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医者に向いてる人とは?19診療科の働き方を数字で比べました

2026年08月15日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

面談をしていると、年に何度か「自分、医者に向いていないかもしれません」と言われます。理由を聞くと、返ってくるのはだいたい「血が苦手で」「人と話すのが得意じゃなくて」「体力に自信がなくて」。まだ一度も病院で働いたことのない18歳・19歳が、自分で向き不向きの判定を下してしまっているわけです。

気になって「医者 向いてる人」と検索してみたら、候補に「麻酔科医に向いてる人」「小児科医 向いてる人」「外科医に向いてる人」「精神科医に向いてる人」がずらりと並びました。開いてみると、書いてあるのは「集中力」「責任感」「冷静な判断力」「体力」。……これ、19ある診療科のどれに当てはめても成立してしまいます。読んだ人が明日から何かを決められる材料には、なっていません。

なので今日は、性格の話を一度やめます。厚生労働省が公表している19の診療科の数字だけを並べて、科によって何が・どれだけ違うのかを見ていきます。先に結論を書いておくと、いちばん大きく開いていたのは能力でも性格でもなく「時間の使い方」でした。そして何科になるかが決まるのは、医学部に入って8年後です。18歳のいま決めておく必要は、本当にありません。

この記事を開いた方が気になっているのは、たぶんこのあたりだと思います。

− そもそも自分は医者に向いてるんだろうか?

− 麻酔科とか小児科とか、科ごとに向いてる人って違うの?

− 楽な科ときつい科って、本当にあるの?

− 何科になるかって、どの大学に入るかで決まるの?

ひとつずつ、公表されている数字で見ていきます。

何科になるかが決まるのは、医学部に入って8年後です

まずここを外すと、あとの話が全部ずれます。医学部の医学科に、診療科別のコースはありません。「麻酔科コース」に入学して麻酔科医になる、という仕組みではないんです。

段階 かかる年数 医学部入学からの通算 年齢の目安 何科になるかは決まっているか
医学部 6年 6年 18→24歳 決まっていない。医学科に診療科別のコースはありません
医師国家試験 6年 24歳 決まっていない。第120回(2026年2月)は受験9,980人・合格9,139人で91.6%
初期臨床研修 2年 8年 24→26歳 決まっていない。内科・外科・小児科・産婦人科・精神科・救急・地域医療を全部回る
専門研修(専攻医) 3〜5年 11〜13年 26→29〜31歳 ここで決まる。19の基本領域から1つを選んで登録する
基本領域の専門医 11〜13年 29〜31歳ごろ 決まったあと。「◯◯科専門医」を名乗れるようになります

表の3段目を見てください。医師免許を取ったあとの初期臨床研修2年間は医師法で必修で、この2年で内科・外科・小児科・産婦人科・精神科・救急・地域医療を全部回ります。科を選んで登録するのは、そのあとの専門研修(専攻医)から。医学部入学から数えると8年後、26歳ごろです。

つまり、志望校を決める時点で「何科に向いているか」を答えられなくても、まったく困りません。ここは大学によって変わる部分でもなく、どの大学の医学部に進んでも同じです。ただし、6年で卒業して国家試験を一度で通ることが前提になります。第120回医師国家試験(2026年2月実施)は受験9,980人に対して合格9,139人で合格率91.6%。ここでつまずくと、科を決める時期が1年ずつ後ろへずれます。

19の診療科で、長時間労働の割合は0.2%〜7.0%まで開いています

ここからが本題です。厚生労働省が全病院を対象に行った「医師の働き方改革の施行に向けた準備状況調査」(2022年3〜4月)に、診療科ごとの長時間労働のデータがあります。時間外・休日労働が年1,860時間相当を超える医師が、その科に何%いるかという数字です。対象は43,718人。

