こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。
「九州大学 偏差値」で調べると、医学部医学科について67.5という数字が出てきます。ただ国公立の場合、これは2次試験のボーダーでしかありません。共通テストのボーダー得点率85%という、もう1つの関門があります。
そしてこの大学は、ボーダーと実際の合格者の位置が離れているのが特徴です。記述の合格者平均は69.1でボーダーより1.6高く、共テ平均点869点は同じ85%が付く5校のなかでいちばん高い。この記事では、その差から始めて、科目別・同じ偏差値帯の大学・地域枠まで、九州大学医学部の偏差値だけをまとめました。
この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。
− 九州大学の医学部って、偏差値67.5でいいの?
− 共通テストは何%取ればいいの?
− 同じ偏差値の大学はどこ?地域枠はあるの?
学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。
この記事の目次
九州大学の偏差値は67.5|2次のボーダー(2027年度予想)
九州大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で67.5です(2027年度入試の予想ボーダー偏差値。河合塾の方式別ランク9月版の、2次試験の欄です)。国公立にはもう1つ関門があり、共通テストのボーダー得点率は85%です。
先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。九州大学は学部の多い総合大学で、医学部のなかにも生命科学科・保健学科があります。「九州大学 偏差値」で検索するとほかの学部・学科の数字が先に出てきます。偏差値表を見るときは、医学部医学科の行かどうかを必ず確かめてください。
ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある69.1です。

| 項目 | 数値 | 何を測っているか |
|---|---|---|
| 2次のボーダー偏差値(2027年度予想) | 67.5 | 2次試験の合格可能性50%のライン |
| 共通テストのボーダー得点率(同) | 85% | 1次で必要になる得点率の目安 |
| 合格者平均偏差値(2026年度入試) | 69.1 | 実際に合格した人の記述模試平均 |
| 共通テストの合格者平均点(同) | 869点/1000点 | 実際に合格した人の共テ得点 |
| 国公立50校中の順位 | 8位 | 記述の合格者平均で並べたとき |
| 全81校中の順位 | 10位 | 私立31校を含めたとき |
国公立の関門は2つです。共通テストで85%、2次でボーダー偏差値は67.5。そして実際に合格した人の記述模試平均は69.1で、2次のボーダーより1.6高い位置にあります。共テ平均点は869点/1000点で国公立50校中7位。ボーダーの数字より、実際の合格者はかなり上にいるという形です。
合格者平均は69.1|国公立50校中8位・全81校中10位
河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて九州大学に合格した人の記述模試平均は69.1でした。この物差しで並べ直すと、国公立50校の中で8位、私立31校を含めた全81校では10位です(防衛医科大学校を除く)。
ボーダーだけを見ていると、同じ67.5の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。
| 国公立順位 | 大学 | 合格者平均 | 2次ボーダー |
|---|---|---|---|
| 5位 | 名古屋大学 | 69.7 | 67.5 |
| 6位 | 千葉大学 | 69.7 | 67.5 |
| 7位 | 奈良県立医科大学 | 69.7 | — |
| 8位 | 九州大学 | 69.1 | 67.5 |
| 9位 | 横浜市立大学 | 69.1 | 67.5 |
| 10位 | 東北大学 | 68.8 | 67.5 |
| 11位 | 神戸大学 | 68.6 | 67.5 |
記述の合格者平均で国公立50校を並べると、九州大学は8位です。ただし8位は2校あります。横浜市立大学の合格者平均が69.1で同じだからです(全81校で見ても、どちらも10位で並びます)。すぐ下の東北大学が68.8で0.3差。この帯は数字が詰まっていて、順位の差が実力の差を表していません。
科目別は英68.4・数69.0・理69.9|どこで点を作るか
