こんにちは、太宰府アカデミーで総務/広報を担当している後藤です。
2025年(最新のランキングはこちらをクリックしてください!)
医学部医学科は日本の大学入試における最難関学部、そこに合格するだけで、本当に素晴らしいことです。
しかし!今日はあえて、その先の「リアル」な話をします。そして、今回もいきなり結論から。
【結論】医師への道は年々険しくなっている!2024年の「6年で医師になれる確率」は前年より低下!
文部科学省のデータを基に算出したところ、2024年の「6年間で医師になれる確率」の全国平均は81.3%でした 。これは、2023年の平均82.1%から0.8ポイント低下したことになります。この数字が意味するのは、ただでさえ厳しい医学部への道が、入学後もさらに険しくなっているという現実です。日本最難関の試験を突破した学生ですら、約5人に1人が留年や国家試験不合格で足踏みしているのです。
この記事では、このシビアな現実を様々なデータから徹底解剖!あなたの志望校選びの「解像度」を爆上げする情報をお届けします。
この記事の目次
[全医学部] 進級・卒業試験・医師国家試験合格率ランキング2024
まずは、(防医を除く)全国81大学を対象とした総合ランキングから見ていきましょう。このランキングは、以下の式で計算される「6年間でストレートに医師になれる確率」に基づいています。
6年で医師になれる確率=(6年間ストレート卒業率)×(新卒医師国家試験合格率)
つまり、進級の壁を乗り越え(第1関門)、卒業試験を突破し(第2関門)、さらに医師国家試験にも一発で合格する(第3関門)、という二つのハードルを連続でクリアできる確率です。
全医学部「6年で医師になれる確率」トップ10
(順位)→(大学名)→(6年で医師になれる確率)
- 1位 神戸大学 95.82%
- 2位 金沢大学 94.21%
- 3位 東京大学 94.07%
- 4位 岡山大学 93.31%
- 5位 順天堂大学 92.94%
- 6位 三重大学 92.43%
- 7位 慶應義塾大学 92.15%
- 8位 名古屋市立大学 92.12%
- 9位 自治医科大学 91.06%
- 10位 横浜市立大学 90.16%
全医学部「6年で医師になれる確率」ワースト10
一方で、この確率が低い大学も見てみましょう。これは決して大学の優劣を示すものではなく、むしろ「進級や卒業の基準が極めて厳格である」ことの裏返しとも言えます。入学後の努力がより一層求められる大学、と言い換えることもできるでしょう。
(順位)→(大学名)→(6年で医師になれる確率)
- 1位 (82位) 久留米大学 60.18%
- 2位 (81位) 川崎医科大学 62.16%
- 3位 (80位) 帝京大学 64.56%
- 4位 (79位) 近畿大学 64.57%
- 5位 (78位) 岩手医科大学 64.79%
- 6位 (77位) 金沢医科大学 65.66%
- 7位 (76位) 福岡大学 66.59%
- 8位 (75位) 埼玉医科大学 70.11%
- 9位 (74位) 杏林大学 70.29%
- 10位 (73位) 新潟大学 72.78%
ちょっと待って!「6年次留年者」という隠れた数字
このランキング、特にワースト10の背景を理解する上で超重要なのが「6年次留年者」の存在です。これは、「6年間ストレートで最終学年まで進級したのに、卒業試験で不合格となり留年した学生」を指します。
計算式:6年次留年者 = 在籍者数(6年間ストレート)- 卒業者数
ストレート卒業率が低い原因は、1〜5年次での進級失敗だけではありません。特に一部の大学では、医師国家試験の合格率を高く見せるために、卒業試験を非常に厳しくして、国試合格が危うい学生を「卒業させない」という措置をとる傾向が見られます。その結果、最終学年で多くの「6年次留年者」が生まれるのです。ワーストランキングに入っている大学は、この「卒業」という最後の壁が特に高い可能性がある、という視点を持つことが重要です。
[私立医学部] 進級・卒業試験・医師国家試験合格率ランキング2024
では、私立大学に絞って見てみましょう。私立大学31校の平均は「78.2%」と、国立平均83.2%、公立平均84.3%よりもだいぶ低い数値になっています 。これは、先ほど述べた「6年次留年者」を出す傾向が、一部の私立大学(帝京大19名、川崎医大16名、獨協医大10名等)でより強いことを示唆しているかもしれません。
私立トップ5
- 順天堂大学 (92.94%)
- 慶應義塾大学 (92.15%)
- 自治医科大学 (91.06%)
- 東京慈恵会医科大学 (89.19%)
- 東北医科薬科大学 (88.00%)
私立ワースト5
- 久留米大学 (60.18%)
- 川崎医科大学 (62.16%)
- 帝京大学 (64.56%)
- 近畿大学 (64.57%)
- 岩手医科大学 (64.79%)
[国公立医学部] 進級・卒業試験・医師国家試験合格率ランキング2024
続いて国公立大学です。国立大学(50校)の平均は83.2%、公立大学(8校)の平均は84.3%と、どちらも私立大学の平均を上回っています。比較的、卒業までの道のりが安定している大学が多いと言えそうです。
国公立トップ5
- 神戸大学 (95.82%)
- 金沢大学 (94.21%)
- 東京大学 (94.07%)
- 岡山大学 (93.31%)
- 三重大学 (92.43%)
国公立ワースト5
- 宮崎大学 (64.32%)
- 新潟大学 (72.78%)
- 琉球大学 (74.67%)
- 徳島大学 (75.02%)
- 熊本大学 (75.34%)
【超・注目】ランキング大変動!2023→2024で何が起きた?
