こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。
「神戸大学 偏差値」で調べると、医学部医学科について67.5という数字が出てきます。ただ国公立の場合、これは2次試験のボーダーでしかありません。共通テストのボーダー得点率86%という、もう1つの関門があります。
そして実際に合格した人の記述模試平均は68.6(国公立50校中11位)、共テ平均点は863点/1000点(8位)。2つの関門がどちらも上から8〜11番目でそろっているのがこの大学の形です。この記事では、その2つから始めて、科目別・同じ偏差値帯の大学・地域枠まで、神戸大学医学部の偏差値だけをまとめました。
この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。
− 神戸大学の医学部って、偏差値67.5でいいの?
− 共通テストは何%取ればいいの?
− 同じ偏差値の大学はどこ?地域枠はあるの?
学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。
この記事の目次
神戸大学の偏差値は67.5|2次のボーダー(2027年度予想)
神戸大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で67.5です(2027年度入試の予想ボーダー偏差値。河合塾の方式別ランク9月版の、2次試験の欄です)。国公立にはもう1つ関門があり、共通テストのボーダー得点率は86%です。
先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。神戸大学は学部の多い総合大学で、医学部のなかにも保健学科があります。「神戸大学 偏差値」で検索するとほかの学部・学科の数字が先に出てきます。偏差値表を見るときは、医学部医学科の行かどうかを必ず確かめてください。
ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある68.6です。

| 項目 | 数値 | 何を測っているか |
|---|---|---|
| 2次のボーダー偏差値(2027年度予想) | 67.5 | 2次試験の合格可能性50%のライン |
| 共通テストのボーダー得点率(同) | 86% | 1次で必要になる得点率の目安 |
| 合格者平均偏差値(2026年度入試) | 68.6 | 実際に合格した人の記述模試平均 |
| 共通テストの合格者平均点(同) | 863点/1000点 | 実際に合格した人の共テ得点 |
| 国公立50校中の順位 | 11位 | 記述の合格者平均で並べたとき |
| 全81校中の順位 | 13位 | 私立31校を含めたとき |
国公立の関門は2つです。共通テストで86%、2次でボーダー偏差値は67.5。そして実際に合格した人の記述模試平均は68.6で、2次のボーダーより1.1高い位置にあります。共テ平均点は863点/1000点で国公立50校中8位、記述は11位。2つの関門がどちらも上から8〜11番目でそろっているという形です。
合格者平均は68.6|国公立50校中11位・全81校中13位
河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて神戸大学に合格した人の記述模試平均は68.6でした。この物差しで並べ直すと、国公立50校の中で11位、私立31校を含めた全81校では13位です(防衛医科大学校を除く)。
ボーダーだけを見ていると、同じ67.5の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。
| 国公立順位 | 大学 | 合格者平均 | 2次ボーダー |
|---|---|---|---|
| 8位 | 九州大学 | 69.1 | 67.5 |
| 9位 | 横浜市立大学 | 69.1 | 67.5 |
| 10位 | 東北大学 | 68.8 | 67.5 |
| 11位 | 神戸大学 | 68.6 | 67.5 |
| 12位 | 山梨大学 | 68.6 | 67.5 |
| 13位 | 大阪公立大学 | 68.3 | 67.5 |
| 14位 | 京都府立医科大学 | 67.6 | 65.0 |
記述の合格者平均で国公立50校を並べると、神戸大学は11位です。ここで1つ注意があります。12位の山梨大学も、表示上は同じ68.6です。小数第2位まで見ると神戸のほうがわずかに上で、それで順位が分かれています。表示が同じでも順位が違う、ということが起こります。順位の1つ2つの差を実力の差と読まないでください。
科目別は英69.2・数67.8・理68.9|どこで点を作るか
合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。神戸大学の合格者でいちばん高いのは英語(69.2)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは理科(+3.3)で、図ではそちらを赤くしています。

| 科目 | 合格者平均 | 全81校平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 69.2 | 66.2 | +3.0 |
| 数学 | 67.8 | 64.8 | +3.0 |
| 理科 | 68.9 | 65.6 | +3.3 |
| 総合 | 68.6 | 65.5 | +3.1 |
この大学の科目別は、3科目が同じだけ上に乗っています。英語69.2は全81校平均から+3.0、数学67.8は+3.0、理科68.9は+3.3。持ち上がり方が3科目でほとんど同じで、凸凹は1.4です。いちばん高いのは英語ですが、突出しているわけではありません。1科目で稼いだ人ではなく、3科目を等しく積んだ人が合格しているという形です。
共通テストのボーダーは86%|合格者平均は863点/1000点
