こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。
外科医になることは多くの人にとって憧れの職業ですが、その道のりは容易ではありません。
しかし、外科医になるためには具体的なステップがあり、向いている人も存在します。
この記事では、外科医を目指す方々に向けて、外科医になるための方法と外科医に向いている人の特徴を紹介します。
外科医の仕事内容とは?
外科医の仕事内容は、患者の健康を守るために多岐にわたります。
特定の外科領域ではなく、外科全般に共通する仕事内容を見てみましょう。
まず、外科医は患者の診察と各種検査を担当します。
問診を行い、レントゲンやMRI、CTなどの検査を実施して病気やケガの状態を把握し、傷病名の診断を行います。
必要に応じて薬物治療を処方し、手術が必要と判断された場合には手術計画を立てます。
手術による体への影響を考慮し、患者が手術に耐えられる状態かどうかも判断します。
手術は外科医の重要な仕事の1つです。
小規模な処置から数時間に及ぶ大規模な手術までさまざまな手術を行います。
術前管理では、レントゲン撮影や血液検査、心電図などを実施して患者の全身状態を確認し、手術に備えます。
また、栄養管理や術前リハビリも行います。
さらに、外科医の仕事には診療業務以外にも学術面での業務があります。
院内カンファレンスや症例検討会、研修会に参加して技術や知識の向上を図ります。
最新の医療情報をキャッチアップし、学会での発表や論文執筆にも取り組むことがあります。
外科医になるまでの流れを紹介!
外科医になるためには、長い学びの道が待っています。
まず高校を卒業し、その後6年間の大学医学部で学びます。
大学では一般教養から基礎医学、臨床医学まで幅広い科目を学び、座学だけでなく実習も行います。
大学医学部を卒業すると、医師国家試験の受験資格を得られるのです。
医師国家試験は、大学6年生の冬に受験します。
合格率は毎年90%程度で、合格すると医師免許証を取得し、医師としての資格を得るのです。
その後、医師として2年間の臨床研修を受けます。
研修医として実務を経験しながら学び、この時期には内科や外科など、さまざまな診療科で研修を行い、基礎的な知識と技術を身につけます。
臨床研修を修了することが外科医として診療に従事するための必須条件となります。
その後、外科専門医の研修を3年間受けます。
外科医としての修練が本格的に始まり、難易度の低い手術から執刀するようになります。
研修プログラム修了後に外科専門医試験を受験し、合格すると外科専門医の資格を取得できます。
さらに、外科医の中でも更なる専門分野を極める道もあります。
1つの例として、内視鏡外科技術認定医の取得が挙げられます。
内視鏡外科手術(腹腔鏡手術)の安全かつ適切な施行と指導技量を認定する資格であり、経験豊富な外科医が挑む難関です。
内視鏡外科技術認定医を取得すると、内視鏡外科手術の指導医としての地位が確立されるでしょう。
外科医になるまでの流れは非常に長く、地道な努力と学びが求められます。
しかし、それと同時に外科医の仕事には大きなやりがいがあります。
患者の健康を守るために、専門知識と技術を駆使して手術を行い、役立つ存在となるでしょう。
外科医としてのキャリアを築くためには、自己研鑽を怠らず、さまざまな分野で経験を積んでいくことが重要です。
どんな人が外科医に向いている?
ここからは、外科医に向いている人の特徴をご紹介します。
1つ目は、勉強を続けられる忍耐力です。
外科医になるには、長期間にわたって勉強を続ける必要があります。
高校卒業後から外科専門医の資格を取得するまで10年以上かかることもあります。
この長い学びの道に耐えられる忍耐力が外科医に向いている人には必要です。
2つ目は、長時間の手術にも対応できる高い集中力です。
外科医による手術は、ときには10時間以上かかることもあります。
手術中にミスをすれば生命にかかわる可能性があるため、外科医は手術を終えるまで集中力を切らすことはできません。
安全に手術を実施するためには、長時間にわたる手術であっても対応できるような集中力が必要です。
3つ目は、激務にも耐えうる体力です。
外科医の仕事は他の診療科に比べて労働時間が長く、オンコール対応や患者の急変時の対応など、非常に忙しい状況が多いです。
働き続けるためには激務に耐えうる体力が必要です。
外科医は長時間にわたる手術や緊急手術を行うこともありますので、体力面での準備も大切です。
4つ目は、患者を救いたいという熱い思い
外科医は、患者の命を預かるという高い責任とプレッシャーの中で手術に臨みます。
しかし、手術によって患者を救えた時や、回復した患者の笑顔や感謝の言葉を受けることでやりがいを感じる医師が多くいます。
外科医にとって、患者を救いたいという熱い思いがなければ、この厳しい環境で働くことは難しいでしょう。
5つ目は、高いコミュニケーション能力です。
外科医としてのコミュニケーション能力は、ただ病状を説明するだけではありません。
患者の話しをよく理解し、病状を正確に把握する力が求められます。
治療方針や手術に対しても患者との信頼関係を築くことが大切です。
外科医には、患者の病状を把握したり信頼関係を築くことは、治療をするに当たって非常に大切なので、コミュニケーション能力の高さは欠かせません。
まとめ
今回は、外科医になるための方法と外科医に向いている人の特徴を紹介しました。
外科医として1人前になるには、専門医取得するまで長い年月、修練しなくてはなりません。
そんな外科医になるために、まずは医学部受験に合格する必要があります。
まずは医学部に合格できるよう、十分な計画を立てて勉強をすることが大切です。
では、本日の記事は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
総務 後藤 登
◆太宰府アカデミーの自己PR
当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。1年間、同じ志を持つ約30名の生徒たちが切磋琢磨し、医学部合格を目指します。今年度の生徒さんは全国17の都道府県から、はるばる「太宰府」に集まりました。(2023年度生徒出身県内訳:北海道、茨城×2、栃木、石川、長野、静岡、京都、愛知×3、高知、広島、大分×4、佐賀×2、熊本、長崎×4、鹿児島×2、沖縄、福岡×多数)当校在籍生の約80%以上は福岡県外の方です。「地元のしがらみに捉われたくない」「環境を変えたい」と、勉強に専念したい受験生たちが多く集まります。
おかげさまで創設から19年目となり、これまで医学科に424名以上の合格者を輩出しました。そんな卒業生たちが大学を卒業し、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師となり、現在の日本の医療を支えてくれています。
◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務と広報/自己PR:高校大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて11年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。医学部受験のご相談は下記にてお待ちしています。
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