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医学部後期の偏差値と共テボーダー|国公立13校・2027年度入試

2026年09月09日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。

「医学部の後期日程の偏差値」を探しているあなたに、先に答えを書き切ります。後期を実施する国公立医学部は13校。河合塾の2027年度予想(9月版)で並べると、共通テストのボーダーは92%(東京科学・名古屋)から85%(山梨・山口・琉球)までの7ポイントに13校が収まります。同じ大学の前期は79〜89%ですから、後期は下でも85%からという世界です。

そして、いちばん驚かれるのがここです。2次試験のボーダー偏差値が出ているのは、13校のうち4校しかありません(千葉72.5・奈良県立医科70.0・宮崎70.0・山梨67.5)。残る9校は空欄です。手抜きではなく、2次に学力検査が無いから偏差値を出しようがない——後期の2次は面接と小論文が中心だからです。

つまり後期は、偏差値表を見て志望校を決める入試ではありません。共通テストの得点率で、出願できる大学が決まる入試です。この記事で答えるのは、次の3つです。

− 後期の偏差値って、どこを見ればいいの?

− 前期と後期で、ボーダーはどれくらい違うの?

− 私立の後期の偏差値はどこにあるの?

 

医学部後期の共通テストボーダーと偏差値ランキング|国公立13校

まず本題の一覧です。並びは共通テストのボーダー得点率の高い順で、同じ得点率は同順位にしています。数字はすべて河合塾の2027年度入試難易予想ランキング表(方式別ランク)の9月版——2026年9月7日に更新された、いま出ている最新のボーダーです。

医学部の後期日程を実施する国公立13校の共通テストボーダーと2次偏差値のランキング表。1位は東京科学大学と名古屋大学の92%、3位千葉大学90%(2次72.5)、4位奈良県立医科大学88%(2次70.0)、5位に86%の6校、11位に85%の3校が並ぶ
出典:河合塾 2027年度入試難易予想ランキング表(方式別ランク)【医・歯・薬・保健学系】9月版(2026年9月7日更新)/募集人員は各大学の令和9年度入学者選抜要項

色が濃いほど高い値です。区分は国=国立・公=公立。文字をコピーしたい方・スマホで1行ずつ追いたい方は、下の表をお使いください。大学名を押すと、その大学の入試情報ページに移動します。

順位 大学 共テボーダー 2次偏差値 募集
1 東京科学大学 92% 10名
1 名古屋大学 92% 5名
3 千葉大学 90% 72.5 15名
4 奈良県立医科大学 88% 70.0 53名
5 宮崎大学 86% 70.0 15名
5 福井大学 86% 25名
5 秋田大学 86% 20名
5 鹿児島大学 86% 19名
5 浜松医科大学 86% 14名
5 三重大学 86% 10名
11 山梨大学 85% 67.5 90名
11 琉球大学 85% 23名
11 山口大学 85% 10名

13校の共テボーダーは85〜92%。幅はたった7ポイントしかありません。いちばん厚いのは86%の6校(秋田・福井・浜松医科・三重・宮崎・鹿児島)で、次が85%の3校(山梨・山口・琉球)。この2つの帯だけで13校中9校です。

上は92%の2校——東京科学大学と名古屋大学。共通テスト900点満点なら828点で、ここを外すと出願そのものが現実的ではなくなります。3位が千葉大学の90%、4位が奈良県立医科大学の88%。「後期だから少し楽になる」という帯は、この表のどこにもありません。

※共テボーダー・2次偏差値=河合塾 2027年度入試難易予想ランキング表(方式別ランク)【医・歯・薬・保健学系】9月版(2026年9月7日更新)。ボーダーは合格可能性50%のライン。募集人員=各大学の令和9年度入学者選抜要項(2027年度入試)。秋田大学は一般枠、山口大学は全国枠の値です。

2次偏差値の列を見てください。数字が入っているのは4校だけです。千葉大学72.5、奈良県立医科大学70.0、宮崎大学70.0、山梨大学67.5。残る9校は「—」。この理由は3つ目の見出しで詳しく書きますが、先に一言だけ——その9校は2次に学力検査が無いので、偏差値という物差しがそもそも当てはまりません。

 

