こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。
「北海道大学 偏差値」で調べると、医学部医学科について65.0という数字が出てきます。ただ国公立の場合、これは2次試験のボーダーでしかありません。共通テストのボーダー得点率84%という、もう1つの関門があります。
そしてこの大学では、実際に合格した人の記述模試平均が66.3で、2次のボーダー65.0を1.3上回っています。共テも、合格者の平均846点(84.6%)がボーダーの84%をわずかに上回ります。この記事では、2つのボーダーと合格者の位置の関係から始めて、科目別・同じ偏差値帯の大学・地域枠まで、北海道大学医学部の偏差値だけをまとめました。
この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。
− 北海道大学の医学部って、偏差値65.0でいいの?
− 共通テストは何%取ればいいの?
− 同じ偏差値の大学はどこ?地域枠はあるの?
学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。
この記事の目次
北海道大学の偏差値は65.0|2次のボーダー(2027年度予想)
北海道大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で65.0です(2027年度入試の予想ボーダー偏差値。河合塾の方式別ランク10月版の、2次試験の欄です)。国公立にはもう1つ関門があり、共通テストのボーダー得点率は84%です。
先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。北海道大学は学部の多い総合大学で、医学部のなかにも保健学科があります。「北海道大学 偏差値」で検索するとほかの学部・学科の数字が先に出てきます。偏差値表を見るときは、医学部医学科の行かどうかを必ず確かめてください。
ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある66.3です。

| 項目 | 数値 | 何を測っているか |
|---|---|---|
| 2次のボーダー偏差値(2027年度予想) | 65.0 | 2次試験の合格可能性50%のライン |
| 共通テストのボーダー得点率(同) | 84% | 1次で必要になる得点率の目安 |
| 合格者平均偏差値(2026年度入試) | 66.3 | 実際に合格した人の記述模試平均 |
| 共通テストの合格者平均点(同) | 846点/1000点 | 実際に合格した人の共テ得点 |
| 国公立50校中の順位 | 18位 | 記述の合格者平均で並べたとき |
| 全81校中の順位 | 25位 | 私立31校を含めたとき |
国公立の関門は2つです。共通テストで84%、2次でボーダー偏差値は65.0。そして実際に合格した人の記述模試平均は66.3で、ボーダーより1.3高い位置にあります。共テ平均点も846点=84.6%で、ボーダーの84%をわずかに上回ります。2つの関門とも、実際の合格者の平均はボーダーの少し上にいます。ボーダーは合格可能性50%のラインで、合格者の平均ではありません。
合格者平均は66.3|国公立50校中18位・全81校中25位
河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて北海道大学に合格した人の記述模試平均は66.3でした。この物差しで並べ直すと、国公立50校の中で18位、私立31校を含めた全81校では25位です(防衛医科大学校を除く)。
ボーダーだけを見ていると、同じ65.0の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。
| 国公立順位 | 大学 | 合格者平均 | 2次ボーダー |
|---|---|---|---|
| 15位 | 岡山大学 | 67.5 | 65.0 |
| 16位 | 金沢大学 | 66.6 | 65.0 |
| 17位 | 広島大学 | 66.5 | 65.0 |
| 18位 | 北海道大学 | 66.3 | 65.0 |
| 19位 | 筑波大学 | 66.1 | 65.0 |
| 20位 | 熊本大学 | 66.0 | 65.0 |
| 21位 | 新潟大学 | 66.0 | 65.0 |
記述の合格者平均で国公立50校を並べると、北海道大学は18位です。すぐ上の広島が66.5、すぐ下の筑波が66.1で、17位から19位までが66.5〜66.1の0.4のなかに入っています。この帯では、順位の差がほとんど意味を持ちません。順位の数字より、偏差値の値そのものを見てください。
科目別は英67.3・数65.5・理66.0|どこで点を作るか
合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。北海道大学の合格者でいちばん高いのは英語(67.3)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは英語(+1.1)で、図ではそちらを赤くしています。

| 科目 | 合格者平均 | 全81校平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 67.3 | 66.2 | +1.1 |
| 数学 | 65.5 | 64.8 | +0.7 |
| 理科 | 66.0 | 65.6 | +0.4 |
| 総合 | 66.3 | 65.5 | +0.8 |
この大学の科目別は、3科目とも全国平均をわずかに上回るだけです。英語67.3は全81校平均から+1.1、数学65.5は+0.7、理科66.0は+0.4。3科目の凸凹は1.8で、いちばん高いのは英語です。どの科目も全国平均から大きく離れていないということになります。ただしこれは配点の話ではありません。配点は募集要項で別に確かめてください。
共通テストのボーダーは84%|合格者平均は846点/1000点
国公立の医学部には、私立には無い関門があります。共通テストです。北海道大学の2027年度予想ボーダー得点率は84%。そして2026年度入試で実際に合格した人の共通テスト平均点は846点/1000点でした(国公立50校中13位)。
