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国公立医学部推薦の共通テストボーダー|70〜86%|2027年度入試

2026年10月24日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

国公立医学部の推薦を考えている生徒さんから、秋になると決まって聞かれます。「推薦って、共通テストで何割取れば受かるんですか?」

先に答えを書きます。国公立医学部48校のうち、要項に共通テストの得点率の下限を数字で書いているのは18校で、その下限は70〜86%でした。いちばん多いのは「8割」で、10校がこれを置いています。一方で、2026年度の推薦の合格者の共通テスト得点を公表しているのは、新潟大と愛媛大の2校だけです。

この記事を開いた方は、たぶんこんなことを思っています。

− 国公立の推薦の「共通テストボーダー」は何%なの?

− 志望校は、共通テストを何点取れば合格の対象になるの?

− 去年の合格者は、共通テストで何点くらい取っていたの?

推薦・総合型で共通テストを課す国公立医学部48校について、2027年度の要項と、大学が公表している2026年度の入試結果を1校ずつ確かめました(2026年10月24日時点)。順番に見ていきます。

国公立医学部推薦の共通テストボーダーの記事のアイキャッチ画像。要項の下限は70〜86%

 

 

国公立医学部推薦の共通テストボーダーは70〜86%|要項で数字を示すのは18校

結論です。国公立医学部の推薦・総合型で、要項に共通テストの得点率の下限を数字で書いているのは48校中18校。下限は富山大・岐阜大の70%から、岡山大の約86%(950点中概ね820点)までです。

国公立医学部の推薦・総合型で要項が示す共通テストの得点率の下限。岡山大86.3%、金沢大85%、北海道大など10校80%、名古屋市立大78%、札幌医科大77.5%、徳島大・長崎大75%、富山大・岐阜大70%
出典:各大学の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項・学生募集要項(2026年10月19日確認)より太宰府アカデミー作成
大学 下限 要項の書き方
岡山大 86.3% 950点中概ね820点(2026年度の要項)
金沢大 85% 850点の概ね85%(722.5点)以上
北海道大 80% フロンティア入試TypeⅠ:900点中720点(80%)以上が最終合格の対象
福島県立医科大 80% 推薦A枠・B枠:500点の概ね80%以上が選抜の対象
筑波大 80% 研究型人材入試:総合点・数学・理科がそれぞれ原則8割以上
千葉大 80% 概ね80%(前期で第1段階選抜をした年は、その受験対象者の平均点)
東京大 80% 1000点の概ね8割以上が目安
東京科学大 80% 指定科目の総合計が原則8割以上
信州大 80% 1000点の80%以上から合格者を決定
三重大 80% 総合Ⅱは1000点中800点以上。推薦Ⅱは共テで約2倍に第1次選考
大阪大 80% 1000点の概ね80%以上のうち上位約30名が第1次合格
広島大 80% 光り輝き入試Ⅱ型は概ね80%以上。ふるさと枠は基準の記載なし
名古屋市立大 78% 地域枠は1,100点の概ね78%、中部圏活躍型・高大接続型は675点の概ね80%
札幌医科大 77.5% 推薦(特別枠):1000点中775点以上。道民枠は基準の記載なし
徳島大 75% 950点の概ね75%未満は合格者とならない
長崎大 75% 得点率が原則75%未満は不合格
富山大 70% 1000点の70%未満は合格の対象外
岐阜大 70% 一般推薦78%・岐阜県コース74%・地域医療コース70%

18校のうち10校(北海道大・福島県立医科大・筑波大・千葉大・東京大・東京科学大・信州大・三重大・大阪大・広島大)が「8割」を下限にしています。国公立医学部の推薦で共通テストのボーダーを考えるなら、まず8割が目安です。金沢大(概ね85%)と岡山大(約86%)はそれより上、富山大(70%)・岐阜大(方式で70〜78%)・徳島大と長崎大(75%)はそれより下に置いています。

ただし、この数字は「これを下回ると合格の対象にならない」という下限です。下限ちょうどで受かるという意味ではありません。合格者が実際に何点だったかは、次の節で見ます。

出典:各大学の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項・学生募集要項(2026年10月19日に確認)より太宰府アカデミー作成。大学に方式が複数あるときは最も低い下限。岡山大は2027年度の要項が未公表のため2026年度の要項(概ね820点/950点)。

 

推薦の合格者の共通テスト得点|公表は新潟大・愛媛大の2校だけ

では、去年の推薦の合格者は共通テストで何点取っていたのか。48校の2026年度の入試結果を確かめると、合格者の共通テスト得点を出しているのは新潟大と愛媛大の2校だけでした。山形大と奈良県立医科大は、面接や学科試験を足した総合点だけを出しています。