合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。九州大学の合格者でいちばん高いのは理科(69.9)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは理科(+4.3)で、図ではそちらを赤くしています。

| 科目 | 合格者平均 | 全81校平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 68.4 | 66.2 | +2.2 |
| 数学 | 69.0 | 64.8 | +4.2 |
| 理科 | 69.9 | 65.6 | +4.3 |
| 総合 | 69.1 | 65.5 | +3.6 |
3科目とも全81校平均を上回っていて、いちばん差が大きいのは理科の+4.3です(69.9に対し全81校平均65.6)。数学も+4.2(69.0/平均64.8)と近く、英語は+2.2(68.4/平均66.2)。3科目の凸凹は1.5で、理数の2科目が英語より一段上という形になっています。ただしこれは配点の話ではありません。配点は募集要項で別に確かめてください。
共通テストのボーダーは85%|合格者平均は869点/1000点
国公立の医学部には、私立には無い関門があります。共通テストです。九州大学の2027年度予想ボーダー得点率は85%。そして2026年度入試で実際に合格した人の共通テスト平均点は869点/1000点でした(国公立50校中7位)。
ここで1つ気をつけてほしいことがあります。得点率の順位と、合格者平均点の順位は一致しません。九州は得点率で10番目、合格者平均点で7番目です。ボーダーは事前に引かれる線、平均点は入試が終わったあとの結果だからです。

| 共テのボーダー得点率 | 国公立の校数 | 合格者平均点の幅 |
|---|---|---|
| 90% | 1校 | 919〜919点 |
| 89% | 2校 | 892〜897点 |
| 87% | 1校 | 877〜877点 |
| 86% | 5校 | 861〜873点 |
| 85% | 5校 | 841〜869点 |
| 84% | 3校 | 805〜846点 |
| 83% | 4校 | 819〜840点 |
| 82% | 9校 | 795〜828点 |
| 81% | 8校 | 797〜825点 |
| 80% | 3校 | 783〜807点 |
| 79% | 7校 | 776〜817点 |
| 78% | 2校 | 762〜767点 |
共テのボーダー得点率85%の帯には5校が並び、その5校の合格者平均点は841〜869点です。九州大学の869点は、その5校のなかでいちばん高い数字にあたります。同じ85%を求められる大学のなかで、実際の合格者がいちばん取っている、ということです。国公立50校のなかでも7位。ボーダーの85%を目安にすると、実際の合格ラインを低く見積もることになります。
地域枠は九州大学にはありません|定員105人すべてが一般の枠
令和7年度の時点で、九州大学には地域枠等がありません。入学定員105人はすべて一般の枠です。地域枠が1人もいない大学は全80大学のうち9校だけで、九州大学はその1校にあたります。同じ区分(国立)の平均は20.4%、全体では19.9%が地域枠ですから、かなり珍しい形です。
| 項目 | この大学 | 同じ区分の平均 | 全80大学 |
|---|---|---|---|
| 入学定員 | 105人 | 115.2人 | 9,270人 |
| 地域枠等の募集人数 | 0人 | 23.5人 | 1,847人 |
| 地域枠の割合 | 0.0% | 20.4% | 19.9% |
| うち臨時定員ぶん | 0人 | — | 933人 |
| 割合の順位 | 80大学中76位 | — | — |
地域枠が0人というのは、全80大学のうち9校しかない形です。国公立の平均は20.4%、全体では19.9%が地域枠ですから、珍しいほうに入ります(割合の順位では80大学中76位)。入学定員105人すべてが一般の枠です。ただし地域枠は年度ごとに新設・変更されるので、受ける年の募集要項で必ず確かめてください。
2つ注意があります。1つめは、地域枠のボーダー偏差値はどこも公表していないということです。河合塾が出しているボーダー偏差値は一般選抜のもので、枠ごとの数字ではありません。国公立の地域枠は合格者が10人に満たない大学が多く、合格最低点も「非開示」で止まっています。ですから地域枠については、偏差値ではなく募集人数と割合で見ることになります。2つめは、地域枠は「お金がもらえる枠」とはかぎらないことです。文部科学省の定義では、都道府県の奨学金と連動した枠に加えて、奨学金とは連動しない枠も地域枠等に含まれます。条件は大学と都道府県ごとに違うので、必ず各大学の募集要項で確かめてください。