国公立の医学部には、私立には無い関門があります。共通テストです。神戸大学の2027年度予想ボーダー得点率は86%。そして2026年度入試で実際に合格した人の共通テスト平均点は863点/1000点でした(国公立50校中8位)。
ここで1つ気をつけてほしいことがあります。得点率の順位と、合格者平均点の順位は一致しません。神戸は得点率で5番目、合格者平均点で8番目です。ボーダーは事前に引かれる線、平均点は入試が終わったあとの結果だからです。

| 共テのボーダー得点率 | 国公立の校数 | 合格者平均点の幅 |
|---|---|---|
| 90% | 1校 | 919〜919点 |
| 89% | 2校 | 892〜897点 |
| 87% | 1校 | 877〜877点 |
| 86% | 5校 | 861〜873点 |
| 85% | 5校 | 841〜869点 |
| 84% | 3校 | 805〜846点 |
| 83% | 4校 | 819〜840点 |
| 82% | 9校 | 795〜828点 |
| 81% | 8校 | 797〜825点 |
| 80% | 3校 | 783〜807点 |
| 79% | 7校 | 776〜817点 |
| 78% | 2校 | 762〜767点 |
共テのボーダー得点率86%の帯には5校が並び、その5校の合格者平均点は861〜873点です。神戸大学の863点はその真ん中にあたります(国公立50校では8位)。同じ86%を求められる3校のなかで、実際の合格者の共テ得点はほぼ中間、という位置です。ボーダーの86%に対して実際は86.3%なので、ここは目安と実績がほぼ重なっている数少ない大学です。
地域枠は定員118人中10人(8.5%)|偏差値は公表されていない
神戸大学の入学定員118人のうち、地域枠等は10人です。割合にすると8.5%で、80大学のなかで61位。同じ区分(国立)の平均20.4%と比べると-11.9ポイント、全体の19.9%と比べると-11.4ポイントです。残る108人が一般の枠になります。
| 項目 | この大学 | 同じ区分の平均 | 全80大学 |
|---|---|---|---|
| 入学定員 | 118人 | 115.2人 | 9,270人 |
| 地域枠等の募集人数 | 10人 | 23.5人 | 1,847人 |
| 地域枠の割合 | 8.5% | 20.4% | 19.9% |
| うち臨時定員ぶん | 10人 | — | 933人 |
| 割合の順位 | 80大学中61位 | — | — |
地域枠10人は入学定員118人の8.5%で、国公立の平均20.4%の半分以下です(割合の高い順で80大学中61位)。10人すべてが臨時定員ぶんで、臨時定員は国の医師確保対策として上乗せされた枠です。年度ごとに国の認可を受ける仕組みなので、来年も同じ人数とはかぎりません。受ける年の募集要項で人数と条件を確かめてください。
2つ注意があります。1つめは、地域枠のボーダー偏差値はどこも公表していないということです。河合塾が出しているボーダー偏差値は一般選抜のもので、枠ごとの数字ではありません。国公立の地域枠は合格者が10人に満たない大学が多く、合格最低点も「非開示」で止まっています。ですから地域枠については、偏差値ではなく募集人数と割合で見ることになります。2つめは、地域枠は「お金がもらえる枠」とはかぎらないことです。文部科学省の定義では、都道府県の奨学金と連動した枠に加えて、奨学金とは連動しない枠も地域枠等に含まれます。条件は大学と都道府県ごとに違うので、必ず各大学の募集要項で確かめてください。
同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方
偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が68.6の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 6位 | 名古屋大学 | 69.7 | 国公立 |
| 6位 | 千葉大学 | 69.7 | 国公立 |
| 6位 | 奈良県立医科大学 | 69.7 | 国公立 |
| 9位 | 東京慈恵会医科大学 | 69.5 | 私立 |
| 10位 | 九州大学 | 69.1 | 国公立 |
| 10位 | 横浜市立大学 | 69.1 | 国公立 |
| 12位 | 東北大学 | 68.8 | 国公立 |
| 13位 | 神戸大学 | 68.6 | 国公立 |
| 14位 | 山梨大学 | 68.6 | 国公立 |
| 15位 | 大阪公立大学 | 68.3 | 国公立 |
| 16位 | 順天堂大学 | 68.2 | 私立 |
| 17位 | 日本医科大学 | 68.1 | 私立 |
| 18位 | 関西医科大学 | 67.9 | 私立 |
| 19位 | 京都府立医科大学 | 67.6 | 国公立 |
| 20位 | 国際医療福祉大学 | 67.6 | 私立 |
| 21位 | 岡山大学 | 67.5 | 国公立 |
合格者平均68.6の前後1.2には、神戸大学を含めて16校が入ります。神戸大学を除く15校の内訳は国公立10校・私立5校です。私立は東京慈恵会医科・順天堂・日本医科・関西医科・国際医療福祉。私立の最上位グループと同じ帯なので、共通テストを受けない選択をしても5校の候補が残ります。この位置は、国公立と私立の両にらみが成り立つ数少ない帯です。
ボーダーと合格者平均は何が違うのか
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。
この違いは、数字にすると分かりやすくなります。国公立50校を河合塾の2次ボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

| 2次ボーダー | 国公立の校数 | 合格者平均 | 幅 |
|---|---|---|---|
| 72.5 | 1校 | 74.9 | — |
| 70.0 | 3校 | 70.5〜72.7 | 2.2 |
