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国公立医学部の2次は何点満点か|50校で100〜2300点|2027年度入試

2026年09月23日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。

本日のブログは、昨日書いた医学部の配点は何点満点か(私立編)の国公立版です。書いたあとに「国公立はどうなんですか」と立て続けに聞かれたので、そのまま続けて調べました。

国公立の2次試験(個別学力検査)は、何点満点なのか。共通テストは全国どこでも同じ問題・同じ配点ですが、2次は大学が自由に決めています。そこで、50校ぶんの令和9年度(2027年度)入学者選抜要項を当たって、2次の教科別の配点を1校ずつ並べてみました。

結果から言うと、2次の満点は100点(奈良県立医科大学)から2,300点(山梨大学)まで、23倍も開いていました。私立の学科が7.2倍だったので、国公立のほうがはるかに幅が広い。「国公立の2次」とひとくくりにできる配点は、存在しませんでした。

− 国公立の2次って、だいたい何点満点なの?

− 英語・数学・理科は、それぞれ何点ずつ?

− 2次に理科が無い大学があるって本当?

ひとつずつ、要項の数字で見ていきます。

 

 

国公立医学部の2次は何点満点か|50校で100点〜2,300点

先に答えを出します。国公立医学部の2次の満点は、100点(奈良県立医科大学)から2,300点(山梨大学)まで23倍開きます。50校の中央値は700点でした。

国公立医学部50校の2次(個別学力検査)の満点。山梨大学2,300点、東北大学2,200点、金沢大学2,100点、東京科学大学360点、佐賀大学300点、奈良県立医科大学100点
出典:国公立医学部50校の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項ほか(2026年9月取得)より太宰府アカデミー集計。前期日程(医学科が後期日程のみの山梨大学は後期)。2次の満点が大きい順の上位4行と下位3行

下が全50校の一覧です(国立42校・公立8校)。2次の満点が大きい順に並べています。広島大学だけは受験生が配点パターンを選ぶ形なので、3行に分けました(校数としては1校です)。

大学 2次の満点 うち学科 確認
山梨大学 2,300点 2,200点 A
東北大学 2,200点 1,800点 B
金沢大学 2,100点 1,800点 A
広島大学(As配点(理科重視)) 2,000点 1,800点 A
広島大学(Aem配点(英数重視)) 2,000点 1,800点 A
広島大学(B配点) 2,000点 1,800点 A
名古屋大学 1,800点 1,800点 A
大阪大学 1,500点 1,500点 A
横浜市立大学 1,400点 1,400点 B
筑波大学 1,400点 900点 A
名古屋市立大学 1,200点 1,000点 B
岐阜大学 1,200点 1,200点 B
新潟大学 1,200点 1,200点 A
岡山大学 1,100点 1,100点 A
京都大学 1,000点 1,000点 A
千葉大学 1,000点 900点 A
高知大学 1,000点 900点 A
鹿児島大学 920点 800点 A
大阪公立大学 900点 900点 B
長崎大学 890点 700点 A
札幌医科大学 800点 600点 A
熊本大学 800点 600点 A
琉球大学 800点 600点 A
島根大学 720点 600点 A
三重大学 700点 600点 A
九州大学 700点 700点 A
和歌山県立医科大学 700点 700点 A
富山大学 700点 600点 A
山形大学 700点 600点 A
愛媛大学 700点 600点 A
浜松医科大学 700点 600点 A
福井大学 700点 600点 A
香川大学 700点 600点 A
鳥取大学 700点 600点 A
福島県立医科大学 660点 600点 A
京都府立医科大学 600点 600点 A
信州大学 600点 450点 A
宮崎大学 600点 600点 A
山口大学 600点 600点 B
弘前大学 600点 600点 A
滋賀医科大学 600点 600点 A
大分大学 550点 400点 A
北海道大学 525点 450点 A
旭川医科大学 500点 450点 A
神戸大学 480点 480点 B
群馬大学 450点 300点 A
東京大学 440点 440点 A
徳島大学 400点 400点 A
秋田大学 400点 200点 A
東京科学大学 360点 360点 A
佐賀大学 300点 240点 A
奈良県立医科大学 100点 — A

