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私立医学部の一次合格者数一覧|通過率9.9〜47.9%|2027年度入試

2026年10月22日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

私立医学部の一般選抜は、ほとんどの大学が一次(学科試験)と二次(面接・小論文など)の2段階です。2月に入ると、一次の結果を見て二次の準備をし、次の大学の一次を受ける――という日が続きます。そのとき「この大学は一次で何人くらい残るのか」が分かっていると、2月の見通しが立てやすくなります。

先に答えを書きます。2026年度入試で一次合格者数を公表している私立医学部22校では、一般選抜の受験者48,975人のうち、一次を通ったのは8,621人(17.6%)でした。大学ごとの一次通過率は9.9%(獨協医科)〜47.9%(川崎医科)と、約5倍の開きがあります。

この記事を開いた方は、たぶんこんなことを思っています。

− 志望校の一次合格者数は何人?受験者の何人に1人が一次を通るの?

− 一次に受かったら、最後まで合格できる人はどれくらい?

− 2027年度の一次の合格発表はいつ?

私立医学部31校の2026年度入試の結果を大学の公式資料で1校ずつ開き、一次の人数を取り出しました。あわせて、2027年度の募集要項から一次の発表日を29校ぶん並べています(2026年10月22日時点)。

 

 

私立医学部の一次合格者数一覧|22校で8,621人(2026年度入試)

結論です。2026年度の一般選抜(各大学の主な方式)で、一次合格者数を公表している私立医学部は22校。合わせて受験者48,975人に対し、一次合格者は8,621人でした。一次通過率(一次合格者÷一次受験者)の低い順に並べています。

2026年度の私立医学部22校の一次受験者・一次合格者・一次通過率の一覧。獨協医科9.9%から川崎医科47.9%まで
出典:各大学の2026年度入試結果より太宰府アカデミー作成
大学 一次受験者 一次合格者 一次通過率
獨協医科 4,555 451 9.9%
大阪医科薬科 1,730 186 10.8%
東海 2,922 321 11.0%
金沢医科 3,856 443 11.5%
埼玉医科 3,009 371 12.3%
日本 2,310 300 13.0%
岩手医科 2,923 448 15.3%
昭和医科 2,507 398 15.9%
福岡 2,297 381 16.6%
兵庫医科 2,196 381 17.3%
聖マリアンナ医科 2,689 487 18.1%
東京医科 2,266 444 19.6%
愛知医科 2,192 441 20.1%
関西医科 1,688 355 21.0%
日本医科 1,535 349 22.7%
久留米 1,382 331 24.0%
国際医療福祉 2,701 649 24.0%
北里 1,676 411 24.5%
慶應義塾 1,058 264 25.0%
東京慈恵会医科 1,527 444 29.1%
東京女子医科 1,084 348 32.1%
川崎医科 872 418 47.9%
22校の合計 48,975 8,621 17.6%

一次合格者がいちばん多いのは国際医療福祉の649人、いちばん少ないのは大阪医科薬科の186人です。受験者がいちばん多い獨協医科(4,555人)でも、一次合格者は451人でした。

表の「一般選抜」は、各大学の前期・Ⅰ期・A(4科目型)・系統別・N方式第1期など、いちばん募集の大きい方式です。後期や共通テスト利用、別の行で出ている地域枠は入れていません。

一次合格者数を公表していない9校

残りの9校は、入試結果の表に一次合格者数の列がありません。最終の合格者数や受験者数は公表されています。

大学 入試結果の表にある数字
帝京 募集人員・志願者・受験者・合格者・入学手続者・競争率
自治医科 志願者・受験者・合格者
近畿 志願者・受験者・合格者・入学者
杏林 志願者・受験者・正規合格者・倍率
東北医科薬科 志願者・受験者・合格者・志願倍率・実質競争倍率
藤田医科 志願者・受験者・正規合格・最終合格・入学者
順天堂 志願者・受験者・合格者(繰上を含む)・入学者
東邦 志願者・受験者・合格者・入学者
産業医科 志願者・受験者・合格者・正規合格・追加合格