ここで1つ気をつけてほしいことがあります。得点率の順位と、合格者平均点の順位は一致しません。北海道は得点率で15番目、合格者平均点で13番目です。ボーダーは事前に引かれる線、平均点は入試が終わったあとの結果だからです。

| 共テのボーダー得点率 | 国公立の校数 | 合格者平均点の幅 |
|---|---|---|
| 90% | 1校 | 919〜919点 |
| 89% | 2校 | 892〜897点 |
| 87% | 1校 | 877〜877点 |
| 86% | 5校 | 861〜873点 |
| 85% | 5校 | 841〜869点 |
| 84% | 3校 | 805〜846点 |
| 83% | 4校 | 819〜840点 |
| 82% | 9校 | 795〜828点 |
| 81% | 8校 | 797〜825点 |
| 80% | 3校 | 783〜807点 |
| 79% | 7校 | 776〜817点 |
| 78% | 2校 | 762〜767点 |
共テのボーダー得点率84%の帯には3校が並び、その3校の合格者平均点は805〜846点です。北海道大学の846点は、その3校でいちばん高い数字です(国公立50校では13位)。846点=84.6%なので、ボーダーの84%をわずかに上回っています。共テも2次も、実際の合格者の平均はボーダーをやや上回るという形です。
地域枠は北海道大学にはありません|定員105人すべてが一般の枠
令和7年度の時点で、北海道大学には地域枠等がありません。入学定員105人はすべて一般の枠です。地域枠が1人もいない大学は全80大学のうち9校だけで、北海道大学はその1校にあたります。同じ区分(国立)の平均は20.4%、全体では19.9%が地域枠ですから、かなり珍しい形です。
| 項目 | この大学 | 同じ区分の平均 | 全80大学 |
|---|---|---|---|
| 入学定員 | 105人 | 115.2人 | 9,270人 |
| 地域枠等の募集人数 | 0人 | 23.5人 | 1,847人 |
| 地域枠の割合 | 0.0% | 20.4% | 19.9% |
| うち臨時定員ぶん | 0人 | — | 933人 |
| 割合の順位 | 80大学中72位 | — | — |
地域枠が0人というのは、全80大学のうち9校しかない形です。国公立の平均は20.4%、全体では19.9%が地域枠ですから、珍しいほうに入ります(割合の順位では80大学中72位)。入学定員105人すべてが一般の枠です。ただし地域枠は年度ごとに新設・変更されるので、受ける年の募集要項で必ず確かめてください。
2つ注意があります。1つめは、地域枠のボーダー偏差値はどこも公表していないということです。河合塾が出しているボーダー偏差値は一般選抜のもので、枠ごとの数字ではありません。国公立の地域枠は合格者が10人に満たない大学が多く、合格最低点も「非開示」で止まっています。ですから地域枠については、偏差値ではなく募集人数と割合で見ることになります。2つめは、地域枠は「お金がもらえる枠」とはかぎらないことです。文部科学省の定義では、都道府県の奨学金と連動した枠に加えて、奨学金とは連動しない枠も地域枠等に含まれます。条件は大学と都道府県ごとに違うので、必ず各大学の募集要項で確かめてください。
同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方
偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が66.3の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 22位 | 金沢大学 | 66.6 | 国公立 |
| 23位 | 広島大学 | 66.5 | 国公立 |
| 24位 | 東京医科大学 | 66.4 | 私立 |
| 25位 | 北海道大学 | 66.3 | 国公立 |
| 26位 | 大阪医科薬科大学 | 66.2 | 私立 |
| 27位 | 筑波大学 | 66.1 | 国公立 |
| 28位 | 熊本大学 | 66.0 | 国公立 |
| 28位 | 新潟大学 | 66.0 | 国公立 |
| 30位 | 鹿児島大学 | 66.0 | 国公立 |
| 30位 | 藤田医科大学 | 66.0 | 私立 |
| 32位 | 名古屋市立大学 | 65.9 | 国公立 |
| 33位 | 信州大学 | 65.9 | 国公立 |
| 33位 | 昭和医科大学 | 65.9 | 私立 |
| 35位 | 長崎大学 | 65.8 | 国公立 |
| 36位 | 三重大学 | 65.7 | 国公立 |
| 37位 | 山口大学 | 65.6 | 国公立 |
| 38位 | 東邦大学 | 65.5 | 私立 |
| 39位 | 浜松医科大学 | 65.3 | 国公立 |
| 40位 | 徳島大学 | 65.2 | 国公立 |
| 41位 | 和歌山県立医科大学 | 65.1 | 国公立 |
合格者平均66.3の前後1.2には、北海道大学を含めて20校が入ります。北海道大学を除く19校の内訳は国公立14校・私立5校です。私立は東京医科・大阪医科薬科・藤田医科・昭和医科・東邦。共通テストを受けるかどうかで、候補が5校か19校かに分かれます。この分岐は、偏差値表を見るより先に決めておくべきものです。
ボーダーと合格者平均は何が違うのか
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。
この違いは、数字にすると分かりやすくなります。国公立50校を河合塾の2次ボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

| 2次ボーダー | 国公立の校数 | 合格者平均 | 幅 |
|---|---|---|---|
| 72.5 | 1校 | 74.9 | — |
| 70.0 | 3校 | 70.5〜72.7 | 2.2 |
| 67.5 | 8校 | 68.3〜69.7 | 1.4 |
