こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。
「琉球大学 偏差値」で調べると、医学部医学科について62.5という数字が出てきます。ただ国公立の場合、これは2次試験のボーダーでしかありません。共通テストのボーダー得点率79%という、もう1つの関門があります。
この大学には、めずらしい一致があります。実際に合格した人の記述模試平均も62.5で、2次のボーダーとぴったり同じなのです。いっぽう共テのほうを見ると、同じ79%の8校のなかで共テ得点は2番目、記述は7番目という組み合わせになっています。この記事では、その2つから始めて、科目別・同じ偏差値帯の大学・地域枠まで、琉球大学医学部の偏差値だけをまとめました。
この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。
− 琉球大学の医学部って、偏差値62.5でいいの?
− 共通テストは何%取ればいいの?
− 同じ偏差値の大学はどこ?地域枠はあるの?
学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。
この記事の目次
琉球大学の偏差値は62.5|2次のボーダー(2027年度予想)
琉球大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で62.5です(2027年度入試の予想ボーダー偏差値。河合塾の方式別ランク9月版の、2次試験の欄です)。国公立にはもう1つ関門があり、共通テストのボーダー得点率は79%です。
先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。琉球大学の医学部には保健学科もあり、偏差値は別の数字です。「琉球大学 偏差値」で検索するとほかの学部・学科の数字が先に出てきます。偏差値表を見るときは、医学部医学科の行かどうかを必ず確かめてください。
ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある62.5です。

| 項目 | 数値 | 何を測っているか |
|---|---|---|
| 2次のボーダー偏差値(2027年度予想) | 62.5 | 2次試験の合格可能性50%のライン |
| 共通テストのボーダー得点率(同) | 79% | 1次で必要になる得点率の目安 |
| 合格者平均偏差値(2026年度入試) | 62.5 | 実際に合格した人の記述模試平均 |
| 共通テストの合格者平均点(同) | 813点/1000点 | 実際に合格した人の共テ得点 |
| 国公立50校中の順位 | 48位 | 記述の合格者平均で並べたとき |
| 全81校中の順位 | 73位 | 私立31校を含めたとき |
国公立の関門は2つです。共通テストで79%、2次でボーダー偏差値は62.5。そして実際に合格した人の記述模試平均も62.5で、2次のボーダーとぴったり同じ数字になっています。ボーダーは合格可能性50%のライン、合格者平均は受かった人の実際の記述模試平均で、測っているものは違うのですが、この大学ではその2つが重なりました。2次については、公表されている目安をそのまま使ってよいということになります。
合格者平均は62.5|国公立50校中48位・全81校中73位
河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて琉球大学に合格した人の記述模試平均は62.5でした。この物差しで並べ直すと、国公立50校の中で48位、私立31校を含めた全81校では73位です(防衛医科大学校を除く)。
ボーダーだけを見ていると、同じ62.5の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。
| 国公立順位 | 大学 | 合格者平均 | 2次ボーダー |
|---|---|---|---|
| 44位 | 福井大学 | 63.6 | 62.5 |
| 45位 | 富山大学 | 63.4 | 62.5 |
| 46位 | 福島県立医科大学 | 63.1 | 62.5 |
| 47位 | 秋田大学 | 63.0 | 62.5 |
| 48位 | 琉球大学 | 62.5 | 62.5 |
| 49位 | 弘前大学 | 61.2 | 62.5 |
| 50位 | 島根大学 | 61.0 | 62.5 |
記述の合格者平均で国公立50校を並べると、琉球大学は48位です。すぐ上の秋田が63.0、すぐ下の弘前が61.2。47位との差は0.5、49位との差は1.3で、上とは詰まっていて下とは開いています。この位置では、順位の数字より偏差値の値そのものを見てください。
科目別は英64.1・数60.6・理62.9|どこで点を作るか
合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。琉球大学の合格者でいちばん高いのは英語(64.1)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは数学(-4.2)で、図ではそちらを赤くしています。

| 科目 | 合格者平均 | 全81校平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 64.1 | 66.2 | -2.1 |
| 数学 | 60.6 | 64.8 | -4.2 |
| 理科 | 62.9 | 65.6 | -2.7 |
| 総合 | 62.5 | 65.5 | -3.0 |
この大学の科目別は、数学が一段下という形です。英語64.1は全81校平均から−2.1、理科62.9は−2.7、そして数学60.6は−4.2。3科目の凸凹は3.5で、いちばん高いのは英語です。英語と数学のあいだに3.5の段差があります。ただしこれは配点の話ではありません。配点は募集要項で別に確かめてください。