各大学の志願者数と倍率は私立医学部の志願者数と倍率の増減一覧にまとめています。なお、ここに載っていないのは「入試結果の表に一次の人数が無い」という意味で、ほかの資料で発表している可能性まで否定するものではありません。

出典:各大学が公表した2026年度(令和8年度)入試の結果より太宰府アカデミー作成(2026年10月22日確認)。一次通過率=一次合格者÷一次受験者(小数第2位を四捨五入)。

 

一次通過率は9.9〜47.9%|受験者の何人に1人が一次を通るか

同じ数字を「何人に1人」に直すと、違いが見えやすくなります。

私立医学部の一次通過率が低い5校と最も高い1校。獨協医科9.9%、大阪医科薬科10.8%、東海11.0%、金沢医科11.5%、埼玉医科12.3%、川崎医科47.9%
出典:各大学の2026年度入試結果より太宰府アカデミー作成
大学 一次通過率 受験者の何人に1人
獨協医科 9.9% 約10.1人に1人
大阪医科薬科 10.8% 約9.3人に1人
東海 11.0% 約9.1人に1人
金沢医科 11.5% 約8.7人に1人
埼玉医科 12.3% 約8.1人に1人
川崎医科 47.9% 約2.1人に1人

いちばん絞られるのは獨協医科で、一次通過率9.9%=受験者の約10.1人に1人。反対に川崎医科は47.9%で、約2.1人に1人が一次を通っています。22校のうち12校は、一次通過率が20%を下回りました。

一次で何人を通すかは、大学が決める人数です。たとえば金沢医科は2027年度の要項に「第1次は募集人員の6倍程度」を発表すると書いています。二次で面接や小論文をどれだけの人数に行うかという設計の違いが、一次通過率の差になって表れます。

そのため、一次通過率は「入りやすさ」の目安にはなりません。一次通過率が高い大学は、そのぶん二次で絞る形になっていることがあります(次の章)。難しさを比べるなら、合格者の偏差値や合格最低点を見てください。

出典:各大学が公表した2026年度(令和8年度)入試の結果より太宰府アカデミー作成(2026年10月22日確認)。一次通過率の低い5校と、いちばん高い1校。全22校は上の表。

 

一次合格者のうち最終合格は何割か|15校で22.8〜84.7%

一次に受かったあと、最後に合格(繰上合格を含む)まで行った人はどれくらいいるのか。繰上を含む最終の合格者数が分かる15校で計算しました。

私立医学部15校で一次合格者のうち最終合格まで行った割合。獨協医科22.8%から日本84.7%まで
出典:各大学の2026年度入試結果より太宰府アカデミー作成
大学 一次合格者 最終合格者 最終まで行った割合
獨協医科 451 103 22.8%
東海 321 93 29.0%
金沢医科 443 173 39.1%
福岡 381 151 39.6%
東京女子医科 348 138 39.7%
北里 411 177 43.1%
久留米 331 161 48.6%
兵庫医科 381 192 50.4%
岩手医科 448 229 51.1%
昭和医科 398 206 51.8%
関西医科 355 201 56.6%
愛知医科 441 264 59.9%
東京慈恵会医科 444 276 62.2%
東京医科 444 279 62.8%
日本 300 254 84.7%

いちばん低いのは獨協医科の22.8%、いちばん高いのは日本(N方式第1期)の84.7%です。日本は正規合格80人に追加合格174人が加わり、最終254人になりました。15校のちょうど真ん中は兵庫医科の50.4%で、15校中7校は50%に届いていません。

つまり、一次合格は「合格」ではなく「二次を受ける資格」です。一次に受かった人のおよそ半分は、最終的にその大学には合格していません(大学によって2割台〜8割台)。

繰上合格の人数をどこまで公表しているかは大学で違います。日本医科(正規合格のみで47.3%)と聖マリアンナ医科(同15.4%)は繰上合格の人数が非公表なので、実際の割合はこれより高くなります。埼玉医科・国際医療福祉・川崎医科・慶應義塾は最終の合格者数が無いため、大阪医科薬科は公表の数字(一次合格186人・正規合格155人・繰上合格44人)どうしで説明がつかないため、この表から外しました。大学別の繰上の動きは私立医学部の繰り上げ合格者数まとめにあります。