この表で先に2つだけ断っておきます。

1つめ。「2次の満点」には面接や小論文も含んでいます。大学が個別学力検査の満点に入れて公表しているためです。学科(英語・数学・理科・国語・総合問題)だけを見たいときは、右から2列目の「うち学科」を使ってください。学科だけで2次が完結する、つまり面接も小論文も点数化しない大学が19校あります。

2つめ。対象は前期日程です。医学科の募集が後期日程しか無い山梨大学だけ後期の数字です。

そのうえで表を眺めると、上のほうに山梨大学・東北大学・金沢大学・広島大学と、2次が2,000点以上の大学が並びます。2次が1,000点以上の大学は15校、逆に500点未満の大学が8校。同じ「国公立医学部」でも、2次で問われる量がまったく違うということです。

いちばん下の奈良県立医科大学は、100点しかありません。理由は単純で、この大学の2次は小論文100点だけだからです(学科の試験がありません)。共通テストが900点なので、総合1,000点のうち9割が共通テストで決まります。

 

2次の教科別配点|英語・数学・理科はそれぞれ何点か

次に、教科ごとの内訳です。英語・数学・理科の3つがそろって確認できたのは42校でした(広島大学の3パターンを除いた数です)。

大学 英語 数学 理科 学科計
山梨大学 600 600 1000 2,200
東北大学 600 600 600 1,800
金沢大学 600 600 600 1,800
広島大学(As配点(理科重視)) 300 300 1200 1,800
広島大学(Aem配点(英数重視)) 800 800 200 1,800
広島大学(B配点) 600 600 600 1,800
名古屋大学 600 600 600 1,800
大阪大学 500 500 500 1,500
横浜市立大学 400 400 600 1,400
筑波大学 300 300 300 900
名古屋市立大学 300 300 400 1,000
岐阜大学 400 400 400 1,200
新潟大学 400 400 400 1,200
岡山大学 400 400 300 1,100
京都大学 300 250 300 1,000
千葉大学 300 300 300 900
高知大学 300 300 300 900
鹿児島大学 200 200 400 800
大阪公立大学 300 300 300 900
長崎大学 200 250 250 700
札幌医科大学 200 200 200 600
熊本大学 200 200 200 600
琉球大学 200 200 200 600
三重大学 200 200 200 600
九州大学 200 250 250 700
和歌山県立医科大学 200 250 250 700
富山大学 200 200 200 600
山形大学 200 200 200 600
浜松医科大学 200 200 200 600
福井大学 200 200 200 600
香川大学 200 200 200 600
鳥取大学 200 200 200 600
福島県立医科大学 200 200 200 600
京都府立医科大学 200 200 200 600
信州大学 150 150 150 450
宮崎大学 200 200 200 600
山口大学 200 200 200 600
滋賀医科大学 200 200 200 600
大分大学 100 100 200 400
北海道大学 150 150 150 450
旭川医科大学 150 150 150 450
神戸大学 160 160 160 480
東京大学 120 120 120 440
東京科学大学 120 120 120 360
佐賀大学 80 80 80 240

まず目につくのは、英語・数学・理科がまったく同じ点数の大学が32校もあることです。42校のうち32校、つまり4分の3以上が均等配点でした。学科600点(各200点)の形がいちばん多く、15校がこれに当たります。

私立は英語100点・数学100点・理科2科目200点という「理科が半分」の形が標準でしたから、ここは国公立と私立ではっきり違います。国公立の標準形は、3教科が横並びです。

では理科の重さはどうなっているのか。教科の点数をそのまま見るより、「学科のうち何%%が理科か」で見たほうが、大学の性格が分かります。

国公立医学部の2次で理科が学科に占める割合。大分大学・群馬大学・鹿児島大学は50%、京都大学は30%、岡山大学と東京大学は27%
出典:国公立医学部50校の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項ほか(2026年9月取得)より太宰府アカデミー集計。前期日程(医学科が後期日程のみの山梨大学は後期)。広島大学の3パターンを除く
大学 理科の配点 学科計 理科の割合
大分大学 200 400 50%
群馬大学 150 300 50%
鹿児島大学 400 800 50%
山梨大学 1000 2,200 45%
横浜市立大学 600 1,400 43%
高知大学 300 900 33%
鳥取大学 200 600 33%
京都大学 300 1,000 30%
岡山大学 300 1,100 27%
東京大学 120 440 27%