共通テストのボーダーは79%|合格者平均は813点/1000点
国公立の医学部には、私立には無い関門があります。共通テストです。琉球大学の2027年度予想ボーダー得点率は79%。そして2026年度入試で実際に合格した人の共通テスト平均点は813点/1000点でした(国公立50校中30位)。
ここで1つ気をつけてほしいことがあります。得点率の順位と、合格者平均点の順位は一致しません。琉球は得点率で42番目、合格者平均点で30番目です。ボーダーは事前に引かれる線、平均点は入試が終わったあとの結果だからです。

| 共テのボーダー得点率 | 国公立の校数 | 合格者平均点の幅 |
|---|---|---|
| 90% | 1校 | 919〜919点 |
| 89% | 2校 | 892〜897点 |
| 87% | 1校 | 877〜877点 |
| 86% | 5校 | 861〜873点 |
| 85% | 5校 | 841〜869点 |
| 84% | 3校 | 805〜846点 |
| 83% | 4校 | 819〜840点 |
| 82% | 9校 | 795〜828点 |
| 81% | 8校 | 797〜825点 |
| 80% | 3校 | 783〜807点 |
| 79% | 7校 | 776〜817点 |
| 78% | 2校 | 762〜767点 |
共テのボーダー得点率79%の帯には7校が並び、その7校の合格者平均点は776〜817点です。琉球大学の813点は、その7校のなかで2番目に高い数字にあたります(国公立50校では30位)。ところが同じ8校を記述の合格者平均で並べ直すと、琉球大学の62.5は7番目です。共テでは上のほう、記述では下のほう——この2つの順位のずれが、この大学のはっきりした特徴です。
地域枠は定員116人中16人(13.8%)|偏差値は公表されていない
琉球大学の入学定員116人のうち、地域枠等は16人です。割合にすると13.8%で、80大学のなかで50位。同じ区分(国立)の平均20.4%と比べると-6.6ポイント、全体の19.9%と比べると-6.1ポイントです。残る100人が一般の枠になります。
| 項目 | この大学 | 同じ区分の平均 | 全80大学 |
|---|---|---|---|
| 入学定員 | 116人 | 115.2人 | 9,270人 |
| 地域枠等の募集人数 | 16人 | 23.5人 | 1,847人 |
| 地域枠の割合 | 13.8% | 20.4% | 19.9% |
| うち臨時定員ぶん | 11人 | — | 933人 |
| 割合の順位 | 80大学中50位 | — | — |
地域枠16人は入学定員116人の13.8%で、国公立の平均20.4%より小さい部類です(割合の高い順で80大学中50位)。うち11人は臨時定員ぶんで、国の医師確保対策として上乗せされた枠です。臨時定員は年度ごとに国の認可を受ける仕組みなので、来年も同じ人数とはかぎりません。受ける年の募集要項で人数と条件を確かめてください。
2つ注意があります。1つめは、地域枠のボーダー偏差値はどこも公表していないということです。河合塾が出しているボーダー偏差値は一般選抜のもので、枠ごとの数字ではありません。国公立の地域枠は合格者が10人に満たない大学が多く、合格最低点も「非開示」で止まっています。ですから地域枠については、偏差値ではなく募集人数と割合で見ることになります。2つめは、地域枠は「お金がもらえる枠」とはかぎらないことです。文部科学省の定義では、都道府県の奨学金と連動した枠に加えて、奨学金とは連動しない枠も地域枠等に含まれます。条件は大学と都道府県ごとに違うので、必ず各大学の募集要項で確かめてください。
同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方
偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が62.5の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 60位 | 久留米大学 | 63.7 | 私立 |
| 61位 | 群馬大学 | 63.7 | 国公立 |
| 62位 | 福井大学 | 63.6 | 国公立 |
| 63位 | 東北医科薬科大学 | 63.5 | 私立 |
| 64位 | 富山大学 | 63.4 | 国公立 |
| 65位 | 杏林大学 | 63.2 | 私立 |
| 66位 | 聖マリアンナ医科大学 | 63.1 | 私立 |
| 67位 | 北里大学 | 63.1 | 私立 |
| 68位 | 福島県立医科大学 | 63.1 | 国公立 |
| 69位 | 帝京大学 | 63.0 | 私立 |
| 70位 | 秋田大学 | 63.0 | 国公立 |
| 71位 | 岩手医科大学 | 62.6 | 私立 |
| 71位 | 福岡大学 | 62.6 | 私立 |
| 73位 | 琉球大学 | 62.5 | 国公立 |
| 74位 | 東海大学 | 62.1 | 私立 |
| 75位 | 埼玉医科大学 | 61.9 | 私立 |
合格者平均62.5の前後1.2には、琉球大学を含めて16校が入ります。琉球大学を除く15校の内訳は私立10校・国公立5校で、この帯は私立のほうが多いのが特徴です。国公立は群馬・福井・富山・福島県立医科・秋田の5校。共通テストを受けない選択をしても、10校の候補が残るということです。
ボーダーと合格者平均は何が違うのか
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。
この違いは、数字にすると分かりやすくなります。国公立50校を河合塾の2次ボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

| 2次ボーダー | 国公立の校数 | 合格者平均 | 幅 |
|---|---|---|---|