時間外・休日労働が年1,860時間を超える医師の割合を12の診療科で比べた図。産婦人科7.0%、脳神経外科5.8%、外科5.1%、小児科2.8%、麻酔科1.7%、精神科0.8%、皮膚科0.2%
出典:厚生労働省 医政局「医師の働き方改革の施行に向けた準備状況調査 調査結果」(2022年3〜4月調査・全病院対象/対象医師43,718人)
順位 診療科 所属医師数 年1,860時間超の医師 割合
1 産婦人科 2,128人 150人 7.0%
2 脳神経外科 1,321人 76人 5.8%
3 外科 4,883人 248人 5.1%
4 救急科 1,400人 43人 3.1%
5 小児科 2,508人 70人 2.8%
6 整形外科 2,257人 48人 2.1%
7 総合診療 515人 11人 2.1%
8 内科 12,340人 220人 1.8%
9 麻酔科 2,408人 41人 1.7%
10 形成外科 848人 14人 1.7%
11 泌尿器科 1,306人 21人 1.6%
12 耳鼻咽喉科 1,476人 18人 1.2%
13 病理 635人 7人 1.1%
14 精神科 1,534人 12人 0.8%
15 眼科 1,791人 11人 0.6%
16 リハビリテーション科 375人 2人 0.5%
17 放射線科 2,075人 6人 0.3%
18 皮膚科 1,602人 4人 0.2%
19 臨床検査 184人 0人 0.0%
調査対象の全体 43,718人 1,034人 2.4%

いちばん高いのが産婦人科の7.0%(2,128人中150人)、いちばん低いのが皮膚科の0.2%(1,602人中4人)。全体は2.4%です。同じ「医者」という職業のなかで、極端な長時間労働に当たる人の割合が、科によって桁ひとつぶん違っている。検索して出てくる「集中力」「責任感」より、この表のほうがよほど具体的に生活を左右します。

検索の多い科だけ抜き出すと、外科5.1%・小児科2.8%・麻酔科1.7%・精神科0.8%。「麻酔科医に向いてる人」と「産婦人科医に向いてる人」を同じ性格の話で語るのは、たぶん無理があります。

ひとつ注意です。この数字は「その科が楽か・きついか」を表すものではありません。年1,860時間という極端な水準を超える人の割合を数えた1本の指標にすぎず、当直の頻度も、夜間の呼び出しの入り方も、これでは分かりません。数字は数字として受け取って、判断はご自身でしてください。

「きつい科は避けられている」は、数字では起きていません

ここでふつうに考えると、「じゃあ長時間労働の少ない科に人が集まっているんでしょ」となります。僕もそう思っていました。ところが実際の動きは逆でした。

初期臨床研修を終えた医師が「この科で行く」と決めて登録するのが専攻医です。厚生労働省の医師専門研修部会の資料には、19の基本領域それぞれの採用数が2018年度から2026年度まで載っています。増減率と、さっきの長時間労働の割合を並べたのが次の図です。

専攻医の採用数が2018年度から2026年度でどう動いたかを12の診療科で比べた図。救急科プラス97.4%、外科プラス23.7%、脳神経外科プラス20.1%に対し、皮膚科はマイナス4.4%、病理はマイナス20.2%
出典:厚生労働省 医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会 資料1「令和8年度の専攻医採用と令和9年度の専攻医募集について」(2026年7月15日)/長時間労働の割合は同 医政局「医師の働き方改革の施行に向けた準備状況調査」(2022年)
診療科 2018年度の専攻医 2026年度の専攻医 8年間の増減 年1,860時間超の割合
臨床検査 6人 25人 +316.7% 0.0%
救急科 267人 527人 +97.4% 3.1%
リハビリテーション科 75人 129人 +72.0% 0.5%
総合診療 184人 282人 +53.3% 2.1%
整形外科 552人 773人 +40.0% 2.1%
形成外科 163人 210人 +28.8% 1.7%
泌尿器科 274人 352人 +28.5% 1.6%
精神科 441人 547人 +24.0% 0.8%
外科 805人 996人 +23.7% 5.1%
脳神経外科 224人 269人 +20.1% 5.8%
内科 2,670人 3,129人 +17.2% 1.8%
放射線科 260人 290人 +11.5% 0.3%
産婦人科 441人 478人 +8.4% 7.0%
眼科 328人 341人 +4.0% 0.6%
麻酔科 495人 495人 +0.0% 1.7%
耳鼻咽喉科 267人 262人 ▲1.9% 1.2%
皮膚科 271人 259人 ▲4.4% 0.2%
小児科 573人 543人 ▲5.2% 2.8%
病理 114人 91人 ▲20.2% 1.1%
19領域の合計 8,410人 9,998人 +18.9% 2.4%

