こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。
「大阪大学 偏差値」で調べると、医学部医学科について70.0という数字が出てきます。ただ国公立の場合、これは2次試験のボーダーでしかありません。共通テストのボーダー得点率87%という、もう1つの関門があります。
そして実際に合格した人の記述模試平均は72.2で、これは国公立50校中3位・全81校中3位にあたります。この記事では2つの関門の違いから始めて、科目別・同じ偏差値帯の大学・地域枠まで、大阪大学医学部の偏差値だけをまとめました。
この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。
− 大阪大学の医学部って、偏差値70.0でいいの?
− 共通テストは何%取ればいいの?
− 同じ偏差値の大学はどこ?地域枠はあるの?
学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。
この記事の目次
大阪大学の偏差値は70.0|2次のボーダー(2027年度予想)
大阪大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で70.0です(2027年度入試の予想ボーダー偏差値。河合塾の方式別ランク9月版の、2次試験の欄です)。国公立にはもう1つ関門があり、共通テストのボーダー得点率は87%です。
先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。大阪大学は学部の多い総合大学で、「大阪大学 偏差値」で検索するとほかの学部の数字が先に出てきます。同じ医学部のなかにも保健学科があり、そちらとも数字が違います。偏差値表を見るときは、医学部医学科の行かどうかを必ず確かめてください。
ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある72.2です。

| 項目 | 数値 | 何を測っているか |
|---|---|---|
| 2次のボーダー偏差値(2027年度予想) | 70.0 | 2次試験の合格可能性50%のライン |
| 共通テストのボーダー得点率(同) | 87% | 1次で必要になる得点率の目安 |
| 合格者平均偏差値(2026年度入試) | 72.2 | 実際に合格した人の記述模試平均 |
| 共通テストの合格者平均点(同) | 877点/1000点 | 実際に合格した人の共テ得点 |
| 国公立50校中の順位 | 3位 | 記述の合格者平均で並べたとき |
| 全81校中の順位 | 3位 | 私立31校を含めたとき |
国公立の関門は2つです。共通テストで87%、2次でボーダー偏差値は70.0。この87%は国公立50校のなかで4番目に高い水準です。そして実際に合格した人の記述模試平均は72.2で、これは国公立50校中3位・全81校中3位。2つの関門のどちらで見ても、上から3〜4番目という位置にあります。
合格者平均は72.2|国公立50校中3位・全81校中3位
河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて大阪大学に合格した人の記述模試平均は72.2でした。この物差しで並べ直すと、国公立50校の中で3位、私立31校を含めた全81校では3位です(防衛医科大学校を除く)。
ボーダーだけを見ていると、同じ70.0の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。
| 国公立順位 | 大学 | 合格者平均 | 2次ボーダー |
|---|---|---|---|
| 1位 | 東京大学(理科III類) | 74.9 | 72.5 |
| 2位 | 京都大学 | 72.7 | 70.0 |
| 3位 | 大阪大学 | 72.2 | 70.0 |
| 4位 | 東京科学大学 | 70.5 | 70.0 |
| 5位 | 名古屋大学 | 69.7 | 67.5 |
| 6位 | 千葉大学 | 69.7 | 67.5 |
| 7位 | 奈良県立医科大学 | 69.7 | — |
記述の合格者平均で国公立50校を並べると、大阪大学は3位です。上に東京(理科III類)の74.9と京都の72.7、下に東京科学の70.5。2位の京都とは0.5差、4位の東京科学とは1.7差で、上とは詰まっていて下とは開いている、という並びになっています。
科目別は英71.7・数72.7・理72.2|どこで点を作るか
合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。大阪大学の合格者でいちばん高いのは数学(72.7)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは数学(+7.9)で、図ではそちらを赤くしています。

| 科目 | 合格者平均 | 全81校平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 71.7 | 66.2 | +5.5 |
| 数学 | 72.7 | 64.8 | +7.9 |
| 理科 | 72.2 | 65.6 | +6.6 |
| 総合 | 72.2 | 65.5 | +6.7 |
3科目とも全81校平均を大きく上回っていますが、いちばん差が大きいのは数学の+7.9です(72.7に対し全81校平均64.8)。理科は+6.6(72.2/平均65.6)、英語は+5.5(71.7/平均66.2)。3科目の凸凹は1.0と小さく、どれか1科目で稼いだ人ではなく、3科目を高い位置でそろえた人が合格しています。ただしこれは配点が数学寄りだという意味ではありません。配点は募集要項で別に確かめてください。
