こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。
「大阪公立大学 偏差値」で調べると、医学部医学科について67.5という数字が出てきます。ただ国公立の場合、これは2次試験のボーダーでしかありません。共通テストのボーダー得点率85%という、もう1つの関門があります。
そして実際に合格した人の記述模試平均は68.3で、2次のボーダーより0.8高い数字です(国公立50校中13位)。この記事では2つの関門の違いから始めて、科目別・同じ偏差値帯の大学・地域枠まで、大阪公立大学医学部の偏差値だけをまとめました。
この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。
− 大阪公立大学の医学部って、偏差値67.5でいいの?
− 共通テストは何%取ればいいの?
− 同じ偏差値の大学はどこ?地域枠はあるの?
学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。
この記事の目次
大阪公立大学の偏差値は67.5|2次のボーダー(2027年度予想)
大阪公立大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で67.5です(2027年度入試の予想ボーダー偏差値。河合塾の方式別ランク9月版の、2次試験の欄です)。国公立にはもう1つ関門があり、共通テストのボーダー得点率は85%です。
先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。大阪公立大学は学部の多い総合大学なので、「大阪公立大学 偏差値」で検索するとほかの学部の数字が先に出てきます。偏差値表を見るときは、医学部医学科の行かどうかを必ず確かめてください。
ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある68.3です。

| 項目 | 数値 | 何を測っているか |
|---|---|---|
| 2次のボーダー偏差値(2027年度予想) | 67.5 | 2次試験の合格可能性50%のライン |
| 共通テストのボーダー得点率(同) | 85% | 1次で必要になる得点率の目安 |
| 合格者平均偏差値(2026年度入試) | 68.3 | 実際に合格した人の記述模試平均 |
| 共通テストの合格者平均点(同) | 844点/1000点 | 実際に合格した人の共テ得点 |
| 国公立50校中の順位 | 13位 | 記述の合格者平均で並べたとき |
| 全81校中の順位 | 15位 | 私立31校を含めたとき |
国公立の関門は2つです。共通テストで85%、2次でボーダー偏差値は67.5。そして実際に合格した人の記述模試平均は68.3で、2次のボーダーより0.8高いという位置にあります。国公立50校では13位、私立を含めた全81校では15位。共テ平均点844点/1000点は50校中14位で、2つの関門がどちらも13〜14番目でそろっているという形です。
合格者平均は68.3|国公立50校中13位・全81校中15位
河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて大阪公立大学に合格した人の記述模試平均は68.3でした。この物差しで並べ直すと、国公立50校の中で13位、私立31校を含めた全81校では15位です(防衛医科大学校を除く)。
ボーダーだけを見ていると、同じ67.5の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。
| 国公立順位 | 大学 | 合格者平均 | 2次ボーダー |
|---|---|---|---|
| 10位 | 東北大学 | 68.8 | 67.5 |
| 11位 | 神戸大学 | 68.6 | 67.5 |
| 12位 | 山梨大学 | 68.6 | 67.5 |
| 13位 | 大阪公立大学 | 68.3 | 67.5 |
| 14位 | 京都府立医科大学 | 67.6 | 65.0 |
| 15位 | 岡山大学 | 67.5 | 65.0 |
| 16位 | 金沢大学 | 66.6 | 65.0 |
記述の合格者平均で国公立50校を並べると、大阪公立大学は13位です。すぐ上に神戸と山梨(どちらも68.6)、すぐ下に京都府立医科(67.6)。11位から13位までの3校が68.6〜68.3の0.3のなかに入っていて、記述だけでは順番が付きにくい帯です。
科目別は英68.1・数68.6・理68.3|どこで点を作るか
合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。大阪公立大学の合格者でいちばん高いのは数学(68.6)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは数学(+3.8)で、図ではそちらを赤くしています。

| 科目 | 合格者平均 | 全81校平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 68.1 | 66.2 | +1.9 |
| 数学 | 68.6 | 64.8 | +3.8 |
| 理科 | 68.3 | 65.6 | +2.7 |
| 総合 | 68.3 | 65.5 | +2.8 |
この大学の科目別は、3科目の凸凹が0.5しかありません。これは全81校のなかで3番目に小さい数字です(京都0.1・香川0.4に次ぎます)。英語68.1は全81校平均を+1.9、数学68.6は+3.8、理科68.3は+2.7上回っていて、いちばん高いのは数学。3科目とも全国平均より上の位置で、しかも高さがそろっている、という形です。得意科目で引き上げた人ではなく、3科目を平らに積んだ人が合格しています。
共通テストのボーダーは85%|合格者平均は844点/1000点