理科が学科のちょうど半分を占めるのは大分大学・群馬大学・鹿児島大学の3校です。大分大学は英語100点・数学100点に対して理科200点、鹿児島大学は英語200点・数学200点に対して理科400点。どちらも理科だけが英数の2倍です。群馬大学は英語がなく、数学150点・理科150点の2教科なので半分になります。

反対の端が岡山大学・東京大学で、どちらも27%。理科だけが英語・数学より重い大学は、5校しかありません(山梨大学・横浜市立大学・名古屋市立大学・鹿児島大学・大分大学)。残りは横並びか、英数のほうが重い形です。

読み方は単純です。理科2科目が武器になっている方は、この5校のほうが持ち点が効きます。逆に英数で稼ぐタイプなら、横並びの大学のほうが形として素直です。ただしこれは配点だけの話で、相性の最終確認は過去問でしてください(この点は後半で書きます)。

 

2次で理科を課さない国公立が5校ある|私立には1校も無い形

ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。2次に理科の試験が無い国公立医学部が、5校あります。

英語・数学・理科という基本形が当てはまらない国公立医学部。2次で理科が無い5校、英語が無い3校、数学が無い1校、国語がある2校、総合問題が1校
出典:国公立医学部50校の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項ほか(2026年9月取得)より太宰府アカデミー集計。前期日程(医学科が後期日程のみの山梨大学は後期)
大学 2次で課すもの 2次の満点 共テの満点
奈良県立医科大学 小論文100 100点 900点
島根大学 英語300・数学300・面接120 720点 930点
弘前大学 英語300・数学300 600点 1,050点
徳島大学 英語200・数学200 400点 950点
秋田大学 英語100・数学100・面接200 400点 600点

奈良県立医科大学・島根大学・弘前大学・徳島大学・秋田大学の5校です。島根大学と弘前大学は英語300点・数学300点、徳島大学は英語200点・数学200点、秋田大学は英語100点・数学100点。奈良県立医科大学にいたっては学科そのものがなく、2次は小論文100点だけです。

ここを誤解しないでください。2次に理科が無いことは、理科を見ないという意味ではありません。この5校はいずれも共通テストで理科を課しています。たとえば秋田大学は共通テスト600点・2次400点で、総合1,000点のうち60%が共通テストです。理科の勝負が、2次から共通テストに移っているだけだと考えてください。

それでも、この形が向く人はいます。2次の記述で理科を書ききる自信が無い方にとって、英語と数学だけで勝負できる大学があるという事実は、志望校の選択肢を変えます。理科が2次に無い私立は1校もありませんから、これは国公立だけの選択肢です。

ついでに、基本形から外れる形をもう2つ挙げておきます。2次に英語が無いのは奈良県立医科大学・愛媛大学・群馬大学(3校)、数学が無いのは奈良県立医科大学(1校)です。愛媛大学は英語という科目名の代わりに「総合問題」200点を課します(英語・数学・理科がまざった1つの問題です)。群馬大学は数学150点・理科150点に小論文150点という形です。

 

2次で国語を課すのは京都大学と東京大学の2校だけ

国公立と私立で、いちばんはっきり違うのがここです。2次に国語がある医学部は、京都大学150点・東京大学80点の2校しかありません。私立31校には、2次で国語を課す大学が1校もありません(選択科目として国語を選べる大学はありますが、必須で課す大学はゼロです)。

京都大学は学科1,000点のうち国語150点。内訳は英語300点・数学250点・理科300点・国語150点で、4教科の中ではいちばん軽いのですが、それでも学科の15%を国語が占めます。東京大学は学科440点のうち国語80点で、英語・数学・理科が各120点、国語だけが80点。18%です。いずれも医学部だけの特別扱いではなく、その大学の2次の共通様式です。

数としては2校ですが、志望校にこの2校が入るかどうかで、高校2年から3年にかけての勉強の組み立てが変わります。国語を捨てて理科に全部寄せる戦い方は、この2校では通用しません。

もう1つ、珍しい形として筑波大学の適性試験300点があります。英語・数学・理科が各300点(学科900点)に、適性試験300点と面接200点が乗って2次1,400点。適性試験を課すのは50校でここだけで、しかもその300点は英語1科目ぶんと同じ重さです。どんな試験なのかは要項と過去問で必ず確かめてください。

