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『医師になるには』数字で見る夢を叶えるロードマップ

2025年06月13日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報と完全個別コースを担当している後藤です。

医師という職業は、人々の命と健康を守るという尊い使命を担っています。病に苦しむ人を救い、希望を与えるその仕事は、多くの人にとって憧れの対象であり、社会貢献の大きな喜びを感じられるやりがいのある道です。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。医師になるためには、平均6年間の医学部での学習と、最低2年間の初期臨床研修、さらに3〜5年間の専門研修が必要となります。

このブログでは、これから医師を目指す皆さん、そしてお子さんの夢を応援する保護者の皆さんに向け、「医師になるには」というテーマで、医学部受験から医師としてのキャリア形成までを、「数字」を交えながら具体的に解説していきます。皆さんの疑問や不安を解消し、夢に向かって力強く歩み出すための一助となれば幸いです。

医者になるには、大きく分けて6つのステップがあります。

18歳で医大に入学したと仮定すると… ?

①医学部医学科の大学に入学(18歳)
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②在学4年次に仮免許試験に合格(22歳)
※大学によっては3年次試験あり
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③在学6年次に卒業試験に合格(24歳)
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④医師国家試験に合格(24歳)
※④で医師免許を取得
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⑤卒後、研修医(初期研修)で2年間実務経験(26歳)
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⑥専門研修プログラムに3年間ほど参加し合格(29歳)
※上記に参加する人を専攻医(=後期研修医)という

つまり、最短、18歳で医学部に入学した人は24歳で医師となり、29歳で専門医を取得できます。
専門医とは特定の臨床医学の分野(例:小児科、皮膚科等)に精通している医師のことです。
しかし、専門医を取得している人の割合は20代全体で約5%と、ほぼ取得していません。ちなみに30代では約64%40代では約94%となっています。

では、医者になる道のりについて、話を深掘りしていきます。

この記事の目次

第1章:医師という職業の魅力と現実:数字で測る医師の姿

医師のやりがいと魅力

医師の最大の魅力は、やはり人の命を救い、健康に貢献できるという点に尽きるでしょう。

  • 社会貢献性の高さ: 自分の専門知識と技術で、患者さんの苦痛を和らげ、健康を取り戻す手助けができます。年間数百万件に及ぶ外来診療や、年間数百万件の手術を通して、直接人々の健康に貢献できることは、何物にも代えがたい喜びです。
  • 知的好奇心の追求: 医学は常に進歩しており、毎年数百件の新しい論文が発表され、数年ごとに新たな治療法や薬剤が開発されています。医師として働く限り、生涯にわたって学び続けることが求められます。
  • 安定した職業: 高度な専門性を要する医師は、社会からの需要が高く、比較的安定した職業です。日本の医師数は約34万人(2022年末時点)で、依然として需要が高い状況です。
  • 多様な働き方: 臨床医として病院や診療所で働く以外にも、研究医、公衆衛生医、産業医など、数多くの異なるキャリアパスがあります。

医師の現実と覚悟すべきこと

魅力的な職業である一方で、医師の仕事には厳しい側面も存在します。

  • 責任の重さ: 医師の判断や治療が患者さんの命や健康に直接影響するため、常に大きな責任が伴います。時には、生死に関わる重大な決断を迫られることもあり、精神的な負担は非常に大きいと言えます。
  • 長時間労働と不規則な勤務: 救急対応や手術など、突発的な事態に対応する必要があるため、勤務時間は不規則になりがちです。特に若手のうちは、週に数回の当直やオンコールなどで、週に60時間以上の労働が常態化することもあります。
  • 絶え間ない学習: 医学は日進月歩であり、新しい治療法や薬剤、診断技術が次々と登場します。医師として最善の医療を提供し続けるためには、常に最新の知識を習得し、自己研鑽を続ける必要があります。年間数回の学会参加や、毎月の論文読解なども日常業務の一部となります。
  • 精神的・肉体的負担: 患者さんの死に直面したり、医療訴訟のリスクに晒されたりすることもあります。また、毎年数万件のインフルエンザやコロナウイルスなど、感染症のリスクに常に晒されていることも忘れてはなりません。