読み取れることを3つ挙げます。ひとつ目、救急科は8年で267人→527人(+97.4%)とほぼ倍増しました。長時間労働の割合は3.1%で、全体2.4%より高い側の科です。ふたつ目、外科は805人→996人(+23.7%)、脳神経外科は224人→269人(+20.1%)。この2つは長時間労働の割合が5.1%・5.8%で、19科のなかで上位3つに入ります。「外科医は減っている」とよく言われますが、入り口の人数で見るかぎり、2026年度は8年前より24%多い人が選んでいます。

みっつ目、逆方向です。長時間労働の割合がいちばん低い皮膚科は271人→259人(▲4.4%)病理は114人→91人(▲20.2%)で、どちらも減っています。「時間が守れる科ほど人気」という説明だけでは、この動きは読めません。

お金で説明できるかというと、そちらも決め手になりませんでした。労働政策研究・研修機構が2012年に公表した「勤務医の就労実態と意識に関する調査」では、1,400万円を超えたのは脳神経外科(約1,480万円)と産科・婦人科(約1,466万円)の2科だけで、上位と下の帯との差は数百万円。桁が変わるほどの開きではありませんでした。14年前の調査なので現在の水準そのものではありませんが、「儲かる科に人が流れている」という単純な図にはなりません。

読み取れるのは、若手医師は「時間が守れるか」だけで科を選んでいるわけではないということです。症例数の多さ、救急の現場で身につくもの、社会の需要の伸び——理由はひとつではない。「向いてる科=負担の軽い科」という前提そのものが、データと合っていません。

2026年度に選ばれた科の順位|専攻医9,998人の内訳

では実際に、いまの若手はどの科を選んでいるのか。2026年度の採用数は19領域あわせて9,998人で過去最多でした。

2026年度に採用された専攻医9,998人の内訳を上位12の診療科で比べた図。内科3,129人、外科996人、整形外科773人、精神科547人、小児科543人、救急科527人、麻酔科495人
出典:厚生労働省 医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会 資料1「令和8年度の専攻医採用と令和9年度の専攻医募集について」(2026年7月15日)
順位 診療科 2026年度の採用数 19領域に占める割合 2027年度のシーリング
1 内科 3,129人 31.3% 対象の都道府県あり
2 外科 996人 10.0% ―(上限なし)
3 整形外科 773人 7.7% 対象の都道府県あり
4 精神科 547人 5.5% 対象の都道府県あり
5 小児科 543人 5.4% 対象の都道府県あり
6 救急科 527人 5.3% ―(上限なし)
7 麻酔科 495人 5.0% 対象の都道府県あり
8 産婦人科 478人 4.8% ―(上限なし)
9 泌尿器科 352人 3.5% 対象の都道府県あり
10 眼科 341人 3.4% 対象の都道府県あり
11 放射線科 290人 2.9% 対象の都道府県あり
12 総合診療 282人 2.8% ―(上限なし)
13 脳神経外科 269人 2.7% 対象の都道府県あり
14 耳鼻咽喉科 262人 2.6% 対象の都道府県あり
15 皮膚科 259人 2.6% 対象の都道府県あり
16 形成外科 210人 2.1% 対象の都道府県あり
17 リハビリテーション科 129人 1.3% 対象の都道府県あり
18 病理 91人 0.9% ―(上限なし)
19 臨床検査 25人 0.3% ―(上限なし)
19領域の合計 9,998人 100% 6科は上限なし

1位は内科の3,129人で、これだけで全体の31.3%。3人に1人が内科という計算になります。以下、外科996人、整形外科773人、精神科547人、小児科543人、救急科527人と続きます。

検索の多い科を拾っておくと、麻酔科は495人で7位。おもしろいのは、麻酔科は2018年度も495人で、8年間ちょうど横ばいだったことです(19領域の合計は同じ期間に+18.9%)。精神科は547人で4位小児科は543人で5位ですが、小児科は8年で▲5.2%と減っている側にいます。

