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産業医科大学の偏差値65.0|合格者平均は私立13位【2027年度】

2026年07月03日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。

「産業医科大学 偏差値」で調べると、65.0という数字が出てきます。河合塾の2027年度入試の予想ボーダー偏差値(医学部医学科)です。

ただ、この数字には少し前まで続きがありました。2025年度まで、この大学のボーダーは67.5だったからです。2026年度入試から65.0に下がり、2027年度の予想もそのまま65.0。この記事では、その動きと、実際に合格した人の記述模試平均64.3から始めて、科目別・同じ偏差値帯の大学・地域枠まで、産業医科大学の偏差値だけをまとめました。

この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。

− 産業医科大学の偏差値65.0って、どれくらい難しいの?

− 実際に受かった人はどれくらいの成績だったの?

− 同じ偏差値の大学はどこ?地域枠はあるの?

学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。

 

産業医科大学の偏差値は65.0|河合塾ボーダー(2027年度予想)

産業医科大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で65.0です(2027年度入試の予想ボーダー偏差値。河合塾の方式別ランク9月版です)。2026年度入試の実績も65.0でした。

先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。産業医科大学には産業保健学部もあり、そちらの偏差値はまったく違います。「産業医科大学 偏差値」で検索したときに出てくる数字が医学部医学科のものかどうかを、必ず確かめてください。

ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある64.3です。

産業医科大学のボーダー偏差値65.0と合格者平均偏差値64.3を並べた図。私立31校中13位・全81校中50位
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
項目 数値 何を測っているか
ボーダー偏差値(2027年度予想) 65.0 合格可能性50%のライン
ボーダー偏差値(2026年度実績) 65.0 前年の実績値
合格者平均偏差値(2026年度入試) 64.3 実際に合格した人の記述模試平均
私立31校中の順位 13位 合格者平均で並べたとき
全81校中の順位 50位 国公立50校を含めたとき

表の1行目と3行目を見くらべてください。ボーダーは65.0、実際に合格した人の平均は64.3で、平均のほうが0.7低くなっています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「受かった人の実際の記述模試平均」で、測っているものが違います。この0.7という差は私立31校のなかでは小さいほうで、ボーダーと実際の合格者の位置が近い大学だといえます。

 

合格者平均は64.3|私立31校中13位・全81校中50位

河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて産業医科大学に合格した人の記述模試平均は64.3でした。この物差しで並べ直すと、私立医学部31校の中で13位、国公立50校を含めた全81校では50位です(防衛医科大学校を除く)。

ボーダーだけを見ていると、同じ65.0の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。

私立順位 大学 合格者平均 ボーダー
11位 東邦大学 65.5 65.0
12位 近畿大学 65.1 65.0
13位 日本大学 64.3 65.0
13位 産業医科大学 64.3 65.0
15位 愛知医科大学 64.2 65.0
16位 自治医科大学 64.0 67.5
17位 兵庫医科大学 63.8 62.5

私立31校を合格者平均で並べると、産業医科大学は13位です。ただし13位は2校あります。日本大学の合格者平均が、産業医科大学とまったく同じ64.3だからです(小数第6位まで一致しています)。全81校で見ると50位で、こちらは高知大学を加えた3校が同じ順位に並びます。順位表を見るときは、こうした同点があることも頭に入れておいてください。

 

科目別は英63.7・数64.4・理64.7|どこで点を作るか

合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。産業医科大学の合格者でいちばん高いのは理科(64.7)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは英語(-2.5)で、図ではそちらを赤くしています。

産業医科大学に合格した人の科目別記述模試平均。英語63.7・数学64.4・理科64.7と全81校平均との差
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
科目 合格者平均 全81校平均
英語 63.7 66.2 -2.5
数学 64.4 64.8 -0.4
理科 64.7 65.6 -0.9
総合 64.3 65.5 -1.2

3科目とも全81校平均を下回っていますが、下がっているのはほぼ英語だけです。英語は63.7で−2.5、いっぽう数学は64.4で−0.4、理科は64.7で−0.9とほぼ全国平均のまま。3科目の凸凹は1.0で、いちばん高いのは理科です。合格した人たちの記述模試では、英語だけが1つ下の位置にある、という形になっています。

 

偏差値の推移|2023年度の67.5から-2.5

河合塾のボーダー偏差値をさかのぼれるのは、産業医科大学については2023年度までです。2023年度は67.5で、2027年度予想の65.0まで-2.5動いています。

