こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。
本日のブログは、昨日書いた医学部の配点は何点満点か(私立編)の国公立版です。書いたあとに「国公立はどうなんですか」と立て続けに聞かれたので、そのまま続けて調べました。
国公立の2次試験(個別学力検査)は、何点満点なのか。共通テストは全国どこでも同じ問題・同じ配点ですが、2次は大学が自由に決めています。そこで、50校ぶんの令和9年度(2027年度)入学者選抜要項を当たって、2次の教科別の配点を1校ずつ並べてみました。
結果から言うと、2次の満点は100点(奈良県立医科大学)から2,300点(山梨大学)まで、23倍も開いていました。私立の学科が7.2倍だったので、国公立のほうがはるかに幅が広い。「国公立の2次」とひとくくりにできる配点は、存在しませんでした。
− 国公立の2次って、だいたい何点満点なの?
− 英語・数学・理科は、それぞれ何点ずつ?
− 2次に理科が無い大学があるって本当?
ひとつずつ、要項の数字で見ていきます。
この記事の目次
国公立医学部の2次は何点満点か|50校で100点〜2,300点
先に答えを出します。国公立医学部の2次の満点は、100点(奈良県立医科大学)から2,300点(山梨大学)まで23倍開きます。50校の中央値は700点でした。

下が全50校の一覧です(国立42校・公立8校)。2次の満点が大きい順に並べています。広島大学だけは受験生が配点パターンを選ぶ形なので、3行に分けました(校数としては1校です)。
| 大学 | 2次の満点 | うち学科 | 確認 |
|---|---|---|---|
| 山梨大学 | 2,300点 | 2,200点 | A |
| 東北大学 | 2,200点 | 1,800点 | B |
| 金沢大学 | 2,100点 | 1,800点 | A |
| 広島大学(As配点(理科重視)) | 2,000点 | 1,800点 | A |
| 広島大学(Aem配点(英数重視)) | 2,000点 | 1,800点 | A |
| 広島大学(B配点) | 2,000点 | 1,800点 | A |
| 名古屋大学 | 1,800点 | 1,800点 | A |
| 大阪大学 | 1,500点 | 1,500点 | A |
| 横浜市立大学 | 1,400点 | 1,400点 | B |
| 筑波大学 | 1,400点 | 900点 | A |
| 名古屋市立大学 | 1,200点 | 1,000点 | B |
| 岐阜大学 | 1,200点 | 1,200点 | B |
| 新潟大学 | 1,200点 | 1,200点 | A |
| 岡山大学 | 1,100点 | 1,100点 | A |
| 京都大学 | 1,000点 | 1,000点 | A |
| 千葉大学 | 1,000点 | 900点 | A |
| 高知大学 | 1,000点 | 900点 | A |
| 鹿児島大学 | 920点 | 800点 | A |
| 大阪公立大学 | 900点 | 900点 | B |
| 長崎大学 | 890点 | 700点 | A |
| 札幌医科大学 | 800点 | 600点 | A |
| 熊本大学 | 800点 | 600点 | A |
| 琉球大学 | 800点 | 600点 | A |
| 島根大学 | 720点 | 600点 | A |
| 三重大学 | 700点 | 600点 | A |
| 九州大学 | 700点 | 700点 | A |
| 和歌山県立医科大学 | 700点 | 700点 | A |
| 富山大学 | 700点 | 600点 | A |
| 山形大学 | 700点 | 600点 | A |
| 愛媛大学 | 700点 | 600点 | A |
| 浜松医科大学 | 700点 | 600点 | A |
| 福井大学 | 700点 | 600点 | A |
| 香川大学 | 700点 | 600点 | A |
| 鳥取大学 | 700点 | 600点 | A |
| 福島県立医科大学 | 660点 | 600点 | A |
| 京都府立医科大学 | 600点 | 600点 | A |
| 信州大学 | 600点 | 450点 | A |
| 宮崎大学 | 600点 | 600点 | A |
| 山口大学 | 600点 | 600点 | B |
| 弘前大学 | 600点 | 600点 | A |
| 滋賀医科大学 | 600点 | 600点 | A |
| 大分大学 | 550点 | 400点 | A |
| 北海道大学 | 525点 | 450点 | A |
| 旭川医科大学 | 500点 | 450点 | A |
| 神戸大学 | 480点 | 480点 | B |
| 群馬大学 | 450点 | 300点 | A |
| 東京大学 | 440点 | 440点 | A |
| 徳島大学 | 400点 | 400点 | A |
| 秋田大学 | 400点 | 200点 | A |
| 東京科学大学 | 360点 | 360点 | A |
| 佐賀大学 | 300点 | 240点 | A |
