こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。
「獨協医科大学 偏差値」で調べると、62.5という数字が出てきます。ただ、河合塾のボーダーが62.5の私立医学部は9校あります。この数字だけでは、その9校のどこにいるのかが分かりません。
並べ替えられる数字が、もう1つ公表されています。実際に合格した人の記述模試平均59.6です。ボーダーより2.9低いこの数字が何を意味するのかを、この記事で整理します。
この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。
− 獨協医科大学の偏差値って、結局いくつなの?
− 62.5と59.6、どっちを見ればいいの?
− 「獨協大学」と同じ大学なの?
学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。
この記事の目次
獨協医科大学の偏差値は62.5|河合塾ボーダー(2027年度予想)
獨協医科大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で62.5です(2027年度入試に向けた夏時点の予想ボーダー偏差値)。2026年度入試の実績も62.5でした。
先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。獨協医科大学には看護学部もあり、偏差値は学部ごとに違います。また「獨協大学」は埼玉県草加市にある別の大学で、医学部はありません。検索するときは名前が似ているので気をつけてください。
ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある59.6です。

| 項目 | 数値 | 何を測っているか |
|---|---|---|
| ボーダー偏差値(2027年度予想) | 62.5 | 合格可能性50%のライン |
| ボーダー偏差値(2026年度実績) | 62.5 | 前年の実績値 |
| 合格者平均偏差値(2026年度入試) | 59.6 | 実際に合格した人の記述模試平均 |
| 私立31校中の順位 | 30位 | 合格者平均で並べたとき |
| 全81校中の順位 | 80位 | 国公立50校を含めたとき |
ボーダーは62.5、実際に合格した人の平均は59.6で、平均のほうが2.9低い並びになっています。この差は、この記事で扱っている大学の中でいちばん大きい値です。合格者平均には推薦・総合型で合格した人も含まれるため、ボーダーを下回ることは珍しくありませんが、その幅には大学ごとの違いがあります。
合格者平均は59.6|私立31校中30位・全81校中80位
河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて獨協医科大学に合格した人の記述模試平均は59.6でした。この物差しで並べ直すと、私立医学部31校の中で30位、国公立50校を含めた全81校では80位です(防衛医科大学校を除く)。
ボーダーだけを見ていると、同じ62.5の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。
| 私立順位 | 大学 | 合格者平均 | ボーダー |
|---|---|---|---|
| 24位 | 福岡大学 | 62.6 | 62.5 |
| 26位 | 東海大学 | 62.1 | 65.0 |
| 27位 | 埼玉医科大学 | 61.9 | 62.5 |
| 28位 | 金沢医科大学 | 60.8 | 62.5 |
| 29位 | 東京女子医科大学 | 60.7 | 60.0 |
| 30位 | 獨協医科大学 | 59.6 | 62.5 |
| 31位 | 川崎医科大学 | 55.8 | 60.0 |
合格者平均で私立31校を並べると、獨協医科大学は30位です。すぐ上の東京女子医科大学が60.7、すぐ下の川崎医科大学が55.8。上とは1.1差、下とは3.8差という位置にあります。順位そのものより、上下との距離のほうが併願を考えるときの材料になります。
科目別は英59.4・数59.4・理59.9|どこで点を作るか
合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。獨協医科大学の合格者でいちばん高いのは理科(59.9)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは英語(-6.8)で、図ではそちらを赤くしています。

| 科目 | 合格者平均 | 全81校平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 59.4 | 66.2 | -6.8 |
| 数学 | 59.4 | 64.8 | -5.4 |
| 理科 | 59.9 | 65.6 | -5.7 |
| 総合 | 59.6 | 65.5 | -5.9 |
英語59.4・数学59.4・理科59.9で、3科目がほぼ同じ値に並んでいます。全81校平均との差は英語−6.8、数学−5.4、理科−5.7。ただしこの全81校平均には共通テストを課す国公立50校が含まれているので、私立志望の人がそのまま当てはめるものさしとしてはずれます。凸凹が小さいという形のほうを見てください。そのうえで、過去問を1年ぶん解いて出題形式との相性を確かめてください。
偏差値の50年推移|1975年度の47.5から+15.0
「昔は入りやすかった」という話を、親世代から聞いたことがあるかもしれません。河合塾のボーダー偏差値をさかのぼると、獨協医科大学の1975年度は47.5。そこから2027年度予想の62.5まで、+15.0動いています。

| 年度 | ボーダー偏差値 | 前の時点との差 |
|---|---|---|
| 2027年度(予想) | 62.5 | ±0.0 |
| 2026年度 | 62.5 | ±0.0 |
| 2025年度 | 62.5 | ±0.0 |
| 2024年度 | 62.5 | ±0.0 |
| 2023年度 | 62.5 | ±0.0 |
| 2015年度 | 62.5 | ±0.0 |
| 2010年度 | 62.5 | +2.5 |
| 1995年度 | 60.0 | +10.0 |
| 1985年度 | 50.0 | +2.5 |
| 1975年度 | 47.5 | — |
1975年度は47.5、1985年度が50.0、1995年度に60.0、2010年度に62.5。そこから2027年度予想まで17年間ずっと62.5で動いていません。1975年度からは+15.0です。1970年代は医学部の新設が相次いだ時期で、当時は多くの私立が同じ水準にありました。親世代の記憶といまの数字は、別物として扱ってください。
同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方
偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が59.6の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

