こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。
「関西医科大学 偏差値」で調べると、67.5と70.0の両方が出てくると思います。どちらも河合塾の数字で、どちらも正しいです。70.0は2026年度入試の実績、67.5は2027年度入試の予想。年度が違います。
そこにもう1つ、実際に合格した人の記述模試平均67.9という数字が公表されています。この記事は、その3つを並べて整理します。
この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。
− 67.5と70.0、どっちが本当の偏差値なの?
− ボーダーが下がったってことは、入りやすくなったの?
− 同じ67.5の私立6校の中では、どのあたりにいるの?
学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。
この記事の目次
関西医科大学の偏差値は67.5|河合塾ボーダー(2027年度予想)
関西医科大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で67.5です(2027年度入試に向けた夏時点の予想ボーダー偏差値)。2026年度入試の実績値は70.0でした。
先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。関西医科大学にはリハビリテーション学部・看護学部もあり、偏差値は学部ごとに違います。検索して出てきた数字が医学科のものかどうかは、必ず確かめてください。
ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある67.9です。

| 項目 | 数値 | 何を測っているか |
|---|---|---|
| ボーダー偏差値(2027年度予想) | 67.5 | 合格可能性50%のライン |
| ボーダー偏差値(2026年度実績) | 70.0 | 前年の実績値 |
| 合格者平均偏差値(2026年度入試) | 67.9 | 実際に合格した人の記述模試平均 |
| 私立31校中の順位 | 5位 | 合格者平均で並べたとき |
| 全81校中の順位 | 18位 | 国公立50校を含めたとき |
ボーダーは67.5、実際に合格した人の平均は67.9で、平均のほうが0.4高い並びになっています。そして表の2行目に注目してください。2026年度のボーダーは70.0でした。2027年度予想で67.5へ動いています。ボーダーは毎年引き直される線なので、年をまたいで比べるときは年度を必ず添えてください。
合格者平均は67.9|私立31校中5位・全81校中18位
河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて関西医科大学に合格した人の記述模試平均は67.9でした。この物差しで並べ直すと、私立医学部31校の中で5位、国公立50校を含めた全81校では18位です(防衛医科大学校を除く)。
ボーダーだけを見ていると、同じ67.5の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。
| 私立順位 | 大学 | 合格者平均 | ボーダー |
|---|---|---|---|
| 2位 | 東京慈恵会医科大学 | 69.5 | 70.0 |
| 3位 | 順天堂大学 | 68.2 | 70.0 |
| 4位 | 日本医科大学 | 68.1 | 70.0 |
| 5位 | 関西医科大学 | 67.9 | 67.5 |
| 6位 | 国際医療福祉大学 | 67.6 | 67.5 |
| 7位 | 東京医科大学 | 66.4 | 67.5 |
| 8位 | 大阪医科薬科大学 | 66.2 | 67.5 |
合格者平均で私立31校を並べると、関西医科大学は5位です。すぐ上の日本医科大学が68.1、すぐ下の国際医療福祉大学が67.6。上下0.5の中に3校が入っています。この帯では偏差値の小数第1位より、科目ごとの相性で絞ったほうが材料になります。
科目別は英66.4・数68.4・理69.0|どこで点を作るか
合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。関西医科大学の合格者でいちばん高いのは理科(69.0)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは数学(+3.6)で、図ではそちらを赤くしています。

| 科目 | 合格者平均 | 全81校平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 66.4 | 66.2 | +0.2 |
| 数学 | 68.4 | 64.8 | +3.6 |
| 理科 | 69.0 | 65.6 | +3.4 |
