の令和9年度入学者選抜要項・2026年度の募集要項をもとに当校算出。合格者平均=河合塾 入試結果調査(2026年度入試)

合格者平均70.0以上の4校は、東京20.0%・京都21.6%・大阪25.0%・東京科学33.3%と、全部が共テ比率3分の1以下。共テは「足切りを通る試験」に近く、2次の記述で決まります。反対に、いちばん大学の多い62.5〜64.9の段の17校には、共テ比率が4割を切る大学が1校もありません(最も低い愛媛でも41.7%)。

共テ比率が6割以上の7校(奈良県立医科90.0%・徳島70.4%・佐賀68.1%・弘前63.6%・宮崎62.5%・山口61.3%・秋田60.0%)は、偏差値の4つの段に散らばっています。同じ62.5〜64.9の段でも、佐賀68.1%と愛媛41.7%では、求められる力が違います。並びの傾向であって、配点が偏差値を決めているわけではありません。

比率の実感をつかむ言い換えをひとつ。共通テストの得点率が10ポイント下がると、総合点は「共テ比率×10」ポイント下がります。東京なら2.0ポイント、九州なら4.0ポイント、奈良県立医科の前期なら9.0ポイントです。なお東京は共テ1,000点を110点に、東京科学は180点に縮めて使う(総合550点・540点)ので、素点で比率を出すと必ず間違えます。全50校の配点と比率の一覧は共通テストの配点比率|国公立医学部50校は20〜90%に載せています。

2027年度に配点が変わる5校

去年の配点表のまま比べると判断を誤る大学があります。2027年度に総合点の満点そのものが変わるのは次の5校です。

大学 総合点 変わる所 共テ比率
弘前 1,950→1,650点 面接300点を廃止し段階評価へ 53.8→63.6%
旭川医科 920→970点 個別に理科2科目150点を新設(共テ570→470) 62.0→48.5%
広島 2,800→3,000点 面接を200点に点数化 35.7→33.3%
徳島 1,300→1,350点 情報Ⅰ50点を新設(共テ900→950) 69.2→70.4%
香川 1,400→1,420点 情報Ⅰ20点を新設(共テ700→720) 50.0→50.7%

2026年度→2027年度。各大学の令和9年度入学者選抜要項(前期日程・医学科)をもとに当校算出

弘前は共テ比率が10ポイント近く上がり、旭川医科は10ポイント以上下がります。弘前は面接を点数にしない段階評価に変え、旭川医科は2次に理科2科目を足すためです。合格者平均やボーダーは2026年度までの入試から出た数字なので、配点が変わった大学では、その数字だけで比べないでください。

後期日程がある国公立医学部は13校

2026年度入試で後期日程を実施したのは13校14区分、募集は314名でした(山梨90名・奈良県立医科53名・福井25名・琉球23名・秋田25名・鹿児島19名・千葉15名・宮崎15名・浜松医科14名・東京科学10名・三重10名・山口10名・名古屋5名)。前期(57区分・3,511名)と合わせた募集の8.2%にすぎません。志願倍率は前期4.11倍に対して後期16.82倍ですが、倍率は志願者を募集人員で割った数字で、受かりやすさや難しさを表すものではありません。

例外が2校あります。山梨は医学科に前期がなく後期だけ(この記事の表も山梨は後期の値)、奈良県立医科は前期22名・後期53名で後期のほうが募集が多い大学です。また旭川医科・山形・佐賀の3校は2026年度から後期を廃止しました。2027年度の実施と募集人員は、11月ごろの学生募集要項で確定します。

出典:河合塾 Kei-Net の入試結果(2026年度入試)をもとに当校集計。山梨・奈良県立医科の2027年度の扱いは大学公式で照合。秋田は一般枠と秋田県地域枠の合計

後期の大学別の募集人員・志願倍率・足切りの実績は医学部の後期日程は入りやすいのか|国公立13校に一覧にしています。

 

「情報」の配点比率|同じ科目で重みが6倍違う

共通テスト「情報Ⅰ」の扱いは、大学による差がいちばん大きいところです。合否判定に使う共テの配点に占める比率で、最大10.0%と最小1.6%、約6倍の開きがあります。

