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慶應義塾大学医学部の偏差値72.5|合格者平均は私立1位【2027年度】

2026年09月02日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務・広報を担当している後藤です。

「慶應義塾大学 医学部 偏差値」で調べると、72.5という数字が出てきます。私立医学部でこの水準にいるのは、この1校だけです。同じ数字の大学が他に無いので、比べる相手がいません。

そこで手がかりになるのが、実際に合格した人の記述模試平均72.1と、実質倍率6.08倍という2つの数字です。この記事は、その3つを並べます。

この記事は、次の3つに答えるつもりで書きました。

− 慶應の医学部って、偏差値いくつなの?

− 倍率6.08倍って低くない?その割に難しいの?

− 他の私立とは、どれくらい離れているの?

学費・面接・倍率の話は、この記事では扱いません。偏差値だけを、河合塾が公表している数字だけで最後まで書きます。

 

慶應義塾大学の偏差値は72.5|河合塾ボーダー(2027年度予想)

慶應義塾大学 医学部医学科の偏差値は、河合塾の全統模試で72.5です(2027年度入試に向けた夏時点の予想ボーダー偏差値)。2026年度入試の実績も72.5でした。

先に1つだけ。この記事の数字は、すべて医学部医学科のものです。慶應義塾大学は文学部から理工学部まで多くの学部を持つ大学で、偏差値は学部ごとにまったく違います。「慶應義塾大学 偏差値」で出てくる数字が医学部のものかどうかは、必ず確かめてください。

ボーダー偏差値というのは、合格可能性がちょうど50%になるラインのことです。そこに届いていれば半分は受かる、という意味の数字で、「実際に合格した人がどのくらいだったか」とは別物です。その別物のほうが、下の表の3行目にある72.1です。

慶應義塾大学医学部のボーダー偏差値72.5と合格者平均偏差値72.1を並べた図。全81校中4位・私立31校中1位
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
項目 数値 何を測っているか
ボーダー偏差値(2027年度予想) 72.5 合格可能性50%のライン
ボーダー偏差値(2026年度実績) 72.5 前年の実績値
合格者平均偏差値(2026年度入試) 72.1 実際に合格した人の記述模試平均
私立31校中の順位 1位 合格者平均で並べたとき
全81校中の順位 4位 国公立50校を含めたとき

ボーダーは72.5、実際に合格した人の平均は72.1で、その差は0.4しかありません。ボーダーは模試の判定に使う「合格可能性50%のライン」、合格者平均は入試が終わったあとの集計です。この2つがほぼ重なっているのは、合格者の学力が狭い範囲に固まっているためと読めます。

 

合格者平均は72.1|私立31校中1位・全81校中4位

河合塾の入試結果調査(2026年度入試)によると、全統模試を受けて慶應義塾大学に合格した人の記述模試平均は72.1でした。この物差しで並べ直すと、私立医学部31校の中で1位、国公立50校を含めた全81校では4位です(防衛医科大学校を除く)。

ボーダーだけを見ていると、同じ72.5の大学がいくつも横並びになって順番が付きません。合格者平均で並べ直すと、その横並びがほどけます。

私立順位 大学 合格者平均 ボーダー
1位 慶應義塾大学 72.1 72.5
2位 東京慈恵会医科大学 69.5 70.0
3位 順天堂大学 68.2 70.0
4位 日本医科大学 68.1 70.0
5位 関西医科大学 67.9 67.5
6位 国際医療福祉大学 67.6 67.5
7位 東京医科大学 66.4 67.5

合格者平均で私立31校を並べると、慶應義塾大学が1位です。2位の東京慈恵会医科大学が69.5なので、2位との差は2.6あります。私立の上位は0.1〜0.5刻みで詰まっていることが多いなかで、この2.6という開きは例外的な大きさです。

 

科目別は英70.5・数71.9・理73.9|どこで点を作るか

合格者平均は、英語・数学・理科の3つに分けて公表されています。慶應義塾大学の合格者でいちばん高いのは理科(73.9)でした。ただし全81校の平均からいちばん離れているのは理科(+8.3)で、図ではそちらを赤くしています。

慶應義塾大学に合格した人の科目別記述模試平均。英語70.5・数学71.9・理科73.9と全81校平均との差
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
科目 合格者平均 全81校平均
英語 70.5 66.2 +4.3
数学 71.9 64.8 +7.1
理科 73.9 65.6 +8.3
総合 72.1 65.5 +6.6

