こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。
2023年度の私立医学部入試日程カレンダーを作成しました。記事の前半戦は、私立医学部(一般)の入試日程一覧や、昨年度比較でどのような変更があったのかについて、後半戦は受験校の選び方について、お伝えします。
僕は10年ほど医学部受験業界にいますが、スムーズに出願するコツは1つです。
それは『一気にやり上げる!!』です。
出願に多くの時間を費やし、勉強が疎かになったら本末転倒です。「まだ時間があるから大丈夫…」と油断していると、ズルズル先延ばしになり、大切な自習時間を削ることになりかねません。思いきって「よしっ、この日に全て出願準備をやるぞ!」と奮起し、一気にやっちゃいましょう。そして、出願が開始した瞬間に終わらせることをお勧めします。
では、まず私立医学部入試日程カレンダーをご覧ください(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
この記事の目次
2023 私立医学部入試日程カレンダー
上半分(黄色)が「1次試験日」で、下半分(白色)が「2次試験日」となっています。
当校が福岡県にある予備校ですので、福岡会場で受験できる大学を赤文字に色付けしています。
昨年度(2022)の入試日程と比較し、どんな変化があったのか
昨年度の入試日程に比較し、変更があった大学は7校です。
① 愛知医科大学
② 金沢医科大学
③ 埼玉医科大学
④ 東邦大学
⑤ 帝京大学
⑥ 北里大学
⑦ 東京医科大学
大学ごとにどう変化したのかお伝えします。
愛知医科大学
共通テストを皮切りに医学部入試ラッシュが始まります。例年、愛知医科大学の入試は一番最初でしたが、今年度は1週間後ろ倒しの入試日(1/24)となっています。そのため、今年度の私立医学部入試1発目は岩手医科大学と国際医療福祉大学となりました。
金沢医科大学
昨年度の金沢医科大学の入試日程は2/3,2/4の2日間でしたが、今年度は1/30,1/31となりました。川崎医科大学の2次試験と丸かぶりです。
埼玉医科大学
昨年度の入試日
前期:2/6(日) 後期:2/27(日)
今年度の入試日
前期:1/31(火) 後期:3/4 (土)
となり、前期と後期の間隔が3週間から5週間になりました。そのため、後期試験の入試日程とかぶっている大学が大幅に増加しました。埼玉後期1次とかぶっている大学は、① 昭和(Ⅱ期1次)② 日本(2期1次)③ 関西医(後期1次)④ 順天堂B方式(2次) の4校です。しかし、受験者の学力層的には埼玉医大とはあまりかぶらないので、あまり影響はないかもしれません。
東邦大学
昨年度は1/26に入試がありましたが、今年度は2/7と入試日が2週間遅くなりました。昨年度は2校(帝京大学と兵庫医科大学)と1次試験がかぶっていましたが、今年度は単独日程です。少し入学難易度が上がるかもしれません。
帝京大学
帝京大学の入試日は以下のように変更されました。
【昨年度】1/24(月)〜1/26(水)
⬇︎
【今年度】1/26(木)〜1/28(土)
北里大学
北里大学の入試日は以下のように変更されました。
【昨年度】1/30(日) ➡︎ 【今年度】1/27(金)
東京医科大学
東京医科大学の入試日は以下のように変更されました。
【昨年度】2/5(土) ➡︎ 【今年度】2/8(水)
今年度入試で気になる大学
個人的に前期入試日程で気になるのは、例年愛知医科大学が私立1校目ではなくなったことですね。愛知の試験問題は難しいので、受験校の1校目に選択した生徒さんはよく面を食らっていました。それが良いのか、悪いのかは一概には言えませんが、この入試が“危機感を持つきっかけ”となり、入試期間に急成長した生徒さんは結構多いです。
受験校の選び方
では、ここからは受験校の選び方についてお伝えします。
受験校を決める上では、以下の点に注意して受験スケジュールを組むと良いかと思います。
①入試日程の被りがないか
基本的には入試日程の被りが無いように受験スケジュールを組む必要があります。しかし、医学部の前期試験は密集しているため、1次と2次、2次と2次同士が重なることがあります。なので、事前に優先順位をつけたスケジューリングがベストです。
先ほどの「私立医学部入試日程カレンダー」を印刷し、受験校の1次・2次試験に丸をつけてみると全体像が見えてくると思います。2次試験日が選択できない川崎医科大学のような大学もあるので、注意してください。ちなみに川崎の2次試験日は「出願のタイミング」で決まります。
②試験会場までの移動時間・移動方法を考えているか
2次試験は、岩手医科大学を除く、ほぼ全ての大学が「本学」で受験しなければなりません。本学までの移動時間を考慮しつつ、スケジューリングする必要があります。ちなみに岩手の2次は、東京・大阪・岩手(本学)で受験できます。
大学から多くの1次合格をもらうと、嬉しい反面、移動や2次対策で超ハードスケジュールになります。…頑張ってください!
③受験を詰め込みすぎていないか
受験を詰め込みすぎると、
なぜダメなのかというと
・入試問題の復習・弱点補強の時間がとれない
・各大学の試験対策(赤本等)に時間を割けない
・2次試験対策ができない
・連戦は、集中力が続かない
試験本番では、解けそうで解けない問題や、抜けの多い単元などがたくさん見つかります。受験期に知識の穴埋めに徹底できる受験生は急成長します。だから、ある程度の時間が必要です。その人の学力状況によっても違いますが、前期試験の目安としては8校程度です。
赤本演習の季節到来!?赤本を解く際の必須情報
本題とは少し外れますが、もう赤本の季節ですね。どの予備校でも、10月頃から各科目の全課程が1周し、赤本(過去問)演習などの実践演習が増えるかと思います。これから赤本を解く上で絶対に知っておくべき情報は、“合格最低点”です。
合格最低点を知らずに赤本(過去問)を解くのは、ゴールまでの距離を教えてくれないマラソン大会に臨むようなものです。自分がゴールに近づいているのかを知り(現状分析)、ペース配分(戦略)を考え、改善(弱点補強)し、ゴール(合格)しましょう!
下記に記事に、最新年度の更新はまだですが、全私立医学部の合格最低点推移(約10年分)を載せていますので、ぜひご活用ください(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
最新年度の合格最低点は近日公開します。
では、本日のブログは以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
総務 後藤 登
◆太宰府アカデミーの自己PR
本校は福岡にある全寮制の医学部予備校です。1年間、約30名の生徒たちが切磋琢磨し、医学部の合格を勝ち取ります。当校に入学される約3〜4割の生徒さんは、九州以外からご入学されます。「地元のしがらみに捉われたくない」「環境を変えたい」と、勉強に専念したい受験生たちが多く集まります。
おかげさまで創設から18年目となり、これまで医学科に404名以上の合格者を輩出しました。そんな卒業生たちが大学を卒業し、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師となり、現在の日本の医療を支えてくれています。
◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務と広報/自己PR:高校大学ボクシング部。新卒で当校に勤めて9年目。毎日医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。生徒たちのおかげで仕事はやりがいの塊です。医学部受験のご相談は下記にてお待ちしています。
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