 

広島大学は2次の配点パターンを選べる|同じ2,000点で理科が6倍ちがう

50校を並べていて、いちばん驚いたのが広島大学でした。同じ試験・同じ2,000点満点なのに、受験生がどの配点で採点してもらうかを選べます。

広島大学医学部の2次の配点パターン3つ。As配点は理科1,200点、B配点は理科600点、Aem配点は理科200点で、いずれも2次は2,000点満点
出典:国公立医学部50校の令和9年度(2027年度)入学者選抜要項ほか(2026年9月取得)より太宰府アカデミー集計。前期日程(医学科が後期日程のみの山梨大学は後期)。広島大学 令和9年度入学者選抜要項
配点パターン 英語 数学 理科 2次の満点
As配点(理科重視) 300 300 1,200 2,000
B配点 600 600 600 2,000
Aem配点(英数重視) 800 800 200 2,000

3つのうち、As配点は理科1,200点・英語300点・数学300点。Aem配点はその逆で、英語800点・数学800点・理科200点。B配点は英・数・理が各600点の均等です。同じ大学・同じ問題・同じ満点で、理科の配点が200点から1,200点まで6倍動きます。

つまり、理科で稼ぐ人はAs、英数で稼ぐ人はAem、どれも平均的な人はBを選べば、自分の得点が最大になるという仕組みです。他の49校には無い形で、「配点が自分に合う大学を探す」のではなく「配点のほうを自分に合わせられる」数少ない例です。

ただし注意もあります。他の受験生も同じように自分の有利な配点を選ぶので、パターンを選べること自体が有利になるわけではありません。選べるぶん、自分の得点の出方を正確に読めているかが問われます。模試や過去問で、3つの配点それぞれの合計点を実際に計算してから決めてください。どれを選ぶかは出願時の手続きに関わるので、必ず最新の募集要項で確認してください。

 

2027年度の出典が取れていない7校

正直に書いておきます。50校のうち、令和9年度(2027年度)の入学者選抜要項で配点を確認できたのは43校です。残る7校は、2026年度の配点をそのまま載せています。

大学 2次の満点 この記事での扱い
名古屋市立大学 1,200点 2026年度の配点を据え置いています
大阪公立大学 900点 2026年度の配点を据え置いています
山口大学 600点 2026年度の配点を据え置いています
岐阜大学 1,200点 2026年度の配点を据え置いています
東北大学 2,200点 2026年度の配点を据え置いています
横浜市立大学 1,400点 2026年度の配点を据え置いています
神戸大学 480点 2026年度の配点を据え置いています

この7校については、この記事の数字を2027年度のものとして断言できません。配点は毎年動きます。実際、旭川医科大学は2027年度から共通テストの理科が200点から100点に下がり、2次に理科150点が新設されて個別が350点から500点に増えました。去年の表をそのまま使うと、こういう変更を見落とします。

他のサイトの一覧を持ってきて埋めることもできますが、それはしていません。出典が取れた大学と取れていない大学を分けて出すほうが、読む側の役に立つと考えています。要項が出たら、この記事を更新して埋めていきます。

 

太宰府アカデミーの視点|2次の配点表をどう使うか

ここまでの数字を、受験生と保護者の方がどう使えばいいかを書きます。

1. 共通テストの自己採点が出てからでは遅い。国公立は共通テストの結果を見てから出願先を決められる、と思われがちですが、2次の対策は出願より前から始まっています。2次に理科が無い5校を受けるつもりの人と、理科1,200点の広島大学As配点を狙う人とでは、夏から冬にかけての勉強の配分がまったく違います。配点を見るのは、志望校を決めたあとではなく、決める前です。

2. ただし「配点が合うから狙える」とは考えないでください。ここは強くお伝えしたいところです。配点が合っていても、出題の形式や難易度が合わなければ点は取れません。同じ理科200点でも、記述の量も設問の作りも大学ごとに違います。配点表で候補を絞ったら、必ず過去問を1年分解いて、形式との相性を確かめてください。そこまでやって、はじめて「戦える形かどうか」が分かります。