前期と後期のボーダーを並べる|12校すべてで共通テストが上がる

次に、同じ13校の一般選抜(前期日程)と後期日程を、同じ表に並べました。同じ河合塾・同じ9月版なので、そのまま比べられます。

医学部の前期日程と後期日程のボーダーを並べた比較表。共通テストのボーダーは前期がある12校すべてで後期のほうが高く、差は2ポイントから7ポイント、平均4.7ポイント。福井大学は79%から86%へ7ポイント上がる
出典:河合塾 2027年度入試難易予想ランキング表(方式別ランク)9月版(2026年9月7日更新)
大学 前期の共テ 後期の共テ 前期の2次 後期の2次
東京科学大学 89% 92% 70.0
名古屋大学 86% 92% 67.5
千葉大学 86% 90% 67.5 72.5
奈良県立医科大学 86% 88% 70.0
宮崎大学 81% 86% 62.5 70.0
福井大学 79% 86% 62.5
秋田大学 80% 86% 62.5
鹿児島大学 81% 86% 62.5
浜松医科大学 82% 86% 65.0
三重大学 82% 86% 65.0
山梨大学 85% 67.5
琉球大学 79% 85% 62.5
山口大学 81% 85% 62.5

前期と後期の両方があった12校すべてで、共テボーダーは後期のほうが高くなりました。下がった大学は1校もありません。差は+2ポイント(奈良県立医科)から+7ポイント(福井)まで、平均+4.7ポイントです。

いちばん大きい福井大学は、前期79%に対して後期86%。共通テスト900点換算で63点ぶんの違いです。次いで名古屋大学が86%→92%、秋田大学が80%→86%、琉球大学が79%→85%。前期なら8割で出願できた大学が、後期では85〜86%を求めてくる——これが後期のいちばん実務的な事実だと思います。

2次偏差値のほうも見ておきます。前期・後期の両方に数字があるのは千葉大学と宮崎大学の2校だけで、千葉が67.5→72.5(+5.0)、宮崎が62.5→70.0(+7.5)。2校とも後期のほうが高いという結果でした。ただし2校では傾向とは言えないので、ここは「そういう2校がある」までにとどめておきます。

※すべて河合塾の2027年度予想(9月版)。山梨大学は医学科に前期日程が無いため前期は「—」。奈良県立医科大学の前期は共通テスト900点+小論文100点で、2次に学力検査が無いため2次偏差値がありません。

 

後期に偏差値が出ないのはなぜか|2次に学力検査があるのは4校だけ

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。後期の偏差値が「無い」のは、データが足りないからではありません。2次で何を課すかを並べると、理由が一目で分かります。

医学部の後期日程13校が2次試験で課す科目の一覧。英語・数学・理科の学力検査があるのは山梨・千葉・奈良県立医科の3校、宮崎は英語のみ、名古屋は面接だけ、残る8校は面接と小論文。共通テストの比率は名古屋大学が100%
出典:各大学の令和9年度入学者選抜要項(2027年度入試)/2次偏差値は河合塾(2027年度予想・9月版)
大学 後期の2次で課すもの 共テ比率 2次偏差値
山梨大学 英600・数600・理1000・面接100 30.3% 67.5
千葉大学 英300・数300・理300・面接100 32.2% 72.5
奈良県立医科大学 英225・数225・理450・面接 25.0% 70.0
宮崎大学 英語150・面接 87.0% 70.0
山口大学 面接200・小論文300 65.5%
浜松医科大学 面接250・小論文100 73.1%
鹿児島大学 面接120・小論文200 74.3%
琉球大学 面接200・小論文100 78.6%
秋田大学 面接200・小論文100 71.4%
三重大学 面接100・小論文200 68.4%
福井大学 面接120・小論文100 69.4%
東京科学大学 面接100・小論文100 71.4%
名古屋大学 面接(点数化しない) 100.0%

2次で英語・数学・理科の学科試験を課すのは、山梨・千葉・奈良県立医科の3校だけ。宮崎大学が英語150点のみ、名古屋大学は面接だけ(点数化なし)です。残る8校は面接と小論文だけで、学力を測る試験は共通テストしかありません。学科試験が無ければ「2次の偏差値」は定義できないので、河合塾の表も空欄になります。

共テ比率(合計点に占める共通テストの割合)を見ると、もっとはっきりします。名古屋大学は100%——後期は共通テスト950点と面接だけで、面接は点数化されません。宮崎大学87.0%、琉球大学78.6%、鹿児島大学74.3%と続きます。逆に低いのは奈良県立医科大学25.0%、山梨大学30.3%、千葉大学32.2%の3校で、この3校だけは2次で逆転できる余地があります

