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信州大学医学部の偏差値62.5|合格者平均は同じ帯で3位【2027年度】

2026年07月21日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。

「信州大学 医学部 偏差値」で調べると、62.5という数字が出てきます。そして2次ボーダーが62.5の国公立は24校あります。国公立50校のほぼ半数がここに入るので、この数字だけでは位置が分かりません。

ところが実際に合格した人の記述模試平均で並べ直すと、信州大学の65.9はその24校で3番目に高い値でした。この記事は、そのずれの中身を並べます。

この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。

− 信州大学の医学部って、偏差値62.5でいいの?

− 同じ62.5の国公立が24校もあるけど、どこが違うの?

− 共通テストは何%取ればいいの?

学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。

 

信州大学の偏差値は62.5|2次のボーダー(2027年度予想)

信州大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で62.5です(2027年度入試の予想ボーダー偏差値。河合塾の方式別ランク9月版の、2次試験の欄です)。国公立にはもう1つ関門があり、共通テストのボーダー得点率は83%です。

先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。信州大学は人文学部から繊維学部まで複数の学部を持つ総合大学で、医学部の中にも保健学科があります。「信州大学 偏差値」で出てくる数字の多くは医学科のものではないので、必ず確かめてください。

ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある65.9です。

信州大学医学部の2次ボーダー偏差値62.5と合格者平均偏差値65.9を並べた図。全81校中33位・国公立50校中24位
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
項目 数値 何を測っているか
2次のボーダー偏差値(2027年度予想) 62.5 2次試験の合格可能性50%のライン
共通テストのボーダー得点率(同) 83% 1次で必要になる得点率の目安
合格者平均偏差値(2026年度入試) 65.9 実際に合格した人の記述模試平均
共通テストの合格者平均点(同) 831点/1000点 実際に合格した人の共テ得点
国公立50校中の順位 24位 記述の合格者平均で並べたとき
全81校中の順位 33位 私立31校を含めたとき

国公立の関門は2つです。共通テストで83%、2次で偏差値62.5。ここで表の1行目と2行目を見比べてください。2次のボーダーは62.5ですが、共テのボーダーは83%で国公立50校のなかで18番目に高い水準です。2次と共テで、求められている位置がずれています。

 

合格者平均は65.9|国公立50校中24位・全81校中33位

河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて信州大学に合格した人の記述模試平均は65.9でした。この物差しで並べ直すと、国公立50校の中で24位、私立31校を含めた全81校では33位です(防衛医科大学校を除く)。

ボーダーだけを見ていると、同じ62.5の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。

国公立順位 大学 合格者平均 2次ボーダー
21位 新潟大学 66.0 65.0
22位 鹿児島大学 66.0 62.5
23位 名古屋市立大学 65.9 65.0
24位 信州大学 65.9 62.5
25位 長崎大学 65.8 65.0
26位 三重大学 65.7 65.0
27位 山口大学 65.6 62.5

記述の合格者平均で国公立50校を並べると、信州大学は24位です。すぐ上の名古屋市立大学が65.9、すぐ下の長崎大学が65.8。2次ボーダーが62.5であることを考えると、この24位という位置は高いほうです。次の共通テストの節と、そのあとの2次ボーダー別の節で、その中身を見ていきます。

 

科目別は英66.8・数65.4・理65.4|どこで点を作るか

合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。信州大学の合格者でいちばん高いのは英語(66.8)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは英語(+0.6)で、図ではそちらを赤くしています。

信州大学医学部に合格した人の科目別記述模試平均。英語66.8・数学65.4・理科65.4と全81校平均との差
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
科目 合格者平均 全81校平均
英語 66.8 66.2 +0.6
数学 65.4 64.8 +0.6
理科 65.4 65.6 -0.2
総合 65.9 65.5 +0.4

英語66.8・数学65.4・理科65.4で、全81校平均との差は英語+0.6・数学+0.6・理科−0.2。3科目とも全国平均の前後1以内に収まっていて、凸凹がとても小さい形です。特定の科目で大きく稼いだ人ばかりではなく、3つとも平均以上に取れている人が合格している、と読めます。そのうえで、過去問を1年ぶん解いて出題形式との相性を確かめてください。