これらの現実を理解し、それでも医師になりたいという強い覚悟があるかどうかが、この長い道のりを乗り越える上で非常に重要になります。

第2章:医学部受験への道。数字で見る高校生活での準備

医師になるための第一歩は、医学部に合格することです。医学部は国内でも最難関の学部の一つであり、非常に高い学力が求められます。河合塾の2026年度入試予想(一般前期・国公立医学部医学科)によると、共通テストのボーダーラインは平均84.3%、2次試験偏差値の平均は64.0とされており、非常に高い学力が求められます。東京大学医学部の共通テストボーダーは93%、2次試験偏差値は72.5と、最難関レベルです

一方、私立医学部においても同様に高い学力が必要です。河合塾の2026年度私立医学部総合偏差値予想ランキングによると、慶應義塾大学は72.5とトップを占めており 、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、日本医科大学、東京医科大学も70.0と高い偏差値が予想されています 。最も偏差値が低い大学でも60.0(東京女子医科大学、福井大学など)となっており 、全体的に非常に高い学力レベルが要求されます。ここでは、高校生活でどのような準備が必要かを見ていきましょう。

基礎学力の徹底:合格に必要な点数とレベル

医学部受験において、最も重要なのは基礎学力の徹底です。特に以下の科目は非常に重要です。

  • 数学: 論理的思考力を養う上で不可欠です。数学IIIまでしっかりと学習し、応用問題で8割以上の正答率を目指しましょう。
  • 理科: 物理・化学・生物の中から2科目選択が一般的です。多くの医学部では物理と化学が推奨されます。いずれの科目も、基礎概念の理解から応用問題まで、深く掘り下げて学習する必要があります。各科目8割以上の得点を目指しましょう。
  • 英語: 論文読解や国際学会での発表など、医師のキャリアにおいて英語は非常に重要です。受験においては、長文読解、文法、語彙力など、総合的な英語力を高めることが求められます。英検準1級レベルの語彙力と、共通テストで9割以上の得点、あるいは個別試験で8割以上の得点を目指しましょう。
  • 国語・社会: 配点は低い傾向にありますが、共通テストで一定の得点が必要です。特に現代文の読解力は、医師になってからも患者さんの話を正確に理解し、適切にコミュニケーションをとる上で役立ちます。共通テストで各科目8割以上の得点を目標にしましょう。

高校1年生から基礎を固め、苦手分野を作らないように計画的に学習を進めましょう。

計画的な学習と効率的な時間の使い方:勉強時間と合格戦略

医学部受験は長期戦です。計画的に学習を進めることが成功の鍵となります。

  • 学習計画の立案: 定期テストや模試の成績、得意・不得意を考慮し、年、月、週ごとの具体的な学習計画を立てましょう。高校3年生では平日4〜5時間、休日10時間以上の学習時間を確保することが望ましいとされています。
  • 問題演習の重要性: 参考書を読むだけでなく、繰り返し問題演習を行い、知識を定着させましょう。特に、過去問演習は最低3年分、できれば5年分以上に取り組み、志望校の出題傾向を把握し、時間配分の練習にもなるため、積極的に取り組むべきです。
  • 予備校・塾の活用: 医学部受験に特化した予備校や塾は、最新の受験情報や効果的な学習方法を提供してくれます。大手予備校の医学部コースの合格実績は、年間数百名以上に上ることもあります。
  • 復習の徹底: 一度学習した内容も、時間が経つと忘れてしまいます。「エビングハウスの忘却曲線」によれば、人は学習後**20分で42%、1日後には74%**を忘れるとされています。定期的に復習を行い、知識の定着を図りましょう。