同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方
偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が69.1の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 6位 | 名古屋大学 | 69.7 | 国公立 |
| 6位 | 千葉大学 | 69.7 | 国公立 |
| 6位 | 奈良県立医科大学 | 69.7 | 国公立 |
| 9位 | 東京慈恵会医科大学 | 69.5 | 私立 |
| 10位 | 九州大学 | 69.1 | 国公立 |
| 10位 | 横浜市立大学 | 69.1 | 国公立 |
| 12位 | 東北大学 | 68.8 | 国公立 |
| 13位 | 神戸大学 | 68.6 | 国公立 |
| 14位 | 山梨大学 | 68.6 | 国公立 |
| 15位 | 大阪公立大学 | 68.3 | 国公立 |
| 16位 | 順天堂大学 | 68.2 | 私立 |
| 17位 | 日本医科大学 | 68.1 | 私立 |
| 18位 | 関西医科大学 | 67.9 | 私立 |
合格者平均69.1の前後1.2には、九州大学を含めて13校が入ります。九州大学を除く12校の内訳は国公立8校・私立4校です。国公立は名古屋・千葉・奈良県立医科・横浜市立・東北・神戸・山梨・大阪公立、私立は東京慈恵会医科・順天堂・日本医科・関西医科。私立の最上位グループと同じ帯なので、共通テストを受けない選択をしても4校の候補が残ります。
ボーダーと合格者平均は何が違うのか
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。
この違いは、数字にすると分かりやすくなります。国公立50校を河合塾の2次ボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

| 2次ボーダー | 国公立の校数 | 合格者平均 | 幅 |
|---|---|---|---|
| 72.5 | 1校 | 74.9 | — |
| 70.0 | 3校 | 70.5〜72.7 | 2.2 |
| 67.5 | 9校 | 66.3〜69.7 | 3.4 |
| 65.0 | 12校 | 64.6〜67.6 | 3.0 |
| 62.5 | 24校 | 61.0〜66.0 | 5.0 |
国公立50校を2次ボーダー別にまとめると、67.5の帯には9校が並びます。その9校の記述の合格者平均は66.3から69.7まで3.4ひらいていて、九州大学の69.1は3番目です。2次ボーダーが同じでも、実際に合格した人の層はそろっていません。そして国公立の場合、ここに共通テストの差がさらに重なります。
もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「69.1を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。
太宰府アカデミーの視点|九州大学の偏差値をどう使うか
この大学でいちばん注意してほしいのは、ボーダーを目安にすると低く見積もることです。共テのボーダーは85%ですが、実際に合格した人の共テ平均点は869点=86.9%。しかも同じ85%が付く5校のなかで、いちばん高い数字です。2次でも、ボーダー67.5に対して合格者平均は69.1。2つの関門のどちらでも、実際の合格者はボーダーより上にいます。
もう1つ、倍率について。2025年度入試の実質倍率は2.30倍で、国公立50校のなかでは46位=下から5番目です。ただしこれを「入りやすい」と読まないでください。倍率と合格者平均の相関は−0.28で、ほとんど関係がありません。国公立は共通テストの結果を見てから出願する仕組みなので、受ける前にふるいにかかっているぶん、倍率の数字は競争の激しさを表しません。実際、この大学の記述69.1は国公立8位です。
併願の組み方については、この帯は選択肢があります。合格者平均69.1の前後1.2には13校が入り、九州大学を除く12校のうち4校が私立(東京慈恵会医科・順天堂・日本医科・関西医科)。私立の最上位グループと同じ帯にあるということです。共通テストの結果次第で私立へ切り替える組み方も、この位置なら現実的に成り立ちます。次にやることは偏差値の比較ではなく、共テの目標点を86〜87%に置き直すことです。
九州大学の偏差値についてよくある質問
九州大学医学部の偏差値はいくつですか?