年度 ボーダー偏差値 前の時点との差
2027年度(予想) 65.0 ±0.0
2026年度 65.0 -2.5
2025年度 67.5 ±0.0
2024年度 67.5 ±0.0
2023年度 67.5

ボーダーは下がっています。2023年度・2024年度・2025年度は67.5でしたが、2026年度入試の実績が65.0、2027年度の予想も65.0です。2.5ぶん下がって、そこで止まっているという動きです。なお正典に1975年〜2010年の数字が無いため、この大学については50年単位の推移は追えません。ここで見ているのは2023年度からの動きです。

 

地域枠は産業医科大学にはありません|定員105人すべてが一般の枠

令和7年度の時点で、産業医科大学には地域枠等がありません。入学定員105人はすべて一般の枠です。地域枠が1人もいない大学は全80大学のうち9校だけで、産業医科大学はその1校にあたります。同じ区分(私立)の平均は14.3%、全体では19.9%が地域枠ですから、かなり珍しい形です。

項目 この大学 同じ区分の平均 全80大学
入学定員 105人 119.6人 9,270人
地域枠等の募集人数 0人 17.1人 1,847人
地域枠の割合 0.0% 14.3% 19.9%
うち臨時定員ぶん 0人 933人
割合の順位 80大学中80位

地域枠が0人というのは、全80大学のうち9校しかない形です。しかも産業医科大学は割合の順位で80大学中80位、つまりいちばん下にあたります。私立の平均は14.3%、全体では19.9%が地域枠ですから、かなり珍しい形です。入学定員105人すべてが一般の枠になります。ただし地域枠は年度ごとに新設・変更されるので、受ける年の募集要項で必ず確かめてください。

2つ注意があります。1つめは、地域枠のボーダー偏差値はどこも公表していないということです。河合塾が出しているボーダー偏差値は一般選抜のもので、枠ごとの数字ではありません。国公立の地域枠は合格者が10人に満たない大学が多く、合格最低点も「非開示」で止まっています。ですから地域枠については、偏差値ではなく募集人数と割合で見ることになります。2つめは、地域枠は「お金がもらえる枠」とはかぎらないことです。文部科学省の定義では、都道府県の奨学金と連動した枠に加えて、奨学金とは連動しない枠も地域枠等に含まれます。条件は大学と都道府県ごとに違うので、必ず各大学の募集要項で確かめてください。

 

同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方

偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が64.3の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

合格者平均64.3の前後1.2に並ぶ大学の一覧。産業医科大学は全81校中50位で帯には29校
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
全81校順位 大学 合格者平均 区分
39位 浜松医科大学 65.3 国立
40位 徳島大学 65.2 国立
41位 和歌山県立医科大学 65.1 公立
41位 近畿大学 65.1 私立
43位 鳥取大学 65.0 国立
44位 岐阜大学 64.9 国立
45位 札幌医科大学 64.7 公立
45位 大分大学 64.7 国立
47位 旭川医科大学 64.6 国立
48位 滋賀医科大学 64.6 国立
49位 香川大学 64.3 国立
50位 高知大学 64.3 国立
50位 日本大学 64.3 私立
50位 産業医科大学 64.3 私立
53位 愛媛大学 64.2 国立
53位 愛知医科大学 64.2 私立
55位 山形大学 64.1 国立
56位 佐賀大学 64.0 国立
57位 自治医科大学 64.0 私立
58位 宮崎大学 63.9 国立
59位 兵庫医科大学 63.8 私立
60位 久留米大学 63.7 私立
61位 群馬大学 63.7 国立
62位 福井大学 63.6 国立
63位 東北医科薬科大学 63.5 私立
64位 富山大学 63.4 国立
65位 杏林大学 63.2 私立
66位 聖マリアンナ医科大学 63.1 私立
67位 北里大学 63.1 私立

合格者平均64.3の前後1.2には、産業医科大学を含めて29校が入ります。ほかの28校の内訳は国公立18校・私立10校で、この帯は国公立のほうが多いのが特徴です。私立だけで併願を組むなら10校、国公立を入れるなら28校が視野に入ります。共通テストを受けるかどうかで、候補の数がほぼ3倍変わる場所だと考えてください。

 

ボーダーと合格者平均は何が違うのか

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。

この違いは、数字にすると分かりやすくなります。私立31校を河合塾のボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

河合塾のボーダー偏差値別に私立31校をまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均が何ポイント開くかを示した図
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
ボーダー偏差値 私立の校数 合格者平均の幅
72.5 1校 72.1
70.0 3校 68.1〜69.5 1.4
67.5 6校 64.0〜67.9 3.9
65.0 10校 62.1〜66.0 3.9
62.5 9校 59.6〜63.8 4.2
60.0 2校 55.8〜60.7 4.9