3科目とも全81校平均を大きく上回っていて、いちばん差が大きいのは理科の+8.3(73.9)です。数学+7.1、英語+4.3と続きます。理科と数学で7〜8、英語で4という差の付き方で、3科目とも高いなかでも理数がさらに高いという形です。ただしこれは合格した人の模試の成績で、配点の重さとは別の話です。相性を見るなら、過去問を1年ぶん解いて出題形式を確かめてください。

 

偏差値の50年推移|1975年度の67.5から+5.0

「昔は入りやすかった」という話を、親世代から聞いたことがあるかもしれません。河合塾のボーダー偏差値をさかのぼると、慶應義塾大学の1975年度は67.5。そこから2027年度予想の72.5まで、+5.0動いています。

慶應義塾大学のボーダー偏差値の推移。1975年度の67.5から1985年度70.0、2010年度以降は72.5が続いている
出典:河合塾 全統模試のボーダー偏差値(2027年度は夏時点の予想値)
年度 ボーダー偏差値 前の時点との差
2027年度(予想) 72.5 ±0.0
2026年度 72.5 ±0.0
2025年度 72.5 ±0.0
2024年度 72.5 ±0.0
2023年度 72.5 ±0.0
2015年度 72.5 ±0.0
2010年度 72.5 +2.5
1995年度 70.0 ±0.0
1985年度 70.0 +2.5
1975年度 67.5

1975年度の時点ですでに67.5で、他の私立とはさかのぼり方が違います。1985年度と1995年度が70.0、2010年度に72.5へ上がって、そこから2027年度予想まで17年間ずっと72.5です。1975年度からの動きは+5.0。他の私立が15〜25動いているなかで、この大学だけ動く幅が小さいのが特徴です。

 

同じ偏差値帯に並ぶ大学|併願先の決め方

偏差値を調べる目的は、たいてい「この大学を受けるなら、ほかにどこを受けるか」を決めるためだと思います。合格者平均が72.1の前後1.2以内にある大学を、国公立も含めて並べました。

合格者平均72.1の前後に並ぶ大学の一覧。慶應義塾大学は全81校中4位で、同じ偏差値帯にいるのは国公立2校だけ
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
全81校順位 大学 合格者平均 区分
2位 京都大学 72.7 国立
3位 大阪大学 72.2 国立
4位 慶應義塾大学 72.1 私立

合格者平均72.1の前後1.2に入るのは、慶應義塾大学を含めて3校だけです(私立1・国公立2)。私立でこの帯にいるのは慶應義塾大学だけで、あとは国公立2校という並びになります。併願を考えるとき、同じ帯の中から選ぶという発想が成り立たない水準だということです。

 

ボーダーと合格者平均は何が違うのか

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ボーダー偏差値と合格者平均偏差値は、別のものを測っています。ボーダーは「合格可能性50%のライン」、合格者平均は「実際に受かった人の記述模試の平均」。土台が違うので、自分の模試の偏差値と1対1で比べられるのはボーダーのほうです。

この違いは、数字にすると分かりやすくなります。私立31校を河合塾のボーダー別にまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均がどこまで開くかを出しました。

河合塾のボーダー偏差値別に私立31校をまとめ、同じボーダーの大学どうしで合格者平均が何ポイント開くかを示した図
出典:河合塾 入試結果調査(2026年度入試/全統模試)をもとに太宰府アカデミー集計
ボーダー偏差値 私立の校数 合格者平均の幅
72.5 1校 72.1
70.0 3校 68.1〜69.5 1.4
67.5 6校 64.0〜67.9 3.9
65.0 10校 62.1〜66.0 3.9
62.5 9校 59.6〜63.8 4.2
60.0 2校 55.8〜60.7 4.9

表を縦に見てください。ボーダー72.5に並ぶ私立は慶應義塾大学の1校だけです。70.0が3校、67.5が6校、65.0が10校、62.5が9校、60.0が2校。下の帯ほど校数が多く、同じボーダーの中での合格者平均の幅も大きくなります(62.5の9校は4.2、60.0の2校は4.9)。上に行くほど選択肢が減り、ボーダーと実態のズレも小さくなるという形です。

もうひとつ、読むときの注意を書いておきます。合格者平均はその年に全統模試を受けて合格した人の平均で、一般選抜だけでなく推薦・総合型で合格した人も含みます。模試を受けていない人は入りません。つまり「72.1を取れば受かる」という意味の数字ではなく、大学同士の位置関係をつかむための物差しです。

 

太宰府アカデミーの視点|慶應義塾大学の偏差値をどう使うか

この大学でいちばん誤解されやすいのは、倍率だと思っています。2025年度入試の実質倍率は6.08倍で、私立医学部としては低い部類です。一方で合格者平均は72.1、私立31校中1位でした。倍率が低いのに、合格した人の学力はいちばん高い。これは矛盾ではなく、倍率が「何人が出願したか」を、偏差値が「合格した人がどのあたりだったか」を表しているからです。受かる見込みのある人しか出願しなければ、倍率は上がりません。倍率の数字だけを見て志望校を並べ替えると、この大学の位置を読み違えます。