小論文・面接対策:合否を分ける重要要素

医学部入試では、学力試験だけでなく、小論文や面接も重要な評価項目となります。これらは合否に**20%〜30%**の影響を与えることもあります。

  • 小論文: 医療倫理や社会問題に関するテーマが出題されることが多く、論理的な思考力や文章表現力が問われます。日頃から医療に関するニュースや社会情勢に関心を持ち、週に1〜2回、自分の意見をまとめる練習をしましょう。
  • 面接: 医師になりたいという強い意志、倫理観、コミュニケーション能力、協調性などが評価されます。志望理由を明確にし、医師としての適性をアピールできるよう準備しましょう。予備校や学校の先生に最低3回以上模擬面接をしてもらい、フィードバックを受けることも有効です。

高校生活での経験:学力以外の「数字」

学力だけでなく、人間性や社会性も医師にとっては非常に重要です。

  • 部活動や委員会活動: チームで協力することや、リーダーシップを発揮する経験は、将来医師として働く上で役立ちます。年間数ヶ月〜数年にわたる活動は、貴重な経験となるでしょう。
  • ボランティア活動: 医療現場でのボランティアや、地域社会での貢献活動は、医療に対する理解を深め、奉仕の精神を養う良い機会となります。数時間〜数十時間の経験でも、大きな意味を持ちます。
  • 読書: 医療に関する書籍や、倫理、哲学に関する本を読むことは、医師としての視野を広げ、深い洞察力を養う上で役立ちます。年間数冊〜十数冊の読書を心がけましょう。

 

第3章:医学部での学習と学生生活:6年間で積み上げる知識と経験

厳しい受験を乗り越え、医学部に合格したからといって、医師への道がすぐに開けるわけではありません。ここからが、医師としての基礎を築くための平均6年間(または4年間、編入の場合)の学習が始まります。

基礎医学と臨床医学:膨大な知識の習得

医学部のカリキュラムは、大きく基礎医学臨床医学に分かれます。

  • 基礎医学(1~4年次頃): 人体の構造や機能、病気のメカニズムなどを学ぶ分野です。解剖学、生理学、生化学、薬理学、病理学、微生物学などが含まれます。膨大な量の知識を習得する必要があり、年間数千ページに及ぶ教科書を読み込み、数千個の専門用語を覚えることになります。
  • 臨床医学(3~6年次頃): 基礎医学で培った知識を元に、実際の病気の診断や治療について学ぶ分野です。内科学、外科学、小児科学、産婦人科学、精神医学など、各臓器や専門分野に特化した科目を学びます。数百種類の疾患について学び、診断から治療までを多角的に理解します。

臨床実習(ポリクリ・クリクラ):現場で学ぶ約2年間

医学部高学年になると、いよいよ臨床実習が始まります。実際に病院で患者さんと接し、医療現場を体験する重要な期間です。これは約2年間にわたって行われます。

  • 多様な診療科をローテート: 内科、外科、救急科など、10以上の診療科を数週間から数ヶ月単位で経験します。
  • 患者さんとの接点: 数百人以上の患者さんと直接接し、問診、身体診察、カルテ記載の補助などを行います。
  • 手技の習得: 採血、点滴、縫合など、基本的な医療手技を数十回以上練習し、習得します。

臨床実習は、座学で得た知識を実際の医療現場と結びつける貴重な機会です。積極的に学び、多くの経験を積むことが、将来の医師としての基盤を築きます。

国家試験対策:合格率約90%以上の壁

医学部を卒業するためには、医師国家試験に合格する必要があります。

  • 膨大な出題範囲: 基礎医学から臨床医学まで、医学部で学んだ全ての範囲が国家試験の対象となります。出題形式は多岐にわたり、総問題数は数百問に上ります。
  • 計画的な対策: 6年生になると、国家試験対策が本格化します。過去問演習や予備校の模擬試験などを活用し、計画的に学習を進めることが重要です。国家試験の合格率は例年90%前後ですが、油断はできません。
  • 友人との協力: 友人たちと学習グループを作り、互いに教え合ったり、問題を出し合ったりすることも、効率的な学習に繋がります。