国公立医学部の共通テスト「情報Ⅰ」の配点比率ごとの大学数(2027年度・前期49校)。10.0%が12校、8.0〜9.9%が6校、5.0〜7.9%が21校、2.0〜4.9%が9校、2.0%未満は佐賀の1校で、最大10.0%と最小1.6%の差は約6倍
出典:各大学の令和9年度入学者選抜要項(前期日程・合否判定の配点)をもとに太宰府アカデミー算出
比率 大学(前期)
9〜11%(重い) 京都府立医科(10.0%)/信州(10.0%)/大分(10.0%)/宮崎(10.0%)/富山(10.0%)/広島(10.0%)/愛媛(10.0%)/東京(10.0%)/東京科学(10.0%)/熊本(10.0%)/琉球(10.0%)/福井(10.0%)/京都(9.1%)/岡山(9.1%)/東北(9.1%)
5〜9% 名古屋市立(8.3%)/和歌山県立医科(8.3%)/秋田(8.3%)/三重(7.7%)/滋賀医科(7.7%)/福島県立医科(7.1%)/札幌医科(6.7%)/新潟(6.3%)/奈良県立医科(5.6%)/九州(5.3%)/千葉(5.3%)/名古屋(5.3%)/山口(5.3%)/山形(5.3%)/岐阜(5.3%)/徳島(5.3%)/浜松医科(5.3%)/神戸(5.3%)/筑波(5.3%)/群馬(5.3%)/金沢(5.3%)/高知(5.3%)/大阪(5.0%)/横浜市立(5.0%)
5%未満(軽い) 北海道(4.8%)/弘前(4.8%)/旭川医科(4.3%)/大阪公立(3.7%)/島根(3.2%)/長崎(3.2%)/香川(2.8%)/鹿児島(2.7%)/鳥取(2.2%)/佐賀(1.6%)

※前期日程の49校(山梨は医学科に前期がないため除外)。比率=情報の配点÷合否判定に使う共テの配点の合計。各大学の令和9年度入学者選抜要項で確認(東北・三重・神戸・長崎の4校は2026年度の配点)。足切り(第1段階選抜)と合否判定で配点が違う大学は、合否判定の配点で計算しています

重いのは東京・東京科学・京都府立医科・信州など12校の10.0%。軽いのは佐賀1.6%・鳥取2.2%・鹿児島2.7%・香川2.8%です。情報が苦手なら軽い組の大学で影響を小さくでき、得意なら10%組で差をつけられます。

比べるときの落とし穴がひとつあります。共通テストの素点で見ると、情報は1,000点中100点=どの大学も10%に見えます。ところが大学は合否判定の前に各教科を換算し直すので、実際の重みは変わります。たとえば旭川医科は足切りに素点1,000点を使いますが、合否判定は共テ470点中、情報20点(4.3%)。札幌医科は750点中50点(6.7%)、福島県立医科は700点中50点(7.1%)、和歌山県立医科は600点中50点(8.3%)です。

2027年度は、2026年度に情報を点数にしていなかった徳島(50点)と香川(20点)が配点し、国公立50校すべてで情報が合否に効くようになります。筑波は配点50点のまま、換算のしかたが「50点+得点×0.5」から「25点+得点×0.75」に変わります。下駄が半分になるぶん、情報の出来がそのまま点差に出やすくなります(いずれも令和9年度入学者選抜要項)。

 

募集人員が「調整中」の大学がある|臨時定員削減

2027年度入試には、偏差値表の外に大きな変数があります。国の医学部臨時定員の削減です。この影響で、徳島・長崎・筑波・熊本・愛媛の5校は、2026年8月時点で募集人員が確定していません。

大学 公式の書きぶり
徳島 「医学部医学科の募集人員は調整中です。確定次第、本学ホームページ等でお知らせします」(令和9年度選抜要項)
長崎 臨時定員19人(うち地域枠増員16人)の令和9年度の扱いは「現時点では未定」
筑波 医学類地域枠は「国による所定の審査を経て、募集の有無及び定員が確定次第公表します」
熊本 臨時定員4人を維持する計画。ただし「3人以下となった場合は一般選抜(前期)の募集人員を改めて変更します」
愛媛 入学定員95人は「現時点での予定」

※各大学の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項・公式発表の記載。確定は例年11月ごろ公表の学生募集要項です

このほか和歌山県立医科も臨時定員1人減で総募集100→99人となる見込みです。確定するのは例年11月ごろに出る学生募集要項。この5校を出願候補にしている方は、夏時点の定員数で倍率を見積もらず、11月の要項を必ず確認してください。募集人員が数人動くだけで、ボーダー付近の景色は変わります。

※2026年8月時点の各大学公表資料より。確定は例年11月ごろの学生募集要項。

10月9日の文科省の計画|国公立50校で27人減(認可前)

その後、文部科学省が2026年10月9日に、2027年度の医学部の定員増の計画(大学別の入学定員等の一覧)を公表しました。国公立50校を足し上げると、5,673人から5,646人へ、27人の減少です。まだ認可前の計画で、確定ではありません。

項目 2026年度 2027年度計画 差
国公立50校の入学定員等 5,673人 5,646人 ▲27人
うち臨時増員(地域枠など) 650人 626人 ▲24人
(参考)医学部81大学の合計 9,377人 9,336人 ▲41人