 

共通テストのボーダーは83%|合格者平均は831点/1000点

国公立の医学部には、私立には無い関門があります。共通テストです。信州大学の2027年度予想ボーダー得点率は83%。そして2026年度入試で実際に合格した人の共通テスト平均点は831点/1000点でした(国公立50校中18位)。

ここで1つ気をつけてほしいことがあります。得点率の順位と、合格者平均点の順位は一致しません。信州は得点率で18番目、合格者平均点で18番目です。ボーダーは事前に引かれる線、平均点は入試が終わったあとの結果だからです。

共通テストのボーダー得点率別に国公立50校をまとめ、その得点率に並ぶ大学の合格者平均点の幅を示した図。信州大学は83%
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試)の共通テスト平均得点と、2027年度予想の共テボーダー得点率をもとに太宰府アカデミー集計
共テのボーダー得点率 国公立の校数 合格者平均点の幅
90% 1校 919〜919点
89% 2校 892〜897点
87% 1校 877〜877点
86% 5校 861〜873点
85% 5校 841〜869点
84% 3校 805〜846点
83% 4校 819〜840点
82% 9校 795〜828点
81% 8校 797〜825点
80% 3校 783〜807点
79% 7校 776〜817点
78% 2校 762〜767点

共テのボーダー得点率83%は国公立50校で18番目、実際に合格した人の共テ平均点831点は18番目です。2次ボーダーが62.5(24校が並ぶ帯)であることと比べると、共テの要求はかなり上にあります。同じ83%の帯には4校しかなく、その4校の合格者平均点は819〜840点。信州大学の831点は、その4校の中では2番目にあたります。

 

同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方

偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が65.9の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

合格者平均65.9の前後に並ぶ大学の一覧。信州大学は全81校中33位で、私立を含む同じ偏差値帯の大学と並べた図
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
全81校順位 大学 合格者平均 区分
22位 金沢大学 66.6 国公立
23位 広島大学 66.5 国公立
24位 東京医科大学 66.4 私立
25位 北海道大学 66.3 国公立
26位 大阪医科薬科大学 66.2 私立
27位 筑波大学 66.1 国公立
28位 熊本大学 66.0 国公立
28位 新潟大学 66.0 国公立
30位 鹿児島大学 66.0 国公立
30位 藤田医科大学 66.0 私立
32位 名古屋市立大学 65.9 国公立
33位 信州大学 65.9 国公立
33位 昭和医科大学 65.9 私立
35位 長崎大学 65.8 国公立
36位 三重大学 65.7 国公立
37位 山口大学 65.6 国公立
38位 東邦大学 65.5 私立
39位 浜松医科大学 65.3 国公立
40位 徳島大学 65.2 国公立
41位 和歌山県立医科大学 65.1 国公立
41位 近畿大学 65.1 私立
43位 鳥取大学 65.0 国公立
44位 岐阜大学 64.9 国公立

合格者平均65.9の前後1.2には、私立を含めて23校が入ります(私立6・国公立17)。国公立が17校を占める厚い帯です。共通テストを受ける前提なら、この17校が現実的な比較対象になります。私立6校を併願に入れるかどうかは、共テの手ごたえが出る前に決めておくと動きやすくなります。

 

ボーダーと合格者平均は何が違うのか

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。

この違いは、数字にすると分かりやすくなります。国公立50校を河合塾の2次ボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

河合塾の2次ボーダー偏差値別に国公立50校をまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均が何ポイント開くかを示した図
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
2次ボーダー 国公立の校数 合格者平均
72.5 1校 74.9
70.0 3校 70.5〜72.7 2.2
67.5 9校 66.3〜69.7 3.4
65.0 12校 64.6〜67.6 3.0
62.5 24校 61.0〜66.0 5.0

ここがこの記事の中心です。国公立50校を2次ボーダー別にまとめると、62.5の帯だけで24校——国公立のほぼ半数がここに入ります。その24校の記述の合格者平均は61.0から66.0まで5.0ひらいていて、信州大学の65.9はその24校で3番目に高い値です(上には66.0の2校がいます)。2次ボーダーの表では24校が横並びになりますが、実際の合格者の層は同じではありません。

もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「65.9を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。

 

太宰府アカデミーの視点|信州大学の偏差値をどう使うか

この大学でいちばん伝えたいのは、2次ボーダーだけを見ると位置を読み違えるということです。2次ボーダー62.5の国公立は24校あり、国公立50校のほぼ半数がここに入ります。ところがその24校を記述の合格者平均で並べ直すと61.0〜66.0まで5.0ひらいていて、信州大学の65.9は3番目に高い値でした。さらに共テのボーダー得点率83%は国公立50校で18番目。2次ボーダーの表では24校の中に埋もれますが、他の2つの物差しでは上位にいます。

自分の模試と比べるときは、共テ模試と記述模試を別々に判定してください。この大学の場合、2次ボーダー62.5という数字だけを見て「届きそう」と考えると、共通テストで83%が必要なことを見落とします。実際に合格した人の共テ平均点は831点/1000点で国公立18位。データを見る限りでは、共通テストのほうが先に効いてくる大学です。

科目別は英語66.8・数学65.4・理科65.4。全81校平均との差は英語+0.6・数学+0.6・理科−0.2で、3科目とも全国平均の前後1以内に収まっています。この記事で扱っている大学のなかでも、凸凹がとくに小さい形です。特定の科目で大きく稼ぐというより、3つとも平均以上に取れている人が合格している形に見えます。ただしこれは配点の話ではありません。次にやることは、過去問を1年ぶん解いて出題形式との相性を確かめることです。

 

信州大学の偏差値についてよくある質問

信州大学医学部の偏差値はいくつですか?

河合塾の2027年度入試予想で、2次のボーダー偏差値は62.5、共通テストのボーダー得点率は83%です。実際に合格した人の記述模試平均は65.9(国公立50校中24位)、共通テスト平均点は831点/1000点(18位)でした。

2次ボーダーが62.5なら入りやすいということですか?

そう読むには材料が足りません。2次ボーダー62.5の国公立は24校ありますが、記述の合格者平均で並べ直すと61.0〜66.0と5.0の幅があり、信州大学の65.9は3番目に高い値です。さらに共テのボーダー83%は国公立50校で18番目に高い水準です。

共通テストは何%取ればいいですか?

河合塾の2027年度予想ボーダー得点率は83%で、国公立50校のなかで18番目に高い水準です。実際に合格した人の平均は831点/1000点=83.1%。同じ83%の帯に並ぶ4校では819〜840点の幅があり、信州大学は2番目です。

どの科目を伸ばせばいいですか?

合格者平均は英語66.8・数学65.4・理科65.4で、全81校平均との差は英語+0.6・数学+0.6・理科−0.2。3科目とも全国平均の前後1以内で、凸凹がとくに小さい形でした。3つとも平均以上に取れていることが前提になりそうです。

同じレベルの大学はどこですか?

合格者平均65.9の前後1.2には、私立を含めて23校が入ります(私立6・国公立17)。国公立が17校を占める厚い帯です。具体的な23校は記事内の表にすべて載せています。

 

まとめ|信州大学の偏差値

信州大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。

  • 河合塾の2027年度予想は、2次のボーダー偏差値62.5・共通テスト83%
  • 2次ボーダー62.5の国公立は24校。その24校で記述の合格者平均65.9は3番目に高い
  • 共テのボーダー83%は国公立50校で18番目に高い水準。合格者の共テ平均点831点は18位
  • 科目別は英語66.8・数学65.4・理科65.4。3科目とも全国平均の前後1以内で凸凹が小さい
  • 2次ボーダーの表では24校に埋もれるが、他の2つの物差しでは上位にいる

明日からできることを1つだけ挙げるなら、2次ボーダーが同じ62.5の国公立24校を、共テのボーダー得点率で並べ替えてみてください。同じ62.5でも、共テが78%の大学と83%の大学では要求がまったく違います。信州大学は83%のほうです。

この記事を書いたのは、「信州大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。62.5と65.9、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。

信州大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。信州大学医学部の入試情報はこちら

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本日の記事は以上です。

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◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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