こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。
-「選択理論」という言葉を知っていますか?
偉そうに言っている僕ですが、先日「ワイルドスピード-ICE BREAK-」映画を見た時にあるシーンで耳にした言葉です。
とても共感したし、感銘を受けましたので、この言葉についてブログを書いていこうと思います。
「選択理論」とは、ウィリアム・グラッサー博士(精神科医)が提唱した心理学の理論です。
「すべて行動を選択できるのは自分だけであり、他人に行動を直接選択できない」
というのが、基本的な考え方になります。
ブログ前半では、“選択理論”のみじかな例を交えてお伝えします。
ブログ後半では、“意思決定”についての話を深堀りしていこうと思います。
映画に学ぶ「選択理論」
はじめに紹介した「ワイルドスピード-ICE BREAK-」では、こんなシーンが描かれていました。
敵役の女性が、主人公の子どもを人質に取り、こう言うんです。
今あなたの頭のなかで、
どうやったらこの状況を脱出できるのか、
色々考えているでしょ。
だから、すぐに答えを出させるために、
これ(拳銃)を使って好きにしていいわ。
と言って、主人公に拳銃を渡し、こう続けました。
選択理論って言葉を知ってる?
この世界に格言は多いけど、
本当に肝心な格言はたった2つだけ。
① 自分の意のままになるのは、自分の行動のみ
② 他人に与えられるのは、情報のみ
だから、あなたに情報を与えるわ。……
と、情報を与え、主人公は子供を救って一緒に逃げることを無理だと悟り、逃走を断念するというシーンです。
…あ。これ、みんなに伝えたい!
と思いましたので、ブログを書きました٩(๑•̀ω•́๑)۶
- 映画じゃなくて、具体的な場面で説明してよー!
という声が聞こえてきそうなので、次で説明します。
どんな場合で活かせるの?
受験生の場合だったら
(講師から)「少し手間はかかるけど、間違った問題だけでいいから、必ずノートにまとめてね。テストの前に見直すだけでも、着実に学力がついていくから。」
と生徒に伝えたとします。
(生徒は)「自分のやり方があるので、大丈夫です」
と、内心は“しんどいなぁ”と思って、断る決断をしたとします。
この場合、専門の人が“学力が上がる情報”を与えましたが、生徒が労力に見合う対価は得られない、もしくは単純にやりたくないと判断し、その提案を却下しました。
「講師」には「生徒」をコントロールすることは一切できません。
何度も言いますが、他人にできることは“情報を与えること”だけです。
1つ注意点としては、
「心から目標を達成したい!」と本人が思わない限り、自分の使える労力の限界が増えることはありません。
それをコントロールできるのも、自分だけです。
ものすごく当たり前の話だったかもしれませんが、大切なことだと思います。
ここからは、“意思決定”についての考えを深堀りしていきます。
人は1日に何回“意思決定”しているの?
人は、1日9000回 意思決定をしているという研究結果が出ています。
- 今日の服は何を着ようか
− 靴下は左足から履こうか、右足から履こうか
- LINEの返事はいま返そうか、あとで返そうか
など、ささいなことを含めて日々9000回も決断しています。
そして、決断をするたびに脳のエネルギーを使い、“決断疲れ” と呼ばれる心理的状態になり、日々の生産性・判断力が低下してしまいます。
“決断疲れ”を解消するには、当然ながら、日々の決断を減らす必要があります。
その方法としては、おすすめ方法としては2つです。
① 身の回り物をめちゃくちゃ減らす
・身の回りの物減らすと、生活のうえで脳のエネルギーを無駄に使わなくなります。
必要最低限のもので暮らす人たち「ミニマリスト」が増えているのは、自分の集中したいこと(趣味や仕事など)に時間を使いたい人が増えているからだと思います。
②自分の決断ルールを作る
「いつも同じ服を着ている」成功者で有名な例でいうと、スティーブ・ジョブズ氏(Apple)やマーク・ザッカーバーグ氏(Facebook)、アインシュタイン氏(物理学者)、オバマ元大統領などが有名です。
僕たちはささいな決断を日々繰り返すことで、大切な決断の精度を下げてしまっているのかもしれませんね。
- やらなきゃいけないことが多すぎて、どこから手をつけたらいいかわからない…。
という受験生に、お伝えしたいのは
「目的達成」をするために必要なことはそうは多くないはずです。
一度、心の断捨離(だんしゃり)をしてみてはいかがでしょうか。
「友達と電話する時間は必要だし、芸能人の情報はチェックしたいし、スマホゲームはやりたいし、土日は遊びの予定を入れたいけど、医学部に合格したい…。」
- どこか削れる時間は、本当にありませんか?
もう一度、真剣に考えてみてくださいʕ•ᴥ•ʔ
選択のパラドックス
選択のパラドックスとは
「人は選択肢を多く見せると、トクした気分になるが、それと同時に選択を困難にかんじ、結果的には満足度は低くなる」
という現象をさす言葉です。
コロンビア大学の教授がとてもおもしろい実験をしたそうです。
「ジャムの法則」
高級スーパーマーケットを舞台にした実験で、「豊富な選択肢は売り上げをあげる」というお店の方針を実証しようとするものでした。
ところが、結果は逆。
24種類のジャムを売り場に並べたときと、
6種類のジャムを売り場に並べたときでは、
前者は、後者の売り上げの10分の1しかなかったのです。
この実験では、
お客さんが24種類のジャムを見た時に
「うあーこんなに種類がいっぱいあって、すごい!」
とは思う反面、
「多すぎて、どれを選んだらよいかわからない…」
と結果的になってしまい、購入する人が激減したということになります。
まとめ
文章が長くなったので、少しまとめてみます。
◆「選択理論」
① 自分の意のままになるのは、自分の行動のみ
② 他人に与えられるのは、情報のみ
◆本気になった時、使える労力の限界が増える
◆1日に9000回決断していて、脳が“決断疲れ”を起こす
⇒その結果、生産性・決断力が低下
【改善策は2つ】
①身の回り物をめちゃくちゃ減らす
②自分の決断ルールを作る
◆やることが多い人は、心の断捨離が必要
⇒自分にホントに必要なものを選別
◆選択のパラドックス
⇒人は選択肢を多く見せると、トクした気分
。それと同時に選ぶことを困難に感じ、満足度は低下
本日のブログを以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
総務 後藤 登
◆太宰府アカデミーの自己PR
本校は福岡にある全寮制の医学部予備校です。1年間、約30名の生徒たちが切磋琢磨し、医学部の合格を勝ち取ります。
おかげさまで創設から17年目となり、これまで医学科に360名以上の合格者を輩出しました。そんな卒業生たちが大学を卒業し、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師となり、現在の日本の医療を支えてくれています。
◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務と広報/好きな言葉:為せば成る/夢:日本一の医学部入試情報サイトを運営/自己PR:高校大学ボクシング部。新卒で当校に勤めて9年目。毎日医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。生徒たちのおかげで仕事はやりがいの塊です。医学部受験のご相談は下記にてお待ちしています。
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