国公立の医学部には、私立には無い関門があります。共通テストです。大阪公立大学の2027年度予想ボーダー得点率は85%。そして2026年度入試で実際に合格した人の共通テスト平均点は844点/1000点でした(国公立50校中14位)。
ここで1つ気をつけてほしいことがあります。得点率の順位と、合格者平均点の順位は一致しません。大阪公立は得点率で10番目、合格者平均点で14番目です。ボーダーは事前に引かれる線、平均点は入試が終わったあとの結果だからです。

| 共テのボーダー得点率 | 国公立の校数 | 合格者平均点の幅 |
|---|---|---|
| 90% | 1校 | 919〜919点 |
| 89% | 2校 | 892〜897点 |
| 87% | 1校 | 877〜877点 |
| 86% | 5校 | 861〜873点 |
| 85% | 5校 | 841〜869点 |
| 84% | 3校 | 805〜846点 |
| 83% | 4校 | 819〜840点 |
| 82% | 9校 | 795〜828点 |
| 81% | 8校 | 797〜825点 |
| 80% | 3校 | 783〜807点 |
| 79% | 7校 | 776〜817点 |
| 78% | 2校 | 762〜767点 |
共テのボーダー得点率85%の帯には5校が並び、その5校の合格者平均点は841〜869点です。大阪公立大学の844点はその5校のなかで4番目にあたります。そして記述の68.3も5校のなかで4番目。共テでも記述でも同じ4番目で、物差しを変えても位置が動かないのがこの大学です。共テ模試の判定だけで安心しないでください。
地域枠は定員94人中14人(14.9%)|偏差値は公表されていない
大阪公立大学の入学定員94人のうち、地域枠等は14人です。割合にすると14.9%で、80大学のなかで45位。同じ区分(公立)の平均41.4%と比べると-26.5ポイント、全体の19.9%と比べると-5.0ポイントです。残る80人が一般の枠になります。
| 項目 | この大学 | 同じ区分の平均 | 全80大学 |
|---|---|---|---|
| 入学定員 | 94人 | 105.4人 | 9,270人 |
| 地域枠等の募集人数 | 14人 | 43.6人 | 1,847人 |
| 地域枠の割合 | 14.9% | 41.4% | 19.9% |
| うち臨時定員ぶん | 4人 | — | 933人 |
| 割合の順位 | 80大学中45位 | — | — |
地域枠14人は入学定員94人の14.9%です。注目してほしいのは公立8校の平均が41.4%だということ。大阪公立大学の14.9%は、公立のなかでは2番目に低い割合にあたります(いちばん低いのは京都府立医科)。公立大学は地域枠の比率が高い大学が多いなかで、ここは例外的です。うち臨時定員ぶんは4人。臨時定員は年度ごとに国の認可を受ける仕組みなので、来年も同じ人数とはかぎりません。受ける年の募集要項で確かめてください。
2つ注意があります。1つめは、地域枠のボーダー偏差値はどこも公表していないということです。河合塾が出しているボーダー偏差値は一般選抜のもので、枠ごとの数字ではありません。国公立の地域枠は合格者が10人に満たない大学が多く、合格最低点も「非開示」で止まっています。ですから地域枠については、偏差値ではなく募集人数と割合で見ることになります。2つめは、地域枠は「お金がもらえる枠」とはかぎらないことです。文部科学省の定義では、都道府県の奨学金と連動した枠に加えて、奨学金とは連動しない枠も地域枠等に含まれます。条件は大学と都道府県ごとに違うので、必ず各大学の募集要項で確かめてください。
同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方
偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が68.3の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 9位 | 東京慈恵会医科大学 | 69.5 | 私立 |
| 10位 | 九州大学 | 69.1 | 国公立 |
| 10位 | 横浜市立大学 | 69.1 | 国公立 |
| 12位 | 東北大学 | 68.8 | 国公立 |
| 13位 | 神戸大学 | 68.6 | 国公立 |
| 14位 | 山梨大学 | 68.6 | 国公立 |
| 15位 | 大阪公立大学 | 68.3 | 国公立 |
| 16位 | 順天堂大学 | 68.2 | 私立 |
| 17位 | 日本医科大学 | 68.1 | 私立 |
| 18位 | 関西医科大学 | 67.9 | 私立 |
| 19位 | 京都府立医科大学 | 67.6 | 国公立 |
| 20位 | 国際医療福祉大学 | 67.6 | 私立 |
| 21位 | 岡山大学 | 67.5 | 国公立 |
合格者平均68.3の前後1.2には、大阪公立大学を含めて13校が入ります。大阪公立大学を除く12校の内訳は国公立7校・私立5校です。国公立は九州・横浜市立・東北・神戸・山梨・京都府立医科・岡山、私立は東京慈恵会医科・順天堂・日本医科・関西医科・国際医療福祉。この帯は、国公立を狙う人と私立の上位を狙う人が同じ学力で交差する場所です。
ボーダーと合格者平均は何が違うのか
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。
この違いは、数字にすると分かりやすくなります。国公立50校を河合塾の2次ボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

| 2次ボーダー | 国公立の校数 | 合格者平均 | 幅 |
|---|---|---|---|
| 72.5 | 1校 | 74.9 | — |
| 70.0 | 3校 | 70.5〜72.7 | 2.2 |
| 67.5 | 9校 | 66.3〜69.7 | 3.4 |
| 65.0 | 12校 | 64.6〜67.6 | 3.0 |