同じボーダー65.0が付いている私立は10校あり、31校のなかでいちばん大きい組です。その10校の合格者平均は62.1〜66.0と3.9ひらいています(上端は藤田医科の66.0、下端は東海の62.1)。産業医科大学は64.3で、この組のまんなかあたりです。ボーダーは2.5刻みでしか付かないので、同じ65.0のなかにこれだけの幅が入ります。「ボーダーが同じ=同じ難しさ」と読まないでください。

もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「64.3を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。

 

太宰府アカデミーの視点|産業医科大学の偏差値をどう使うか

この大学でまず見てほしいのは、ボーダーが2.5下がったことです。2023年度から2025年度までは67.5、2026年度の実績と2027年度の予想は65.0。ただし下がったのはボーダーであって、実際に合格した人の位置ではありません。2026年度に合格した人の記述模試平均は64.3で、私立31校中13位。ボーダーが動いたことと、受かる人の層が変わったことは別の話です。

次に、順位の読み方を1つ。私立13位は2校あります。日本大学の合格者平均が、産業医科大学と小数第6位まで同じ64.3だからです。全81校で見れば50位で、そこには高知大学も並びます。順位表で1つ上・1つ下に見える大学が、実際には同じ数字だということが起こります。順位の数字そのものより、偏差値の値を見てください。

そのうえで、併願の組み方です。合格者平均64.3の前後1.2には29校が並びますが、産業医科大学を除く28校のうち18校が国公立です。私立は10校しかありません。共通テストを受けるかどうかで、候補がほぼ3倍変わります。偏差値表を眺める前に、この分岐を決めるほうが先です。

 

産業医科大学の偏差値についてよくある質問

産業医科大学の偏差値はいくつですか?

河合塾の2027年度入試予想で、ボーダー偏差値は65.0です。2026年度入試の実績も65.0でした。ただし2023〜2025年度は67.5で、2026年度入試から2.5下がっています。2026年度に実際に合格した人の記述模試平均は64.3でした。

私立のなかで何位ですか?

合格者平均で並べると私立31校中13位、国公立を含めた全81校では50位です。ただし13位は2校あります。日本大学の合格者平均が産業医科大学とまったく同じ64.3だからです。全81校の50位には高知大学も並び、3校が同じ順位になります。

偏差値は下がったのですか?

ボーダー偏差値は下がりました。2023〜2025年度の67.5から、2026年度入試で65.0になっています。ただしこれは河合塾が出す合格可能性50%のラインの話で、実際に合格した人の記述模試平均(64.3・私立13位)とは別の数字です。

同じ偏差値の大学はどこですか?

同じボーダー65.0が付く私立は10校で、31校のなかでいちばん大きい組です。10校の合格者平均は62.1〜66.0と3.9ひらいていて、産業医科大学の64.3はそのまんなかあたりです。

産業医科大学に地域枠はありますか?

令和7年度の時点でありません。入学定員105人すべてが一般の枠です。地域枠が0人の大学は全80大学のうち9校だけで、産業医科大学は割合の順位では80大学中80位にあたります。なお地域枠ごとのボーダー偏差値は、どの大学でも公表されていません

倍率はどれくらいですか?

2025年度入試の実質倍率は17.32倍で、私立31校のなかでは6番目に高い数字です。ただし倍率は難しさそのものではありません。倍率と合格者平均の相関は−0.28で、ほとんど関係がありません。

 

まとめ|産業医科大学の偏差値

産業医科大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。

  • 河合塾の2027年度予想ボーダーは65.0(2026年度実績も65.0)
  • 2023〜2025年度は67.5で、2026年度入試から2.5下がった
  • 2026年度入試の合格者平均は64.3で、ボーダーより0.7低い
  • 私立31校中13位・全81校中50位。13位は日本大学と同点(50位は高知も含め3校)
  • 科目別は英63.7・数64.4・理64.7で、下がっているのはほぼ英語だけ
  • 地域枠は0人。定員105人すべてが一般の枠で、割合の順位は80大学中80位

明日からできることを1つだけ挙げるなら、併願校の一覧を順位ではなく偏差値の値で並べ直してみてください。産業医科大学のように、順位表で隣に見える大学と数字がまったく同じ、ということが起こります。

この記事を書いたのは、「産業医科大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。65.0と64.3、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。

産業医科大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。産業医科大学医学部の入試情報はこちら

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本日の記事は以上です。

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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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