| 奈良県立医科大学 | 100点 | — | A |
この表で先に2つだけ断っておきます。
1つめ。「2次の満点」には面接や小論文も含んでいます。大学が個別学力検査の満点に入れて公表しているためです。学科(英語・数学・理科・国語・総合問題)だけを見たいときは、右から2列目の「うち学科」を使ってください。学科だけで2次が完結する、つまり面接も小論文も点数化しない大学が19校あります。
2つめ。対象は前期日程です。医学科の募集が後期日程しか無い山梨大学だけ後期の数字です。
そのうえで表を眺めると、上のほうに山梨大学・東北大学・金沢大学・広島大学と、2次が2,000点以上の大学が並びます。2次が1,000点以上の大学は15校、逆に500点未満の大学が8校。同じ「国公立医学部」でも、2次で問われる量がまったく違うということです。
いちばん下の奈良県立医科大学は、100点しかありません。理由は単純で、この大学の2次は小論文100点だけだからです(学科の試験がありません)。共通テストが900点なので、総合1,000点のうち9割が共通テストで決まります。
2次の教科別配点|英語・数学・理科はそれぞれ何点か
次に、教科ごとの内訳です。英語・数学・理科の3つがそろって確認できたのは42校でした(広島大学の3パターンを除いた数です)。
| 大学 | 英語 | 数学 | 理科 | 学科計 |
|---|---|---|---|---|
| 山梨大学 | 600 | 600 | 1000 | 2,200 |
| 東北大学 | 600 | 600 | 600 | 1,800 |
| 金沢大学 | 600 | 600 | 600 | 1,800 |
| 広島大学(As配点(理科重視)) | 300 | 300 | 1200 | 1,800 |
| 広島大学(Aem配点(英数重視)) | 800 | 800 | 200 | 1,800 |
| 広島大学(B配点) | 600 | 600 | 600 | 1,800 |
| 名古屋大学 | 600 | 600 | 600 | 1,800 |
| 大阪大学 | 500 | 500 | 500 | 1,500 |
| 横浜市立大学 | 400 | 400 | 600 | 1,400 |
| 筑波大学 | 300 | 300 | 300 | 900 |
| 名古屋市立大学 | 300 | 300 | 400 | 1,000 |
| 岐阜大学 | 400 | 400 | 400 | 1,200 |
| 新潟大学 | 400 | 400 | 400 | 1,200 |
| 岡山大学 | 400 | 400 | 300 | 1,100 |
| 京都大学 | 300 | 250 | 300 | 1,000 |
| 千葉大学 | 300 | 300 | 300 | 900 |
| 高知大学 | 300 | 300 | 300 | 900 |
| 鹿児島大学 | 200 | 200 | 400 | 800 |
| 大阪公立大学 | 300 | 300 | 300 | 900 |
| 長崎大学 | 200 | 250 | 250 | 700 |
| 札幌医科大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 熊本大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 琉球大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 三重大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 九州大学 | 200 | 250 | 250 | 700 |
| 和歌山県立医科大学 | 200 | 250 | 250 | 700 |
| 富山大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 山形大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 浜松医科大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 福井大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 香川大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 鳥取大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 福島県立医科大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 京都府立医科大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 信州大学 | 150 | 150 | 150 | 450 |
| 宮崎大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 山口大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 滋賀医科大学 | 200 | 200 | 200 | 600 |
