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精神科医の給料事情と収入を増やす方法について解説

2024年01月30日 更新

こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。

精神科医は、高度な専門知識と技術を求められる医師の中でも、特に特殊な分野であり、患者の心のケアを主軸とする重要な役割を担っています。
精神科医を目指している方にとってキャリア選択や収入は気になるところでしょう。

この記事では、精神科医の給料について解説します。
ぜひ参考にしてください。

精神科医の給料

精神科医の給与は、勤務形態や働き方によって大きな差が見られます。

1:勤務医と開業医の違い

精神科医の年収は勤務医と開業医で大きく異なります。
勤務医の平均年収は約1,230万円であるのに対し、開業医は約2,587万円と2倍近い差が生じています。
しかし、この差は単純に比較できるものではなく、勤務医は基本的に固定された給与ベースで収入を得ている一方、開業医は収益や経営の状況に大きく左右されるため、リスクも伴います。

2:他の診療科との比較

精神科医の年収は他の診療科と比較しても特徴的です。
開業医の場合、年収は他科と同等かそれ以上の水準にあることが多いですが、勤務医は全体の平均年収1,261万円をやや下回る傾向があります。

3:精神科医の年収分布

特に勤務医の年収分布を見てみると、1000万円~1500万円未満が全体の約33%と最も多く、次いで1500万円~2000万円未満が約24%を占めています。
一方で、年収が2000万円を超える医師も10%存在し、反対に300万円未満の収入しか得ていない医師も1.8%程度いるなど、給与格差が大きい診療科と言えるでしょう。

精神科医としての働き方やキャリアパスによって、年収が大きく変動すると言えます。

精神科医の働き方と給料への影響

精神科医の年収は、勤務する場所や職場の種類によっても大きく変わります。

1:総合病院・精神科単科病院

総合病院や精神科単科病院で働く精神科医は、外来患者の診療や入院患者の管理に加え、他の診療科と連携して診療を行うため、忙しい日々を送っています。
総合病院では、睡眠障害やせん妄の症状が見られる他科の患者も診察するケースが多く、時間外勤務や当直業務も頻繁に発生します。
精神保健指定医の資格を持つ医師は、強制入院など法的な診察を担当するため、緊急時の呼び出しにも応じなければならない場合が多いです。

このような多忙な業務に見合う形で、年収は相応の水準に保たれていることが一般的です。

2:メンタルクリニック

メンタルクリニックで働く精神科医は、開業医として外来をメインに診療を行うケースが多く、入院施設を持たないため、総合病院に比べて時間外勤務や当直の負担は少なくなります。
現代社会において、心の悩みを抱える患者は増加傾向にあり、メンタルクリニックの需要も高まっています。
特に、開業医の場合は医療機器の初期投資が比較的少ないため、クリニックの収益性も高く、働く医師の年収も安定した水準を維持できる環境です。

3:公的機関

精神科医は、自治体の精神保健福祉センターなどの公的機関でも働くことが可能です。
公的機関で働く精神科医は、医療業務だけでなく精神福祉に関する相談業務や行政業務も担当します。
公的機関では、福利厚生が充実し、土日祝日がしっかりと休めるなど、ワークライフバランスを重視した環境が整っていますが、年収は1000万円以下に留まるケースが多く、高収入を望むのは難しいでしょう。

キャリアアップで精神科医の給料を増やす方法

精神科医として高い年収を得るためには、キャリアアップが重要です。

1:資格取得によるキャリアアップ

精神科医としてキャリアを高めるために、取得すべき資格は「精神保健指定医」と「精神科専門医」の二つがあります。

特に、精神保健指定医は、強制入院や行動制限など特定の診療業務を行うために必要不可欠な資格です。
指定病院ではこの資格を持つ医師の配置が義務付けられているため、資格の有無が採用の条件となることが多く、取得することで年収アップに繋がります。

一方で、精神科専門医は業務に直接影響を与えるものではないため、取得しなくても問題はありませんが、キャリアを広げる意味では取得しておくことが望ましいでしょう。

2:転職による収入アップ

キャリアアップの一環として、転職も選択肢の一つです。

転職においては、スキルアップや年収アップを目的に、総合病院や精神科単科病院、メンタルクリニック、さらには公的機関など、希望に応じた職場を探すことが重要です。

特に、収入を重視する場合は、高給与の求人を狙って転職活動を行うことで、年収の大幅な増加が見込まれます。

しかし、転職には職場環境の変化や適応のリスクも伴うため、自分のキャリアの方向性をしっかりと考慮することが重要です。

3:開業による収入増加

最終的に、精神科医としてのキャリアを開業に繋げることも、収入アップの大きな手段です。
メンタルクリニックは他科と比較して、高額な医療機器を必要としないため、開業の初期費用を抑えやすく、成功すれば勤務医以上の収入を得ることが可能です。

ただし、開業には経営のスキルも必要とされ、失敗するリスクもあるため、慎重な計画と準備が求められます。

まとめ

精神科医の給与は、勤務先や働き方によって大きく異なり、さらにキャリアアップや開業などの選択肢によって大幅な年収増加が期待できます。

資格取得や転職、そして開業など、自分のキャリア目標に合った道を選び、安定した高収入を目指すことが重要です。
精神科医を目指している方はこの記事を参考にしてみてください。
そして、まずは医学部入学を成功させるためにぜひ当校も検討していただけると幸いです。