さて、ここからがこの記事の真骨頂!今年のランキングは、昨年と比較して荒れた展開となりました。昨年と比べて、大きく順位を上げた大学、そして残念ながら下げてしまった大学を見ていきましょう。
2023年 vs 2024年 躍進トップ5ランキング(順位変動順)
| 順位 | 大学名 | 2023年順位 → 2024年順位 |
順位変動 |
| 1 | 金沢大学 | 24位 → 2位 | +22 |
| 2 | 東京大学 | 16位 → 3位 | +13 |
| 3 | 神戸大学 | 13位 → 1位 | +12 |
| 4 | 北海道大学 | 20位 → 8位 | +12 |
| 5 | 横浜市立大学 | 19位 → 10位 | +9 |
今年のランキングを象徴するのが、この躍進組です!特に金沢大学は、22も順位を上げ、一気にトップ層へ駆け上がりました。神戸大学は13位から、東京大学は16位から、それぞれトップ3入りを果たすという、まさにジャンプアップです。これは、これらの大学の2018年度入学の学年が非常に優秀であったこと、そして大学側のサポート体制がうまく機能した結果と言えるでしょう。
2023年 vs 2024年 苦戦ワースト5ランキング(順位変動順)
| 順位 | 大学名 | 2023年順位 → 2024年順位 |
順位変動 |
| 1 | 琉球大学 | 3位 → 72位 | -69 |
| 2 | 山口大学 | 10位 → 40位 | -30 |
| 3 | 名古屋大学 | 4位 → 30位 | -26 |
| 4 | 東北医科薬科大学 | 9位 → 22位 | -13 |
| 5 | 東京慈恵会医科大学 | 8位 → 20位 | -12 |
光があれば影もあります。昨年3位とトップクラスだった琉球大学は、なんと69も順位を下げ、最も大きな変動となりました 。昨年トップ10入りしていた大学が、軒並み大きく順位を落としています。この変動の激しさこそが、このランキングの最も重要な特徴です。つまり、これは大学の普遍的な実力というより、特定の「学年」のパフォーマンスを色濃く反映した、極めて生々しいデータなのです。
徐々に医師になることが難しくなってきている原因について
「昔より医者になるのは大変」とよく言われますが、それは「入学後」だけでなく「入学前」の段階から始まっています。
(1) そもそも「医学部に入ること」が超・難化した
まず大前提として、今の医学部入試は、親世代が経験したものとは全くの別物です。特に私立大学において、約40年前の1980年代には、偏差値が30台や40台の大学も存在し、いわゆる「滑り止め」として機能する大学もありました 。
しかし、時代は変わりました。現在では、最も入学しやすいとされる私立大学ですら偏差値62.5以上が求められ、「簡単な医学部」は文字通り、日本に一つも存在しません 。国公立大学に至っては、昔から難関ではありましたが、近年はさらに高止まりしています 。つまり、医学部を目指すすべての受験生が、昔とは比較にならないほど高いレベルでの戦いを強いられているのです 。
(2) 「入学してから医師になるまで」の壁も高くなった
この厳しい入試を突破した後にも、さらなる壁が待ち受けています。
- 進級・卒業認定の厳格化
各大学が、より質の高い医師を社会に送り出すという社会的責任から、安易な進級や卒業を認めなくなってきています。特にCBTやOSCEといった共用試験の成績を進級要件に加える大学が増え、学力基準が全国的に底上げされています。 - 医師国家試験の質の変化
単なる知識の暗記だけでは解けない、臨床現場での思考力や判断力を問う問題が増加しています。これにより、付け焼き刃の勉強では合格が難しくなっています。 - 大学側の事情(特に私立)
前述の通り、大学の評判に直結する「医師国家試験合格率」を高く維持するため、卒業試験のハードルを上げ、合格が見込めない学生をふるいにかける動きも、この確率を下げる一因となっている可能性があります。
まとめ
今回の分析で、以下のことが明らかになりました。
- 医師への道は年々厳しくなっており、2024年の「6年で医師になれる確率」は前年比で低下した。
- ランキングは毎年大きく変動し、特定の学年のパフォーマンスを強く反映する。
- 「6年次留年者」の存在が、特に私立大学のストレート卒業率に影響を与えている可能性がある。
- 国公立と私立では平均値に差があり、全体として国公立の方がストレートで医師になりやすい傾向がある 。
どんな大学であれ、医学部での6年間は決して楽な道のりではありません。しかし、このランキングは、その厳しい道のりを大学がどのようにサポートしてくれるのかを測る一つのバロメーターです。
このデータに一喜一憂するのではなく、自分の志望校をより深く知るための「ツール」として活用してください。そして、あなた自身が「この大学で6年間頑張りたい!」と心から思える場所を見つけることが、何よりも大切です。
太宰府アカデミーは、皆さんがその最高の選択をし、夢を叶える日まで、全力で応援し続けます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
総務/広報 後藤 登
◆太宰府アカデミーの自己PR
当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。【当校の特徴】定員30名|20年間の累計医学部医学科合格実績480名(のべ数)|田舎の全寮制|全国各地から入学(2025年度生は19の都道府県より入学)|異次元の生活サポート|圧倒的に食事が美味しい(土日祝日問わず3食提供)|講師との距離が近い|プロ講師の質問対応が充実|完全個別指導コースあり|選抜国公立コースあり|専用筋トレジムあり|同じ夢を持った仲間と1年間切磋琢磨し、医学部合格を目指す【校風】アットホームな大家族予備校
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後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当/自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて12年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。3年前から完全個別指導コースのコース担当。
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