| 大分大学 | 100 | 100 | 200 | 400 |
| 北海道大学 | 150 | 150 | 150 | 450 |
| 旭川医科大学 | 150 | 150 | 150 | 450 |
| 神戸大学 | 160 | 160 | 160 | 480 |
| 東京大学 | 120 | 120 | 120 | 440 |
| 東京科学大学 | 120 | 120 | 120 | 360 |
| 佐賀大学 | 80 | 80 | 80 | 240 |
まず目につくのは、英語・数学・理科がまったく同じ点数の大学が32校もあることです。42校のうち32校、つまり4分の3以上が均等配点でした。学科600点(各200点)の形がいちばん多く、15校がこれに当たります。
私立は英語100点・数学100点・理科2科目200点という「理科が半分」の形が標準でしたから、ここは国公立と私立ではっきり違います。国公立の標準形は、3教科が横並びです。
では理科の重さはどうなっているのか。教科の点数をそのまま見るより、「学科のうち何%%が理科か」で見たほうが、大学の性格が分かります。

| 大学 | 理科の配点 | 学科計 | 理科の割合 |
|---|---|---|---|
| 大分大学 | 200 | 400 | 50% |
| 群馬大学 | 150 | 300 | 50% |
| 鹿児島大学 | 400 | 800 | 50% |
| 山梨大学 | 1000 | 2,200 | 45% |
| 横浜市立大学 | 600 | 1,400 | 43% |
| 高知大学 | 300 | 900 | 33% |
| 鳥取大学 | 200 | 600 | 33% |
| 京都大学 | 300 | 1,000 | 30% |
| 岡山大学 | 300 | 1,100 | 27% |
| 東京大学 | 120 | 440 | 27% |
理科が学科のちょうど半分を占めるのは大分大学・群馬大学・鹿児島大学の3校です。大分大学は英語100点・数学100点に対して理科200点、鹿児島大学は英語200点・数学200点に対して理科400点。どちらも理科だけが英数の2倍です。群馬大学は英語がなく、数学150点・理科150点の2教科なので半分になります。
反対の端が岡山大学・東京大学で、どちらも27%。理科だけが英語・数学より重い大学は、5校しかありません(山梨大学・横浜市立大学・名古屋市立大学・鹿児島大学・大分大学)。残りは横並びか、英数のほうが重い形です。
読み方は単純です。理科2科目が武器になっている方は、この5校のほうが持ち点が効きます。逆に英数で稼ぐタイプなら、横並びの大学のほうが形として素直です。ただしこれは配点だけの話で、相性の最終確認は過去問でしてください(この点は後半で書きます)。
2次で理科を課さない国公立が5校ある|私立には1校も無い形
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。2次に理科の試験が無い国公立医学部が、5校あります。

| 大学 | 2次で課すもの | 2次の満点 | 共テの満点 |
|---|---|---|---|
| 奈良県立医科大学 | 小論文100 | 100点 | 900点 |
| 島根大学 | 英語300・数学300・面接120 | 720点 | 930点 |
| 弘前大学 | 英語300・数学300 | 600点 | 1,050点 |
| 徳島大学 | 英語200・数学200 | 400点 | 950点 |
| 秋田大学 | 英語100・数学100・面接200 | 400点 | 600点 |
奈良県立医科大学・島根大学・弘前大学・徳島大学・秋田大学の5校です。島根大学と弘前大学は英語300点・数学300点、徳島大学は英語200点・数学200点、秋田大学は英語100点・数学100点。奈良県立医科大学にいたっては学科そのものがなく、2次は小論文100点だけです。
ここを誤解しないでください。2次に理科が無いことは、理科を見ないという意味ではありません。この5校はいずれも共通テストで理科を課しています。たとえば秋田大学は共通テスト600点・2次400点で、総合1,000点のうち60%が共通テストです。理科の勝負が、2次から共通テストに移っているだけだと考えてください。
それでも、この形が向く人はいます。2次の記述で理科を書ききる自信が無い方にとって、英語と数学だけで勝負できる大学があるという事実は、志望校の選択肢を変えます。理科が2次に無い私立は1校もありませんから、これは国公立だけの選択肢です。
ついでに、基本形から外れる形をもう2つ挙げておきます。2次に英語が無いのは奈良県立医科大学・愛媛大学・群馬大学(3校)、数学が無いのは奈良県立医科大学(1校)です。愛媛大学は英語という科目名の代わりに「総合問題」200点を課します(英語・数学・理科がまざった1つの問題です)。群馬大学は数学150点・理科150点に小論文150点という形です。
2次で国語を課すのは京都大学と東京大学の2校だけ