出典:文部科学省「令和9年度医学部定員増について」「大学別医学部入学定員等一覧」(2026年10月9日公表)。入学定員等は2年次編入学の定員などを含む表の数字で、国公立50校の行を当校で合計

減るのは14校で、最も大きいのは新潟の▲8人。増えるのは富山の+2人だけです。上で「調整中」とした5校は、この計画では5校とも2026年度と同じ数字になっています。

大学 入学定員等(2026→2027計画) うち臨時増員
徳島 111人→111人 11人
長崎 119人→119人 19人
筑波 139人→139人 36人
熊本 109人→109人 4人
愛媛 115人→115人 15人

出典:文部科学省「大学別医学部入学定員等一覧」(2026年10月9日公表・認可前の計画)。表の「入学定員等」は大学の要項の入学定員・募集人員と一致しないことがあります(例:福井は2027年度に入学定員を110→114人に増やし、2年次編入学5人を0にするため、この表では115→114人)。前年は認可後の一覧が10月28日に出ました

大学ごとの募集人員(前期・後期・推薦・地域枠の内訳)が確定するのは、例年どおり11月ごろの学生募集要項です。この表で増減がない大学でも、枠の内訳は動くことがあります。

共通テストの出願は「既卒など」が8.1%増(速報)

受験する側の数字も動いています。大学入試センターによると、2027年度の共通テストの出願は、出願最終日(2026年10月2日17時)の時点で490,725人。前年の同じ時点より547人少ない一方、内訳は現役が6,560人減って410,405人、既卒などが6,013人増えて80,320人(+8.1%)でした。

これは共通テスト全体の数字で、医学部を志望する人だけの数ではありません。確定値は12月上旬に発表される予定で、例年この速報より増えます。国公立医学部の志願者がどう動くかは、この数字からは言えません。

出典:大学入試センター「令和9年度大学入学共通テストの出願状況(受付最終日)」(2026年10月2日)。「既卒など」は速報の区分「高等学校卒業者等」で、高卒認定などを含みます

 

太宰府アカデミーの視点|国公立の偏差値表はこう使う

国公立の大学選びで僕がいつも伝えているのは、「順位で選ばず、帯と配点で選ぶ」です。合格者平均のランキングは現在地の確認には役立ちますが、順位が2つ3つ違う大学の難易度差は誤差の範囲。序列の細かい上下より、共テ90%型か2次80%型か、情報10%か1.6%か——この構造の違いのほうが、1年間の勉強計画と本番の勝率をはるかに大きく動かします。

使い方は3段階です。まず共テ平均の帯の表で、模試の持ち点から届く帯を確認する。次に共テと2次の比率で、自分の型(安定型か記述型か)に合う大学へ絞る。最後に各大学の個別ページで合格最低点と出口(国試合格率・6年で医師になれる確率)まで確かめる。共テ本番の自己採点が出てからの出願先変更にも、この表はそのまま使えます。リサーチの判定に迷ったら、合格者平均と自分の素点の差を見てください。

模試の数字が届いていなくて不安な人にひとつだけ。この表の数字はどれも「受かった人の平均」であって、合格ラインではありません。平均より下で受かる人は毎年必ずいます。悲観する材料ではなく、出願先を賢く選ぶ地図として使ってほしいです。秋には河合塾の予想値改定、11月には募集要項の確定と、数字が動く節目が続きます。そのたびにこのページを最新に保ちます。

 

国公立医学部の偏差値についてよくある質問

Q1. いちばん偏差値が低い国公立医学部はどこですか?
A. 2026年度入試の合格者平均でいちばん低いのは島根の61.0、次いで弘前61.3・琉球62.5です。ただし島根の合格者は共テで平均776点(77.6%)を取っており、弘前の実質倍率5.15倍(2025年度)は国公立50校で最高。「低い=入りやすい」ではありません。

Q2. 共通テストは何点あれば国公立医学部に届きますか?
A. 2026年度入試の合格者平均は919点(東京)〜762点(弘前)です。900点超が必要な水準は東京だけで、過半数の29校は800〜849点、800点未満の帯にも9校あります。ただし平均でありボーダーではないので、リサーチの判定と2次力を合わせて判断してください。

Q3. 国立と公立で、難易度や学費は違いますか?
A. 2026年度入試の合格者平均は国立42校が平均66.1・公立8校が平均66.7で、平均としては公立のほうがやや上です。合格者平均63.0未満は島根61.0・弘前61.3・琉球62.5の3校とも国立で、公立の最低は福島県立医科の63.1。学費は入学料が違い、公立8校は地元か地元以外かで282,000〜846,000円と3倍変わります(国立42校は全校282,000円)。

