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【選択理論】本当に重要な格言は、たった2つだけ|意思決定を深掘り

2021年08月09日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。

 

-「選択理論」という言葉を知っていますか?

 

偉そうに言っている僕ですが、先日「ワイルドスピード-ICE BREAK-」映画を見た時にあるシーンで耳にした言葉です。

とても共感したし、感銘を受けましたので、この言葉についてブログを書いていこうと思います。

 

「選択理論」とは、ウィリアム・グラッサー博士(精神科医)が提唱した心理学の理論です。

「すべて行動を選択できるのは自分だけであり、他人に行動を直接選択できない」

というのが、基本的な考え方になります。

 

ブログ前半では、“選択理論”のみじかな例を交えてお伝えします。

ブログ後半では、“意思決定”についての話を深堀りしていこうと思います。

 

 

映画に学ぶ「選択理論」

出典:みりりん茶房

はじめに紹介した「ワイルドスピード-ICE BREAK-」では、こんなシーンが描かれていました。

 

敵役の女性が、主人公の子どもを人質に取り、こう言うんです。

 

 今あなたの頭のなかで、

 どうやったらこの状況を脱出できるのか、

 色々考えているでしょ。

 だから、すぐに答えを出させるために、

 これ(拳銃)を使って好きにしていいわ。

 

と言って、主人公に拳銃を渡し、こう続けました。

 

 選択理論って言葉を知ってる?

 この世界に格言は多いけど、

 本当に肝心な格言はたった2つだけ。

 ① 自分の意のままになるのは、自分の行動のみ

 ② 他人に与えられるのは、情報のみ

 だから、あなたに情報を与えるわ。……

 

と、情報を与え、主人公は子供を救って一緒に逃げることを無理だと悟り、逃走を断念するというシーンです。

 

…あ。これ、みんなに伝えたい!

と思いましたので、ブログを書きました٩(๑•̀ω•́๑)۶

 

- 映画じゃなくて、具体的な場面で説明してよー!

 

という声が聞こえてきそうなので、次で説明します。

 

どんな場合で活かせるの?

 

受験生の場合だったら

(講師から)「少し手間はかかるけど、間違った問題だけでいいから、必ずノートにまとめてね。テストの前に見直すだけでも、着実に学力がついていくから。

 

と生徒に伝えたとします。

 

(生徒は)「自分のやり方があるので、大丈夫です」

と、内心は“しんどいなぁ”と思って、断る決断をしたとします。

 

この場合、専門の人が“学力が上がる情報”を与えましたが、生徒が労力に見合う対価は得られない、もしくは単純にやりたくないと判断し、その提案を却下しました。

「講師」には「生徒」をコントロールすることは一切できません。

何度も言いますが、他人にできることは“情報を与えること”だけです。

 

1つ注意点としては、

「心から目標を達成したい!」と本人が思わない限り、自分の使える労力の限界が増えることはありません。

それをコントロールできるのも、自分だけです。

 

ものすごく当たり前の話だったかもしれませんが、大切なことだと思います。

 

ここからは、“意思決定”についての考えを深堀りしていきます。

 

人は1日に何回“意思決定”しているの?

人は、1日9000回 意思決定をしているという研究結果が出ています。

 

- 今日の服は何を着ようか

− 靴下は左足から履こうか、右足から履こうか

- LINEの返事はいま返そうか、あとで返そうか

 

など、ささいなことを含めて日々9000回も決断しています。

そして、決断をするたびに脳のエネルギーを使い、“決断疲れ” と呼ばれる心理的状態になり、日々の生産性・判断力が低下してしまいます

 

“決断疲れ”を解消するには、当然ながら、日々の決断を減らす必要があります。

その方法としては、おすすめ方法としては2つです。

 

① 身の回り物をめちゃくちゃ減らす

 

・身の回りの物減らすと、生活のうえで脳のエネルギーを無駄に使わなくなります。

必要最低限のもので暮らす人たち「ミニマリスト」が増えているのは、自分の集中したいこと(趣味や仕事など)に時間を使いたい人が増えているからだと思います。

 

②自分の決断ルールを作る

 

出典:世界の成功者たちが「同じ服を着る」深い理由

 

 

「いつも同じ服を着ている」成功者で有名な例でいうと、スティーブ・ジョブズ氏(Apple)やマーク・ザッカーバーグ氏(Facebook)、アインシュタイン氏(物理学者)、オバマ元大統領などが有名です。

 

僕たちはささいな決断を日々繰り返すことで、大切な決断の精度を下げてしまっているのかもしれませんね。

 

- やらなきゃいけないことが多すぎて、どこから手をつけたらいいかわからない…。

 

という受験生に、お伝えしたいのは

「目的達成」をするために必要なことはそうは多くないはずです。

一度、心の断捨離(だんしゃり)をしてみてはいかがでしょうか。

 

「友達と電話する時間は必要だし、芸能人の情報はチェックしたいし、スマホゲームはやりたいし、土日は遊びの予定を入れたいけど、医学部に合格したい…。」

 

- どこか削れる時間は、本当にありませんか?

 

もう一度、真剣に考えてみてくださいʕ•ᴥ•ʔ

 

選択のパラドックス

 

選択のパラドックスとは

「人は選択肢を多く見せると、トクした気分になるが、それと同時に選択を困難にかんじ、結果的には満足度は低くなる

という現象をさす言葉です。

 

コロンビア大学の教授がとてもおもしろい実験をしたそうです。

 

「ジャムの法則」

 

高級スーパーマーケットを舞台にした実験で、「豊富な選択肢は売り上げをあげる」というお店の方針を実証しようとするものでした。

 

ところが、結果は

24種類のジャムを売り場に並べたときと、

6種類のジャムを売り場に並べたときでは、

前者は、後者の売り上げの10分の1しかなかったのです。

 

 

出典:選択の科学 コロンビア大学 アイエンガー教授

この実験では、

お客さんが24種類のジャムを見た時に

「うあーこんなに種類がいっぱいあって、すごい!」

とは思う反面、

「多すぎて、どれを選んだらよいかわからない…」

と結果的になってしまい、購入する人が激減したということになります。

まとめ

 

文章が長くなったので、少しまとめてみます。

 

◆「選択理論」

① 自分の意のままになるのは、自分の行動のみ

② 他人に与えられるのは、情報のみ

 

◆本気になった時、使える労力の限界が増える

 

◆1日に9000回決断していて、脳が“決断疲れ”を起こす

⇒その結果、生産性・決断力が低下

【改善策は2つ】

①身の回り物をめちゃくちゃ減らす

②自分の決断ルールを作る

 

◆やることが多い人は、心の断捨離が必要

⇒自分にホントに必要なものを選別

 

◆選択のパラドックス

⇒人は選択肢を多く見せると、トクした気分

それと同時に選ぶことを困難に感じ、満足度は低下

 

本日のブログを以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

総務 後藤 登

 

 


◆太宰府アカデミーの自己PR

本校は福岡にある全寮制の医学部予備校です。1年間、約30名の生徒たちが切磋琢磨し、医学部の合格を勝ち取ります。
おかげさまで創設から17年目となり、これまで医学科に360名以上の合格者を輩出しました。そんな卒業生たちが大学を卒業し、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師となり、現在の日本の医療を支えてくれています。

◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務と広報/好きな言葉:為せば成る/夢:日本一の医学部入試情報サイトを運営/自己PR:高校大学ボクシング部。新卒で当校に勤めて9年目。毎日医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagramTwitterを更新しています。生徒たちのおかげで仕事はやりがいの塊です。医学部受験のご相談は下記にてお待ちしています。

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