こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。
「千葉大学 偏差値」で調べると、医学部医学科について67.5という数字が出てきます。ただ国公立の場合、これは2次試験のボーダーでしかありません。共通テストのボーダー得点率86%という、もう1つの関門があります。しかもこの86%は、国公立50校のなかで上から4段目の水準です。
そして実際に合格した人の記述模試平均は69.7(国公立50校中5位)、共テ平均点は870点/1000点(6位)。この記事では2つの関門の違いから始めて、科目別・同じ偏差値帯の大学・地域枠まで、千葉大学医学部の偏差値だけをまとめました。
この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。
− 千葉大学の医学部って、偏差値67.5でいいの?
− 共通テストは何%取ればいいの?
− 同じ偏差値の大学はどこ?地域枠はあるの?
学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。
この記事の目次
千葉大学の偏差値は67.5|2次のボーダー(2027年度予想)
千葉大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で67.5です(2027年度入試の予想ボーダー偏差値。河合塾の方式別ランク9月版の、2次試験の欄です)。国公立にはもう1つ関門があり、共通テストのボーダー得点率は86%です。
先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。千葉大学は学部の多い総合大学なので、「千葉大学 偏差値」で検索するとほかの学部の数字が先に出てきます。偏差値表を見るときは、医学部医学科の行かどうかを必ず確かめてください。
ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある69.7です。

| 項目 | 数値 | 何を測っているか |
|---|---|---|
| 2次のボーダー偏差値(2027年度予想) | 67.5 | 2次試験の合格可能性50%のライン |
| 共通テストのボーダー得点率(同) | 86% | 1次で必要になる得点率の目安 |
| 合格者平均偏差値(2026年度入試) | 69.7 | 実際に合格した人の記述模試平均 |
| 共通テストの合格者平均点(同) | 870点/1000点 | 実際に合格した人の共テ得点 |
| 国公立50校中の順位 | 5位 | 記述の合格者平均で並べたとき |
| 全81校中の順位 | 6位 | 私立31校を含めたとき |
国公立の関門は2つです。共通テストで86%、2次でボーダー偏差値は67.5。そして実際に合格した人の記述模試平均は69.7で、2次のボーダーより2.2高い位置にあります。共テ平均点は870点/1000点で国公立50校中6位、記述は5位。2つの関門がどちらも上から5〜6番目でそろっているという形です。
合格者平均は69.7|国公立50校中5位・全81校中6位
河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて千葉大学に合格した人の記述模試平均は69.7でした。この物差しで並べ直すと、国公立50校の中で5位、私立31校を含めた全81校では6位です(防衛医科大学校を除く)。
ボーダーだけを見ていると、同じ67.5の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。
| 国公立順位 | 大学 | 合格者平均 | 2次ボーダー |
|---|---|---|---|
| 3位 | 大阪大学 | 72.2 | 70.0 |
| 4位 | 東京科学大学 | 70.5 | 70.0 |
| 5位 | 名古屋大学 | 69.7 | 67.5 |
| 6位 | 千葉大学 | 69.7 | 67.5 |
| 7位 | 奈良県立医科大学 | 69.7 | — |
| 8位 | 九州大学 | 69.1 | 67.5 |
| 9位 | 横浜市立大学 | 69.1 | 67.5 |
記述の合格者平均で国公立50校を並べると、千葉大学は5位です。ただし5位は2校あります。名古屋大学の合格者平均が69.7で同じだからです。全81校で見ると6位で、そこには奈良県立医科大学(69.7)も加わり3校が並びます。同点が3校あるということは、この帯では順位の差に意味がないということです。
科目別は英70.8・数69.3・理68.9|どこで点を作るか
合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。千葉大学の合格者でいちばん高いのは英語(70.8)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは英語(+4.6)で、図ではそちらを赤くしています。

| 科目 | 合格者平均 | 全81校平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 70.8 | 66.2 | +4.6 |
| 数学 | 69.3 | 64.8 | +4.5 |
| 理科 | 68.9 | 65.6 | +3.3 |
| 総合 | 69.7 | 65.5 | +4.2 |
3科目とも全81校平均を大きく上回っていて、いちばん高いのは英語の70.8です(全81校平均66.2に対し+4.6)。この70.8は全81校のなかで5番目に高い数字にあたります(東北大学と同じ)。数学69.3は+4.5、理科68.9は+3.3。3科目の凸凹は1.9で、英語と数学が理科より一段上という形になっています。ただしこれは配点の話ではありません。配点は募集要項で別に確かめてください。
共通テストのボーダーは86%|合格者平均は870点/1000点