学生生活で経験すべきこと:学費と多様な経験

勉強漬けになりがちな医学部生活ですが、学習以外の経験も非常に重要です。国立大学医学部の学費は6年間で約350万円私立大学医学部の学費は6年間で2000万円〜4500万円と高額ですが、それに見合う知識と経験を得ることができます。

  • 部活動やサークル活動: 医学部の学生は、学業と並行して部活動やサークル活動に励む人も多いです。息抜きになるだけでなく、異なる学年や他大学の学生との交流を通じて、視野を広げることができます。
  • アルバイト: 医療系以外のアルバイトを経験することも、社会との接点を持ち、患者さんの視点を理解する上で役立つことがあります。
  • 長期休暇の活用: 海外旅行やボランティア活動など、普段できない経験を積むことで、リフレッシュにもなり、多様な価値観に触れることができます。年に数週間ある長期休暇を有効活用しましょう。

 

第4章:医師としてのキャリアパスと専門分野:免許取得後の道のり

医師国家試験に合格し、医師免許を取得したら、いよいよ医師としてのキャリアが始まります。

初期臨床研修(2年間):医師としての第一歩

医師免許取得後、誰もが最初に経験するのが初期臨床研修です。これは、医師として基本的な知識と技能を習得するための、義務付けられた2年間の研修期間です。

  • 多様な診療科をローテート: 内科、外科、救急科、小児科、産婦人科、精神科など、最低でも6科程度の主要な診療科を数週間から数ヶ月単位で経験します。これにより、幅広い疾患に対応できる能力を養います。
  • 基本的な医療手技の習得: 採血、点滴、導尿、心肺蘇生など、基本的な医療手技を実践的に学びます。何百回もの手技を通して、実践的な能力を身につけます。
  • 医療チームの一員として: 指導医や上級医の指導のもと、患者さんの診療にあたります。看護師、薬剤師、コメディカルスタッフなど、数十人の異なる職種の人々と連携し、チーム医療の一員として働くことを学びます。

初期臨床研修は、医師としての基盤を築く上で非常に重要な期間です。自分の興味のある分野を見つけたり、将来の専門分野を決めたりする上で貴重な経験となるでしょう。

後期臨床研修(専門研修):3〜5年で専門医へ

初期臨床研修を終えると、いよいよ専門分野に進むことになります。これを**後期臨床研修(専門研修)**と呼びます。

  • 専門医制度: 各学会が定める専門医制度に基づき、専門分野での研修を行います。一般的には3〜5年間かけて、特定の診療科の知識と技能を深めます。現在、日本には19の基本領域34のサブスペシャルティ領域の専門医制度があります。
  • 取得者数: 例えば、内科専門医は年間約2,000人、外科専門医は年間約600人が取得しています。
  • 大学病院、市中病院: 専門研修は、大学病院で行うこともあれば、市中病院で行うこともあります。

医師のキャリアパスの多様性:選択肢は無限大

専門医を取得した後も、医師のキャリアパスは多岐にわたります。

  • 臨床医:
    • 病院勤務医: 大学病院、総合病院、専門病院などで、外来診療、病棟業務、手術、救急対応などを行います。日本の病院数は約8,000を超えます。
    • 開業医: 自分で診療所を開設し、地域医療に貢献します。全国には約10万カ所の診療所があります。
  • 研究医: 大学や研究機関で、医学の基礎研究や臨床研究を行い、新しい診断法や治療法の開発に貢献します。年間数百万〜数千万円の研究費が投入されることもあります。
  • 公衆衛生医: 国や地方自治体で、感染症対策、健康増進、医療政策の立案など、地域全体の健康を守る仕事に携わります。
  • 産業医: 企業に勤務し、従業員の健康管理、職場環境の改善、メンタルヘルス対策などを行います。年間数千社の企業で産業医が活躍しています。
  • 国際医療: 国際機関やNGOなどで、途上国や紛争地域での医療支援に携わる道もあります。世界中の数百万人の人々の命を救う活動に参加できます。