2026年度の推薦の合格者の得点率の平均。新潟大85.0%、愛媛大推薦ⅡA81.2%、推薦ⅡB76.7%、山形大一般枠82.9%(総合点)
出典:各大学の令和8年度(2026年度)入試結果・合格者成績の公表資料(2026年10月24日確認)より太宰府アカデミー作成
大学・方式(合格者) 満点 最低 平均 最高
新潟大 推薦(60人) 共テ800 公表なし 680.3(85.0%) 752.8(94.1%)
愛媛大 推薦ⅡA(25人) 共テ1000 753.2(75.3%) 811.86(81.2%) 856.8(85.7%)
愛媛大 推薦ⅡB(20人) 共テ1000 711.0(71.1%) 767.27(76.7%) 805.0(80.5%)
山形大 推薦Ⅱ一般枠(30人) 共テ950+面接100 836.5(79.7%) 870.6(82.9%) 919.5(87.6%)
奈良県立医科大 緊急医師確保(15人) 共テ450+学科試験450 630.00(70.0%) 668.63(74.3%) 713.00(79.2%)
奈良県立医科大 地域枠(21人) 共テ450+学科試験450 654.50(72.7%) 682.79(75.9%) 732.25(81.4%)

新潟大の推薦の合格者60人は、共通テストの平均が85.0%(800点中680.3点)でした。最低点は公表されていません。新潟大は要項に共通テストの基準を数字で書いていない大学ですが、合格者の平均は8割を大きく超えています。

愛媛大は、推薦ⅡA(学校推薦)の合格者25人が平均81.2%・最低75.3%、推薦ⅡB(地域特別枠)の20人が平均76.7%・最低71.1%でした。同じ大学の推薦でも、枠によって合格者の得点は5ポイントほど違います。愛媛大の推薦は、第2次選抜を共通テストの成績で決める方式です。

総合点だけを出す山形大・奈良県立医科大

山形大の推薦Ⅱ一般枠は、共通テスト950点と面接100点を足した1,050点で、合格者の最低が79.7%・平均が82.9%でした。面接の点が入っているので、共通テストだけの得点率とは比べられません。奈良県立医科大は共通テストを半分(450点)にして学科試験450点と足した総合点で、学科試験の比重が大きいため、共通テストの目安としては使えません。

出典:各大学の令和8年度(2026年度)入試結果・合格者成績の公表資料(2026年10月24日に確認)より太宰府アカデミー作成。新潟大は「データブック2027」、愛媛大は「令和8年度 入学者選抜当初合格者の成績一覧」(追加合格者を含まない)、山形大は「令和8年度 入学試験合格者の平均点等一覧表」、奈良県立医科大は「令和8年度 学校推薦型選抜結果」。かっこ内の得点率は太宰府アカデミーが満点で割って計算(小数第2位を四捨五入)。

 

推薦の合格者の得点を出さない大学が43校|目安は要項の基準しかない

残りの大学はどうか。48校のうち43校は、推薦・総合型の合格者の得点を公表していませんでした。一般選抜(前期・後期)の合格者の最高点・最低点・平均点は多くの大学が出していますが、推薦・総合型は志願者数・合格者数などの人数だけ、という大学がほとんどです。

国公立医学部48校の推薦・総合型の合格者の得点の公表状況。共テの得点を公表2校、総合点だけ2校、公表なし43校、確認できず1校
出典:各大学の令和8年度(2026年度)入試結果・合格者成績の公表資料(2026年10月24日確認)より太宰府アカデミー作成
2026年度の合格者の得点 校数 大学
共テの得点を公表 2 新潟大・愛媛大
総合点だけ公表 2 山形大(一般枠)・奈良県立医科大
得点の公表なし 43 人数(志願・合格)だけの大学がほとんど。鳥取大は「開示しない」、高知大は「医学部については公表しない」と明記
確認できず 1 群馬大(10月24日は大学サイトがメンテナンス中)

鳥取大は「学校推薦型選抜Ⅱについては,受験者の個人成績及び合格者の成績等(満点,最高点,最低点,平均点)の開示はしません。」と書いています。高知大は成績の一覧表に「医学部については公表しない」と注記しています。岡山大の推薦Ⅱ(地域枠コース)は合格者が5人未満のため、得点を表示していません。山形大は「合格者が10人以下の学科等については公表しておりません」と注記しています。推薦は1つの枠の合格者が数人〜20人台と少ないので、こうした決まりにかかりやすいのです。

だから、推薦の「共通テストボーダー」をインターネットで探しても、大学が出した合格者の点数にはほとんど行き当たりません。受ける側がいちばん確かに使える目安は、要項に書かれた基準です。