共通テストのボーダーは87%|合格者平均は877点/1000点
国公立の医学部には、私立には無い関門があります。共通テストです。大阪大学の2027年度予想ボーダー得点率は87%。そして2026年度入試で実際に合格した人の共通テスト平均点は877点/1000点でした(国公立50校中4位)。
ここで1つ気をつけてほしいことがあります。得点率の順位と、合格者平均点の順位は一致しません。大阪は得点率で4番目、合格者平均点で4番目です。ボーダーは事前に引かれる線、平均点は入試が終わったあとの結果だからです。

| 共テのボーダー得点率 | 国公立の校数 | 合格者平均点の幅 |
|---|---|---|
| 90% | 1校 | 919〜919点 |
| 89% | 2校 | 892〜897点 |
| 87% | 1校 | 877〜877点 |
| 86% | 5校 | 861〜873点 |
| 85% | 5校 | 841〜869点 |
| 84% | 3校 | 805〜846点 |
| 83% | 4校 | 819〜840点 |
| 82% | 9校 | 795〜828点 |
| 81% | 8校 | 797〜825点 |
| 80% | 3校 | 783〜807点 |
| 79% | 7校 | 776〜817点 |
| 78% | 2校 | 762〜767点 |
共テのボーダー得点率87%は国公立50校で4番目に高い水準で、実際に合格した人の共テ平均点877点/1000点は50校中4位です。そして87%が付く国公立は、50校のなかで大阪大学だけです。上には90%の東京大学(理科三類)、89%の京都大学と東京科学大学しかありません。同じ得点率で並ぶ相手がいないので、共テの手ごたえだけで代わりの出願先を探すことはできません。1つ下の86%まで下りると名古屋・千葉・神戸・奈良県立医科・横浜市立の5校が並びます。
地域枠は大阪大学にはありません|定員108人すべてが一般の枠
令和7年度の時点で、大阪大学には地域枠等がありません。入学定員108人はすべて一般の枠です。地域枠が1人もいない大学は全80大学のうち9校だけで、大阪大学はその1校にあたります。同じ区分(国立)の平均は20.4%、全体では19.9%が地域枠ですから、かなり珍しい形です。
| 項目 | この大学 | 同じ区分の平均 | 全80大学 |
|---|---|---|---|
| 入学定員 | 108人 | 115.2人 | 9,270人 |
| 地域枠等の募集人数 | 0人 | 23.5人 | 1,847人 |
| 地域枠の割合 | 0.0% | 20.4% | 19.9% |
| うち臨時定員ぶん | 0人 | — | 933人 |
| 割合の順位 | 80大学中75位 | — | — |
地域枠が0人というのは、全80大学のうち9校しかない形です。国公立の平均は20.4%、全体では19.9%が地域枠ですから、かなり珍しいほうに入ります。入学定員108人すべてが一般の枠なので、卒業後の勤務地に条件が付く枠を選ぶかどうか、という判断そのものが生じません。ただし地域枠は年度ごとに新設・変更されるので、受ける年の募集要項で必ず確かめてください。
2つ注意があります。1つめは、地域枠のボーダー偏差値はどこも公表していないということです。河合塾が出しているボーダー偏差値は一般選抜のもので、枠ごとの数字ではありません。国公立の地域枠は合格者が10人に満たない大学が多く、合格最低点も「非開示」で止まっています。ですから地域枠については、偏差値ではなく募集人数と割合で見ることになります。2つめは、地域枠は「お金がもらえる枠」とはかぎらないことです。文部科学省の定義では、都道府県の奨学金と連動した枠に加えて、奨学金とは連動しない枠も地域枠等に含まれます。条件は大学と都道府県ごとに違うので、必ず各大学の募集要項で確かめてください。
同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方
偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が72.2の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 2位 | 京都大学 | 72.7 | 国公立 |
| 3位 | 大阪大学 | 72.2 | 国公立 |
| 4位 | 慶應義塾大学 | 72.1 | 私立 |
合格者平均72.2の前後1.2に入るのは、大阪大学を含めて3校だけです。京都大学(72.7)と慶應義塾大学(72.1)の2校しか並びません。ここまで上がると比較対象そのものが少なくなり、しかも2校のうち1校は私立です。併願を考えるときは、同じ帯を探すより、共通テストを使わない私立をどう組み合わせるかという話になります。
ボーダーと合格者平均は何が違うのか
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。
この違いは、数字にすると分かりやすくなります。国公立50校を河合塾の2次ボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

| 2次ボーダー | 国公立の校数 | 合格者平均 | 幅 |
|---|---|---|---|
| 72.5 | 1校 | 74.9 | — |
| 70.0 | 3校 | 70.5〜72.7 | 2.2 |
| 67.5 | 9校 | 66.3〜69.7 | 3.4 |
| 65.0 | 12校 | 64.6〜67.6 | 3.0 |