| 全81校順位 | 大学 | 合格者平均 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 79位 | 東京女子医科大学 | 60.7 | 私立 |
| 80位 | 獨協医科大学 | 59.6 | 私立 |
合格者平均59.6の前後1.2に入るのは、獨協医科大学のほかに東京女子医科大学(60.7)の1校だけです。この記事で扱っている中で、いちばん帯が薄いところにあたります。同じ帯から併願先を選ぶという組み立てが成り立たないので、図には近い順に6校を並べました。実際の併願は、この6校まで広げて考えることになります。
ボーダーと合格者平均は何が違うのか
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。
この違いは、数字にすると分かりやすくなります。私立31校を河合塾のボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

| ボーダー偏差値 | 私立の校数 | 合格者平均の幅 | 幅 |
|---|---|---|---|
| 72.5 | 1校 | 72.1 | — |
| 70.0 | 3校 | 68.1〜69.5 | 1.4 |
| 67.5 | 6校 | 64.0〜67.9 | 3.9 |
| 65.0 | 10校 | 62.1〜66.0 | 3.9 |
| 62.5 | 9校 | 59.6〜63.8 | 4.2 |
| 60.0 | 2校 | 55.8〜60.7 | 4.9 |
同じボーダー62.5に並ぶ私立は9校あり、その9校の合格者平均は59.6から63.8まで4.2ひらいています。獨協医科大学の59.6は、その9校の下端にあたる値です。ボーダーが同じでも、実際に合格した人の層はそろっていません。逆に言えば、ボーダー62.5に届いていなくても合格している人がいる、という読み方もできる数字です。
もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「59.6を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。
太宰府アカデミーの視点|獨協医科大学の偏差値をどう使うか
この大学は、ボーダーと合格者平均の差がはっきり出ています。ボーダー62.5に対して、実際に合格した人の記述模試平均は59.6。差は2.9です。これをどう読むかで、志望校の組み立てが変わります。合格者平均には推薦・総合型で合格した人も含まれるので、一般選抜だけを見た数字ではありません。また模試を受けていない受験生は集計に入っていません。ただ、同じボーダー62.5の9校が59.6から63.8まで4.2ひらいていることを踏まえると、データを見る限りでは、ボーダーという1本の線では表しきれない差がある、ということになります。
自分の模試と比べるなら、ボーダー偏差値の62.5のほうを使ってください。そのうえで、合格者平均59.6という数字は「62.5に届いていなくても合格している人がいる」という材料としても読めます。ただしそれは一般選抜で誰でも通るという意味ではありません。推薦・総合型を含めた全体の集計だという前提を外さないでください。年内入試を含めて出願の形を設計するかどうかで、この数字の使い方は変わってきます。
併願の組み方について、もう1つ材料を出しておきます。合格者平均59.6の前後1.2に入るのは、東京女子医科大学(60.7)の1校だけでした。同じ帯にほとんど大学がいないので、「同じレベルの大学をもう1校」という組み立てが成り立ちません。図には近い順に6校を並べてありますが、実際には上下に幅を取って候補を探すことになります。科目別は英語59.4・数学59.4・理科59.9とほぼ横一線で、特定の科目で稼ぐ形が見えにくいぶん、過去問との相性の確認がより効いてくると思います。
獨協医科大学の偏差値についてよくある質問
獨協医科大学の偏差値は結局いくつですか?
河合塾の全統模試で、2027年度入試の予想ボーダー偏差値は62.5です。2026年度入試の実績も62.5でした。これとは別に、2026年度入試で実際に合格した人の記述模試平均は59.6です(私立31校中30位・全81校中80位)。
ボーダー62.5と合格者平均59.6、どちらを見ればいいですか?
自分の模試の成績と比べるのはボーダーの62.5です。合格可能性50%のラインとして、その年の模試の母集団の上に引かれた線だからです。合格者平均59.6は、大学どうしの位置関係をつかむときに使ってください。
合格者平均がボーダーより低いのはなぜですか?
合格者平均には推薦・総合型で合格した人も含まれ、模試を受けていない受験生は入っていないためです。ボーダーを下回ること自体は珍しくありませんが、獨協医科大学の2.9という差は同じボーダー62.5の9校の中では大きいほうです。
「獨協大学」と「獨協医科大学」は同じ大学ですか?
別の大学です。獨協大学は埼玉県草加市にあり、医学部はありません。獨協医科大学は栃木県壬生町にある医学部と看護学部の大学です。名前が似ているので気をつけてください。
同じ偏差値62.5の私立にはどこがありますか?
2027年度予想のボーダーが62.5なのは、兵庫医科大学・久留米大学・聖マリアンナ医科大学・北里大学・岩手医科大学・福岡大学・埼玉医科大学・金沢医科大学・獨協医科大学の9校です。合格者平均で並べ直すと59.6〜63.8と4.2の幅があります。
まとめ|獨協医科大学の偏差値
獨協医科大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。
- 河合塾の2027年度予想ボーダー偏差値は62.5(2026年度実績も62.5)
- 2026年度入試の合格者平均は59.6で、ボーダーを2.9下回る。私立31校中30位・全81校中80位
- 科目別は英語59.4・数学59.4・理科59.9で、3科目がほぼ同じ値に並ぶ
- ボーダーは1975年度の47.5から+15.0。2010年度に62.5へ届いてから17年動いていない
- 同じボーダー62.5の私立9校は合格者平均59.6〜63.8と4.2ひらく
明日からできることを1つだけ挙げるなら、62.5と59.6のどちらを自分の目標にするかを決めてしまってください。模試の判定と並べるなら62.5、大学どうしを比べるなら59.6です。2つを混ぜたまま志望校を並べると、どの大学とも比べられなくなります。
この記事を書いたのは、「獨協医科大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。62.5と59.6、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。
獨協医科大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。獨協医科大学医学部の入試情報はこちら。
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