出典:各大学の令和8年度(2026年度)入試結果・合格者成績の公表資料(2026年10月24日に確認)より太宰府アカデミー作成。群馬大は2026年10月24日に大学サイトがメンテナンス中で、公表の有無を確認できなかった。

 

共通テストの基準の書き方は5通り|数字を書かない大学が30校

要項の基準の書き方は、大学によってまったく違います。48校を分けると、5通りになりました。

国公立医学部48校の要項に書かれた共通テストの基準。数字で示す18校、非公表4校、平均・中央値と比べる2校、成績順で絞る8校、記載なし16校
出典:各大学の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項・学生募集要項(2026年10月19日確認)より太宰府アカデミー作成
要項に書かれた共通テストの基準 校数 おもな大学
得点率の下限を数字で示す 18 北海道大・東京大・金沢大・大阪大・岡山大・長崎大など
基準はあるが数字は非公表 4 群馬大・島根大・香川大・佐賀大
一般選抜の平均・受験者の中央値と比べる 2 旭川医科大・横浜市立大
共テの成績順で人数を絞る 8 福井大・名古屋大・京都府立医科大・神戸大・大分大など
基準の記載なし(総合点で判定など) 16 弘前大・新潟大・浜松医科大・鹿児島大など

数字を書かない30校のうち、群馬大・島根大・香川大・佐賀大の4校は「基準はあるが数字は出さない」型です。たとえば香川大は「本学が定める基準(非公表)に満たない者は総合点にかかわらず不合格」と書いています。

旭川医科大と横浜市立大は、ほかの受験者と比べる型です。旭川医科大は「当該選抜試験の受験者の中央値以上」の者を選抜の対象とし、横浜市立大は共通テストの成績が一般選抜前期日程の第1段階選抜合格者の平均点より低い者を、合計点の順位にかかわらず不合格としています。横浜市立大の推薦を受ける人は、前期で第1段階選抜を通った人たちの平均を超える必要がある、ということです。

福井大(募集人員の約3倍)、神戸大(出願者が約2倍を超えたら)、大分大(一般枠は約55名)などの8校は、共通テストの成績順で人数を絞る型です。この場合、ボーダーはその年の志願者の点数で決まり、毎年動きます。

残る16校は、要項に共通テストの基準の記載がありません。多くは共通テストと面接などの合計点で判定します。京都大の特色入試は、共通テストを受けて成績を出す必要はありますが、判定には使わないと要項に書かれています。

出典:各大学の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項・学生募集要項(2026年10月19日に確認)より太宰府アカデミー作成。大学に方式が複数あるときは、いちばんはっきりした基準で1校1区分に数えた(例:三重大は総合Ⅱの「1000点中800点以上」で「数字」)。

 

国公立医学部の推薦の共通テスト基準一覧|48校

48校を地方ごとに並べます。「下限」は要項が示す得点率の下限、「2026年度の合格者の得点」は大学公式の入試結果に推薦・総合型の得点が載っているかどうかです。大学名から、その大学の入試情報のページに進めます。

北海道・東北・関東・中部(25校)

北海道・東北・関東・中部の国公立医学部25校の推薦の共通テストの基準と、合格者の得点の公表状況の一覧
出典:各大学の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項・学生募集要項(2026年10月19日確認)より太宰府アカデミー作成
大学 下限 要項の基準(2027年度) 2026年度の合格者の得点
北海道大 80% フロンティア入試TypeⅠ:900点中720点(80%)以上が最終合格の対象 公表なし
旭川医科大 — 総合型・推薦とも、その選抜の受験者の中央値以上が選抜の対象 公表なし
札幌医科大 77.5% 推薦(特別枠):1000点中775点以上。道民枠は基準の記載なし 公表なし
弘前大 — 共テ950点・面接・総合論述の合計で判定 公表なし
東北大 — AO入試Ⅲ期:共テ1,150点(基準の記載なし) 公表なし
秋田大 — 推薦Ⅱ:共テ500点(基準の記載なし) 公表なし
山形大 — 推薦Ⅱ:基準の記載なし 総合点のみ
福島県立医科大 80% 推薦A枠・B枠:500点の概ね80%以上が選抜の対象 公表なし
筑波大 80% 研究型人材入試:総合点・数学・理科がそれぞれ原則8割以上 公表なし
群馬大 — 共テは「学力水準の到達度を判定する資料」(数字は示さない) 確認できず
千葉大 80% 概ね80%(前期で第1段階選抜をした年は、その受験対象者の平均点) 公表なし
東京大 80% 1000点の概ね8割以上が目安 公表なし
東京科学大 80% 指定科目の総合計が原則8割以上 公表なし
横浜市立大 — 前期日程の第1段階選抜合格者の平均点より低いと不合格 公表なし
新潟大 — 共テ800点(基準の記載なし) 共テの得点あり
富山大 70% 1000点の70%未満は合格の対象外 公表なし
金沢大 85% 850点の概ね85%(722.5点)以上 公表なし
福井大 — 共テの成績で募集人員の約3倍を第1次選考 公表なし
山梨大 — 志願者が多いと第1段階選抜(県内枠約1.2倍・全国枠約1.5倍) 公表なし
信州大 80% 1000点の80%以上から合格者を決定 公表なし
岐阜大 70% 一般推薦78%・岐阜県コース74%・地域医療コース70% 公表なし
浜松医科大 — 共テ950点(基準の記載なし) 公表なし
名古屋大 — 共テで第1次選考 公表なし
名古屋市立大 78% 地域枠は1,100点の概ね78%、中部圏活躍型・高大接続型は675点の概ね80% 公表なし
三重大 80% 総合Ⅱは1000点中800点以上。推薦Ⅱは共テで約2倍に第1次選考 公表なし