| 67.5 | 9校 | 66.3〜69.7 | 3.4 |
| 65.0 | 12校 | 64.6〜67.6 | 3.0 |
| 62.5 | 24校 | 61.0〜66.0 | 5.0 |
国公立50校を2次ボーダー別にまとめると、67.5の帯には9校が並びます。その9校の記述の合格者平均は66.3から69.7まで3.4ひらいていて、神戸大学の68.6は6番目です。2次ボーダーが同じでも、実際に合格した人の層はそろっていません。そして国公立の場合、ここに共通テストの差がさらに重なります。
もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「68.6を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。
太宰府アカデミーの視点|神戸大学の偏差値をどう使うか
この大学の数字には、極端なところがありません。科目別は英語+3.0・数学+3.0・理科+3.3で、3科目が同じだけ持ち上がっています。共テも、ボーダー86%に対して実際の合格者平均が86.3%とほぼ重なる。記述11位・共テ8位で、2つの関門の位置もそろっている。穴も突出もない、という形そのものがこの大学の特徴です。
だから対策の立て方も、はっきりしています。どこか1科目を伸ばして届く大学ではありません。3科目とも全国平均から3ポイント上、という水準を全部で作る必要があります。自分の記述模試を3科目に分けたとき、1つだけ大きく凹んでいるなら、そこを戻すのが最短になります。得意科目をさらに伸ばしても、この大学の合格者の形には近づきません。
併願については、この帯は恵まれています。合格者平均68.6の前後1.2には16校が入り、神戸大学を除く15校のうち5校が私立(東京慈恵会医科・順天堂・日本医科・関西医科・国際医療福祉)。国公立が大半を占める帯が多いなかで、ここは私立の最上位グループと重なります。共通テストの手ごたえ次第で私立へ切り替える組み方が、現実的に成り立つ位置です。次にやることは偏差値の比較ではなく、その分岐をいつ決めるかを先に決めることです。
神戸大学の偏差値についてよくある質問
神戸大学医学部の偏差値はいくつですか?
河合塾の2027年度入試予想で、2次のボーダー偏差値は67.5、共通テストのボーダー得点率は86%です。実際に合格した人の記述模試平均は68.6(国公立50校中11位)、共通テスト平均点は863点/1000点(8位)でした。
共通テストは何%取ればいいですか?
河合塾の2027年度予想ボーダー得点率は86%で、実際に合格した人の平均は863点/1000点=86.3%です。目安と実績がほぼ重なっている数少ない大学にあたります。同じ86%の帯に並ぶ5校の合格者平均点は861〜873点で、神戸大学はその真ん中です。
国公立のなかで何位ですか?
記述の合格者平均で並べると国公立50校中11位、私立を含めた全81校では13位です。12位の山梨大学も表示上は同じ68.6ですが、小数第2位まで見ると神戸のほうがわずかに上で順位が分かれています。
同じ偏差値の大学はどこですか?
2次ボーダー67.5の国公立は9校で、記述の合格者平均は66.3〜69.7と3.4ひらいています。神戸大学の68.6はそのなかで7番目です。合格者平均68.6の前後1.2で見ると16校が入り、うち5校が私立です。
神戸大学の医学部に地域枠はありますか?
あります。令和7年度で入学定員118人のうち10人(8.5%)が地域枠等です。10人すべてが臨時定員ぶんです。国公立の平均20.4%の半分以下で、80大学中61位にあたります。なお地域枠ごとのボーダー偏差値は公表されていません。人数と条件は募集要項で確かめてください。
どの科目を伸ばせばいいですか?
合格者平均は英語69.2・数学67.8・理科68.9で、全81校平均との差は英語+3.0・数学+3.0・理科+3.3。3科目が同じだけ上にあり、凸凹は1.4しかありません。1科目を伸ばして届く形ではないので、凹んでいる科目を戻すほうが先になります。
まとめ|神戸大学の偏差値
神戸大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。
- 河合塾の2027年度予想は2次ボーダー67.5・共通テスト86%
- 2026年度入試の記述の合格者平均は68.6(国公立50校中11位・全81校中13位)
- 共テの合格者平均点は863点/1000点で50校中8位。ボーダー86%とほぼ重なる
- 科目別は英69.2・数67.8・理68.9。3科目とも全国平均から+3.0〜+3.3
- 帯(±1.2)は16校で、神戸を除く15校のうち5校が私立
- 地域枠は定員118人中10人(8.5%)。国公立の平均20.4%の半分以下
明日からできることを1つだけ挙げるなら、記述模試を3科目に分けて、1つだけ大きく凹んでいないか確かめてください。神戸大学に受かった人たちは、3科目とも同じだけ上にいます。
この記事を書いたのは、「神戸大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。67.5と68.6、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。
神戸大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。神戸大学医学部の入試情報はこちら。
あわせて読みたい記事です。
- 国公立医学部の偏差値ランキング2027|共通テストと2次で見る50校
- 入りやすい医学部はどこか|倍率ではなく合格者平均偏差値で見る全81校
- 医学部偏差値ランキング2027|河合塾・ボーダーと合格者平均
本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。
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