だから後期の準備は、後期用の対策ではありません。共通テストの得点そのものです。自己採点をした1月の時点で、出願できる大学はほぼ決まります。

※2次の内容・配点=各大学の令和9年度入学者選抜要項(2027年度入試)/2次偏差値=河合塾(2027年度予想・9月版)。面接の点数は、配点が公表されているものだけ数字を入れています。

 

私立の後期は偏差値が公表されていない|倍率で見るしかありません

「私立の後期の偏差値は?」とよく聞かれます。結論から言うと、河合塾は私立医学部の後期方式にボーダー偏差値を出していません。2026年9月版の方式別ランク表を全ページ調べましたが、医学科で載っているのは前期・Ⅰ期・A方式・N1期といった前期系の方式だけで、後期・Ⅱ期・N2期は1件もありません

ですので私立は、同じ大学の前期のボーダー偏差値と、後期の実際の倍率を並べて見るしかありません。後期を実施する私立11校をまとめました。

大学 前期の偏差値 後期の偏差値 後期の募集 後期の倍率
日本医科大学 70.0 27名 42.4倍
大阪医科薬科大学 67.5 15名 66.3倍
昭和医科大学 67.5 12名 129.2倍
関西医科大学 67.5 5名 73.2倍
日本大学 65.0 15名 112.3倍
近畿大学 65.0 5名 152.6倍
埼玉医科大学 62.5 20名 102.4倍
獨協医科大学 62.5 15名 92.7倍
聖マリアンナ医科大学 62.5 10名 121.2倍
金沢医科大学 62.5 10名 138.6倍
久留米大学 62.5 5名 109.0倍

前期のボーダーは62.5〜70.0の4段に収まります。いちばん上が日本医科大学の70.0、次が昭和医科・関西医科・大阪医科薬科の67.5、いちばん下が62.5の5校です。ただしこれは前期の数字で、後期の難易度ではありません。

代わりに使えるのが志願倍率です。近畿大学152.6倍・金沢医科大学138.6倍・昭和医科大学129.2倍と、3桁が並びます。受験者数と最終合格者数を公表している大学で、実際に受けた人で割り直すとこうなります。

大学 後期の方式 後期の実質倍率 前期の実質倍率
昭和医科大学 一般Ⅱ期 86.8倍 12.2倍
久留米大学 一般後期 67.6倍 8.6倍
関西医科大学 一般後期 38.8倍 8.4倍

昭和医科大学のⅡ期は86.8倍で、同じ大学の一般Ⅰ期(12.2倍)のおよそ7倍。久留米大学の後期は67.6倍で前期(8.6倍)のおよそ8倍です。偏差値が無いから難易度が分からない、のではありません。倍率のほうが、この枠の性格をはっきり示しています。

※前期の偏差値=河合塾(2027年度予想・9月版)/募集人員・志願倍率=代々木ゼミナール調べ(2026年度入試・2026年6月時点)/実質倍率=各大学が公表した2026年度入試結果(受験者数÷最終合格者数)。

 

後期日程がある全24校|国公立13校309名・私立11校139名

ここまで国公立13校と私立11校を別々に見てきたので、募集人員と試験日を1枚にまとめておきます。

医学部の後期日程を実施する全24校の募集人員と試験日の一覧表。国公立13校309名(山梨90名・奈良県立医科53名ほか)と私立11校139名(日本医科27名・埼玉医科20名ほか)
出典:国公立=各大学の令和9年度入学者選抜要項(2027年度入試)/私立=代々木ゼミナール調べ(2026年度入試・2026年6月時点)
大学 区分 後期の募集 試験日
山梨大学 国立 90名 3/12以降
奈良県立医科大学 公立 53名 3/12以降
日本医科大学 私立 27名 2/28(一次)
福井大学 国立 25名 3/12以降
琉球大学 国立 23名 3/12以降
秋田大学 国立 20名 3/12以降
埼玉医科大学 私立 20名 2/28(一次)
鹿児島大学 国立 19名 3/12以降
千葉大学 国立 15名 3/12以降
宮崎大学 国立 15名 3/12以降
大阪医科薬科大学 私立 15名 3/10(一次)
日本大学 私立 15名 3/4(一次)
獨協医科大学 私立 15名 3/8(一次)
浜松医科大学 国立 14名 3/12以降
昭和医科大学 私立 12名 3/6(一次)
三重大学 国立 10名 3/12以降
山口大学 国立 10名 3/12以降
東京科学大学 国立 10名 3/12以降
聖マリアンナ医科大学 私立 10名 3/2(一次)
金沢医科大学 私立 10名 3/4(一次)
名古屋大学 国立 5名 3/12以降
久留米大学 私立 5名 3/8(一次)
近畿大学 私立 5名 2/28(一次)
関西医科大学 私立 5名 3/6(一次)