| 65.0 | 14校 | 64.6〜67.6 | 3.0 |
| 62.5 | 23校 | 61.0〜66.0 | 5.0 |
国公立50校を2次ボーダー別にまとめると、65.0の帯には14校が並びます。その14校の記述の合格者平均は64.6から67.6まで3.0ひらいていて、北海道大学の66.3は5番目に高い値です。上端の京都府立医科(67.6)とは1.3、下端の滋賀医科(64.6)とは1.7の差です。2次ボーダーが同じでも、実際に合格した人の層はそろっていません。同じ65.0でも、共テのボーダーは85%から81%まで分かれています。
もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「66.3を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。
太宰府アカデミーの視点|北海道大学の偏差値をどう使うか
この大学でいちばん大事なのは、ボーダーと合格者平均の位置です。国公立では、実際に合格した人の記述模試平均が2次ボーダーを上回るのがふつうで、北海道大学もボーダー65.0に対して合格者平均66.3と、1.3上にいます。ボーダーは合格可能性50%のラインで、合格者の平均はその少し上にある、ということです。ボーダーの数字を「ここを超えれば安心」と読むのは早いと言えます。
同じことは、同じボーダーの大学と並べるとよりはっきりします。2次ボーダー65.0が付く国公立は14校あり、その14校の記述の合格者平均は64.6から67.6まで3.0ひらいています。北海道大学の66.3は5番目に高い値です。上端の京都府立医科(67.6)とは1.3の差。同じ65.0という数字が、3.0ぶん違う層をひとまとめにしているということです。
そのうえで、共通テストのほうも見てください。ボーダーは84%、実際に合格した人の共テ平均点は846点=84.6%で、同じ84%の3校(805〜846点)のなかではいちばん高い数字です。共テも2次も、実際の合格者の平均はボーダーをやや上回っている。2つの模試を別々に判定したうえで、この大学についてはボーダーの数字を合格の最低ラインとして読まないことが要ります。
北海道大学の偏差値についてよくある質問
北海道大学医学部の偏差値はいくつですか?
河合塾の2027年度入試予想で、2次のボーダー偏差値は65.0、共通テストのボーダー得点率は84%です。実際に合格した人の記述模試平均は66.3(国公立50校中18位)、共通テスト平均点は846点/1000点(13位)でした。
ボーダー65.0に届いていないと受かりませんか?
そうとはかぎりません。ボーダーは合格可能性50%のラインで、合格者の平均ではありません。実際、2026年度の記述の合格者平均は66.3で、ボーダーを1.3上回っています。ボーダーの数字は、合格の最低ラインではなく目安として読んでください。
共通テストは何%取ればいいですか?
河合塾の2027年度予想ボーダー得点率は84%です。実際に合格した人の平均は846点/1000点=84.6%。同じ84%の帯には3校が並び、合格者平均点は805〜846点で、北海道大学はいちばん高い数字です。
同じ偏差値の大学はどこですか?
2次ボーダー65.0の国公立は14校で、記述の合格者平均は64.6〜67.6と3.0ひらいています。北海道大学の66.3は5番目に高い値です。合格者平均66.3の前後1.2で見ると20校が入り、うち5校が私立です。
どの科目を伸ばせばいいですか?
合格者平均は英語67.3・数学65.5・理科66.0で、全81校平均との差は英語+1.1・数学+0.7・理科+0.4。3科目とも全国平均をわずかに上回るだけで、凸凹は1.8です。ただしこれは配点ではなく合格者の模試結果です。配点は募集要項で確かめてください。
北海道大学の医学部に地域枠はありますか?
令和7年度の時点でありません。入学定員105人すべてが一般の枠です。地域枠が0人の大学は全80大学のうち9校だけで、国公立の平均は20.4%です。なお地域枠ごとのボーダー偏差値は、どの大学でも公表されていません。
まとめ|北海道大学の偏差値
北海道大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。
- 河合塾の2027年度予想は2次ボーダー65.0・共通テスト84%
- 2026年度入試の記述の合格者平均は66.3で、2次ボーダーを1.3上回る(共テも846点=84.6%でボーダー84%を上回る)
- 国公立50校中18位・全81校中25位。17〜19位が0.4のなかに並ぶ
- 同じ2次ボーダー65.0の国公立14校(64.6〜67.6)で5番目
- 科目別は英67.3・数65.5・理66.0。3科目とも全国平均をわずかに上回るだけ
- 地域枠は0人。定員105人すべてが一般の枠
明日からできることを1つだけ挙げるなら、併願表を「ボーダーの段」ではなく「合格者平均」で並べ直してみてください。同じ65.0の14校が64.6〜67.6に広がります。
この記事を書いたのは、「北海道大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。65.0と66.3、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。
北海道大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。北海道大学医学部の入試情報はこちら。
あわせて読みたい記事です。
- 国公立医学部の偏差値ランキング2027|共通テストと2次で見る50校
- 入りやすい医学部はどこか|倍率ではなく合格者平均偏差値で見る全81校
- 医学部偏差値ランキング2027|河合塾・ボーダーと合格者平均
本日の記事は以上です。
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◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。
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