国公立と私立で、いちばんはっきり違うのがここです。2次に国語がある医学部は、京都大学150点・東京大学80点の2校しかありません。私立31校には、2次で国語を課す大学が1校もありません(選択科目として国語を選べる大学はありますが、必須で課す大学はゼロです)。
京都大学は学科1,000点のうち国語150点。内訳は英語300点・数学250点・理科300点・国語150点で、4教科の中ではいちばん軽いのですが、それでも学科の15%を国語が占めます。東京大学は学科440点のうち国語80点で、英語・数学・理科が各120点、国語だけが80点。18%です。いずれも医学部だけの特別扱いではなく、その大学の2次の共通様式です。
数としては2校ですが、志望校にこの2校が入るかどうかで、高校2年から3年にかけての勉強の組み立てが変わります。国語を捨てて理科に全部寄せる戦い方は、この2校では通用しません。
もう1つ、珍しい形として筑波大学の適性試験300点があります。英語・数学・理科が各300点(学科900点)に、適性試験300点と面接200点が乗って2次1,400点。適性試験を課すのは50校でここだけで、しかもその300点は英語1科目ぶんと同じ重さです。どんな試験なのかは要項と過去問で必ず確かめてください。
広島大学は2次の配点パターンを選べる|同じ2,000点で理科が6倍ちがう
50校を並べていて、いちばん驚いたのが広島大学でした。同じ試験・同じ2,000点満点なのに、受験生がどの配点で採点してもらうかを選べます。

| 配点パターン | 英語 | 数学 | 理科 | 2次の満点 |
|---|---|---|---|---|
| As配点(理科重視) | 300 | 300 | 1,200 | 2,000 |
| B配点 | 600 | 600 | 600 | 2,000 |
| Aem配点(英数重視) | 800 | 800 | 200 | 2,000 |
3つのうち、As配点は理科1,200点・英語300点・数学300点。Aem配点はその逆で、英語800点・数学800点・理科200点。B配点は英・数・理が各600点の均等です。同じ大学・同じ問題・同じ満点で、理科の配点が200点から1,200点まで6倍動きます。
つまり、理科で稼ぐ人はAs、英数で稼ぐ人はAem、どれも平均的な人はBを選べば、自分の得点が最大になるという仕組みです。他の49校には無い形で、「配点が自分に合う大学を探す」のではなく「配点のほうを自分に合わせられる」数少ない例です。
ただし注意もあります。他の受験生も同じように自分の有利な配点を選ぶので、パターンを選べること自体が有利になるわけではありません。選べるぶん、自分の得点の出方を正確に読めているかが問われます。模試や過去問で、3つの配点それぞれの合計点を実際に計算してから決めてください。どれを選ぶかは出願時の手続きに関わるので、必ず最新の募集要項で確認してください。
2027年度の出典が取れていない7校
正直に書いておきます。50校のうち、令和9年度(2027年度)の入学者選抜要項で配点を確認できたのは43校です。残る7校は、2026年度の配点をそのまま載せています。
| 大学 | 2次の満点 | この記事での扱い |
|---|---|---|
| 名古屋市立大学 | 1,200点 | 2026年度の配点を据え置いています |
| 大阪公立大学 | 900点 | 2026年度の配点を据え置いています |
| 山口大学 | 600点 | 2026年度の配点を据え置いています |
| 岐阜大学 | 1,200点 | 2026年度の配点を据え置いています |
| 東北大学 | 2,200点 | 2026年度の配点を据え置いています |
| 横浜市立大学 | 1,400点 | 2026年度の配点を据え置いています |
| 神戸大学 | 480点 | 2026年度の配点を据え置いています |
この7校については、この記事の数字を2027年度のものとして断言できません。配点は毎年動きます。実際、旭川医科大学は2027年度から共通テストの理科が200点から100点に下がり、2次に理科150点が新設されて個別が350点から500点に増えました。去年の表をそのまま使うと、こういう変更を見落とします。
他のサイトの一覧を持ってきて埋めることもできますが、それはしていません。出典が取れた大学と取れていない大学を分けて出すほうが、読む側の役に立つと考えています。要項が出たら、この記事を更新して埋めていきます。
太宰府アカデミーの視点|2次の配点表をどう使うか
ここまでの数字を、受験生と保護者の方がどう使えばいいかを書きます。
1. 共通テストの自己採点が出てからでは遅い。国公立は共通テストの結果を見てから出願先を決められる、と思われがちですが、2次の対策は出願より前から始まっています。2次に理科が無い5校を受けるつもりの人と、理科1,200点の広島大学As配点を狙う人とでは、夏から冬にかけての勉強の配分がまったく違います。配点を見るのは、志望校を決めたあとではなく、決める前です。