国公立の医学部には、私立には無い関門があります。共通テストです。千葉大学の2027年度予想ボーダー得点率は86%。そして2026年度入試で実際に合格した人の共通テスト平均点は870点/1000点でした(国公立50校中6位)。
ここで1つ気をつけてほしいことがあります。得点率の順位と、合格者平均点の順位は一致しません。千葉は得点率で5番目、合格者平均点で6番目です。ボーダーは事前に引かれる線、平均点は入試が終わったあとの結果だからです。

| 共テのボーダー得点率 | 国公立の校数 | 合格者平均点の幅 |
|---|---|---|
| 90% | 1校 | 919〜919点 |
| 89% | 2校 | 892〜897点 |
| 87% | 1校 | 877〜877点 |
| 86% | 5校 | 861〜873点 |
| 85% | 5校 | 841〜869点 |
| 84% | 3校 | 805〜846点 |
| 83% | 4校 | 819〜840点 |
| 82% | 9校 | 795〜828点 |
| 81% | 8校 | 797〜825点 |
| 80% | 3校 | 783〜807点 |
| 79% | 7校 | 776〜817点 |
| 78% | 2校 | 762〜767点 |
共テのボーダー得点率86%は、国公立50校のなかで上から4段目です(上には90%が1校、89%が2校、87%が1校)。この86%の帯には5校が並び、その5校の合格者平均点は861〜873点。千葉大学の870点はその真ん中にあたります(国公立50校では6位)。ボーダー86%に対して実際は87.0%で、実際の合格者は目安を1.0ポイント上回っています。
地域枠は定員117人中20人(17.1%)|偏差値は公表されていない
千葉大学の入学定員117人のうち、地域枠等は20人です。割合にすると17.1%で、80大学のなかで38位。同じ区分(国立)の平均20.4%と比べると-3.3ポイント、全体の19.9%と比べると-2.8ポイントです。残る97人が一般の枠になります。
| 項目 | この大学 | 同じ区分の平均 | 全80大学 |
|---|---|---|---|
| 入学定員 | 117人 | 115.2人 | 9,270人 |
| 地域枠等の募集人数 | 20人 | 23.5人 | 1,847人 |
| 地域枠の割合 | 17.1% | 20.4% | 19.9% |
| うち臨時定員ぶん | 15人 | — | 933人 |
| 割合の順位 | 80大学中38位 | — | — |
地域枠20人は入学定員117人の17.1%で、国公立の平均20.4%より少し小さい部類です(割合の高い順で80大学中38位)。うち15人は臨時定員ぶんで、国の医師確保対策として上乗せされた枠です。臨時定員は年度ごとに国の認可を受ける仕組みなので、来年も同じ人数とはかぎりません。受ける年の募集要項で人数と条件を確かめてください。
2つ注意があります。1つめは、地域枠のボーダー偏差値はどこも公表していないということです。河合塾が出しているボーダー偏差値は一般選抜のもので、枠ごとの数字ではありません。国公立の地域枠は合格者が10人に満たない大学が多く、合格最低点も「非開示」で止まっています。ですから地域枠については、偏差値ではなく募集人数と割合で見ることになります。2つめは、地域枠は「お金がもらえる枠」とはかぎらないことです。文部科学省の定義では、都道府県の奨学金と連動した枠に加えて、奨学金とは連動しない枠も地域枠等に含まれます。条件は大学と都道府県ごとに違うので、必ず各大学の募集要項で確かめてください。
同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方
偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が69.7の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 5位 | 東京科学大学 | 70.5 | 国公立 |
| 6位 | 名古屋大学 | 69.7 | 国公立 |
| 6位 | 千葉大学 | 69.7 | 国公立 |
| 6位 | 奈良県立医科大学 | 69.7 | 国公立 |
| 9位 | 東京慈恵会医科大学 | 69.5 | 私立 |
| 10位 | 九州大学 | 69.1 | 国公立 |
| 10位 | 横浜市立大学 | 69.1 | 国公立 |
| 12位 | 東北大学 | 68.8 | 国公立 |
| 13位 | 神戸大学 | 68.6 | 国公立 |
| 14位 | 山梨大学 | 68.6 | 国公立 |
合格者平均69.7の前後1.2には、千葉大学を含めて10校が入ります。千葉大学を除く9校のうち、私立は東京慈恵会医科の1校だけで、残り8校は国公立です(東京科学・名古屋・奈良県立医科・九州・横浜市立・東北・神戸・山梨)。この位置まで来ると、共通テストを受けない選択をした瞬間に候補が1校になります。併願は帯ではなく、共通テストの結果を前提に組むことになります。
ボーダーと合格者平均は何が違うのか
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。
この違いは、数字にすると分かりやすくなります。国公立50校を河合塾の2次ボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

| 2次ボーダー | 国公立の校数 | 合格者平均 | 幅 |
|---|---|---|---|
| 72.5 | 1校 | 74.9 | — |
| 70.0 | 3校 | 70.5〜72.7 | 2.2 |
| 67.5 | 9校 | 66.3〜69.7 | 3.4 |
| 65.0 | 12校 | 64.6〜67.6 | 3.0 |
| 62.5 | 24校 | 61.0〜66.0 | 5.0 |
