年末に入り、センター試験まであと24日となりました。
いよいよ入試直前期です。
受験生にとってこの時期は、入試への「最終調整」の重要な期間です。
この時期にどのような学習が必要なのか、それは人によって異なる部分もありますが、1つ言えることは受験する大学の「過去問演習」は絶対にすべきだ、ということです。
私大医学部の入試問題は各大学で特徴があり、その特徴を知らずして受験をすると、十分な力を発揮できないこともあります。
近年では「国立大医学部に合格した生徒が、滑り止めだと思って受験した私大医学部に落ちた」というような話を度々耳にします。
これは過去問演習をほとんどしていないケースが多いようです。
例えば、金沢医大の英語の問題は60分という短い試験時間の中で4~6題の長文読解問題(医学・医療に関するものも多い)を処理しなければなりません。
事前に練習しておかなければ時間が足りなくなり、十分な力を発揮できない可能性もあるでしょう。
自分の受験校の問題がマークなのか記述なのか、文法問題が多いのか読解ばかりなのか、知識問題がほとんどか考察問題も出題されているのか、しっかりと分析しましょう。
そして、過去問を「見る」だけではなく、必ず「時間を測って解く」ことをおすすめします。
またやり直しについては、間違った問題を全て同じレベルで復習するのではなく、「できたはずの問題」がなぜできなかったのかをしっかり分析しましょう。
本番の入試でも満点を取ることはなかなか難しく、大学・科目によっては5割~6割取れれば合格できる場合もあります。
それぞれの大学・科目の目標点を決めて、その目標点に届くためにはどの部分を正解しなければならなかったのか、それを考えることが重要です。
このように実戦を意識した過去問演習をおこなうことで、自信を持って本番に臨むことができるでしょう。
もちろん、それと並行して苦手分野の復習も忘れてはいけません。
過去問演習をしているうちに改めて自分の苦手分野が見えてくると思います。
そうした単元は自分が今年度使った問題集や参考書を活用し、もう一度基礎から確認しましょう。
そして何より重要なのは「体調管理」です。
この時期に体調を崩してしまうと、受験に大きな影響を及ぼしかねません。
自分で意識して体調管理すると共に、できれば生活を「朝型」にしていくことが理想的です。
試験まであとわずか。
しかし、できること・やらなければならないことはたくさんあるはずです。
最後まで高い気持ちを継続して、受験に向かっていきましょう!
(教務 鳥越)