2027年度に後期を実施するのは24校448名(国公立13校309名+私立11校139名)。国公立50校でいうと、一般選抜の募集人員3,729名のうち後期はたった309名——全体の8.3%しかありません。いちばん多いのは山梨大学の90名で、24校の合計の2割を1校で占めます。逆に24校のうち16校が募集15名以下です。

※国公立の募集人員=各大学の令和9年度入学者選抜要項(2027年度入試)/私立=代々木ゼミナール調べ(2026年度入試・2026年6月時点)。

後期のスケジュール|試験は3月12日以降、合格発表は3月20〜24日

国公立の後期は日程が全国で統一されています。国立大学協会の実施要領(2027年度入学者選抜)から、必要なところだけ抜き出します。

出願:1月25日〜2月3日(前期・後期とも同じ)

2段階選抜(足切り)の結果発表:前期は2月10日まで、後期は2月28日まで

試験:前期は2月25日が第1日、後期は3月12日以降

合格発表:前期は3月6日〜10日、後期は3月20日〜24日(できる限り3月23日まで)

入学手続:前期は3月15日、後期は3月27日。追加合格の決定は3月28日から3月31日まで

見落とされがちな決まりがひとつあります。前期に合格して3月15日までに入学手続を完了した人は、後期に出願して受験しても、後期の合格者にはなりません。「前期に受かったけれど、後期でもっと上を狙う」は制度上できない、ということです。私立の後期の一次試験はこれより前で、2月28日(埼玉医科・日本医科・近畿)から3月10日(大阪医科薬科)に分かれています。

※国公立の日程=国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」(2026年6月29日)/私立の一次試験日=各大学の公表資料をもとに太宰府アカデミー集計。共通テストは2027年1月16日・17日。

なお、2027年度の募集人員はまだ確定していない大学があります。国の医学部臨時定員の見直しが入る年で、後期13校のうち山梨・浜松医科・琉球の3校は選抜要項に「調整中」「申請予定」と書かれています。確定するのは11月ごろに出る学生募集要項です。

 

後期が「本戦」の2校|山梨大学と奈良県立医科大学

ランキングの中で、この2校だけは前提が違います。

山梨大学は、医学科に前期日程がありません。一般選抜は後期の90名だけです。共テボーダー85%は13校でいちばん低いのに、2次の配点は共通テスト1,000点に対して2,300点——国公立医学部で最大です。内訳は英語600点・数学600点・理科1,000点で、共テ比率は30.3%まで下がります。13校のなかで、共通テストの失点をいちばん取り返せるのがここだということです。2次のボーダー偏差値67.5も、4校のなかではいちばん低い数字です。

もうひとつ、山梨大学には他校にない特徴があります。追加合格が2022〜2025年度の4年間で65名。国公立医学部で最多で、2位の新潟大学24名の2.7倍です。前期がない=全員が3月下旬まで結果を待つ構造と無関係ではないと思いますが、1年ぶんのデータではないので断定はしません。ただ「後期90名」の外側に毎年13〜19名の追加合格がある、という事実は知っておいて損はありません。

奈良県立医科大学は、前期22名に対して後期53名。後期のほうが2倍以上多い、全国で唯一の大学です。しかも前期は共通テスト900点+小論文100点で学科試験がありません(共テ比率90.0%)。逆に後期は共通テスト300点+2次900点(英語225・数学225・理科450)で、共テ比率は25.0%。2次のボーダー偏差値70.0が付くのは後期のほうです。この大学だけ、前期と後期の性格が他の12校と入れ替わっています。

 

出願の前に見る2つの数字|合格最低点と2段階選抜

ボーダーは「合格可能性50%」の予想値です。実際に何点で受かったのかも見ておきます。2026年度入試で前期と後期の両方の合格最低点を公表している8校です。

大学 前期の得点率 後期の得点率
宮崎大学 66.6% 83.0% +16.4
浜松医科大学 70.9% 82.2% +11.3
琉球大学 75.6% 78.5% +2.9
千葉大学 70.4% 72.6% +2.2
三重大学 77.8% 79.2% +1.4
秋田大学 78.7% 78.6% -0.1
鹿児島大学 80.7% 79.7% -1.0
奈良県立医科大学 83.5% 69.5% -14.0