| 62.5 | 24校 | 61.0〜66.0 | 5.0 |
国公立50校を2次ボーダー別にまとめると、70.0の帯には3校が並びます。その3校の記述の合格者平均は70.5から72.7まで2.2ひらいていて、大阪大学の72.2は2番目です。2次ボーダーが同じでも、実際に合格した人の層はそろっていません。そして国公立の場合、ここに共通テストの差がさらに重なります。
もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「72.2を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。
太宰府アカデミーの視点|大阪大学の偏差値をどう使うか
大阪大学を考えるときにまず知っておいてほしいのは、比較対象がほとんどいないということです。合格者平均72.2の前後1.2に入るのは、京都大学(72.7)と慶應義塾大学(72.1)の2校だけ。「同じくらいの大学から選ぶ」という組み方が、この位置ではそもそも成り立ちません。しかも2校のうち1校は共通テストを使わない私立です。
そのうえで、2つの関門を別々に測ってください。共テのボーダー87%は国公立50校で4番目に高く、記述の合格者平均72.2は3位。どちらも上位3〜4番目でそろっていますが、だからこそ片方だけで判定すると足をすくわれます。共テ模試と記述模試は必ず別々に見て、低いほうの数字でこの大学を測ってください。
科目別は英語71.7・数学72.7・理科72.2で、全81校平均との差は英語+5.5・数学+7.9・理科+6.6。3科目の凸凹は1.0しかありません。1科目で稼ぐ形ではなく、3科目を高い位置でそろえた人が合格している、という読み方になります。次にやることは偏差値の比較ではありません。配点は募集要項で確かめ、過去問を1年ぶん解いて出題形式との相性を見てください。
大阪大学の偏差値についてよくある質問
大阪大学医学部の偏差値はいくつですか?
河合塾の2027年度入試予想で、2次のボーダー偏差値は70.0、共通テストのボーダー得点率は87%です。実際に合格した人の記述模試平均は72.2(国公立50校中3位)、共通テスト平均点は877点/1000点(4位)でした。
共通テストは何%取ればいいですか?
河合塾の2027年度予想ボーダー得点率は87%で、これは国公立50校のなかで4番目に高い水準です。実際に合格した人の平均は877点/1000点=87.7%。87%が付く国公立は50校で大阪大学だけです(上は90%の東京、89%の京都・東京科学)。
国公立のなかで何位ですか?
記述の合格者平均で並べると国公立50校中3位、私立を含めた全81校でも3位です。2位の京都大学とは0.5差、4位の東京科学大学とは1.7差でした。
同じ偏差値の大学はどこですか?
合格者平均72.2の前後1.2に入るのは、大阪大学を含めて3校だけです。京都大学(72.7)と慶應義塾大学(72.1)しか並びません。2次ボーダー70.0で見ると国公立は3校で、合格者平均は70.5〜72.7と2.2ひらいています。
大阪大学の医学部に地域枠はありますか?
令和7年度の時点でありません。入学定員108人すべてが一般の枠です。地域枠が0人の大学は全80大学のうち9校だけで、国公立の平均は20.4%です。なお地域枠ごとのボーダー偏差値は、どの大学でも公表されていません。
どの科目を伸ばせばいいですか?
合格者平均は英語71.7・数学72.7・理科72.2で、全81校平均との差は英語+5.5・数学+7.9・理科+6.6。数学の差がいちばん大きい形でした。ただし3科目の凸凹は1.0しかなく、特定の1科目で決まる入試だという意味ではありません。配点は募集要項で確かめてください。
まとめ|大阪大学の偏差値
大阪大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。
- 河合塾の2027年度予想は2次ボーダー70.0・共通テスト87%
- 2026年度入試の記述の合格者平均は72.2(国公立50校中3位・全81校中3位)
- 共テの合格者平均点は877点/1000点で50校中4位。87%は50校で大阪大学だけ
- 帯(±1.2)に入るのは京都と慶應義塾の2校だけ
- 科目別は英71.7・数72.7・理72.2。数学の+7.9がいちばん大きいが凸凹は1.0
- 地域枠は0人。定員108人すべてが一般の枠(枠0は全80大学で9校だけ)
明日からできることを1つだけ挙げるなら、共テ模試と記述模試の判定を、同じ紙に並べて低いほうを見てください。大阪大学は2つの関門がどちらも上位3〜4番目で、片方だけで測ると届いているように見えてしまいます。
この記事を書いたのは、「大阪大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。70.0と72.2、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。
大阪大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。大阪大学医学部の入試情報はこちら。
あわせて読みたい記事です。
- 国公立医学部の偏差値ランキング2027|共通テストと2次で見る50校
- 入りやすい医学部はどこか|倍率ではなく合格者平均偏差値で見る全81校
- 医学部偏差値ランキング2027|河合塾・ボーダーと合格者平均
本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
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