| 総合 | 67.9 | 65.5 | +2.4 |
目立つのは理科の69.0と数学の68.4です。全81校平均との差は理科+3.4、数学+3.6で、英語は+0.2。3科目のうち理科と数学だけが大きく上に出ている形です。ただしこれは合格した人の模試の成績を集計した結果であって、大学が理数を重く配点しているという意味ではありません。相性を確かめるなら、過去問を1年ぶん解いて出題形式を見てください。
偏差値の50年推移|1975年度の55.0から+12.5
「昔は入りやすかった」という話を、親世代から聞いたことがあるかもしれません。河合塾のボーダー偏差値をさかのぼると、関西医科大学の1975年度は55.0。そこから2027年度予想の67.5まで、+12.5動いています。

| 年度 | ボーダー偏差値 | 前の時点との差 |
|---|---|---|
| 2027年度(予想) | 67.5 | -2.5 |
| 2026年度 | 70.0 | ±0.0 |
| 2025年度 | 70.0 | +2.5 |
| 2024年度 | 67.5 | ±0.0 |
| 2023年度 | 67.5 | ±0.0 |
| 2015年度 | 67.5 | ±0.0 |
| 2010年度 | 67.5 | +5.0 |
| 1995年度 | 62.5 | +7.5 |
| 1985年度 | 55.0 | ±0.0 |
| 1975年度 | 55.0 | — |
1975年度と1985年度は55.0で並び、1995年度に62.5、2010年度に67.5。そこから2024年度まで67.5が続き、2025年度と2026年度だけ70.0に上がって、2027年度予想でまた67.5に戻っています。1975年度からは+12.5。2年だけ上がって戻った形なので、この2年を「上がり続けている」と読まないでください。
同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方
偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が67.9の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 10位 | 九州大学 | 69.1 | 国立 |
| 10位 | 横浜市立大学 | 69.1 | 公立 |
| 12位 | 東北大学 | 68.8 | 国立 |
| 13位 | 神戸大学 | 68.6 | 国立 |
| 14位 | 山梨大学 | 68.6 | 国立 |
| 15位 | 大阪公立大学 | 68.3 | 公立 |
| 16位 | 順天堂大学 | 68.2 | 私立 |
| 17位 | 日本医科大学 | 68.1 | 私立 |
| 18位 | 関西医科大学 | 67.9 | 私立 |
| 19位 | 京都府立医科大学 | 67.6 | 公立 |
| 20位 | 国際医療福祉大学 | 67.6 | 私立 |
| 21位 | 岡山大学 | 67.5 | 国立 |
合格者平均67.9の前後1.2には、国公立を含めて12校が入ります(私立4・国公立8)。先ほどの帯より校数が少なく、この水準になると選択肢そのものが絞られてくることが分かります。併願を組むときは、この12校を1枚の紙に書き出すところから始まります。
ボーダーと合格者平均は何が違うのか
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。
この違いは、数字にすると分かりやすくなります。私立31校を河合塾のボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

| ボーダー偏差値 | 私立の校数 | 合格者平均の幅 | 幅 |
|---|---|---|---|
| 72.5 | 1校 | 72.1 | — |
| 70.0 | 3校 | 68.1〜69.5 | 1.4 |
| 67.5 | 6校 | 64.0〜67.9 | 3.9 |
| 65.0 | 10校 | 62.1〜66.0 | 3.9 |
| 62.5 | 9校 | 59.6〜63.8 | 4.2 |
| 60.0 | 2校 | 55.8〜60.7 | 4.9 |
同じボーダー67.5に並ぶ私立は6校あり、その6校の合格者平均は64.0から67.9まで3.9ひらいています。関西医科大学の67.9は、その6校の中でいちばん高い値です。2027年度のボーダーは67.5に下がりましたが、実際に合格した人の層で並べ直すと同じ看板の6校の先頭にいる、という形になっています。
もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「67.9を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。
太宰府アカデミーの視点|関西医科大学の偏差値をどう使うか