Q4. 国公立医学部の後期は前期より難しいですか?
A. 同じ大学でも前期と後期は配点が別物で、たとえば奈良県立医科は前期が共テ90%、後期は2次75%と正反対です。単純にどちらが難しいとは比べられません。2026年度に後期を実施したのは13校(募集314名)で、山梨は医学科が後期だけ、奈良県立医科は後期のほうが募集が多い一方、旭川医科・山形・佐賀は2026年度から後期を廃止しました。募集の枠組みも方式ごとに違うので、偏差値表の1つの数字ではなく、受ける方式の配点と自分の型の相性で判断してください。

Q5. 私立を含めた全体のランキングはありますか?
A. 国公立50校+私立31校=81校を同じ物差しで並べた医学部偏差値ランキング(全81校)があります。私立だけ見たい方は私立医学部偏差値ランキング(31校)へどうぞ。

Q6. 国公立と私立の偏差値は、同じ数字なら同じ難しさですか?
A. 同じではありません。どちらも河合塾の全統記述模試の偏差値ですが、国公立の合格者は共通テスト(多くの大学で6教科8科目)と2次の記述の両方を受けた人で、英語・数学・理科が中心の私立の一般選抜とは科目の負担が違います。81校を1つの表に並べたランキングは目安として使い、国公立どうし・私立どうしで比べるのが確実です。

 

まとめ|2027年度 国公立医学部偏差値のポイント

  • 合格者平均の1位は東京大学(理科III類)の74.9。2位京都72.7・3位大阪72.2・4位東京科学70.5で、「70超え」は4校だけ。5位に名古屋・千葉・奈良県立医科が69.7で並ぶ
  • 共通テストの合格者平均は919〜762点で157点の幅。900点超は東京だけ、過半数の29校は800〜849点、800点未満も9校
  • 合格者平均がいちばん低いのは島根の61.0。それでも共テ平均776点、弘前の実質倍率5.15倍(2025年度)は50校で最高。「低い=入りやすい」ではない
  • 配点は両極端。東京・東北は2次80%、奈良県立医科の前期は共テ90%。「情報」の重みも10%〜1.6%で6倍差
  • 国立42校と公立8校は別物。合格者平均の平均は公立66.7・国立66.1で、63.0未満は国立の3校(島根61.0・弘前61.3・琉球62.5)だけ。公立8校は入学料が282,000〜846,000円と3倍変わる(最高は福島県立医科の県外846,000円)
  • 合格者平均を2.5ずつの段に切ると、62.5〜67.4の2つの段に33校。70.0以上は4校だけ。共テ平均が800点未満の9校のうち5校は62.5〜64.9の段
  • 合格者平均とボーダーの差は真ん中が+1.5。差が+1.0以上の大学が49校中35校=ボーダーちょうどは合格者の平均より下
  • 2027年度は弘前(共テ比率53.8→63.6%)と旭川医科(62.0→48.5%)の配点が大きく変わる。合格者平均70.0以上の4校はすべて共テ比率3分の1以下
  • 徳島・長崎・筑波・熊本・愛媛の5校は募集人員が「調整中」。10月9日の文科省の計画(認可前)では5校とも2026年度と同じで、国公立50校全体は5,673→5,646人(▲27人)。確定は11月ごろの学生募集要項

秋のボーダー改定・11月の要項確定のたびに、このページを最新に保ちます。

全統模試で医学部合格者がどの偏差値帯にいるかは、全統模試 医学部合格者の偏差値は65|共テ82.6%・大学別の合格者平均にまとめています。

九州の大学だけで順位を見たいなら、九州の医学部ランキング|1位は物差しで3校に分かれるがあります。

あわせて読みたい

本日の記事は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございます!


◆太宰府アカデミーの自己PR

当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。

【当校の特徴】
定員30名|21年間の累計医学部医学科合格実績518名(のべ数)|田舎の全寮制|全国各地から入学(2026年度生は全国20の都道府県より入学)|異次元の生活サポート|食事が美味しい(土日祝日問わず3食提供)|講師との距離が近い|プロ講師の質問対応が充実|完全個別指導コースあり|選抜国公立コースあり|専用筋トレジムあり|同じ夢を持った仲間と1年間切磋琢磨し、医学部合格を目指す

【校風】アットホームな大家族予備校

◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

◆資料請求・見学のお申し込み

>>資料請求フォームはこちら(無料)

◆連絡先

TEL:092-918-0666
メール:office@dazaifu.academy
Twitter:twitter.com/dazaifu_academy

◆太宰府アカデミーグループ紹介

詳しく知りたい方は下記をクリック!

福岡県の医学部受験専門予備校 太宰府アカデミー(少人数授業コース)>>トップページはこちら

福岡県の医学部受験専門予備校 太宰府メディカル(完全個別指導コース)>>トップページはこちら

医学部予備校の寮費はいくら?答えは資料に|太宰府アカデミー(無料)