8校のうち6校で、後期のほうが得点率が高くなっています。ただしこの数字をそのまま難易度の比較に使わないでください。後期は共通テストの比重が高く、共通テストは2次試験より高い得点率が出やすいので、上がるのはむしろ自然です。条件がそろうのは千葉大学だけ——前期も後期も1,475点満点・共テ比率32.2%とまったく同じ配点で、後期の合格最低点は1,071点(72.6%)と前期の1,039点(70.4%)より32点高い結果でした。

もうひとつが2段階選抜(足切り)です。共通テストの点数だけで受験者をしぼる関門で、13校すべてが予告しています

大学 志願倍率 予告倍率 実際に切った倍率
宮崎大学 29.7倍 14倍 22.3倍
山口大学 24.3倍 15倍 15.0倍
千葉大学 22.9倍 7倍 19.1倍
奈良県立医科大学 20.5倍 12倍 12.1倍
福井大学 20.1倍 7倍 13.9倍
鹿児島大学 16.3倍 11倍 10.0倍
浜松医科大学 15.4倍 10倍 13.3倍
山梨大学 14.7倍 10倍 10.1倍
三重大学 14.1倍 15倍 実施せず
東京科学大学 14.0倍 12倍 非公表
名古屋大学 12.0倍 12倍 実施せず
秋田大学 11.5倍 10倍 10.0倍
琉球大学 9.2倍 10倍 実施せず

予告倍率は7倍(千葉・福井)から15倍(三重・山口)。2026年度に実際に実施されたのは13校のうち9校で、千葉大学は予告7倍のところ19.1倍まで、宮崎大学は予告14倍のところ22.3倍まで一次合格を出しました。予告倍率は「これを超えたら切ることがある」という目安であって、そこでぴったり切られるわけではありません。逆に琉球・三重・名古屋の3校は2026年度は実施していません(東京科学大学は詳細を公表していません)。

※合格最低点・志願倍率・実際に切った倍率=2026年度入試(合格最低点は各大学の公表値、倍率は河合塾 Kei-Net「国公立大学 2段階選抜実施状況」)/予告倍率=各大学の令和9年度入学者選抜要項(2027年度入試)。

 

太宰府アカデミーの視点|後期のボーダーをどう使うか、観点を3つ

ここまでの数字を、受験の計画にどう使うか。判断材料として3つ挙げます。

後期は「偏差値で選ぶ」のではなく「共通テストの得点率で選ぶ」。13校のうち9校は2次に学力検査がありません。模試の偏差値がいくつであっても、共通テストが85%に届かなければ出願できる後期はほぼ無い、というのが今年のボーダーです。逆に言えば、共通テストの結果が出た1月中旬に、この表を上から見ていけば出願先が決まります。いま覚えるべきは大学名ではなく、自分の得点率がどの帯にあるかです。

2次で逆転したいなら、選択肢は3校しかない。共テ比率が50%を切るのは奈良県立医科(25.0%)・山梨(30.3%)・千葉(32.2%)の3校だけです。ただしこの3校のうち千葉90%・奈良県立医科88%は共テボーダーが高いほうなので、「共通テストが振るわなかったから2次で逆転」という使い方は成り立ちにくいのが実情です。山梨大学だけは共テ85%・2次2,300点という組み合わせで、13校のなかでは例外的に逆転の余地があります。そして受けると決めたら、必ず過去問で出題形式との相性を確かめてください。配点が合っていても、形式が合わなければ点は取れません。

私立の後期は、偏差値ではなく日程と倍率で組む。河合塾も偏差値を出していない以上、前期のボーダーを後期に当てはめて考えるのは無理があります。私立の一次は2月28日から3月10日まで11校が並び、国公立後期(3月12日以降)の直前まで続きます。前期の合格発表と重なる時期でもあるので、配点や倍率だけで決めず、その日に自分がどこにいるのかまで含めて組んでください。

正直に言うと、僕がこの記事を書いたのは、「後期の偏差値」を探して見つからず、そのまま諦めてしまう受験生を毎年見るからです。見つからないのは情報が隠れているからではなく、9校には2次の学力検査が無いからでした。物差しが違うだけで、後期の難易度はちゃんと数字になっています。共通テストの得点率という物差しで、もう一度この表を見てください。