3. 2次の満点だけでなく、共通テストとの比率もセットで見る。この記事は2次の中身の話ですが、合否は共通テストとの合計で決まります。たとえば山梨大学は共通テスト1,000点に対して2次2,300点、奈良県立医科大学は共通テスト900点に対して2次100点。まったく逆向きの設計です。2次が重い大学は逆転が利き、共通テストが重い大学は逃げ切りが利きます。比率のほうは共通テストの配点比率|国公立医学部50校は20〜90%にまとめてありますので、あわせて見てください。

4. 配点が書かれていない=0点、ではありません。50校のうち、面接に点数がつかない大学が21校あります。点数化しないという意味であって、面接をしないわけでも、面接の結果が合否に影響しないわけでもありません。段階評価や総合判定の資料として使われ、評価が低ければ不合格になることがあります。「配点が無いから面接は気にしなくていい」という読み方だけは、絶対にしないでください。

最後に。配点は毎年動きます。この記事の数字には確認度を付けていますが、出願する年度の募集要項は、必ずご自身で大学のサイトからダウンロードして確認してください。一覧表は候補を絞るための道具で、最後の一手は原文で確かめるのが確実です。

 

国公立医学部の2次配点についてよくある質問

Q. 国公立医学部の2次試験は何点満点ですか。
A. 大学によって違います。50校で100点(奈良県立医科大学)から2,300点(山梨大学)まで、23倍開きます。中央値は700点です。面接や小論文を含めた個別学力検査の満点で見ています。

Q. 2次試験の科目は英語・数学・理科の3つですか。
A. それが多数派ですが、例外があります。理科が無いのが5校、英語が無いのが3校、数学が無いのが1校。国語を課す大学が2校、総合問題という科目名の大学が1校、適性試験がある大学が1校あります。

Q. 2次で理科が無い大学は、理科を勉強しなくていいのですか。
A. いいえ。5校とも共通テストで理科を課しています。2次の記述式で理科を書く必要が無いというだけで、理科の基礎学力は必ず問われます。むしろ共通テストの理科で取りこぼすと、2次で挽回する手段がありません。

Q. 2次の配点が大きい大学と小さい大学、どちらが有利ですか。
A. 有利・不利は人によって逆になります。共通テストで失敗しやすいタイプなら2次が重い大学のほうが逆転できますし、共通テストで安定して取れるタイプなら2次が軽い大学のほうが逃げ切れます。自分の模試の結果の出方を見て決めるものです。

Q. 私立の配点はどうなっていますか。
A. 私立の一般選抜の学科は125点から900点まで7.2倍開いていて、400点(英語100・数学100・理科2科目200)がいちばん多い形です。医学部の配点は何点満点か|私立20校で125〜900点にまとめています。

 

まとめ|国公立医学部の2次配点で押さえる5点

この記事の要点です。

− 2次の満点は100点(奈良県立医科大学)から2,300点(山梨大学)まで23倍の開きがある。中央値は700点、1,000点以上が15校、500点未満が8校です。

− 英語・数学・理科が同じ点数の大学が32校。理科が半分を占める私立とは、標準形そのものが違います。

− 2次で理科を課さない国公立が5校ある(奈良県立医科大学・島根大学・弘前大学・徳島大学・秋田大学)。私立には1校もない形です。ただし共通テストでは全校が理科を課します。

− 2次で国語を課すのは京都大学150点と東京大学80点の2校だけ。この2校を志望校に入れるかどうかで、勉強の組み立てが変わります。

− 広島大学は2次の配点パターンを自分で選べる。同じ2,000点で、理科が200点にも1,200点にもなります。

明日からできることは1つです。志望校の候補を3つ挙げて、その3校の2次の満点と教科別の配点を並べてみてください。上の表に載っていればそのまま写すだけです。そのうえで、直近の模試の点数を「その大学の配点」で計算し直してみてください。素点が同じでも、大学ごとに順位が入れ替わります。その入れ替わりが、志望校選びで使える情報です。

この記事を書いたのは、昨日の私立編を出したあとに「国公立も同じようにまとめてほしい」と言われたからです。調べてみると、私立より幅が広いのに、国公立の2次配点を教科別まで並べた一覧がほとんど見当たりませんでした。23倍も開くものを「だいたい同じ」と思ったまま志望校を決めるのは、受験生にとって不利だと思います。確認度Bの7校は、要項が出しだい埋めていきます。

 

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本日の記事は以上です。
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後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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