こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。
医学部志望理由書、その壁の高さに悩んでいませんか。
多くの受験生が頭を悩ませるこの書類は、単なる形式的な手続きではありません。
真剣さが試される重要な試金石なのです。
合格を勝ち取るためには、巧みな構成と表現、そして何より「熱意」と「独自性」が不可欠です。
今回は、医学部志望理由書で真剣さを伝えるための具体的な方法を、現役高校生が陥りがちなミスを踏まえながら解説します。
医学部志望理由書の書き方
熱意を伝える構成とは
医学部志望理由書は、医師を目指しているという事実を伝えるだけでなく、その「熱意」を効果的に伝えることが重要です。
そのためには、論理的な構成が不可欠です。
まず、医師を志した明確な「きっかけ」を提示しましょう。
これは、幼少期の体験や、特定の人物との出会いなど、具体的なエピソードを交えることで説得力を増します。
その後、医師としてどのような「将来像」を描いているのかを具体的に説明し、その実現に向けてどのような「努力」を積み重ねてきたのか、そしてこれからどのような「努力」をしたいのかを具体的に記述しましょう。
単なる願望ではなく、具体的な行動や目標を提示することで、真剣さが伝わります。
具体的なエピソードの選び方
「きっかけ」となるエピソードを選ぶ際には、単なる出来事ではなく、成長や変化に繋がるものを選びましょう。
例えば、病気の経験を通して医療の大切さを痛感した、といったエピソードは、医師を志すに至った理由を明確に示すことができます。
大切なのは、そのエピソードを通して、どのような学びを得て、どのように成長し、医師という職業にどう向き合っているのかを伝えることです。
感動的なエピソードだけでなく、そこから何を学び、どのように将来に繋げているのかを明確に示すことが重要です。
また、エピソードは簡潔に、しかし詳細に記述し、感情移入しやすい表現を用いることで、より効果的に熱意を伝えることができます。
文章構成のポイント
全体を通して、論理的な流れを意識しましょう。
導入で結論を述べ、その後で具体的な理由やエピソードを展開するといった構成も効果的です。
各段落は、明確なテーマを持ち、簡潔で分かりやすい文章で記述しましょう。
長文になりすぎないように注意し、要点を絞って記述することで、読みやすさを向上させることができます。
また、句読点を適切に使い、一文を短くすることで、読み手にストレスを与えず、内容を理解しやすくすることができます。
さらに、誤字脱字や表現の矛盾がないか、何度も見直すことが大切です。
第三者に添削してもらうことで、客観的な視点から改善点を発見し、より完成度の高い志望理由書を作成することができます。

合格を勝ち取る理由の提示
医学部志望の動機を明確に
医師を志望する動機は、単なる憧れや漠然とした願望ではなく、具体的な理由に基づいて記述する必要があります。
幼少期の体験、特定の人物との出会い、社会問題への関心など、医師への志望を明確に示すエピソードを選び、それを詳細に記述することで、熱意が読み手に伝わるでしょう。
その動機は、個性や経験と深く結びついているものでなければなりません。
表面的な理由ではなく、内面から湧き上がる強い意志を表現することが重要です。
将来像と大学との整合性
将来、どのような医師になりたいのかを明確に記述するだけでなく、その将来像と志望大学との整合性を示すことが重要です。
志望大学の教育理念やカリキュラム、研究内容などを深く理解し、それらが将来像の実現にどのように役立つのかを具体的に説明しましょう。
単に大学の評判が良い、設備が整っているといった理由ではなく、将来像と大学の教育理念がどのように共鳴し、シナジー効果を生み出すのかを明確に示すことが大切です。
大学独自の教育方針や特色あるプログラムなどを具体的に取り上げ、それらを通じてどのように成長し、目標を達成したいのかを説明することで、真剣さが伝わるでしょう。
独自性を際立たせる方法
多くの受験生が同じような志望理由を書く中で、いかに独自性を際立たせるかが重要です。
他の人と違う経験、考え、個性などを積極的に記述しましょう。
ボランティア活動、研究活動、留学経験など、具体的なエピソードを通して、能力や人間性をアピールすることで、選考委員の印象に残りやすくなります。
また、強みや弱み、克服してきた困難などを正直に記述することで、人間味あふれる、より魅力的な志望理由書を作成することができます。
ただし、嘘や誇張は厳禁です。
誠実さが、選考委員に好印象を与えるでしょう。

志望理由書で本気度を伝える
言葉選びと表現方法の工夫
言葉遣い、表現方法も重要です。
丁寧で正確な言葉遣いを心がけ、専門用語を適切に使いこなしましょう。
感情的な表現は避け、客観的で論理的な記述を心がけることが大切です。
また、文章全体を通して、一貫性のある表現を使うことで、読みやすさが向上します。
稚拙な表現や、誤字脱字は、真剣さを欠いていると捉えられかねません。
何度も推敲し、完璧な文章を目指しましょう。
特に、経験や考えを正確に伝えられるよう、具体的な言葉を選び、表現方法を工夫することが重要です。
誤字脱字・内容の矛盾への対策
誤字脱字は、文章への真剣さを欠いていると捉えられかねません。
何度も読み返し、誤字脱字がないか確認しましょう。
また、内容に矛盾がないか、論理的な整合性を確認することも大切です。
友人や家族、先生などに添削してもらうことで、客観的な視点から、新たな発見や改善点を見つけることができます。
複数の人に添削してもらうことで、より多くの視点から文章を見直し、完成度を高めることができます。
添削による改善と見直し
複数の友人や先生に添削してもらうことで、文章の構成、表現方法、内容の論理性など、多角的な視点から改善点を発見することができます。
添削意見を参考に、文章を修正し、より洗練された志望理由書を作成しましょう。
最終的には、自分自身で納得できるまで何度も見直し、修正を繰り返すことが重要です。
提出期限ギリギリではなく、余裕を持って完成させることで、より質の高い志望理由書を作成し、選考委員に真剣さを伝えることができます。
まとめ
医学部志望理由書は、真剣さを伝える重要な書類です。
論理的な構成、具体的なエピソード、そして誠実な言葉選びを心がけ、何度も見直し、修正を繰り返すことで、魅力と熱意を効果的に伝えることができます。
志望大学をよく理解し、その大学で学ぶ意義を明確に示すこと、そして、個性と将来像を明確に示すことで、合格への道を切り開きましょう。
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◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当/自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて12年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。医学部受験のご相談は下記にてお待ちしています。