 

医学部後期の偏差値・ボーダーについてよくある質問

Q. 医学部の後期の偏差値はどこで見られますか?
A. 河合塾の「2027年度入試難易予想ランキング表(方式別ランク)」に、日程別のボーダーが載っています。ただし2次のボーダー偏差値が出ているのは国公立13校中4校だけ(千葉72.5・奈良県立医科70.0・宮崎70.0・山梨67.5)。残る9校は2次に学力検査が無いため空欄です。後期は共通テストのボーダー得点率(85〜92%)で見てください。

Q. 後期の共通テストボーダーはどれくらいですか?
A. 2027年度予想(河合塾・9月版)で85〜92%です。92%が東京科学・名古屋、90%が千葉、88%が奈良県立医科、86%が秋田・福井・浜松医科・三重・宮崎・鹿児島の6校、85%が山梨・山口・琉球の3校。同じ大学の前期(79〜89%)より、12校すべてで高くなっています(平均+4.7ポイント)。

Q. 私立医学部の後期の偏差値は?
A. 河合塾は私立医学部の後期方式にボーダー偏差値を出していません(2026年9月版の方式別ランク表に医学科の後期・Ⅱ期・N2期は1件もありません)。同じ大学の前期のボーダーは62.5〜70.0ですが、それを後期に当てはめることはできません。志願倍率は近畿152.6倍・金沢医科138.6倍・昭和医科129.2倍で、受験者数で割った実質倍率でも昭和医科86.8倍・久留米67.6倍・関西医科38.8倍です。

Q. 後期の試験科目は何ですか?
A. 国公立13校のうち、2次で英語・数学・理科の学科試験を課すのは山梨・千葉・奈良県立医科の3校だけです。宮崎大学は英語のみ、名古屋大学は面接のみ(点数化なし)、残る8校は面接と小論文だけ。共テ比率は名古屋大学の100%を筆頭に、13校中10校で前期より高くなります。

Q. 後期の試験日と合格発表はいつですか?
A. 国公立は全国で統一されていて、個別学力検査が3月12日以降、2段階選抜の結果発表が2月28日まで、合格発表が3月20日〜24日、入学手続の締切が3月27日です(国立大学協会の実施要領)。追加合格の決定は3月28日から3月31日まで。私立の後期の一次は2月28日から3月10日に分かれています。共通テストは2027年1月16日・17日です。

 

まとめ|医学部後期の偏差値とボーダー、5つのポイント

・後期を実施する国公立13校の共通テストボーダーは85〜92%(河合塾2027年度予想・9月版)。いちばん厚いのは86%の6校で、幅は7ポイントしかない

2次のボーダー偏差値が出ているのは4校だけ——千葉72.5・奈良県立医科70.0・宮崎70.0・山梨67.5。残る9校は2次に学力検査が無く、偏差値という物差しが当てはまらない

・前期と後期の両方がある12校すべてで、共テボーダーは後期のほうが高い(+2〜+7ポイント・平均+4.7)。最大は福井大学の79%→86%

私立の後期は河合塾も偏差値を出していない。前期のボーダー62.5〜70.0を後期に当てはめず、志願倍率(近畿152.6倍・金沢医科138.6倍ほか)と日程で判断する

・後期の募集は24校448名(国公立13校309名+私立11校139名)で、国公立の一般選抜3,729名の8.3%。山梨大学は医学科に前期が無く後期90名(2次2,300点)、奈良県立医科大学は前期22名より後期53名が多い

ボーダーは秋にもう一度改定されます。改定のたびにこの表を最新にしておくので、模試の結果や共通テストの自己採点が出たら、また見に来てください。

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本日の記事は以上です。

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当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。

【当校の特徴】
定員30名|21年間の累計医学部医学科合格実績518名(のべ数)|田舎の全寮制|全国各地から入学(2026年度生は全国20の都道府県より入学)|異次元の生活サポート|食事が美味しい(土日祝日問わず3食提供)|講師との距離が近い|プロ講師の質問対応が充実|完全個別指導コースあり|選抜国公立コースあり|専用筋トレジムあり|同じ夢を持った仲間と1年間切磋琢磨し、医学部合格を目指す

【校風】アットホームな大家族予備校

◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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TEL:092-918-0666
メール:office@dazaifu.academy
Twitter:twitter.com/dazaifu_academy

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