河合塾の2027年度入試予想で、2次のボーダー偏差値は67.5、共通テストのボーダー得点率は85%です。実際に合格した人の記述模試平均は69.1(国公立50校中8位)、共通テスト平均点は869点/1000点(7位)でした。
共通テストは何%取ればいいですか?
河合塾の2027年度予想ボーダー得点率は85%ですが、実際に合格した人の平均は869点/1000点=86.9%です。同じ85%の帯に並ぶ5校の合格者平均点は841〜869点で、九州大学はそのなかでいちばん高い数字にあたります。ボーダーだけを目安にすると、実際の合格ラインを低く見積もることになります。
国公立のなかで何位ですか?
記述の合格者平均で並べると国公立50校中8位、私立を含めた全81校では10位です。ただし8位は2校あり、横浜市立大学の合格者平均が69.1で同じ数字です。
同じ偏差値の大学はどこですか?
2次ボーダー67.5の国公立は9校で、記述の合格者平均は66.3〜69.7と3.4ひらいています。九州大学の69.1はそのなかで3番目です。合格者平均69.1の前後1.2で見ると13校が入り、うち4校が私立です。
九州大学の医学部に地域枠はありますか?
令和7年度の時点でありません。入学定員105人すべてが一般の枠です。地域枠が0人の大学は全80大学のうち9校だけで、国公立の平均は20.4%です。なお地域枠ごとのボーダー偏差値は、どの大学でも公表されていません。
倍率はどれくらいですか?
2025年度入試の実質倍率は2.30倍で、国公立50校のなかでは46位=下から5番目です。ただし倍率は難しさそのものではありません。倍率と合格者平均の相関は−0.28で、ほとんど関係がありません。国公立は共通テストの結果を見てから出願するため、受ける前にふるいにかかっています。
まとめ|九州大学の偏差値
九州大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。
- 河合塾の2027年度予想は2次ボーダー67.5・共通テスト85%
- 2026年度入試の記述の合格者平均は69.1(国公立50校中8位・全81校中10位、横浜市立と同点)
- 共テの合格者平均点869点/1000点は、同じ85%の5校でいちばん高い
- 科目別は英68.4・数69.0・理69.9。理科の+4.3がいちばん大きい
- 実質倍率2.30倍は国公立50校中46位=下から5番目。ただし倍率は難易度ではない
- 地域枠は0人。定員105人すべてが一般の枠
明日からできることを1つだけ挙げるなら、共通テストの目標点を85%ではなく86〜87%に置き直してください。実際に合格した人の平均は869点=86.9%です。
この記事を書いたのは、「九州大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。67.5と69.1、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。
九州大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。九州大学医学部の入試情報はこちら。
あわせて読みたい記事です。
- 国公立医学部の偏差値ランキング2027|共通テストと2次で見る50校
- 入りやすい医学部はどこか|倍率ではなく合格者平均偏差値で見る全81校
- 医学部偏差値ランキング2027|河合塾・ボーダーと合格者平均
本日の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
◆太宰府アカデミーの自己PR
当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。
【当校の特徴】
定員30名|21年間の累計医学部医学科合格実績518名(のべ数)|田舎の全寮制|全国各地から入学(2026年度生は全国20の都道府県より入学)|異次元の生活サポート|食事が美味しい(土日祝日問わず3食提供)|講師との距離が近い|プロ講師の質問対応が充実|完全個別指導コースあり|選抜国公立コースあり|専用筋トレジムあり|同じ夢を持った仲間と1年間切磋琢磨し、医学部合格を目指す
【校風】アットホームな大家族予備校
◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。
◆資料請求・見学のお申し込み
◆連絡先
TEL:092-918-0666
メール:office@dazaifu.academy
Twitter:twitter.com/dazaifu_academy
◆太宰府アカデミーグループ紹介
詳しく知りたい方は下記をクリック!