| 62.5 | 24校 | 61.0〜66.0 | 5.0 |
国公立50校を2次ボーダー別にまとめると、67.5の帯には9校が並びます。その9校の記述の合格者平均は66.3から69.7まで3.4ひらいていて、大阪公立大学の68.3は8番目です。2次ボーダーが同じでも、実際に合格した人の層はそろっていません。そして国公立の場合、ここに共通テストの差がさらに重なります。
もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「68.3を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。
太宰府アカデミーの視点|大阪公立大学の偏差値をどう使うか
この大学の数字でいちばん特徴的なのは、科目の凸凹が0.5しかないことです。英語68.1・数学68.6・理科68.3。全81校のなかで3番目に平らな形です。しかも3科目とも全国平均より上(+1.9・+3.8・+2.7)。1科目の得意で押し切った人ではなく、3科目を高い位置でそろえた人が受かっているということが、数字にはっきり出ています。
そのうえで、共通テストの位置を正確に見てください。共テのボーダー85%の帯には5校が並びますが、実際に合格した人の共テ平均点で見ると、大阪公立大学の844点は5校のなかで4番目です。記述の68.3も同じく4番目で、この大学は共テで見ても記述で見ても、5校のなかの同じ位置にあります。共テ模試と記述模試は必ず別々に判定してください。
もう1つ、地域枠を考えている人へ。大阪公立大学の地域枠は定員94人中14人で14.9%ですが、公立8校の平均は41.4%です。公立大学は地域枠の比率が高い大学が多く、そのイメージでこの大学を見ると数字が合いません。ここは公立のなかで2番目に低い割合にあたります。なお地域枠ごとのボーダー偏差値は、どの大学でも公表されていません。枠について確かなことが言えるのは、人数と割合、そして条件だけです。
大阪公立大学の偏差値についてよくある質問
大阪公立大学医学部の偏差値はいくつですか?
河合塾の2027年度入試予想で、2次のボーダー偏差値は67.5、共通テストのボーダー得点率は85%です。実際に合格した人の記述模試平均は68.3(国公立50校中13位)、共通テスト平均点は844点/1000点(14位)でした。
共通テストは何%取ればいいですか?
河合塾の2027年度予想ボーダー得点率は85%です。実際に合格した人の平均は844点/1000点=84.4%。同じ85%の帯に並ぶ5校の合格者平均点は841〜869点で、大阪公立大学はそのなかで4番目にあたります。
国公立のなかで何位ですか?
記述の合格者平均で並べると国公立50校中13位、私立を含めた全81校では15位です。11位から13位までの3校が68.6〜68.3の0.3のなかに入っていて、記述だけでは順番が付きにくい帯です。
同じ偏差値の大学はどこですか?
2次ボーダー67.5の国公立は9校で、記述の合格者平均は66.3〜69.7と3.4ひらいています。大阪公立大学の68.3はそのなかで8番目です。合格者平均68.3の前後1.2で見ると13校が入り、国公立7校・私立5校の構成になります。
大阪公立大学の医学部に地域枠はありますか?
あります。令和7年度で入学定員94人のうち14人(14.9%)が地域枠等です。うち4人は臨時定員ぶんです。ただし公立8校の平均は41.4%で、大阪公立大学は公立のなかでは2番目に低い割合にあたります。なお地域枠ごとのボーダー偏差値は公表されていません。人数と条件は募集要項で確かめてください。
どの科目を伸ばせばいいですか?
合格者平均は英語68.1・数学68.6・理科68.3で、全81校平均との差は英語+1.9・数学+3.8・理科+2.7。3科目の凸凹は0.5で、全81校のなかで3番目に小さい数字です。特定の科目で差が付く形ではないので、3科目をそろえることが先になります。配点は募集要項で確かめてください。
まとめ|大阪公立大学の偏差値
大阪公立大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。
- 河合塾の2027年度予想は2次ボーダー67.5・共通テスト85%
- 2026年度入試の記述の合格者平均は68.3(国公立50校中13位・全81校中15位)
- 共テの合格者平均点は844点/1000点で50校中14位。同じ85%の5校では記述と同じ4番目
- 科目別は英68.1・数68.6・理68.3。凸凹0.5は全81校で3番目に小さい
- 2次ボーダー67.5の国公立10校は記述66.3〜69.7と3.4ひらく
- 地域枠は定員94人中14人(14.9%)。公立8校の平均41.4%を大きく下回る
明日からできることを1つだけ挙げるなら、記述模試を3科目に分けて、どれか1つだけ大きく凹んでいないか確かめてください。大阪公立大学に受かった人たちは、3科目を0.5の幅にそろえています。
この記事を書いたのは、「大阪公立大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。67.5と68.3、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。
大阪公立大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。大阪公立大学医学部の入試情報はこちら。
あわせて読みたい記事です。
- 国公立医学部の偏差値ランキング2027|共通テストと2次で見る50校
- 入りやすい医学部はどこか|倍率ではなく合格者平均偏差値で見る全81校
- 医学部偏差値ランキング2027|河合塾・ボーダーと合格者平均
本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
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