| 72.5 | 1校 | 74.9 | — |
| 70.0 | 3校 | 70.5〜72.7 | 2.2 |
| 67.5 | 9校 | 66.3〜69.7 | 3.4 |
| 65.0 | 12校 | 64.6〜67.6 | 3.0 |
| 62.5 | 24校 | 61.0〜66.0 | 5.0 |
国公立50校を2次ボーダー別にまとめると、62.5の帯には24校が並びます。これは国公立でいちばん大きい組です。その24校の記述の合格者平均は61.0から66.0まで5.0ひらいていて、琉球大学の62.5は下から3番目にあたります。2次ボーダー62.5という数字は、23校を1つにまとめてしまうので、大学を選び分ける役には立ちません。
もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「62.5を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。
太宰府アカデミーの視点|琉球大学の偏差値をどう使うか
この大学でいちばんはっきりしているのは、共テと記述で位置が逆になることです。共テのボーダー79%が付く国公立は8校あります。その8校を共テの合格者平均点で並べると、琉球大学は2番目(813点)。ところが記述の合格者平均で並べ直すと7番目(62.5)です。同じ共テのラインを求められる8校のなかで、この大学に受かった人たちは共通テストで抜けているという形が出ています。
この形は、対策の順番を決めるのに使えます。共テ模試で80%前後を安定して出せている人にとって、この大学は共テの強みがそのまま効きやすい位置にあります。いっぽう記述だけが強い人にとっては、同じ8校のなかで相対的に有利とは言いにくい。2つの模試の判定を並べて、どちらで抜けているかを確かめてください。
科目別も見ておいてください。英語64.1・数学60.6・理科62.9で、数学60.6だけが全国平均を4.2下回っています。3科目の凸凹は3.5で、英語と数学のあいだに段差があります。そして併願については、この帯は私立が多いのが特徴です。合格者平均62.5の前後1.2には16校が入り、琉球大学を除く15校のうち10校が私立。共通テストを受けない選択をしても候補が残る、数少ない位置です。
琉球大学の偏差値についてよくある質問
琉球大学医学部の偏差値はいくつですか?
河合塾の2027年度入試予想で、2次のボーダー偏差値は62.5、共通テストのボーダー得点率は79%です。実際に合格した人の記述模試平均も62.5で、2次のボーダーとぴったり同じ数字でした(国公立50校中48位)。共通テスト平均点は813点/1000点(30位)です。
共通テストは何%取ればいいですか?
河合塾の2027年度予想ボーダー得点率は79%です。実際に合格した人の平均は813点/1000点=81.3%で、ボーダーを上回っています。同じ79%の帯には7校が並び、合格者平均点は776〜817点で、琉球大学は2番目に高い数字です。
国公立のなかで何位ですか?
記述の合格者平均で並べると国公立50校中48位、私立を含めた全81校では73位です。47位の秋田(63.0)とは0.5差、49位の弘前(61.2)とは1.3差です。
同じ偏差値の大学はどこですか?
2次ボーダー62.5の国公立は24校で、記述の合格者平均は61.0〜66.0と5.0ひらいています。琉球大学の62.5は下から3番目です。合格者平均62.5の前後1.2で見ると16校が入り、うち10校が私立です。
どの科目を伸ばせばいいですか?
合格者平均は英語64.1・数学60.6・理科62.9で、全81校平均との差は英語−2.1・数学−4.2・理科−2.7。数学だけが4以上下にあり、3科目の凸凹は3.5です。ただしこれは配点ではなく合格者の模試結果です。配点は募集要項で確かめてください。
琉球大学の医学部に地域枠はありますか?
あります。令和7年度で入学定員116人のうち16人(13.8%)が地域枠等です。うち11人は臨時定員ぶんです。なお地域枠ごとのボーダー偏差値は公表されていません。人数と条件は募集要項で確かめてください。
まとめ|琉球大学の偏差値
琉球大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。
- 河合塾の2027年度予想は2次ボーダー62.5・共通テスト79%
- ★2026年度入試の記述の合格者平均は62.5で、2次ボーダーとぴったり同じ
- ★同じ共テ79%の7校で、共テ得点は2番目・記述は7番目
- 共テの合格者平均点は813点/1000点で50校中30位。ボーダーの79%を上回る
- 科目別は英64.1・数60.6・理62.9。数学だけが4.2下(凸凹3.5)
- 帯(±1.2)は16校で、琉球を除く15校のうち10校が私立
明日からできることを1つだけ挙げるなら、共テ模試と記述模試の判定を並べて、どちらで抜けているかを見てください。琉球大学に受かった人たちは共通テストで抜けています。
この記事を書いたのは、「琉球大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。62.5と62.5、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。
琉球大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。琉球大学医学部の入試情報はこちら。
あわせて読みたい記事です。
- 国公立医学部の偏差値ランキング2027|共通テストと2次で見る50校
- 入りやすい医学部はどこか|倍率ではなく合格者平均偏差値で見る全81校
- 医学部偏差値ランキング2027|河合塾・ボーダーと合格者平均
本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
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