一次に受かっても、二次を受けない人がいる

二次の受験者数まで公表している11校で、一次合格者のうち実際に二次を受けた人の割合を出しました。

大学 一次合格者 二次受験者 二次を受けた割合
獨協医科 451 302 67.0%
東海 321 262 81.6%
聖マリアンナ医科 487 400 82.1%
北里 411 347 84.4%
昭和医科 398 342 85.9%
東京女子医科 348 310 89.1%
久留米 331 296 89.4%
大阪医科薬科 186 167 89.8%
関西医科 355 325 91.5%
東京慈恵会医科 444 413 93.0%
岩手医科 448 446 99.6%

岩手医科は一次合格者のほぼ全員(99.6%)が二次を受けていますが、獨協医科は67.0%でした。どの大学でも一次合格者の一部は二次を受けていないので、「一次合格者数=二次の競争相手の数」ではありません。

出典:各大学が公表した2026年度(令和8年度)入試の結果より太宰府アカデミー作成(2026年10月22日確認)。最終合格は正規合格+繰上(追加)合格。北里は入試ガイドの最終合格177人、東京女子医科は正規77人+補欠61位までの繰上、東京慈恵会医科は正規158人+繰上合格連絡118人。

 

2027年度の私立医学部 一次合格発表日一覧|1月28日〜2月26日

2027年度入試の一次の合格発表日を、要項で確かめられた29校ぶん、発表の早い順に並べました。

2027年度の私立医学部29校の一次試験日と一次合格発表日と時刻の一覧。帝京1月28日から産業医科2月26日まで
出典:各大学の2027年度学生募集要項より太宰府アカデミー作成
大学 一次試験日 一次発表日 時刻
帝京 1/21〜23 1/28 11:00
自治医科 1/25〜26 1/29 13:00
国際医療福祉 1/25 1/29 15:00
川崎医科 2/1 2/4 12:00
東海 2/2〜3 2/7 09:30
久留米 2/1 2/8 10:00
東京女子医科 2/1 2/8 14:00
北里 2/2 2/8 15:00
日本 2/1 2/8 16:00
杏林 2/2 2/8 17時〜
日本医科 2/1 2/8 18:00
藤田医科 2/4 2/9 9時頃
岩手医科 2/3 2/9 18:00
福岡 2/2 2/9 記載なし
聖マリアンナ医科 2/4 2/10 10:00
順天堂 2/3 2/10 12:00
東邦 2/7 2/10 12:00
昭和医科 2/5 2/10 12:00
埼玉医科 2/4 2/10 13:00
金沢医科 2/3〜4 2/10 17:30
近畿 1/31 2/10 記載なし
東京医科 2/6 2/11 10:00
東北医科薬科 2/4 2/12 16時予定
関西医科 2/2 2/15 12:00
兵庫医科 2/4 2/15 17:00
愛知医科 2/9 2/15 18時ごろ
大阪医科薬科 2/10 2/17 13:00
東京慈恵会医科 2/11 2/17 13:00
産業医科(一次相当) 2/14 2/26 16時頃

いちばん早いのは帝京の1月28日(一次は1月21〜23日から選ぶ方式)。2月8日には久留米・東京女子医科・北里・日本・杏林・日本医科の6校、2月10日には聖マリアンナ医科・順天堂・東邦・昭和医科・埼玉医科・金沢医科・近畿の7校が発表します。同じ日に複数の大学の一次発表が重なるので、二次の日程が重なっていないかは出願前に確かめておく必要があります。

産業医科の2月26日は、共通テストと個別学力検査(2月14日)の成績で決まる「小論文・面接の受験資格者」の発表で、ここでは一次にあたるものとして載せました。福岡は一般選抜の要項が11月上旬に公開予定のため、大学の2027年度入試ガイドの日付です。獨協医科・慶應義塾は2027年度の要項で日付を確かめられなかったので、表に入れていません。

