以前、3の数字で過敏に反応する芸人がいた。
「サァーン」と絶叫することでブレイクしたが最近はついぞ見かけない。
どうしているやら。
実は3には何の恨みもないが個人的には3という数字はあまり好きでない。
どうしても「惨」とか「散々」という言葉に結びついてしまうからだ。
じゃどの数字が好きかと問われれば5と答えることにしている。
「合」とか「GOGO」とかいかにも縁起のいい言葉を思い浮かべがちだ。
小学校時代、もらった通信簿を開いてこの数字を見つけた時のあの誇らしさ。
今でもあの時の感慨は心の隅に残っている。
だからというわけでもないが、5をもっと陽のあたるところに処遇したい。
常々そう思っていたが、それが高じてとうとうゆるキャラ作成に行き着いてしまった。
「ごをかく君」の誕生である。
5の形に端坐し、持ったペンは常に5の字を描いている。
彼の気持ちを推し量るに、全ての受験生が最高峰の5ランクに到達するよう
念じつつペンをとっているのだと思う。いかにも健気ではないか。
ごをかく君の思いがあまねく受験生に伝わり、 合格 の2文字を手に
してくれれば生みの親としてもこれに優る喜びはない。
(教務 高取正臣)