夏に向けてなのか、ダイエットを勧める広告をよく見かけます。
私も、あと3㎏ダイエットしなければならないので、ついそのような広告に目が行ってしまいます。
ダイエットの広告に、必ずと言っていいほどあるのが「使用前」「使用後」の写真です。
また「短期間でダイエットに成功した!」とその「即効性」をPRしています。
確かに、説得力があり、だれしも「私もできるのでは…」と考えてしまいます。
私は「使用後」の写真がウソとは思いませんが、むしろ使用後の体型を「その後どれだけ維持できているか」に関心があります。
なぜなら、ダイエットに成功しても、リバウンド(元に戻ること)する可能(危険)性があるからです。
誰しも、カロリー制限をすれば「3ヶ月で-3~5㎏」は、不可能ではありません。
しかし、だからと言って、ダイエットに成功した後も、その目標体重をずっと維持できるかどうかは、これまた別問題です。
勉強にも似たところがあります。
例えば、定期試験など範囲が決まった勉強の場合、一夜漬けで勉強していい点数を取ることは可能でしょう。
これはダイエットの「使用後」の成功した姿と似ています。
しかし、このような即効性のある勉強だけを続けていると、出題範囲の広い実力試験や模擬試験、ましてや、難易度の高い医学部入試において、高得点を取ることは困難です。
スポーツでも、日々、地道に(つまらない?)筋肉トレーニングを黙々とやり続ける選手が、最後には、勝ち残ると言われます。
実は、勉強も同じです。
毎日、地道に英単語を覚え、計算練習を積み重ねていく生徒は、急激ではなくとも、確実に成績が向上していきます。
また、講師が指示した課題をキチンとやっていく生徒が、最終的に合格していきます。
太宰府アカデミーでは、医学部合格のための無理・無駄・ムラのない「効率的な勉強法」については教えますが「即効性のある勉強法」については、残念ながら教えていません。
(生物科 篠原)