このように、医師免許があれば、臨床現場だけでなく、研究、行政、企業など、様々な分野で活躍することができます。自分の興味やライフスタイルに合わせて、柔軟にキャリアを形成していくことが可能です。

第5章:医師を目指す皆さんへ:心構えとアドバイス

ここまで、医師になるための道のりを「数字」を交えながら詳細に解説してきました。最後に、これから医師を目指す皆さん、そしてお子さんの夢を応援する保護者の皆さんに、心構えといくつかのアドバイスを送りたいと思います。

強い意志と情熱を持ち続けること

医師になるための道のりは長く、困難なことも多いです。しかし、「患者さんを救いたい」「医学の発展に貢献したい」という強い意志と情熱があれば、どんな困難も乗り越えられるはずです。

  • なぜ医師になりたいのか、明確な理由を持つ: 受験勉強が辛い時、国家試験対策で心が折れそうになった時、その理由を思い出すことで、モチベーションを維持できます。
  • 医療への関心を深める: 日頃から医療に関するニュースに触れたり、医療ドキュメンタリーを見たりして、医療への関心を深めましょう。それが学習のモチベーションにも繋がります。

挫折を恐れず、前向きに取り組むこと

医学部受験は競争が激しく、一度で合格できないこともあるかもしれません。また、医学部に入学してからも、思うように成績が伸びなかったり、実習で壁にぶつかったりすることもあるでしょう。

  • 失敗から学ぶ姿勢: 失敗は成功の糧です。なぜうまくいかなかったのかを分析し、次に活かす姿勢が重要です。多くの成功者は、何十回、何百回もの失敗を経験しています。
  • 周囲のサポートを求める: 家族、友人、先生、予備校の講師など、周囲にはあなたを応援してくれる人がたくさんいます。困った時には、遠慮なく助けを求めましょう。一人で抱え込まず、相談することで、解決策が見つかる確率は格段に上がります。

豊かな人間性を育むこと

医師は、病気だけでなく、その人の人生や家族、社会背景までをも理解し、向き合う必要があります。そのためには、学力だけでなく、豊かな人間性が不可欠です。

  • 共感力と傾聴力: 患者さんの苦しみや不安に寄り添い、真摯に耳を傾けることができる共感力は、医師にとって最も大切な資質の一つです。**患者さんの話に耳を傾ける時間は、診察時間の平均で約10分と言われています。**その短い時間で、患者さんの全てを理解しようとする姿勢が求められます。
  • コミュニケーション能力: 患者さんやその家族、そして医療チームのメンバーと円滑なコミュニケーションを取る能力は、安全で質の高い医療を提供するために欠かせません。1日に何十人もの患者さんと接する中で、相手に合わせたコミュニケーションを心がける必要があります。
  • 倫理観と責任感: 命を預かる職業として、高い倫理観と強い責任感を持つことが求められます。
  • 多様な価値観を受け入れる寛容さ: 患者さんのバックグラウンドは様々です。多様な価値観を受け入れ、尊重する姿勢が大切です。

健康管理も忘れずに

医師になるための道のりは長く、心身ともに健康であることが不可欠です。

  • 適度な運動: 勉強の合間に体を動かすことで、気分転換になり、集中力も高まります。1日30分程度の運動でも効果はあります。
  • バランスの取れた食事: 健康的な食事を心がけ、体調を整えましょう。
  • 十分な睡眠: 睡眠不足は学習効率を低下させます。7〜8時間程度の質の良い睡眠を確保しましょう。

 

第6章:保護者の皆様へ:数字で見るお子様を支えるヒント

お子さんが医師を目指すという夢を持つことは、保護者の方にとっても大きな喜びであると同時に、不安や心配もあるかもしれません。ここでは、保護者の皆様がお子さんをどのようにサポートできるかについて、具体的な数字を交えながらお話しします。