まず、67.5と70.0のどちらを見るかです。いま受験を控えているなら、2027年度予想の67.5のほうを自分の全統模試の偏差値と比べてください。ボーダーは、その年の模試を受けた人の中で合格可能性が50%になる位置に河合塾が引く線で、毎年引き直されます。70.0は2025年度と2026年度の値で、過ぎた入試のものです。古い記事やまとめサイトが70.0のまま止まっていることがあるので、数字を拾うときは必ず年度を確認してください。
次に「下がった=入りやすくなった」と読んでよいかです。ここは慎重に見たほうがいいと思っています。ボーダーが下がったのは事実ですが、同じ2026年度入試で実際に合格した人の記述模試平均は67.9で、同じボーダー67.5の私立6校(64.0〜67.9)の中ではいちばん高い値でした。予想ボーダーは夏時点のもので秋に改定されますし、1年の動きから理由を言い当てることもできません。データを見る限りでは、看板の数字は下がったが合格者の層は高い位置にある、という形です。
科目別は、この大学の特徴がはっきり出ています。合格者平均は英語66.4・数学68.4・理科69.0。全81校平均との差は理科+3.4、数学+3.6に対して、英語は+0.2でした。理数で大きく上に出ている一方、英語は全国平均並みです。ただしこれは配点の話ではありません。合格した人がどこで点を作っていたかの結果であって、大学が理数を重く見ているかは別に確かめる必要があります。自分の得意と合っていそうだと感じたら、次は偏差値ではなく過去問で出題形式との相性を見てください。
関西医科大学の偏差値についてよくある質問
関西医科大学の偏差値は67.5ですか、70.0ですか?
どちらも河合塾の数字で、年度が違います。2027年度入試の予想ボーダーが67.5、2026年度入試の実績が70.0です。いま受験を控えているなら67.5のほうを見てください。これとは別に、2026年度入試で実際に合格した人の記述模試平均は67.9です。
ボーダーが70.0から67.5に下がったのは、入りやすくなったということですか?
そう読むには材料が足りません。同じ2026年度入試の合格者平均は67.9で、同じボーダー67.5の私立6校の中ではいちばん高い値でした。また2027年度の予想値は夏時点のもので、秋に改定されます。1年の動きから理由は断定できません。
同じ偏差値67.5の私立にはどこがありますか?
2027年度予想のボーダーが67.5なのは、関西医科大学・国際医療福祉大学・東京医科大学・大阪医科薬科大学・昭和医科大学・自治医科大学の6校です。合格者平均で並べ直すと64.0〜67.9と3.9の幅があり、関西医科大学がその先頭です。
どの科目を伸ばせばいいですか?
合格者平均は英語66.4・数学68.4・理科69.0で、全81校平均との差は理数が+3.4〜+3.6、英語が+0.2でした。合格した人は理数で点を作っている傾向が読めますが、これは配点の重さとは別の話です。過去問で出題形式との相性を確かめてから決めてください。
昔は入りやすかったと聞きましたが本当ですか?
河合塾のボーダー偏差値で見ると、1975年度と1985年度は55.0でした。そこから1995年度に62.5、2010年度に67.5まで上がっています。1975年度からは+12.5。過去の数字は、いまの入試の目安にはなりません。
まとめ|関西医科大学の偏差値
関西医科大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。
- 河合塾の2027年度予想ボーダー偏差値は67.5。2026年度実績は70.0で年度が違う
- 2026年度入試の合格者平均は67.9。私立31校中5位・全81校中18位
- 科目別は英語66.4・数学68.4・理科69.0。全81校平均との差は理数が+3.4〜+3.6
- ボーダーは1975年度の55.0から+12.5。70.0だったのは2025・2026年度の2年だけ
- 同じボーダー67.5の私立6校は合格者平均64.0〜67.9で、関西医科大学がその先頭
明日からできることを1つだけ挙げるなら、自分が見ている偏差値表に「何年度の数字か」が書いてあるかを確かめてみてください。関西医科大学は67.5と70.0が両方出回っている大学です。年度を確かめる習慣は、この1校だけでなく併願先を選ぶとき全部で効いてきます。
この記事を書いたのは、「関西医科大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。67.5と67.9、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。
関西医科大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。関西医科大学医学部の入試情報はこちら。
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