科ごとの中身——麻酔科医が手術室で実際に何をしているのか、精神科の専門研修で何症例を経験するのか——は、それぞれ別の記事にまとめてあります。麻酔科医になるには|医学部6年+研修2年+専攻医4年の最短12年精神科医になるには?医学部6年+研修5年の最短11年ルートをあわせて読んでみてください。

「向いてる科」より先に効くのは、シーリングという制度です

ここはあまり書かれていないのに、実際にいちばん進路を左右する話です。専攻医の採用数には、都道府県 × 診療科ごとに上限(シーリング)がかかっています。医師が都市部に集中するのを抑えるための制度です。

診療科 2027年度にシーリングがかかる都道府県
内科 東京、京都、和歌山、鳥取、岡山、徳島、福岡、長崎、熊本、鹿児島
小児科 東京、長野、京都、兵庫、奈良、岡山
皮膚科 東京、石川、愛知、京都、兵庫、岡山
精神科 東京、石川、京都、岡山、広島、香川、福岡、佐賀、熊本、沖縄
整形外科 京都、奈良、福岡
眼科 東京、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山
耳鼻咽喉科 東京、京都、大阪、兵庫、岡山
泌尿器科 東京、京都、大阪、福岡
脳神経外科 北海道、東京
放射線科 東京、京都、大阪、奈良、岡山、愛媛、福岡
麻酔科 北海道、東京、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡、沖縄
形成外科 東京、大阪、岡山、福岡
リハビリテーション科 東京、大阪、福岡
外科/産婦人科/救急科/病理/臨床検査/総合診療 なし(全国どこでも上限が設定されていません)

表の最終行を見てください。外科・産婦人科・救急科・病理・臨床検査・総合診療の6科には、2027年度もシーリングが設定されていません。国が不足していると認めている科なので、上限を置いていないわけです。裏を返すと、この6科なら、希望する都道府県で研修に入りやすいということになります。

福岡で読んでくださっている方には、もう1つ。2027年度に福岡がシーリング対象になるのは、13科のうち8科(内科・精神科・整形外科・泌尿器科・放射線科・麻酔科・形成外科・リハビリテーション科)です。東京・京都・大阪・岡山と同じ扱いで、「九州は医師が足りない」という印象とは逆の結果になっています。地元に残って麻酔科や精神科に進みたい場合は、枠の取り合いが起きる前提で考えておいたほうがいい数字です。

進みたい科があるなら、大学より「初期研修先」を見てください

「◯◯科が強い大学はどこですか」という質問をよく受けます。ただ、科が決まるのは8年後、しかも直前の2年間は初期臨床研修です。研修先は、出身の大学と同じ場所でなくてかまいません。

厚生労働省が公表した2025年度(令和7年度)の医師臨床研修マッチング結果では、募集定員10,527人に対して希望順位を登録したのが9,651人、マッチしたのが8,910人でマッチ率92.3%、アンマッチは741人でした。そして内訳が大学病院35.2%・臨床研修病院(市中病院)64.8%3人に2人は、大学病院以外を選んでいます。充足率でも大学病院78.0%に対して市中病院88.7%と差がついています。

大学ごとに関連病院のつながりはありますし、大学病院で研修する道も当然あります。ただ、18歳の志望校選びが、そのまま診療科を決めてしまうわけではありません。志望校は偏差値・学費・6年間のカリキュラム・通える場所で選び、科の話は入学後の8年で考える——これが実際の順番に合っています。

太宰府アカデミーの視点|「向いてない」と思ったときに見る3つの数字

この記事のデータを、受験生と保護者の方がどう使えばいいかを整理しておきます。主張ではなく、判断するための観点として読んでください。

1つ目は、いま向き不向きを決めない、という判断です。科が決まるのは8年後で、その直前の2年間は全科を回ります。「血が苦手だから外科は無理」と18歳で決めても、実習で意外と平気だった人も、逆の人もいます。決める材料が手元にそろっていない段階で結論を出すのは、単純に情報が足りません。医学部に入る・入らないの判断と、何科になるかの判断は、8年離れた別々の話として切り分けたほうがいいと思います。

2つ目は、性格ではなく生活で考える、という観点です。長時間労働の割合が産婦人科7.0%から皮膚科0.2%まで開いているという事実は、性格診断よりよほど具体的です。ただし、ひとつの数字で科の性格を決めつけないこと。当直の回数や呼び出しの入り方は、この指標には入っていません。