国公立50校を2次ボーダー別にまとめると、67.5の帯には9校が並びます。その9校の記述の合格者平均は66.3から69.7まで3.4ひらいていて、千葉大学の69.7はその上端です(名古屋・奈良県立医科と同値)。2次ボーダーが同じでも、実際に合格した人の層はそろっていません。そして国公立の場合、ここに共通テストの差がさらに重なります。同じ67.5でも、共テのボーダーは86%から84%まで分かれています。
もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「69.7を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。
太宰府アカデミーの視点|千葉大学の偏差値をどう使うか
この大学で最初に気づいてほしいのは、2次のボーダーと共テのボーダーで、位置がまったく違うことです。2次のボーダー67.5は、国公立のなかでは10校が並ぶ帯。ところが共テのボーダー86%は、国公立50校のなかで上から4段目の水準です。同じ2次ボーダー67.5の9校を見ても、共テのボーダーは86%から84%まで分かれています。2次の数字だけで並べた表は、国公立を比べる道具としては足りません。
科目別では、英語70.8が目を引きます。全81校平均66.2に対して+4.6で、全81校のなかで5番目に高い数字です(東北大学と同じ)。数学69.3(+4.5)も近い水準ですが、理科68.9(+3.3)はやや控えめ。英語と数学が理科より一段上という形になっています。自分の記述模試がこの形と違うなら、どこを詰めるかの手がかりになります。
併願については、この位置は選択肢が少なくなります。合格者平均69.7の前後1.2には10校が入りますが、千葉大学を除く9校のうち、私立は東京慈恵会医科の1校だけです。共通テストを受けない選択をした瞬間に、同じ帯の候補が1校になります。この大学を第一志望にするなら、併願は帯ではなく共通テストの結果を前提にして組むことになります。次にやることは、共テの目標を87%台に置いたうえで、その前提が崩れたときの2枚目を先に決めておくことです。
千葉大学の偏差値についてよくある質問
千葉大学医学部の偏差値はいくつですか?
河合塾の2027年度入試予想で、2次のボーダー偏差値は67.5、共通テストのボーダー得点率は86%です。実際に合格した人の記述模試平均は69.7(国公立50校中5位)、共通テスト平均点は870点/1000点(6位)でした。
共通テストは何%取ればいいですか?
河合塾の2027年度予想ボーダー得点率は86%で、これは国公立50校のなかで上から4段目の水準です。実際に合格した人の平均は870点/1000点=87.0%で、目安と実績がほぼ重なっています。同じ86%の帯に並ぶ5校の合格者平均点は861〜873点で、千葉大学の870点は2番目です。
国公立のなかで何位ですか?
記述の合格者平均で並べると国公立50校中5位、私立を含めた全81校では6位です。ただし5位は名古屋大学と同点で、全81校の6位には奈良県立医科大学も加わり3校が並びます。
同じ偏差値の大学はどこですか?
2次ボーダー67.5の国公立は9校で、記述の合格者平均は66.3〜69.7と3.4ひらいています。千葉大学の69.7はその上端です。合格者平均69.7の前後1.2で見ると10校が入りますが、そのうち私立は東京慈恵会医科の1校だけです。
どの科目を伸ばせばいいですか?
合格者平均は英語70.8・数学69.3・理科68.9で、全81校平均との差は英語+4.6・数学+4.5・理科+3.3。英語70.8は全81校のなかで5番目に高い数字です。ただしこれは配点ではなく合格者の模試結果です。配点は募集要項で確かめてください。
千葉大学の医学部に地域枠はありますか?
あります。令和7年度で入学定員117人のうち20人(17.1%)が地域枠等です。うち15人は臨時定員ぶんです。なお地域枠ごとのボーダー偏差値は公表されていません。人数と条件は募集要項で確かめてください。
まとめ|千葉大学の偏差値
千葉大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。
- 河合塾の2027年度予想は2次ボーダー67.5・共通テスト86%(86%は国公立で上から4段目)
- 2026年度入試の記述の合格者平均は69.7(国公立50校中5位・全81校中6位)
- 共テの合格者平均点は870点/1000点=87.0%で50校中6位。ボーダー86%を1.0ポイント上回る
- 科目別は英70.8・数69.3・理68.9。英語70.8は全81校で5番目に高い
- 帯(±1.2)は10校で、私立は東京慈恵会医科の1校だけ
- 地域枠は定員117人中20人(17.1%)。うち15人が臨時定員ぶん
明日からできることを1つだけ挙げるなら、2次のボーダーだけで併願表を作るのをやめて、共テのボーダーを横に並べてください。同じ67.5の9校でも、共テは86%から84%まで分かれています。
この記事を書いたのは、「千葉大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。67.5と69.7、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。
千葉大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。千葉大学医学部の入試情報はこちら。
あわせて読みたい記事です。
- 国公立医学部の偏差値ランキング2027|共通テストと2次で見る50校
- 入りやすい医学部はどこか|倍率ではなく合格者平均偏差値で見る全81校
- 医学部偏差値ランキング2027|河合塾・ボーダーと合格者平均
本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
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