自分の模試と比べるなら、ボーダー偏差値の72.5のほうを使ってください。そのうえで、この大学は他の私立とのあいだが空いていることを知っておくと役に立ちます。合格者平均で2位の東京慈恵会医科大学が69.5なので、差は2.6。ボーダーで見ても72.5は慶應義塾大学だけで、次は70.0の3校です。同じ帯の大学と併願を組む、という組み立てが成立しにくい水準にあります。データを見る限りでは、ここを第一志望にするなら「同じくらいの大学をもう1校」ではなく、少し下の帯まで含めて全体を設計することになります。

科目別は英語70.5・数学71.9・理科73.9で、全81校平均との差は理科+8.3・数学+7.1・英語+4.3。3科目とも高いなかで、理数がさらに高いという形です。ただしこれは配点が理数寄りだという意味ではありません。合格した人の模試の成績を集計した結果であって、大学が何を重く見ているかは別に確かめる必要があります。そのうえで、この大学の入試は出題形式そのものに特徴があるとよく言われます。偏差値で射程に入ったと感じたら、次にやることは数字の比較ではなく、過去問を1年ぶん解いて形式との相性を確かめることです。

 

慶應義塾大学の偏差値についてよくある質問

慶應義塾大学医学部の偏差値はいくつですか?

河合塾の全統模試で、2027年度入試の予想ボーダー偏差値は72.5です。2026年度入試の実績も72.5でした。これとは別に、2026年度入試で実際に合格した人の記述模試平均は72.1です(私立31校中1位・全81校中4位)。

倍率6.08倍は低いですが、入りやすいということですか?

倍率と偏差値は別々に動きます。2025年度入試の実質倍率は6.08倍と私立では低い部類ですが、合格者平均は72.1で私立31校中1位でした。受かる見込みのある人が中心に出願すれば倍率は上がりません。倍率だけでは入りやすさは決まりません。

同じ偏差値の私立医学部はどこですか?

2027年度予想のボーダーが72.5なのは慶應義塾大学だけです。次に高いのが70.0で、日本医科大学・東京慈恵会医科大学・順天堂大学の3校。合格者平均で見ても2位の東京慈恵会医科大学とは2.6の差があります。

どの科目を伸ばせばいいですか?

合格者平均は英語70.5・数学71.9・理科73.9で、全81校平均との差は理科+8.3がいちばん大きい値でした。ただしこれは配点の重さとは別の話です。この水準では3科目とも高いことが前提になるので、過去問で出題形式との相性を確かめてください。

昔から難しかったのですか?

河合塾のボーダー偏差値で見ると、1975年度の時点で67.5でした。1985年度と1995年度が70.0、2010年度に72.5へ上がっていまに至ります。1975年度からの動きは+5.0で、15〜25動いている他の私立と比べると幅が小さい大学です。

 

まとめ|慶應義塾大学の偏差値

慶應義塾大学の偏差値について、この記事で分かったことを並べます。

  • 河合塾の2027年度予想ボーダー偏差値は72.5。私立でこの水準は慶應義塾大学の1校だけ
  • 2026年度入試の合格者平均は72.1。私立31校中1位・全81校中4位
  • 科目別は英語70.5・数学71.9・理科73.9。全81校平均との差は理科+8.3がいちばん大きい
  • 2025年度入試の実質倍率は6.08倍と私立では低い部類。倍率と学力は別々に動く
  • ボーダーは1975年度の67.5から+5.0。他の私立が15〜25動くなかで動く幅が小さい

明日からできることを1つだけ挙げるなら、倍率の表を見るのを一度やめて、合格者平均の表だけで私立31校を並べ直してみてください。慶應義塾大学は倍率6.08倍・合格者平均72.1という組み合わせの大学です。倍率で並べた表と、合格者平均で並べた表は、まったく違う順番になります。

この記事を書いたのは、「慶應義塾大学 偏差値」と調べた人が、数字を1つだけ持ち帰って終わってしまうのがもったいないと思ったからです。72.5と72.1、この2つを並べて初めて、その大学がどのあたりにいるのかが見えます。

慶應義塾大学全体の入試情報(学費・科目と配点・倍率・繰り上げ合格・面接・国試合格率まで)は、大学ページにまとめています。慶應義塾大学医学部の入試情報はこちら

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本日の記事は以上です。

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◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。

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