東日本は、東京大・東京科学大・千葉大・筑波大・北海道大・福島県立医科大・信州大が8割を置いています。北陸は金沢大の85%と富山大の70%で、隣の県なのに15ポイント違います。

近畿・中国・四国・九州・沖縄(23校)

近畿・中国・四国・九州・沖縄の国公立医学部23校の推薦の共通テストの基準と、合格者の得点の公表状況の一覧
出典:各大学の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項・学生募集要項(2026年10月19日確認)より太宰府アカデミー作成
大学 下限 要項の基準(2027年度) 2026年度の合格者の得点
滋賀医科大 — 共テ950点を総合判定に使用 公表なし
京都大 — 特色入試:受験して成績を出すが、判定には使わない 公表なし
京都府立医科大 — 志願者が募集人員の3倍を超えると第1段階選抜 公表なし
大阪大 80% 1000点の概ね80%以上のうち上位約30名が第1次合格 公表なし
神戸大 — 出願者が募集人員の約2倍を超えると共テで第1次選抜 公表なし
奈良県立医科大 — 共テ900点を半分に換算して最終判定 総合点のみ
和歌山県立医科大 — 共テ900点で枠ごとに第一段階選抜 公表なし
鳥取大 — 共テ920点(基準の記載なし) 公表なし
島根大 — 「本学の定める基準に満たない者は不合格」(数字は非公表) 公表なし
岡山大 86.3% 950点中概ね820点(2026年度の要項) 公表なし
広島大 80% 光り輝き入試Ⅱ型は概ね80%以上。ふるさと枠は基準の記載なし 公表なし
山口大 — 基準の記載なし(2026年度は共テ425点) 公表なし
徳島大 75% 950点の概ね75%未満は合格者とならない 公表なし
香川大 — 「本学が定める基準(非公表)に満たない者は不合格」 公表なし
愛媛大 — 推薦ⅡA・ⅡBは第2次選抜を共テの成績で決定 共テの得点あり
高知大 — 推薦Ⅱ:共テ950点(基準の記載なし) 公表なし
佐賀大 — 「本学部の基準を満たしていない場合は不合格とすることがある」(数字は非公表) 公表なし
長崎大 75% 得点率が原則75%未満は不合格 公表なし
熊本大 — 基準・配点の記載なし 公表なし
大分大 — 共テ500点で第1次選考(一般枠約55名・地域枠約30名) 公表なし
宮崎大 — 共テ1000点(基準の記載なし) 公表なし
鹿児島大 — 共テと面接の総合得点で選抜(基準の記載なし) 公表なし
琉球大 — 基準・配点の記載なし 公表なし

西日本は、近畿の公立医科大(京都府立医科大・奈良県立医科大・和歌山県立医科大)が数字の基準を書かず、共通テストの成績順で絞るか総合点で判定します。四国では徳島大が75%を明記し、香川大は非公表、愛媛大は合格者の得点を出す、と3校で書き方が分かれます。

出典:各大学の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項・学生募集要項(2026年10月19日に確認)より太宰府アカデミー作成。「2026年度の合格者の得点」は各大学の令和8年度入試結果(2026年10月24日に確認)。

 

推薦の共通テスト基準の使い方|下限ではなく合格者の平均を目標にする

この数字を、受験生がどう使えばいいか。僕は3つに分けて考えるのがいいと思っています。

① 下限は「最低ライン」で、目標ではない。新潟大は要項に数字の基準がないのに、推薦の合格者の平均は85.0%でした。愛媛大の推薦ⅡAも平均は81.2%です。要項の下限が8割の大学でも、合格者の多くは8割より上にいると考えて準備するのが安全です。