無条件のサポートと理解:成功の鍵は「信頼」

まず何よりも大切なのは、お子さんの夢を無条件にサポートし、理解することです。

  • 精神的な支え: 受験は、お子さんにとって非常に大きなプレッシャーとなります。結果が思わしくなかった時でも、決して責めずに、温かい言葉で励まし、精神的な支えになってあげてください。保護者の90%以上が、子どもの精神的なサポートを重要だと考えています。
  • 経済的なサポート: 医学部の学費や予備校の費用は高額になる傾向があります。国立大学医学部の6年間の学費は約350万円私立大学医学部の6年間の学費は2000万円〜4500万円と非常に幅があります。お子さんの学習環境を整えるために、経済的なサポートも必要となるでしょう。しかし、それが全てではありません。
  • 医師という職業への理解: 医師の仕事の魅力だけでなく、厳しさも理解し、お子さんが現実を把握できるようサポートしてあげてください。

強制ではなく、自主性を尊重する:自主性が成功確率を上げる

お子さんが自らの意思で医師を目指すことが最も重要です。保護者の方が「医師になってほしい」という思いから、強制するような形になるのは避けましょう。自主的に学習に取り組む学生の方が、そうでない学生に比べて学習効率が約20%向上するという研究結果もあります。

  • 対話の機会を設ける: 定期的に、お子さんの学習状況や心の状態について話し合う機会を設けましょう。週に1回、30分程度でも構いません。お子さんの意見を尊重し、一緒に悩みを解決していく姿勢が大切です。
  • プレッシャーを与えすぎない: よかれと思って言った言葉が、お子さんにとって大きなプレッシャーになることもあります。「頑張りなさい」という言葉よりも、「いつも応援しているよ」という言葉の方が、お子さんの心に響くこともあります。

情報収集と環境整備:効率的な学習のために

お子さんの学習をサポートするために、保護者の方も情報収集に努めましょう。

  • 医学部受験に関する情報: 各大学の入試情報、予備校の選び方、奨学金制度など、積極的に情報を集めましょう。年間数回開催される医学部受験説明会に参加することも有効です。
  • 学習環境の整備: お子さんが集中して学習できる環境を整えてあげてください。静かで快適な学習スペースや、必要な参考書、問題集などを準備してあげると良いでしょう。
  • 健康管理への配慮: 栄養バランスの取れた食事や、十分な睡眠時間の確保など、お子さんの健康管理にも気を配ってあげてください。学業成績と睡眠時間には正の相関があるという研究報告も多数あります。

休息と息抜きの重要性:集中力維持の秘訣

受験勉強は長期にわたるマラソンのようなものです。適度な休息と息抜きも必要であることを、保護者の方も理解しておきましょう。

  • リフレッシュの機会: 勉強ばかりではなく、時には家族で息抜きをする時間を作ることも大切です。お子さんが好きなことに没頭できる時間を与えてあげましょう。週に数時間の趣味の時間は、学習効率を高める効果があります。
  • 気分転換の提案: 勉強の行き詰まりを感じているようであれば、散歩に誘ったり、一緒に好きな音楽を聴いたりするなど、気分転換になるような提案をしてあげてください。

 

まとめ:医師への道は、数字で示す努力と情熱の結晶

「医師になるには」というテーマで、医学部受験から医師としてのキャリア形成までを、具体的な「数字」を交えながら詳細に解説してきました。医師という職業は、確かに平均10年以上の歳月をかけて、多くの努力と覚悟を必要とします。しかし、その先に待っているのは、人の命を救い、社会に貢献できるという、何物にも代えがたい大きな喜びとやりがいです。

このブログが、これから医師を目指す皆さんにとって、そしてその夢を支える保護者の皆さんにとって、少しでも道しるべとなり、夢に向かって力強く歩み出すための一助となれば幸いです。

医師への道は決して楽な道ではありませんが、あなたの情熱と努力があれば、必ず夢は叶います。応援しています!

本日の記事は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

広報/完全個別指導コース 後藤 登

全国各地から太宰府アカデミーに生徒が入塾!をビジュアル化した画像

 

 

 


◆太宰府アカデミーの自己PR

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後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当/自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて12年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagramTwitterを更新しています。3年前から完全個別指導コースのコース担当。

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