3つ目は、制度の枠を先に見る、という観点です。シーリングのない6科と、福岡が対象になる8科。この2つは自分の努力では動かせない外側の条件なので、「向いているか」を考えるより先に地図として持っておくと、話が具体的になります。

そして、これは数字の話ではないのですが——面談で「医者に向いてない気がする」と言う生徒に、僕は毎回「それ、何を見て判断しました?」と聞き返しています。たいていは、まだ何も見ていません。血が苦手だからと医学部そのものを諦めかけた生徒が、いまは普通に大学で解剖実習を受けています。向き不向きは、材料がそろってから判断しても遅くありません。

まとめ

「医者に向いてる人」を、国の統計で整理しました。

何科になるかが決まるのは、医学部に入って8年後(医学部6年+初期臨床研修2年)。初期研修の2年は医師法で必修で、内科・外科・小児科・産婦人科・精神科・救急・地域医療を全部回ります。大学の医学科に診療科別のコースはありません

19の診療科で、時間外・休日労働が年1,860時間を超える医師の割合は産婦人科7.0%から皮膚科0.2%まで開く(全体2.4%・対象43,718人)。外科5.1%、小児科2.8%、麻酔科1.7%、精神科0.8%

「きつい科は避けられている」は起きていません。救急科は8年で+97.4%、外科+23.7%、脳神経外科+20.1%。逆に長時間労働の割合が最も低い皮膚科は▲4.4%、病理は▲20.2%です

2026年度の専攻医は9,998人で過去最多。内科3,129人(31.3%)、外科996人、整形外科773人、精神科547人、小児科543人、救急科527人、麻酔科495人(8年間ちょうど横ばい)

外科・産婦人科・救急科・病理・臨床検査・総合診療の6科は、2027年度もシーリングなし。福岡は13科中8科が対象です

研修先は大学病院35.2%・市中病院64.8%。3人に2人は大学病院以外を選んでいます(2025年度・マッチ率92.3%)

明日からできることを1つだけ挙げるなら、「何科に向いているか」を考えるのをいったんやめて、志望校の6年間のカリキュラムと国家試験の実績を見にいくことです。診療科の話は、大学に入ってからの8年で、実習と初期研修という材料つきで考えられます。順番を逆にしないでください。

この記事を書いたのは、冒頭に書いた「自分、医者に向いていないかもしれません」という一言が、毎年どうしても引っかかるからです。まだ白衣も着ていない人が、検索で出てきた「集中力」「責任感」という言葉と自分を見比べて、勝手に不合格の判定を出している。それは判定ではなく、ただの不安です。不安には数字で答えるのがいちばん早いと思って、19科ぶん並べました。

科ごとの詳しい記事|専攻医の実数つき

ここまでの数字で気になる科が出てきたら、その科だけを掘った記事があります。採用数の多い順に並べました。なおこの順位は「人気」ではなく、その科が受け入れた人数です。定員の大きさも影響します。

診療科 2026年度の専攻医 2018年比 詳しく書いた記事
内科 3,129人 +17.2% 外科医と内科医の違い
外科 996人 +23.7% 外科医になるには
整形外科 773人 +40.0% 整形外科医になるには
精神科 547人 +24.0% 精神科医になるには
小児科 543人 −5.2% 小児科医になるには
救急科 527人 +97.4% 救急医になるには
麻酔科 495人 ±0% 麻酔科医になるには|医学部6年+研修2年+専攻医4年の最短12年
産婦人科 478人 +8.4% 産婦人科医になるには
眼科 341人 +4.0% 眼科医と眼科専門医の違い

出典:厚生労働省 医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会 資料1「令和8年度の専攻医採用と令和9年度の専攻医募集について」(2026年7月15日)。2018年比は9年間の変化です。

科を選ぶ前に読んでおくもの

医者になるには何年かかる?免許まで6年・専門医まで11年

研修医は何歳から?最短24歳・平均27.7歳|研修は2年

産婦人科医とは?産科・婦人科との違いと医師13,908人の内訳

医学部の留年率・進級率・卒業率・国試合格率ランキング2025

本日の記事は以上です。

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後藤 登(Goto Noboru)
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自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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