発表の時刻は、9時から18時まで大学ごとにばらばらです。時刻と確認の方法(Web・掲示)は医学部の合格発表は何時?私立14校の時刻一覧に、二次を含む日程は2027年度 私立医学部 入試日程カレンダーにまとめています。

出典:各大学の2027年度(令和9年度)学生募集要項・入試ガイドより太宰府アカデミー作成(2026年10月22日確認)。時刻は要項の表記(「頃」「予定」は表に残した)。一次試験日は各大学の要項の日程。

 

一次合格者数を見るときの注意点3つ

  • 2026年度の1年分の数字です。一次で何人を通すかは年によって変わります。2027年度の人数は、入試が終わって各大学が公表するまで分かりません
  • 大学によって「一次」の中身が違います。一次で学科試験だけの大学が多い一方、産業医科のように共通テストの成績も使う大学、自治医科のように一次の中に学力試験と面接がある大学もあります
  • 「合格者」の数え方も大学で違います。正規合格だけを出す大学、繰上を含めて出す大学、繰上の「連絡者数」を出す大学があります。表の注記を見てから比べてください

 

太宰府アカデミーの視点|一次の発表は「二次の準備の締切」

一次通過率が10〜20%台の大学では、一次に受かったあと、数日で二次の面接や小論文を受けることになります。一次の発表を待ってから面接の準備を始めると、間に合わないことがあります。

検討するうえで注意したいポイントを3つ挙げます。

  • 2月のカレンダーに、一次の発表日も書き込む:試験日だけでなく、発表日と二次の日付を並べると、どこで準備の時間が取れるかが見えます
  • 面接・小論文の準備は、一次の前に終わらせておく:一次合格者のおよそ半分が最終合格に届かない大学が多い以上、二次の比重は小さくありません。面接の形式と配点は医学部の面接|配点を公表する14校で確かめられます
  • 一次通過率だけで出願先を決めない:一次通過率と、一次合格者のうち最終合格まで行く割合の組み合わせは大学ごとに違います(獨協医科はどちらも22校・15校の中で最も低い)。出題の形式と自分の得点の相性は、過去問で確かめてください

大学にはそれぞれの選抜の考え方があり、一次の人数だけで良し悪しを語れるものではありません。数字は、2月の動き方を決めるための材料として使ってください。

 

よくある質問

Q. 一次合格者数がいちばん多い私立医学部はどこですか?

A. 2026年度入試で公表している22校のうち、一般選抜の一次合格者がいちばん多いのは国際医療福祉の649人でした(受験者2,701人・一次通過率24.0%)。

Q. 一次に受かれば、最後まで合格できますか?

A. 繰上を含む最終合格の人数が分かる15校では、一次合格者のうち最終合格まで行った人は22.8〜84.7%でした。15校中7校は半分に届いていません。一次合格は二次を受ける資格と考えてください。

Q. 2027年度の一次の合格発表はいつですか?

A. 要項で確かめられた29校では、帝京の1月28日がいちばん早く、2月8日と2月10日に発表が集中します。いちばん遅いのは産業医科の2月26日(小論文・面接の受験資格者の発表)です。

 

まとめ

  • 2026年度の一般選抜で一次合格者数を公表している私立医学部は22校。受験者48,975人のうち一次合格は8,621人(17.6%)
  • 一次通過率は9.9%(獨協医科)〜47.9%(川崎医科)。12校が20%未満
  • 一次合格者のうち最終合格は15校で22.8〜84.7%。7校は半分に届かない
  • 2027年度の一次発表は1月28日〜2月26日。2月8日に6校、2月10日に7校が重なる

 

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一次の人数が分かると、2月のどこで息をつけて、どこで二次の準備をするかが見えてきます。日程と発表の時刻は、出願の前に必ず各大学の最新の募集要項で確かめてください。

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◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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