② 数字を書かない大学ほど、一般選抜の水準で考える。横浜市立大のように一般選抜の平均と比べる大学や、成績順に人数を絞る大学では、その年の受験者の出来でボーダーが決まります。国公立医学部の一般選抜(前期)の共通テストのボーダーは国公立医学部の共通テストボーダーの記事にまとめています。推薦でも、ここから大きく離れない得点を目指してください。

③ 「8割で安心」ではなく、「8割を切ったら対象外」になる大学を知っておく。信州大・大阪大・東京科学大などは8割を下限に置いています。共通テストで大きく崩れた年は、面接や小論文の出来に関係なく合格の対象から外れます。推薦を受ける人ほど、共通テストの勉強を秋に止めないことがいちばん大事です。

 

太宰府アカデミーの視点|国公立の推薦は「共通テストで8割を取る人の入試」

48校を並べて、僕がいちばん伝えたいのはこれです。国公立医学部の推薦は、共通テストで8割を安定して取れる人のための入試です。要項の下限で最も多いのが8割、公表された合格者の平均が76.7〜85.0%。数字の出どころは違っても、指している水準はほぼ同じでした。

正直に言うと、調べる前は「推薦の合格者の点数は、どこかの大学がもっと出しているだろう」と思っていました。48校を開いて、出していたのが2校だったのは意外でした。ネットで見かける推薦の「ボーダー」の多くは、大学が出した数字ではないということです。数字を見かけたら、まず要項のどこに書いてあるかを確かめてください。

もう一つ、下限の数字の読み方です。数字を書く大学の多くは「概ね」「原則として」と書き、金沢大・富山大・信州大は、共通テストの平均点が大きく動いた年は基準を変えることがあると断っています。自己採点が下限ぎりぎりだったときは、その年の平均点が上がったのか下がったのかも合わせて見てください。平均点が大きく下がった年は、基準が引き下げられる可能性があります。

推薦・総合型で大学が課す試験(面接・小論文・学力試験)や試験の時期は国公立医学部の推薦・総合型48校の記事に、2浪以上でも出せる方式はこちらの記事にまとめています。

 

国公立医学部推薦の共通テストボーダーについてよくある質問

Q. 国公立医学部の推薦は、共通テストで何割必要ですか?
A. 要項に得点率の下限を数字で書いている18校では70〜86%で、いちばん多いのは8割(10校)です。2026年度の合格者の共通テスト得点を公表した新潟大・愛媛大では、合格者の平均が76.7〜85.0%でした。

Q. 推薦の共通テストボーダーがいちばん高い国公立医学部はどこですか?
A. 要項の下限で見ると、岡山大(950点中概ね820点=約86%・2026年度の要項)と金沢大(850点の概ね85%)です。ただし30校は数字の下限を書いていないので、48校すべてを比べることはできません。

Q. 推薦の合格者の最低点はどこで見られますか?
A. 48校のうち推薦の合格者の共通テスト得点を公表しているのは新潟大(平均・最高のみ)と愛媛大(最高・最低・平均)だけです。山形大・奈良県立医科大は総合点を出しています。ほかの大学は人数だけの公表です(2026年10月24日時点)。

Q. 共通テストの基準に届かなかったら、面接がよくても不合格ですか?
A. 下限を数字で書く大学や、香川大・島根大のように「基準に満たない者は不合格」と書く大学では、そうなります。富山大(平均点が大きく変動した場合)や信州大(平均点により基準を引き下げることがある)のように、共通テストの平均点しだいで基準を動かすと書く大学もあります。

 

まとめ|国公立医学部推薦の共通テストボーダーで押さえる5点

  • 要項に得点率の下限を数字で書くのは48校中18校。下限は70〜86%で、10校が8割
  • 2026年度の推薦の合格者の共通テスト得点を出すのは新潟大・愛媛大の2校だけ(平均76.7〜85.0%)
  • 43校は推薦の合格者の得点を出していない。鳥取大・高知大は「公表しない」と明記
  • 基準の書き方は5通り。数字を書かない30校には、一般選抜の平均と比べる大学や、成績順で人数を絞る大学がある
  • 下限は最低ライン。合格者の平均を見ると、8割を安定して取れることが準備の目標になる

 

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推薦を考えている人が、「共通テストで何割要るのか」を1か所で確かめられるように並べました。基準は年度で変わることがあるので、出願前に必ず最新の募集要項でも確かめてください。

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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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