2. ただし「配点が合うから狙える」とは考えないでください。ここは強くお伝えしたいところです。配点が合っていても、出題の形式や難易度が合わなければ点は取れません。同じ理科200点でも、記述の量も設問の作りも大学ごとに違います。配点表で候補を絞ったら、必ず過去問を1年分解いて、形式との相性を確かめてください。そこまでやって、はじめて「戦える形かどうか」が分かります。
3. 2次の満点だけでなく、共通テストとの比率もセットで見る。この記事は2次の中身の話ですが、合否は共通テストとの合計で決まります。たとえば山梨大学は共通テスト1,000点に対して2次2,300点、奈良県立医科大学は共通テスト900点に対して2次100点。まったく逆向きの設計です。2次が重い大学は逆転が利き、共通テストが重い大学は逃げ切りが利きます。比率のほうは共通テストの配点比率|国公立医学部50校は20〜90%にまとめてありますので、あわせて見てください。
4. 配点が書かれていない=0点、ではありません。50校のうち、面接に点数がつかない大学が21校あります。点数化しないという意味であって、面接をしないわけでも、面接の結果が合否に影響しないわけでもありません。段階評価や総合判定の資料として使われ、評価が低ければ不合格になることがあります。「配点が無いから面接は気にしなくていい」という読み方だけは、絶対にしないでください。
最後に。配点は毎年動きます。この記事の数字には確認度を付けていますが、出願する年度の募集要項は、必ずご自身で大学のサイトからダウンロードして確認してください。一覧表は候補を絞るための道具で、最後の一手は原文で確かめるのが確実です。
国公立医学部の2次配点についてよくある質問
Q. 国公立医学部の2次試験は何点満点ですか。
A. 大学によって違います。50校で100点(奈良県立医科大学)から2,300点(山梨大学)まで、23倍開きます。中央値は700点です。面接や小論文を含めた個別学力検査の満点で見ています。
Q. 2次試験の科目は英語・数学・理科の3つですか。
A. それが多数派ですが、例外があります。理科が無いのが5校、英語が無いのが3校、数学が無いのが1校。国語を課す大学が2校、総合問題という科目名の大学が1校、適性試験がある大学が1校あります。
Q. 2次で理科が無い大学は、理科を勉強しなくていいのですか。
A. いいえ。5校とも共通テストで理科を課しています。2次の記述式で理科を書く必要が無いというだけで、理科の基礎学力は必ず問われます。むしろ共通テストの理科で取りこぼすと、2次で挽回する手段がありません。
Q. 2次の配点が大きい大学と小さい大学、どちらが有利ですか。
A. 有利・不利は人によって逆になります。共通テストで失敗しやすいタイプなら2次が重い大学のほうが逆転できますし、共通テストで安定して取れるタイプなら2次が軽い大学のほうが逃げ切れます。自分の模試の結果の出方を見て決めるものです。
Q. 私立の配点はどうなっていますか。
A. 私立の一般選抜の学科は125点から900点まで7.2倍開いていて、400点(英語100・数学100・理科2科目200)がいちばん多い形です。医学部の配点は何点満点か|私立20校で125〜900点にまとめています。
まとめ|国公立医学部の2次配点で押さえる5点
この記事の要点です。
− 2次の満点は100点(奈良県立医科大学)から2,300点(山梨大学)まで23倍の開きがある。中央値は700点、1,000点以上が15校、500点未満が8校です。
− 英語・数学・理科が同じ点数の大学が32校。理科が半分を占める私立とは、標準形そのものが違います。
− 2次で理科を課さない国公立が5校ある(奈良県立医科大学・島根大学・弘前大学・徳島大学・秋田大学)。私立には1校もない形です。ただし共通テストでは全校が理科を課します。
− 2次で国語を課すのは京都大学150点と東京大学80点の2校だけ。この2校を志望校に入れるかどうかで、勉強の組み立てが変わります。
− 広島大学は2次の配点パターンを自分で選べる。同じ2,000点で、理科が200点にも1,200点にもなります。
明日からできることは1つです。志望校の候補を3つ挙げて、その3校の2次の満点と教科別の配点を並べてみてください。上の表に載っていればそのまま写すだけです。そのうえで、直近の模試の点数を「その大学の配点」で計算し直してみてください。素点が同じでも、大学ごとに順位が入れ替わります。その入れ替わりが、志望校選びで使える情報です。
この記事を書いたのは、昨日の私立編を出したあとに「国公立も同じようにまとめてほしい」と言われたからです。調べてみると、私立より幅が広いのに、国公立の2次配点を教科別まで並べた一覧がほとんど見当たりませんでした。23倍も開くものを「だいたい同じ」と思ったまま志望校を決めるのは、受験生にとって不利だと思います。確認度Bの7校は、要項が出しだい埋めていきます。
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本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。
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